おもしろ飼育コラム

パンタナール展準備中
  • 企画展・特別展示

パンタナール展準備中

当館スタッフの大島と河合が、南米パンタナールから帰国して、あっという間に一か月がたちました。 現在、夏の「パンタナール展」に向け準備を進めています。 今回は、進捗状況をみなさんに紹介しようと思います。     まずは、企画展で展示する魚を集めなくては!!! ということで、現地で見た魚を中心に展示したい魚のリストを作成しました。 魚種が決まったら、魚の収集がはじまります。 そして、やってきた魚がこちら! 「ダーターテトラ」といいます。 今回、訪れたプラタ川砂地でよく見た魚だそうです。   こんな感じで着々と魚もそろってきました!!! と、言いたいところですが 、、、なかなか集めるのに苦労しております。   これには理由があり、(言い訳) 「パンタナール」は、野生動物がたくさんいる大湿原で、ラムサール条約でも保護区として指定されている地域です。 自然を荒らすようなことができない場所なので、動物や魚を捕らえることは基本的に禁止されています。 という理由から、その地域の魚を集めるというのはなかなか困難で・・・ 苦労しております。 ですが、企画展が始まるまでには、集まっている・・・はずなので、楽しみにしていてくださいね!!   さて・・・ 魚を集めるだけは企画展はできませんので、その他の準備のお話もしていきましょう。 まず、これは魚を集める前にやっていたことですが、とりあえず「パンタナール」についてたくさん調べました。 なんせ、私たちスタッフも知らないことだらけの場所です。インターネットや書物を調べまくっていろんな情報を仕入れました。 ちなみに、一緒に調査に同行していた現地の魚類学者によると、パンタナールには、約300種の魚が生息しているらしいです。 その魚の情報についても、調べてみました!! フィッシュベースからリストを作成しました。 この付箋がしてあるところは、実際に現地で二人が見た魚です。 買った本もたくさんあります。 パンタナールで、手に入れたグッズもたくさんあります。   期間中はトトラボに置いておく予定なので、ぜひこちらの本など読んでみてくださいね!!よく読んだら、スタッフよりも、詳しくなれるかもしれません!笑   あとは、企画展ブースの設計図をつくったりもします。 具体的にどの魚をどの水槽に入れるかを決めていきます。 水槽の大きさや、その配置などもぜーーんぶ決めます。   そして、解説文を作成します。 パンタナールで見たこと、聞いたこと、魚のことなど、みなさんに伝えたいことをわかりやすく文章にする作業です。 今回この作業は、実際に現地に行ってきた河合が担当しています。書きたいことは、山のようにあるはずなのですらすらすらっと書いているかと思い、様子を見てみると・・・・ こんな感じで、お手上げ状態でした。笑 書きたいこと、伝えたいことが多ければ多いほど、まとめるのは大変ですからね。   でも、河合のことですから、きっと、読み応えのあるものが出来上がると思います!!! みなさんも期待して待っていてくださいね!!!       最後に、こんな写真も撮れたのでのせておきます・・・   河合の手のひらに乗っているカピバラがどこに登場するのか楽しみにしていてくださいね!!!!!   Tweet

脱走の名人!?
  • アクア・トトの生き物

脱走の名人!?

みなさん、こんにちは! もうすぐ梅雨入りですね。 梅雨といえば、あじさいやかたつむり、そしてカエル‼が思い浮かびますね。   今回の主役は、カエルです。 こちらの水槽ではニホンアマガエルやニホンアカガエル等を展示しています。 この水槽の裏側は… こんな感じになっています。 下の写真のように蓋を開けて、毎日きれいに掃除をしています。 ……よーく写真を見てください。 こちらの様子を伺いつつ、脱走しようとしているニホンアマガエルが!   そう、脱走の名人というのはカエルたちのことです。   油断しますと、蓋の上に堂々と座っていたこともあります。   その時は撮影どころではありませんので、写真はありません。     脱走しようとするカエルたちと戦いつつ、水槽を毎日掃除しています。   こんな小さな戦いを繰り広げつつ、きれいになった水槽を是非、ご覧ください‼   おまけ …ちなみにもう片方のふたを開けても!?   Tweet

