おもしろ飼育コラム

夏の企画展「パンタナール展」まもなくスタートです!
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夏の企画展「パンタナール展」まもなくスタートです!

こんにちは。 いよいよ夏の企画展が7月13日より始まります。   今までSNSやブログにてパンタナール展について、ご紹介がありましたが、もうまもなくスタートということで、最後のお知らせです!   と、その前に     5年前当館で「パンタナール」と同じ南米である「アマゾン」をテーマにした企画展「グレイトアマゾン ~赤い清流~」を開催したのはご存知でしょうか?     今回の企画展と同様に当館のスタッフが現地へ向かい、実際に体験してきたアマゾン川を再現し企画展を行い、   更に広大なアマゾン川の中でも「赤い清流」というテーマで神秘的な川や生物をご紹介しました。 ただ、アマゾン川は川の規模や水の色、棲んでいる生き物など日本とは全く異なる魅力的な部分がある一方で、どこか不気味で恐ろしい雰囲気が漂う川でもあります。       そんなアマゾン川に生息している代表的な淡水魚といえば、 ピラルクー   シルバーアロワナ   デンキウナギ   などがおり、見た目や特徴などがとても面白いので、 テレビや雑誌などから知っているという人が多いとも思います。   もはや知名度の高さから水族館で南米といえば、アマゾン川、これらの淡水魚というイメージが強いのではないかと思います。 たまに「あっちの川には怖いから入りたくないよね」と会話をしているお客様をみかけます。 私も現地には行ったことがないので怖いです。笑   そして、今回足を踏み入れたのは「パンタナール」。   同じ南米であっても、 ピラルクーもアロワナもデンキウナギも川にはいません。 しかし、生物の楽園といわれる「パンタナール」。 一体何がいてどんなところなのか? アマゾンとは違うのか? それは企画展にきてからのお楽しみということで・・・・・・・   夏の企画展でお待ちしております。   Tweet

七夕水槽
  • イベント

七夕水槽

今回のテーマ水槽は「七夕」をイメージしてみました。 皆さんご存知の通り、七夕は7月7日に行なわれる「七夕の節句」です。織姫と彦星が年に一度再会できる日、短冊に願いを書いて星に願う日とされています。 また、笹を用い七夕飾りを川などに流す七夕流しといった行事を行うことから「笹の節句」とも呼ばれています。 今回は七夕にちなんで、笹飾りの「ササ」と名の付くものや、織姫、彦星をイメージした生物などを一つの水槽にちりばめました。 ひとつ目が、トンガリササノハガイ。 貝の形をよく観察すると笹の葉に似ていませんか? この貝は、イシガイ科の仲間で、湖沼や河川の下流域、用水路などの砂泥底に生息しています。 もうひとつがササバモ。 こちらも葉の形が笹に似ていますよね。 ササバモは、日本の関東以西に群生し、湖沼、池、河川などの水中に生える多年草です。 水の中でゆらゆらゆれる姿は、風にゆらいでいる笹のように見えませんか? 次に2種類のシクリッドの仲間を展示しています。 織姫役のレッドジュエルフィッシュ。 アフリカのコンゴ川などに生息するシクリッドの仲間で、名前が示すように真っ赤に発色することから「赤い宝石魚」の名前が付いています。しかし、性格の荒さはシクリッド随一といわれるほどで、気が荒いのが難点です。 彦星役のスキアエノクロミス・フライエリーは、アフリカのマラウィ湖にのみ生息するシクリッドの仲間で、体色がとてもきれいなメタリックブルーをしています。マウスブルーディングと呼ばれる繁殖方法で、メスは産み落とした卵をすぐに口に咥え、孵化後も一定期間稚魚を口内で保護します。 アクア・トトの織姫と彦星は7月7日の一夜だけでなく、約1ヶ月間のんびりと再会を楽しんでいます。 最後にメタリックな輝きのブルームーン・プラティは何をイメージしていると思いますか? この魚たちは夜空に輝く「天の川」の星たちです。 ぜひご来館いただき、小さな水槽の中にイメージした「七夕」の世界を楽しんでいただければと思います。   Tweet

