今回のテーマ水槽は「七夕」をイメージしてみました。 皆さんご存知の通り、七夕は7月7日に行なわれる「七夕の節句」です。織姫と彦星が年に一度再会できる日、短冊に願いを書いて星に願う日とされています。 また、笹を用い七夕飾りを川などに流す七夕流しといった行事を行うことから「笹の節句」とも呼ばれています。 今回は七夕にちなんで、笹飾りの「ササ」と名の付くものや、織姫、彦星をイメージした生物などを一つの水槽にちりばめました。 ひとつ目が、トンガリササノハガイ。 貝の形をよく観察すると笹の葉に似ていませんか? この貝は、イシガイ科の仲間で、湖沼や河川の下流域、用水路などの砂泥底に生息しています。 もうひとつがササバモ。 こちらも葉の形が笹に似ていますよね。 ササバモは、日本の関東以西に群生し、湖沼、池、河川などの水中に生える多年草です。 水の中でゆらゆらゆれる姿は、風にゆらいでいる笹のように見えませんか? 次に2種類のシクリッドの仲間を展示しています。 織姫役のレッドジュエルフィッシュ。 アフリカのコンゴ川などに生息するシクリッドの仲間で、名前が示すように真っ赤に発色することから「赤い宝石魚」の名前が付いています。しかし、性格の荒さはシクリッド随一といわれるほどで、気が荒いのが難点です。 彦星役のスキアエノクロミス・フライエリーは、アフリカのマラウィ湖にのみ生息するシクリッドの仲間で、体色がとてもきれいなメタリックブルーをしています。マウスブルーディングと呼ばれる繁殖方法で、メスは産み落とした卵をすぐに口に咥え、孵化後も一定期間稚魚を口内で保護します。 アクア・トトの織姫と彦星は7月7日の一夜だけでなく、約1ヶ月間のんびりと再会を楽しんでいます。 最後にメタリックな輝きのブルームーン・プラティは何をイメージしていると思いますか? この魚たちは夜空に輝く「天の川」の星たちです。 ぜひご来館いただき、小さな水槽の中にイメージした「七夕」の世界を楽しんでいただければと思います。 Tweet