おもしろ飼育コラム

タイムラプス
  • 企画展・特別展示

タイムラプス

皆さん、明けましておめでとうございます。 新しい年になりましたが、企画展は昨年12月から新しいテーマに変わっています。 今回は最初に薄い水槽があります。 こちらの水槽には水草とネオンテトラ類などが展示されており、今回はこちらの水槽をタイムラプスで動画撮影してみました。 水中にある虹?イルミネーション?のような感じでしょうか。 この魚ならではの映像だと思います。ふつうに見ても十分きれいですが、見る角度を変えてみるのも悪くないかと思います。 今回の企画展では「美しさ」という部分にもこだわっていますので、写真や動画撮影も楽めると思います。 こちらの水槽は、その薄さを活かして水槽越しに写真も撮ることができますので、ぜひご利用ください。 Tweet

クリスマス
  • アクア・トトの生き物
  • イベント

クリスマス

はじめまして! 今年の4月に入社した古田です。初めてのブログです。 アシカショーには出ませんが、アマゾンやメコンオオナマズなど魚のほうのガイドはやっていますのでタイミングが良ければ館内でお会いできるかと。   あと、好きな生き物は… 分かりますか?ゲンゴロウ! かわいいでしょう??? このつぶらなひとみ。泳ぎが上手で、餌も前足でしっかり持って食べるんですよー!   語りだしたらきりがありません。   残念ながら今回はテーマとは関係ありませんので、水生昆虫の魅力はまた別の機会にブログでたっぷりお伝えしていきたいと思います。     さて、今回はテーマ水槽のお知らせです。   早いもので私が入社して半年が過ぎ、今年もあと1か月ほどで終わってしまいますね。 そんな年末のイベントのひとつである「クリスマス」を感じる水槽の展示がもう始まっております。   まず1つ目がエントランスの水槽。     毎年恒例、デンキウナギです。   デンキウナギは名前の通り、発電する魚として有名です。私もこの水槽の設営中にビリっとやられました。ビリっと、というどころではなく肘の関節に衝撃がくる感じでした。(全然ケガとかはしていないですよ)   そこで、そんなデンキウナギが発電した電気を利用してクリスマスツリーを光らせよう!というイベントを開催しております。 こんな感じで12月25日までの間の土日祝13:00から飼育スタッフの解説つきで開催しておりますのでぜひお越しください。 ちなみにこちらのイベントは入館料はかかりません。笑     そして2つ目はクリスマスの特別水槽。 こちらは入り口入ってすぐ左側にあります。   きれいです。 ライトアップ多めでクリスマス感満載ですね。 SNS映えすること間違いないです。 この写真は閉館後に撮ったので館内も薄暗くてよりいい感じです。   水槽1つ1つ説明していると長くなってしまいますのでなしにします。 ちょこーっとだけ話すと、水槽の中に雪が降っていたり、当館で人気のあの4兄弟が超ミニチュアサイズで入っていたりします。 ぜひ見に来てくださいね。   こちらも12月25日までですのでぜひお越しください。   Tweet