仲良しカップル♡
  • 日本の両生類

仲良しカップル♡

みなさん、こんにちは! 4月から始まった企画展『美しきカエルの世界』も残りわずかの展示期間となりました。 まだ、ご覧になっていない方は、カエルの魅力を知ることができる企画展ですので是非、アクアトトぎふに遊びに来てくださいね。 6月といえば、ジューンブライド(June bride)ですね。 ジューンブライドとは、6月に結婚する花嫁は幸せになれるという言い伝えのことです。 ……そこで!カエルの仲良しカップルをみなさんに紹介したいと思います。 こちらの水槽に仲良しカップルがいます。 少し、近づいてみましょう。 さらに近づいてみます。 ナガレタゴガエル(下)とカジカガエル(上)のカップルです。 ちなみにナガレタゴガエルはメスで、カジカガエルがオスです。 一日中ずーっとこの状態です。 私は、いまだに2匹が別行動をしているところを見たことがありません(笑) とっても仲良しなカップルです。 こちらのカエル以外にも仲良しカップルはたくさんいますので 是非、探してみてくださいね!   Tweet

イチ押しのカエル
  • 日本の両生類

イチ押しのカエル

こんにちは! 今回は残りわずかになってきた企画展から私のイチ押しのカエルの紹介です。   こちらミルクフロッグといいます。 ブラジル、コロンビアなどに生息しており、全長は最大で8センチほど。 主に木の上で生活をしています。   外敵に襲われると体からミルクのような白い粘液を出して身を守るのだそう(見てみたいですが飼育下だとやってくれないです・・・笑)   そして別名『ジュウジメドクアマガエル』とも呼ばれますが、その名の通り、目に十字の模様があるんです!     どうですか? かっこよくないですか?? 目に特徴のあるカエルは他にもいますがこのような模様になっているのはなかなかレアです。   続いて、体の色はといいますと水色っぽい灰色?をしておりまして、肩や腰のあたりにかけて黒色の模様があります。 (模様は個体によって違います。)   この体色と照明の加減からか、周りに溶け込むので、なかなか見つけられず「まさか脱走!?」と、時々朝から1人で焦っています。笑 さて、このミルクフロッグ、基本的にじっとしていることが多いですが餌の時には俊敏に動きます。   展示している二匹のうち一匹はピンセットから餌を食べてくれます。 その給餌の際、勢いがよすぎてピンセットに抱きついちゃうのです…   しばらくピンセットを食べようとしていますがその後「あ、これコオロギじゃないわ」って感じで離れていきます。笑 もし給餌の時間に遭遇したらじっくり観察してみてください。一生懸命に食べる姿、可愛いですよ!   この可愛さ満点のミルクフロッグ。 写真だけではその良さは伝えきれないのでぜひ実際に見て感じていただけたらと思います!   それでは!   Tweet

シマヨシノボリぃ!
  • 日本の淡水魚

シマヨシノボリぃ!

こんにちは。 今回はヨシノボリの仲間の中でも、婚姻色が神秘的なシマヨシノボリをご紹介します。 北海道をのぞく日本全国に分布しており、顔に赤いミミズ状の模様があるのが特徴です。 当館では、「長良川の上流から中流」コーナーでアユと一緒に展示されています。 普段は上の写真のような色合いをしていますが、 春から初夏の繁殖期になると、オスもメスもお腹が明るい青色になります。 特にメスは宝石のサファイヤのようにきれいな色になり、なんとも神秘的。 このお腹をオスの目の前にだして、積極的に求愛するんだそう。 すごい色ですよね。本当にきれいです。   シマヨシノボリがすむ場所は、おもに川の中流です。 中流の中でも、浅くて流れが速い平瀬とよばれる場所の石の下に隠れています。 川の水量や場所によっては、流れがとても速く、白波がたち水中は気泡だらけの場所でもあります。 こんな場所では、ぱっと一目でわかるサファイヤのようなお腹がよく目立つのかもしれません。   ところで、アクア・トト ぎふではこれまでに、カワヨシノボリ、ゴクラクハゼ、トウヨシノボリ、トウカイヨシノボリの4種のヨシノボリを、繁殖により増やすことができているので、採集する必要はほとんどなくなりました。 唯一、このシマヨシノボリだけが産卵にいたらず、 展示個体確保のために、ときどき採集に行かなければなりませんでした。   しかも、上記の4種に比べると、シマヨシノボリは格段に捕獲が難しい上に、写真のように少しでも川の水位が高いと、流れが速くてポイントまでたどり着けないこともあり、悩みの種でもありました。 それが…今年、なんと初めての産卵がみられました! ありがとう、シマヨシノボリぃ!!! これが卵です。6月11日に産卵していました。 まだ、育ったわけではないので安心するのは早すぎるというのは分かってます。 現在は、3mmほどのふ化したての仔魚がいますが、 見た感じでは、育てるのに、大変苦労しそうな雰囲気をだしています。   でも、とにかくありがたいし、喜ばしいです。   採集に頼らなくても展示が維持できるように。 シマヨシノボリの仔稚魚を育てることが、この夏のわたしの目標となりました。   Tweet