気温が上がってきましたので…
  • 爬虫類

気温が上がってきましたので…

こんにちは。 最高気温が30度に達することもあり、急に暑くなってきましたね!   当館のアルダブラゾウガメも小屋から出て、外で過ごすようになりました。 といっても、夜はまだ気温が下がるので日中のみ外に出ています。   開館前に小屋を見に行くと… 私のことを待っていたかのように窓からこちらを見ています。 「早くお外に出たいなあ、扉を開けてよー」なんて考えているのでしょうか?   早速、扉を開けると 我先へと出てきます。押し合いにもなったりします。 外に出ることができて満足気なゾウガメたち。 その後は、みんな自分の好きな場所で休憩したり、日光浴したりしています。   さらに、お昼から夕方にかけての時間には、   こんなふうにスヤスヤと寝ていることがあります。 そーっと近づいて耳をすませてば、スーッスーッという寝息を聴くこともできます。 とてもゆったりとした気持ちになれますので、もしチャンスがあればぜひ、聴いてみてくださいね!   Tweet

カリフォルニアアシカのツボミが永眠しました
  • アシカショー

カリフォルニアアシカのツボミが永眠しました

ツボミが5月12日、この世を去りました。 朝方、元気な姿を見ていただけにとてもショックなことでした。 死因は、現在調査中です。     ほんとは、3月からマリンと同じショーが出きるまで、成長しました!!という、ブログを書く予定だったので、とても悲しく思います。   今まで、ツボミの応援をしていただいた皆様にちゃんと報告がしたいと思い、ブログを書くことにしました。   つぼみ成長記最終回です。     今年の3月でツボミがアクア・トト ぎふにきてちょうど6年がたちました。   6年前は、ツボミもまだまだ体が小さく、周りの音や人の動き、小さな虫にまでビックリするような、ビビりな性格をしていました。   ですが、少しずつ、ほんとに少しずつでしたが、音や人に慣れ、虫にも興味を示して、ずっと見ていたり、追いかけて遊んだりという行動をするようになっていきました。 自ら、私たちスタッフやお客様の近くに寄っていくこともあり、いろいろな物事に興味をもち、好奇心旺盛なアシカに成長していきました。   遊びの時間では、ボール遊びが大好きで、スタッフにボールを投げてきて、投げ返して欲しそうに待っているなんてこともありました。   トレーニングの時間は、すぐに部屋に戻るなど落ち着かないことが多く、とても苦労しました。 ですが、 時が経つにつれ、すくすく成長し、何をするにも全力で、肝の据わったアシカになっていきました。(ビビりがなくなったわけでは、ありませんでしたが・・・)   たまに滑って転んだりしている姿はとても可愛かったです。   ツボミは、 何をするにも全力で、一生懸命。 ビビりだけど、いろんなことに興味津々。 ドジでとっても可愛いアシカでした。   ツボミがいなくなって数日が立ちましたが、スタッフ一同、いまだにツボミロスが続いております。   ツボミから私たち飼育員はいろいろなことを教わりました。   そして、ここからは、私個人の話になりますが、 ツボミがアクア・トトに来る少し前に入社し、新人にも関わらず、ツボミの担当者として、当時からずっと関わることができました。   小さい子供のアシカを一からトレーニングしたこともなく、わからないことだらけでしたがとても楽しく、とても良い経験をさせてもらいました。 苦労することも悩むこともたくさんありましたが、その分、できなかったことができるようになったり、少しずつ私のことを見てくれるようになったりしたときは、とてもうれしかったです。 ツボミの生涯を一緒に過ごすことができ、感謝しています。   ツボミからもらったこの経験や気持ちを、今飼育している動物たちに還元できるよう努力していきたいと思います。       最後に、今までツボミの成長を見守り、応援をしてくださった皆様にも感謝いたします。   本当に、本当に、ありがとうございました。   Tweet

この黒い塊は!?
  • 日本の両生類

この黒い塊は!?

