おもしろ飼育コラム

仲良しカップル♡
  • 日本の両生類

仲良しカップル♡

みなさん、こんにちは! 4月から始まった企画展『美しきカエルの世界』も残りわずかの展示期間となりました。 まだ、ご覧になっていない方は、カエルの魅力を知ることができる企画展ですので是非、アクアトトぎふに遊びに来てくださいね。 6月といえば、ジューンブライド(June bride)ですね。 ジューンブライドとは、6月に結婚する花嫁は幸せになれるという言い伝えのことです。 ……そこで!カエルの仲良しカップルをみなさんに紹介したいと思います。 こちらの水槽に仲良しカップルがいます。 少し、近づいてみましょう。 さらに近づいてみます。 ナガレタゴガエル(下)とカジカガエル(上)のカップルです。 ちなみにナガレタゴガエルはメスで、カジカガエルがオスです。 一日中ずーっとこの状態です。 私は、いまだに2匹が別行動をしているところを見たことがありません(笑) とっても仲良しなカップルです。 こちらのカエル以外にも仲良しカップルはたくさんいますので 是非、探してみてくださいね!   Tweet

イチ押しのカエル
  • 日本の両生類

イチ押しのカエル

こんにちは! 今回は残りわずかになってきた企画展から私のイチ押しのカエルの紹介です。   こちらミルクフロッグといいます。 ブラジル、コロンビアなどに生息しており、全長は最大で8センチほど。 主に木の上で生活をしています。   外敵に襲われると体からミルクのような白い粘液を出して身を守るのだそう(見てみたいですが飼育下だとやってくれないです・・・笑)   そして別名『ジュウジメドクアマガエル』とも呼ばれますが、その名の通り、目に十字の模様があるんです!     どうですか? かっこよくないですか?? 目に特徴のあるカエルは他にもいますがこのような模様になっているのはなかなかレアです。   続いて、体の色はといいますと水色っぽい灰色?をしておりまして、肩や腰のあたりにかけて黒色の模様があります。 (模様は個体によって違います。)   この体色と照明の加減からか、周りに溶け込むので、なかなか見つけられず「まさか脱走!?」と、時々朝から1人で焦っています。笑 さて、このミルクフロッグ、基本的にじっとしていることが多いですが餌の時には俊敏に動きます。   展示している二匹のうち一匹はピンセットから餌を食べてくれます。 その給餌の際、勢いがよすぎてピンセットに抱きついちゃうのです…   しばらくピンセットを食べようとしていますがその後「あ、これコオロギじゃないわ」って感じで離れていきます。笑 もし給餌の時間に遭遇したらじっくり観察してみてください。一生懸命に食べる姿、可愛いですよ!   この可愛さ満点のミルクフロッグ。 写真だけではその良さは伝えきれないのでぜひ実際に見て感じていただけたらと思います!   それでは!   Tweet

シマヨシノボリぃ!
  • 日本の淡水魚

シマヨシノボリぃ!

こんにちは。 今回はヨシノボリの仲間の中でも、婚姻色が神秘的なシマヨシノボリをご紹介します。 北海道をのぞく日本全国に分布しており、顔に赤いミミズ状の模様があるのが特徴です。 当館では、「長良川の上流から中流」コーナーでアユと一緒に展示されています。 普段は上の写真のような色合いをしていますが、 春から初夏の繁殖期になると、オスもメスもお腹が明るい青色になります。 特にメスは宝石のサファイヤのようにきれいな色になり、なんとも神秘的。 このお腹をオスの目の前にだして、積極的に求愛するんだそう。 すごい色ですよね。本当にきれいです。   シマヨシノボリがすむ場所は、おもに川の中流です。 中流の中でも、浅くて流れが速い平瀬とよばれる場所の石の下に隠れています。 川の水量や場所によっては、流れがとても速く、白波がたち水中は気泡だらけの場所でもあります。 こんな場所では、ぱっと一目でわかるサファイヤのようなお腹がよく目立つのかもしれません。   ところで、アクア・トト ぎふではこれまでに、カワヨシノボリ、ゴクラクハゼ、トウヨシノボリ、トウカイヨシノボリの4種のヨシノボリを、繁殖により増やすことができているので、採集する必要はほとんどなくなりました。 唯一、このシマヨシノボリだけが産卵にいたらず、 展示個体確保のために、ときどき採集に行かなければなりませんでした。   しかも、上記の4種に比べると、シマヨシノボリは格段に捕獲が難しい上に、写真のように少しでも川の水位が高いと、流れが速くてポイントまでたどり着けないこともあり、悩みの種でもありました。 それが…今年、なんと初めての産卵がみられました! ありがとう、シマヨシノボリぃ!!! これが卵です。6月11日に産卵していました。 まだ、育ったわけではないので安心するのは早すぎるというのは分かってます。 現在は、3mmほどのふ化したての仔魚がいますが、 見た感じでは、育てるのに、大変苦労しそうな雰囲気をだしています。   でも、とにかくありがたいし、喜ばしいです。   採集に頼らなくても展示が維持できるように。 シマヨシノボリの仔稚魚を育てることが、この夏のわたしの目標となりました。   Tweet