カエルクリエイターズフェスタ開催!
  • イベント

カエルクリエイターズフェスタ開催!

去る6月8日~9日、現在開催中の企画展「美しきカエルの世界」の特別イベントとして、「アクア・トトぎふ カエルクリエイターズフェスタ」が開催され、アクア・トトぎふがカエル一色となりました。 全国のクリエイターさんに出展していただき、両生類をモチーフにしたオリジナルグッズが大集合しました。 このようなイベントを企画するのは初めてのことで、担当者が不安で不安で夜も眠れない日々が続きました…、が! 開催前にはなんと行列が…。 まだ始まってもいないのに、早くも泣きそうになりました。 本当に多くの素敵なグッズが出展されましたので、クリエイターさんの作品をそれぞれご紹介するのは控えますが、気になった方はぜひ #カエルクリエイターズフェスタで検索を! 2日間とも多くのお客様に来ていただき、感謝しかありません。 両生類が好きな人も苦手な人も楽しめて、すこしでも多くの人がカエルやイモリやサンショウウオに愛着をもってもらえることを目標に企画したこのイベント。 大成功に終わって本当に良かったです。   2日目が終了し、当館館長からクリエイターの皆様にお礼のあいさつがありました。   「~ぜひ第2回、第3回と続けていけたらと~」    え?   今年、来られなかった皆様。朗報です。 第2回の開催が宣言されました。 半年後か1年後かはわかりませんが、こうご期待! (また不安で眠れない日々が…)   Tweet

小さなホトケドジョウ
  • 日本の淡水魚

小さなホトケドジョウ

こんにちは。先日、ホトケドジョウが産卵しましたとご紹介いたしました。   その時、「早ければ夏休み前には、展示水槽にデビューできるかも!?」とお伝えしましたが、 ホトケドジョウの稚魚たちの食欲と成長スピードは、私の予想を大きく上回り、 はやくも展示デビューを果たしました!     今の体長は2cmほど。 展示水槽では、木の下に隠れていたり、 根っこにのっていたり、 みんなで根っこにのっていたり、 ときには浮遊していたり、 しています。   展示水槽に移してから10日ほど経ちましたが、すでに気付いてくださったお客様もたくさんいらっしゃいます。 「ちいさい、かわいい、根っこが好きなのかな?」などとお客様の会話が聞こえ、写真も撮ってくださっています。   水槽内のこんな小さな変化を、見逃さずに気付いていただけて本当にうれしいです。 だからこそ、いい展示、それにプラスして新しさのある何かを常に提供できるように頑張っていかなければと思います。 なかなかうまくいかず、繁殖まで数年かかってしまいましたが、 繁殖できてよかったなぁ。と改めて感じました。   愛嬌たっぷりの小さなホトケドジョウが、3F「岐阜県の希少淡水魚」コーナーで、みなさまのお越しをお待ちしています。   Tweet