突然ですが、この黒い塊のようなもの何かわかりますか?     もっとズームしてみましょう。 正解はナガレヒキガエルの変態し上陸した幼体です。   なぜこの写真をおみせしたのかといいますと、開催中のイベント「トトベビーのトトデビュー」で、展示中のナガレヒキガエルのオタマジャクシたちが続々と上陸を始めたので、告知せねばと思いブログを書いております。     ナガレヒキガエルは4月から5月にかけて山の渓流中で繁殖を行いますが、今年、当館ではやや早い3月24日ごろに卵を産みました。 一匹のメスから産まれる卵は2500から4000個ほどにのぼるようで、すごい数です。   そして、当館で産まれたヒキガエルたちの現在の様子はこちらでして、   あしが生えてたり、尾が生えてたりと様々で、   このように上陸している幼体もいます。   更におもしろいのが、「オタマジャクシ」と「変態している途中」と「変態して上陸した」を見比べてみると、個体差はありますが、あんまり大きさが変わりません。   てっきりオタマジャクシの時に、少し成長して大きくなってからカエルになるのかなと思っていましたが、むしろオタマジャクシの頃より、縮んでいないか?ってくらいに見えてしまいます。 ただ、そんなナガレヒキガエル   大人になるとこんなにも風貌が変わるのでギャップにびっくりしますよね     最後に、   こちらの写真は、バックヤードで飼育しているアズマヒキガエルですが、習性のためか、夜はほとんど石の上に集合します。   時には、他にスペースが空いているのにも関わらず、カエルピラミッドができるほどぎゅうぎゅうになっています。   ちょっと敬遠されがちなヒキガエルたちですが、オタマジャクシから大人までとても可愛いですので、ぜひこの機会にトトベビー水槽にて観察してみてはいかがでしょうか。   Tweet

ホトケドジョウが産卵しました
  • 日本の淡水魚

ホトケドジョウが産卵しました

こんにちは。10連休、終わりましたね。 おかげさまで10連休中は、たくさんのお客様がお越しくださいました。 ありがとうございます。 もちろん10連休が終わった後も、変わらず水槽をピカピカにして、みなさまをお待ちしております。   さて、5月に入り、春夏産卵型の魚たちの繁殖が本格的に始まりました。 例年通りに、ハリヨやウシモツゴ、タナゴやヒガイの仲間など数種の繁殖に取り組んでいます。 今年はそれらに加え、うれしいことがありました。   それは、ホトケドジョウが産卵したことです。   ホトケドジョウは丘陵地の湧き水を水源とする小川や湿地などにすんでいます。 環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類、岐阜県では準絶滅危惧種に指定されています。 ドジョウの仲間は全般に、飼育下での繁殖が難しいと言われているなか、 このホトケドジョウは比較的容易に繁殖する。んだそう…。 絶滅危惧種であるうえ、個人的にこのホトケドジョウが好きなこともあって、 4年前からホトケドジョウの繁殖を夢見てきました。   比較的容易といわれているぐらいだから、できるだろう。と、たかをくくっていましたが、 1年目は親魚が病気になり失敗。 2年目は、たくさんの卵を産んでくれるといいなぁ~。 なんていう思いから、欲張ってたくさんの親魚で試みたせいか失敗。 3年目はメスのお腹がいまいち大きくならず失敗…。   そして今年、こりもせず一人ギラギラと「産ませてやる!」と意気込んでのぞんだのでした。 今年といっても、親魚を選んだのは去年の夏のこと。 この時期はオスかメスかの見分けが難しく、勘を頼りに10匹を選び繁殖用水槽に移動しました。 3度の失敗を糧にして、繁殖用の水槽は、透明なアクリルガラス製ではなく、四方からは見えないFRP製のものを選び、魚へのストレスを減らしました。   繁殖期が間近にせまった3月末、10匹の状態を確認したところ、 お腹がぷっくりと膨らんだメスが3匹いました。 この3匹と、オスらしき4匹を選び、産卵を待つことにしました。 卵を産み付けられるように木の根っこを入れ、 何日かおきに、卵がないかを確認しました。   そして4月22日、ついに根っこに変化あり!! とても小さく直径1mm程度の卵らしきものが、根っこに付いていました。 写真撮影してみると… 卵に間違いありません!しかもちょっと体もできかけている! あまりにうれしくて、この画像を見せびらかした私です。   翌日は、卵を見るのを楽しみに出勤してきました。   そしたら、なんと!早くもふ化しており、 大きな卵黄をかかえた全長4mmほどの仔魚が誕生していました。 (ふ化までにかかる時間は、水温20℃では3日、25℃では1~2日といわれます。) ふ化した当日は、ほとんど動かず、底に横たわっているだけでしたが、2日後には泳ぎだし、 シオミズツボワムシやブラインシュリンプなどの小さな動物プランクトンを食べるようになりました。 ところで、ホトケドジョウの仔稚魚には浮遊期があるとのことですが、 今のところ浮遊しているよりも、底ちかくにいることのほうが多いですね。 初めの産卵でふ化したのは14匹でしたが、 その後も、2~3日おきに10個ぐらいずつ産卵するといった状況が、今もまだ続いています。   最初に生まれた個体は、全長1cmをこえ、 ホトケドジョウらしくずんぐりとした体つきになってきました。   このままいけば、夏休み前には展示水槽でおひろめできるかもしれません。 お客様に見ていただけるのが、今からとても楽しみです。   Tweet