カエルクリエイターズフェスタ開催!
  • イベント

カエルクリエイターズフェスタ開催!

去る6月8日~9日、現在開催中の企画展「美しきカエルの世界」の特別イベントとして、「アクア・トトぎふ カエルクリエイターズフェスタ」が開催され、アクア・トトぎふがカエル一色となりました。 全国のクリエイターさんに出展していただき、両生類をモチーフにしたオリジナルグッズが大集合しました。 このようなイベントを企画するのは初めてのことで、担当者が不安で不安で夜も眠れない日々が続きました…、が! 開催前にはなんと行列が…。 まだ始まってもいないのに、早くも泣きそうになりました。 本当に多くの素敵なグッズが出展されましたので、クリエイターさんの作品をそれぞれご紹介するのは控えますが、気になった方はぜひ #カエルクリエイターズフェスタで検索を! 2日間とも多くのお客様に来ていただき、感謝しかありません。 両生類が好きな人も苦手な人も楽しめて、すこしでも多くの人がカエルやイモリやサンショウウオに愛着をもってもらえることを目標に企画したこのイベント。 大成功に終わって本当に良かったです。   2日目が終了し、当館館長からクリエイターの皆様にお礼のあいさつがありました。   「~ぜひ第2回、第3回と続けていけたらと~」    え?   今年、来られなかった皆様。朗報です。 第2回の開催が宣言されました。 半年後か1年後かはわかりませんが、こうご期待! (また不安で眠れない日々が…)   Tweet

小さなホトケドジョウ
  • 日本の淡水魚

小さなホトケドジョウ

こんにちは。先日、ホトケドジョウが産卵しましたとご紹介いたしました。   その時、「早ければ夏休み前には、展示水槽にデビューできるかも!?」とお伝えしましたが、 ホトケドジョウの稚魚たちの食欲と成長スピードは、私の予想を大きく上回り、 はやくも展示デビューを果たしました!     今の体長は2cmほど。 展示水槽では、木の下に隠れていたり、 根っこにのっていたり、 みんなで根っこにのっていたり、 ときには浮遊していたり、 しています。   展示水槽に移してから10日ほど経ちましたが、すでに気付いてくださったお客様もたくさんいらっしゃいます。 「ちいさい、かわいい、根っこが好きなのかな?」などとお客様の会話が聞こえ、写真も撮ってくださっています。   水槽内のこんな小さな変化を、見逃さずに気付いていただけて本当にうれしいです。 だからこそ、いい展示、それにプラスして新しさのある何かを常に提供できるように頑張っていかなければと思います。 なかなかうまくいかず、繁殖まで数年かかってしまいましたが、 繁殖できてよかったなぁ。と改めて感じました。   愛嬌たっぷりの小さなホトケドジョウが、3F「岐阜県の希少淡水魚」コーナーで、みなさまのお越しをお待ちしています。   Tweet