6月はムシの日、父の日
  • アクア・トトの生き物

6月はムシの日、父の日

さて、6月4日はムシの日でした。   そして6月には父の日がありますね。 最近は「イクメン」なんて言葉がありますが、生き物の世界でも「イクメン」なお父さんは多く、当館で展示しているものですとハリヨ、ウシモツゴ、オヤニラミ、他にも多くの生き物が「イクメン」なお父さんをもちます。     そこで今回紹介する生き物はこちら。 イクメンなムシ、コオイムシです。 オスが卵を背負うからコオイムシ。漢字では「子負虫」なんて書きます。 メスがオスの背中に卵を産みつけて、オスは卵を孵化するまで育てるのです。 背負っているのにどうやって世話をしているの?そう思いますよね?   背負うことで守っているだけかと思っていましたが、どうやらそれだけではないようです。   コオイムシの卵は水中の酸素を取り入れて呼吸をしていますが、水底では酸素が足りなくて窒息してしまいます。 そこで、卵が窒息しないためにオス親は1日のほとんどの時間を、卵を酸素がたくさん溶けている水面近くに持ち上げて過ごしているようです。   そうなのかと思いみてみると、ずっと観察しているわけでもありませんが、見に行くたびに水面にいること多いなあと感じました。           水面に卵が出ているのが分かりますか?(ピンぼけすみません)       また、写真のように卵を空気にさらすこともあります。     水中だけで育てているとカビが生えることがあるので、太陽の光にあてて卵を消毒をしています。 この写真はバックヤードにある予備水槽で直接太陽の光は入らないのですが、本能的に卵を空気にさらしているのでしょう。       こうしてオスが頑張って生まれたコオイムシベイビーがこちら。     おおー小さい…かわいい!     孵化してから世話をするのは私たち飼育スタッフ。 1匹ずつアカムシやコオロギを与えて、5回の脱皮で成虫になります。     これはコオロギを食べている写真ですね。     オスが一生懸命世話をして孵化した子たちの展示デビュー楽しみに待っていてくださいね。   Tweet

オタマ展示スタート
  • 企画展・特別展示

オタマ展示スタート

企画展「美しきカエルの世界」にて、オタマジャクシの展示がスタートしました。 「展示期間中には、何かしらの種は繁殖するだろう」という適当な感じで、 展示ブースの壁に穴だけはあけておいたのですが、これが無駄にならずほっとしています。 最初のオタマ展示種は「ミイロヤドクガエル」。 シャーレで展示していますが、現在絶賛繁殖中ということで、バックヤードにもすでに3卵塊分が。 このブログを書いている今日も産卵していました。 葉っぱの下には成体。 開館中も時折、企画展ブースでカエルが鳴いていますが、鳴き声は今のところミイロヤドクガエルだけのようです。小さな体に似合わない大きな声ですが、非常にきれいな鳴き声です。   水族館近くの田んぼにもそろそろ水が張られ、夜になると二ホンアマガエルやナゴヤダルマガエル、ヌマガエルたちの合唱が聞こえる季節がやってきました。オタマジャクシもたくさん見られることでしょう。   展示期間中、外のカエルたちに負けないくらい、たくさんのオタマを展示できたらなーと思っています。   Tweet

タイコウチの産卵
  • アクア・トトの生き物

タイコウチの産卵

だんだんと暖かくなってきて、水生昆虫の繁殖シーズンがやってきました。 今回はタイコウチについて、ブログを書いてみようと思います。   タイコウチは漢字で「太鼓打」と書き、前脚を広げて泳いでいる様子がまるで太鼓を打っているように見えることから、この名前が付けられています。   英名ではWater Scorpion(水中のサソリ)と呼ばれ、サソリを連想させるようです。 一般的にタイコウチはメスの方が大きいといわれています。 (正確には亜生殖板の形で区別できるのですが。)   下の写真はタイコウチの雄雌の写真ですが、大きさの違いが判るでしょうか。   上がオス、下がメスです。   当館で飼育しているタイコウチが、GWも真っただ中の5/2に産卵しました。   自然界では水辺の湿った土やミズゴケなどの中に産卵するため、その代わりとして園芸用の吸水スポンジを入れておいたところ、下の写真のようにその中に産卵していました。 その卵にはなんとヒゲ(毛)のようなものが生えています。 この毛は呼吸糸というもので、卵に酸素を取り込むためにあります。   また、卵の発生がすすんでいくと白い卵の色が変化していきます。20日ほどで白から赤っぽい色になり、ふ化して幼虫が出てきます。           ↓   ふ化したての幼虫は赤い色をしており、数時間で体が固まってきて茶黒色の体色になります。           ↓   1令幼虫にはアカムシといわれる蚊の幼虫を1匹1匹ピンセットで与えていきます。 3令幼虫で1.5cmくらいの大きくなってくるとコオロギの幼虫を与えます。   今後は2カ月ほどかけて5回の脱皮をして成虫になります。 新しく成虫になった個体を展示できることをご期待ください。   今回ふ化した個体を成虫になるまでしっかり飼育し、展示できるようになりましたら、またお知らせしたいと思います。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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