帰国しました!
  • 企画展・特別展示

帰国しました!

みなさん こんにちは 河合です。 南米のパンタナールから大島&河合は無事に帰国しました。 現地では、ほぼ毎日、朝早くから夕方まで川に入り、ハードな日々を乗り越え、大きなトラブルもなく帰国できました。 現地から写真や動画を送り、アクア・トトの公式Twitterで現地レポートをいくつか紹介させていただきましたが、ご覧になりましたか? 毎回、楽しみにしてくださった方もたくさんいらっしゃったようで、とてもうれしかったです。 毎日、ブラジルでもTwitterをチェックしていましたよ!ありがとうございました。 まだご覧になっていない方は是非チェックしてみてくださいね。 アクア・トトぎふ 公式twitter 現地に行けば、生き物はたくさんいていろんな生き物に出会えるだろうと期待しながら行ってきましたが、そこはやはり自然相手…。思うように生き物に出会えませんでした。 そんな悔しさもありましたが、我々が見てきたパンタナールという場所を夏から始まる企画展で表現しようと思います。 きっとみなさんが思い描いているブラジルの川のイメージとは違っていると思いますので楽しみにしていてください。 どこかで現地の体験談もみなさんにお話できればな~と思います。 それでは!   Tweet

隠れ上手なカエルたち
  • 企画展・特別展示

隠れ上手なカエルたち

早いもので、企画展「美しきカエルの世界」がはじまって2週間が過ぎようとしています。   春は気温変動が大きく、温度管理に非常に気を遣うので、飼育係としてはいまだ落ち着かないというか気が抜けない感じです。   さて、今回の企画展のタイトルに「美しきカエル」とついていますが、 美しいのはカエルだけではありません。 水槽内のレイアウトも「美しく」をモットーに準備を進めてきました。   ペットとしても有名なマルメタピオカガエル(バジェットフロッグ)も、 しっかりとレイアウトすると実にいい感じです。   ただし、レイアウトを凝りすぎると、カエルたちが隠れて全く見えなくなってしまうので、 いい塩梅にするのが腕の見せ所といったところでしょうか。   今のところ、カエルたちに大きく負け越し…。   例えば、 アマゾンツノガエル水槽。 何も見えません…。   裏に回って上からのぞくと、 石組みの小さな隙間に入り込んでいます。お見事です(泣)。 できるだけカエルたちにストレスなく、見やすく、美しい水槽を展示するべく、こちらもまだまだ気が抜けません…。   あ、話はまるっと変わりますが、先日ゴライアスタイガーフィッシュがまたまたフガフガ状態になりました。 (フガフガ状態はこちらを参照) この記事がアップされる頃には、ピッキピキに輝く白い歯が並んでいることでしょう。 多くのお客様がいらっしゃるゴールデンウイークに向けて、準備万端です。 我々も負けずに水槽をピッキピキに掃除しなくてはいけませんね…。   Tweet