6月はムシの日、父の日
  • アクア・トトの生き物

6月はムシの日、父の日

さて、6月4日はムシの日でした。   そして6月には父の日がありますね。 最近は「イクメン」なんて言葉がありますが、生き物の世界でも「イクメン」なお父さんは多く、当館で展示しているものですとハリヨ、ウシモツゴ、オヤニラミ、他にも多くの生き物が「イクメン」なお父さんをもちます。     そこで今回紹介する生き物はこちら。 イクメンなムシ、コオイムシです。 オスが卵を背負うからコオイムシ。漢字では「子負虫」なんて書きます。 メスがオスの背中に卵を産みつけて、オスは卵を孵化するまで育てるのです。 背負っているのにどうやって世話をしているの?そう思いますよね?   背負うことで守っているだけかと思っていましたが、どうやらそれだけではないようです。   コオイムシの卵は水中の酸素を取り入れて呼吸をしていますが、水底では酸素が足りなくて窒息してしまいます。 そこで、卵が窒息しないためにオス親は1日のほとんどの時間を、卵を酸素がたくさん溶けている水面近くに持ち上げて過ごしているようです。   そうなのかと思いみてみると、ずっと観察しているわけでもありませんが、見に行くたびに水面にいること多いなあと感じました。           水面に卵が出ているのが分かりますか?(ピンぼけすみません)       また、写真のように卵を空気にさらすこともあります。     水中だけで育てているとカビが生えることがあるので、太陽の光にあてて卵を消毒をしています。 この写真はバックヤードにある予備水槽で直接太陽の光は入らないのですが、本能的に卵を空気にさらしているのでしょう。       こうしてオスが頑張って生まれたコオイムシベイビーがこちら。     おおー小さい…かわいい!     孵化してから世話をするのは私たち飼育スタッフ。 1匹ずつアカムシやコオロギを与えて、5回の脱皮で成虫になります。     これはコオロギを食べている写真ですね。     オスが一生懸命世話をして孵化した子たちの展示デビュー楽しみに待っていてくださいね。   Tweet

オタマ展示スタート
  • 企画展・特別展示

オタマ展示スタート

企画展「美しきカエルの世界」にて、オタマジャクシの展示がスタートしました。 「展示期間中には、何かしらの種は繁殖するだろう」という適当な感じで、 展示ブースの壁に穴だけはあけておいたのですが、これが無駄にならずほっとしています。 最初のオタマ展示種は「ミイロヤドクガエル」。 シャーレで展示していますが、現在絶賛繁殖中ということで、バックヤードにもすでに3卵塊分が。 このブログを書いている今日も産卵していました。 葉っぱの下には成体。 開館中も時折、企画展ブースでカエルが鳴いていますが、鳴き声は今のところミイロヤドクガエルだけのようです。小さな体に似合わない大きな声ですが、非常にきれいな鳴き声です。   水族館近くの田んぼにもそろそろ水が張られ、夜になると二ホンアマガエルやナゴヤダルマガエル、ヌマガエルたちの合唱が聞こえる季節がやってきました。オタマジャクシもたくさん見られることでしょう。   展示期間中、外のカエルたちに負けないくらい、たくさんのオタマを展示できたらなーと思っています。   Tweet

タイコウチの産卵
  • アクア・トトの生き物

タイコウチの産卵

だんだんと暖かくなってきて、水生昆虫の繁殖シーズンがやってきました。 今回はタイコウチについて、ブログを書いてみようと思います。   タイコウチは漢字で「太鼓打」と書き、前脚を広げて泳いでいる様子がまるで太鼓を打っているように見えることから、この名前が付けられています。   英名ではWater Scorpion(水中のサソリ)と呼ばれ、サソリを連想させるようです。 一般的にタイコウチはメスの方が大きいといわれています。 (正確には亜生殖板の形で区別できるのですが。)   下の写真はタイコウチの雄雌の写真ですが、大きさの違いが判るでしょうか。   上がオス、下がメスです。   当館で飼育しているタイコウチが、GWも真っただ中の5/2に産卵しました。   自然界では水辺の湿った土やミズゴケなどの中に産卵するため、その代わりとして園芸用の吸水スポンジを入れておいたところ、下の写真のようにその中に産卵していました。 その卵にはなんとヒゲ(毛)のようなものが生えています。 この毛は呼吸糸というもので、卵に酸素を取り込むためにあります。   また、卵の発生がすすんでいくと白い卵の色が変化していきます。20日ほどで白から赤っぽい色になり、ふ化して幼虫が出てきます。           ↓   ふ化したての幼虫は赤い色をしており、数時間で体が固まってきて茶黒色の体色になります。           ↓   1令幼虫にはアカムシといわれる蚊の幼虫を1匹1匹ピンセットで与えていきます。 3令幼虫で1.5cmくらいの大きくなってくるとコオロギの幼虫を与えます。   今後は2カ月ほどかけて5回の脱皮をして成虫になります。 新しく成虫になった個体を展示できることをご期待ください。   今回ふ化した個体を成虫になるまでしっかり飼育し、展示できるようになりましたら、またお知らせしたいと思います。     Tweet