ゾウガメの見分け方
  • 爬虫類

ゾウガメの見分け方

このブログでも春らしい投稿がちらほら見られますが、当館入ってすぐのアルダブラゾウガメも暖かくなり外に出られるようになりました。   さて、今回は「ゾウガメの見分け方」と題しましたが、3月にカピバラの見分け方についてカピバラブログがありましたよね?   それを読んだお客様から「見分け方助かります!」といったコメントをいただいていました。     そこで今回はゾウガメの見分け方をご紹介します。   ゾウガメ展示場にも大きさと名前の看板はありましたが、       うーんこれでは見分けがつきづらいですねえ…     そこで!今からビシッとアピールしますのでぜひ覚えてくださいね!! ゾウガメのほうが簡単です多分。笑     まず最初はこの子。 甲羅がつるつるしているコマチです。     そして次。 一番小さいチョコ。他の4頭と比べて断トツで小さいのですぐ分かるかと思います。 そしてその小ささがとてもかわいらしいです。     次がこの子。   甲羅がデコボコしているデコ。名前の由来も甲羅からきているんだとか。 甲羅だけでみてしまうとチョコもデコボコしているので、デコボコで大きい子がデコと覚えていただけたらいいですね。     そして残りの2頭は少し迷うかもしれません。 でも大丈夫。 こちらは当館のゾウガメの中で1番大きいナッツ。4月に測定した最新の体重ではなんと83.4㎏! カメラ目線ド迫力写真いただきました。   そして最後がマール。   正直、説明しやすい特徴がなくて…笑(ごめんねマール) 今では何となく見分けがつきますが最初は消去法でこの子がマールと覚えました。     さあさあ、ではこれで覚えていただけましたかね??   タイミングが合えばみんなでごはんなんてシーンも見られるかもしれません。     こうやってみんなでいたほうが分かりやすいですね。   違うアングルから。   では手前から反時計回りに小さいチョコ、大きいマール、つるつるコマチ、デコボコのデコ、最後にマール。   もう完璧ですね!     覚えていただけたところでのお知らせです。   今年も開催します。 大人気、ゾウガメに小松菜をあげられる「ゾウガメふれあいイベント」 4/27~秋ごろまでの土日祝、G.W.中は毎日開催です。 あと、昨年までと時間が変わり 10:00~14:00 となりましたのでご注意ください。   名前も覚えて愛着湧くこと間違いなし。 ぜひ会いに来てください。 Tweet

トトベビーのトトデビュー!
  • イベント

トトベビーのトトデビュー!

4/27より特別水槽「トトベビーのトトデビュー」が展示されます。 今回はその中で、スイゲンゼニタナゴについてお話します。   当館のスイゲンゼニタナゴは、(公社)日本動物園水族館協会の種保存事業の一つとして毎年繁殖させ、その一部を展示し、皆様にご覧いただいています。   本来スイゲンゼニタナゴは、二枚貝に産卵して繁殖しますが、当館では安定的に毎年100尾程度の繁殖個体が得られるように、人工授精により繁殖を行っています。   人工授精とは、人の手によって卵と精子を取り出して受精させることです。 赤矢印のように産卵管の伸びた成熟したメス個体の腹部を軽く押すと卵が出ます。     同様にオス個体も腹部を軽く押すと精子が出ます。     その卵と精子をシャーレ内で混ぜ合わせてしばらく放置した後、受精卵をビーカーに移して発生を待ちます。   受精卵は発生が進んで、徐々に魚らしい形に姿を変えていきます。     今年も人工授精を行って多くの稚魚が得られたので、「トトベビーのトトデビュー」で展示することになりました。今は餌のブラインシュリンプも食べるサイズになり、十分に展示可能な大きさに成長しました。     トトベビー水槽で展示しているスイゲンゼニタナゴのベビー達をご覧いただければと思います。   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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