パンタナール展準備中
  • 企画展・特別展示

パンタナール展準備中

当館スタッフの大島と河合が、南米パンタナールから帰国して、あっという間に一か月がたちました。 現在、夏の「パンタナール展」に向け準備を進めています。 今回は、進捗状況をみなさんに紹介しようと思います。     まずは、企画展で展示する魚を集めなくては!!! ということで、現地で見た魚を中心に展示したい魚のリストを作成しました。 魚種が決まったら、魚の収集がはじまります。 そして、やってきた魚がこちら! 「ダーターテトラ」といいます。 今回、訪れたプラタ川砂地でよく見た魚だそうです。   こんな感じで着々と魚もそろってきました!!! と、言いたいところですが 、、、なかなか集めるのに苦労しております。   これには理由があり、(言い訳) 「パンタナール」は、野生動物がたくさんいる大湿原で、ラムサール条約でも保護区として指定されている地域です。 自然を荒らすようなことができない場所なので、動物や魚を捕らえることは基本的に禁止されています。 という理由から、その地域の魚を集めるというのはなかなか困難で・・・ 苦労しております。 ですが、企画展が始まるまでには、集まっている・・・はずなので、楽しみにしていてくださいね!!   さて・・・ 魚を集めるだけは企画展はできませんので、その他の準備のお話もしていきましょう。 まず、これは魚を集める前にやっていたことですが、とりあえず「パンタナール」についてたくさん調べました。 なんせ、私たちスタッフも知らないことだらけの場所です。インターネットや書物を調べまくっていろんな情報を仕入れました。 ちなみに、一緒に調査に同行していた現地の魚類学者によると、パンタナールには、約300種の魚が生息しているらしいです。 その魚の情報についても、調べてみました!! フィッシュベースからリストを作成しました。 この付箋がしてあるところは、実際に現地で二人が見た魚です。 買った本もたくさんあります。 パンタナールで、手に入れたグッズもたくさんあります。   期間中はトトラボに置いておく予定なので、ぜひこちらの本など読んでみてくださいね!!よく読んだら、スタッフよりも、詳しくなれるかもしれません!笑   あとは、企画展ブースの設計図をつくったりもします。 具体的にどの魚をどの水槽に入れるかを決めていきます。 水槽の大きさや、その配置などもぜーーんぶ決めます。   そして、解説文を作成します。 パンタナールで見たこと、聞いたこと、魚のことなど、みなさんに伝えたいことをわかりやすく文章にする作業です。 今回この作業は、実際に現地に行ってきた河合が担当しています。書きたいことは、山のようにあるはずなのですらすらすらっと書いているかと思い、様子を見てみると・・・・ こんな感じで、お手上げ状態でした。笑 書きたいこと、伝えたいことが多ければ多いほど、まとめるのは大変ですからね。   でも、河合のことですから、きっと、読み応えのあるものが出来上がると思います!!! みなさんも期待して待っていてくださいね!!!       最後に、こんな写真も撮れたのでのせておきます・・・   河合の手のひらに乗っているカピバラがどこに登場するのか楽しみにしていてくださいね!!!!!   Tweet

脱走の名人!?
  • アクア・トトの生き物

脱走の名人!?

みなさん、こんにちは! もうすぐ梅雨入りですね。 梅雨といえば、あじさいやかたつむり、そしてカエル‼が思い浮かびますね。   今回の主役は、カエルです。 こちらの水槽ではニホンアマガエルやニホンアカガエル等を展示しています。 この水槽の裏側は… こんな感じになっています。 下の写真のように蓋を開けて、毎日きれいに掃除をしています。 ……よーく写真を見てください。 こちらの様子を伺いつつ、脱走しようとしているニホンアマガエルが!   そう、脱走の名人というのはカエルたちのことです。   油断しますと、蓋の上に堂々と座っていたこともあります。   その時は撮影どころではありませんので、写真はありません。     脱走しようとするカエルたちと戦いつつ、水槽を毎日掃除しています。   こんな小さな戦いを繰り広げつつ、きれいになった水槽を是非、ご覧ください‼   おまけ …ちなみにもう片方のふたを開けても!?   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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