ふがふが!タイガーフィッシュは歯が命
  • アクア・トトの生き物

ふがふが!タイガーフィッシュは歯が命

コンゴ川中流水槽の主といえば、やはりこの魚。 ゴライアスタイガーフィッシュ。 昨年の12月から展示開始し、当初は水槽の奥でびくびくしていましたが、今では堂々とお客様の前をにらみつけるように遊泳しています。   さて、この展示開始をお知らせしたブログでは書かなかったのですが、水槽に移動して数日後…   歯が全部抜け落ちたんです。   何か硬いものにかみついたのか、はたまた衝突して折れたのか…、何より歯がないゴライアスタイガーってどうなのよ…、と頭を抱えること数日。   あれ、きれいに生えそろってる! 狐につままれたような気分ですが、歯は生えてるし、まあいいかと。     釈然としないまま、時は過ぎ…。半年後の2018年6月13日。 休み明けということで、作業前に館内を巡回しながらふとゴライアスタイガーをみると、   また抜けてるー!!! 1本はかろうじてくっついているようですが、抜け落ちるのも時間の問題な感じ。   しかもよーくみると歯茎から新しい歯の先端が見えています。     しかし、これで確信しました。定期的に抜け替わるに違いないと。   その日は潜水清掃の担当だったので、作業後いそいそとゴライアスタイガーのいる水槽に潜って、ただひたすらに砂を引っ掻き回しては、目を皿にして歯を探すこと20分…。   1本だけ見つけることができました!   うーん、それにしても、この生え変わりのスピードたるや驚きです。   調べてみると近縁なタイガーフィッシュHydrocynus vittatusでは、このような数日での歯の生え変わりが報告されていました。   タイガーフィッシュは開館からずっと飼育してきましたが、ゴライアスタイガーほど歯が露出していないからか、全く気づきませんでした。   ゴライアスタイガーフィッシュも6年以上バックヤードで飼育してきましたが、こちらは横から観察できる窓がとても小さく観察しづらい水槽だったので、気付かなかったのかも(そもそも担当じゃなかったし)。   こうなってくると、次のふがふが状態が待ち遠しいところです。半年周期と仮定すると次は12月頃。その時をいまかいまかと待っていたら、1ヶ月早い11月12日に「ふが」りました。                   ↓   まだ2回のふがふが状態ですが、次はおそらく、来年の4月か5月頃に見ることができそうです。   数日しかみれない貴重なふがふが。それだけ、この魚にとって歯は大事なものだということなんでしょう。   <追記>   ゴライアスタイガーフィッシュはいつも、「この魚すげぇ!」とか「めっちゃ怖い顔!」など大人気なんですが、ふがふが状態だとお客様のスルー率が高いこと。   やはり、ゴライアスタイガーフィッシュは歯が命。   Tweet

ゾクッ4 オオツチグモ
  • 企画展・特別展示

ゾクッ4 オオツチグモ

こんにちは 今回は、オオツチグモの紹介です。 オオツチグモって聞きなれませんよね? 英語で「タランチュラ」と総称される大型のクモのことです。 あ~タランチュラなら知ってる っていう方は多いと思います。   でもみなさんが「タランチュラ」と呼ぶクモ 調べてみるとタランチュラのもとになったクモは、種類の異なる別種のクモだということが!  ということで簡単にタランチュラストーリーを紹介します。   タランチュラの語源は、イタリアの港町「タラント」に由来し、この地方の毒グモ伝説が始まりです。 タランチュラのモデルとなったクモは、タラントに生息する「タランチュラコモリグモ」。体長が2~3cmのコモリグモの一種なんです。皆さんがタランチュラと呼ぶ大型のオオツチグモの仲間とは全く違うクモだったんですね。   では、なぜそんな大型のオオツチグモの仲間が「タランチュラ」と呼ばれるようになったのでしょうか? イタリアの港町タラントの毒グモ伝説がヨーロッパの人々に広まり、新大陸に渡ったヨーロッパの人が恐ろしいクモを見ると「タランチュラ」と呼ぶようになり、それが現在に至るようです。このような生き物にまつわる話も面白いですね。 ※実際にタランチュラコモリグモに噛まれても人間には何の問題もないそうです。   前置きが長くなりましたがオオツチグモの仲間の話をしましょう。   主に熱帯域に生息し、現在約900種が知られています。大きさは、種によって違いますが、体長は5~9cmで、脚を広げた時の大きさが20~30cmに達するものもいます。   昆虫やネズミなどの小型の哺乳類を襲って食べることが知られていて、小型の鳥(ハチドリ)を食べる様子を描いた彫刻から、鳥を食べるクモという意味の「バードイーター」という別名も持つ種もいます。   体が大きいだけでもかなり怖いですが、大きな鋏角(牙のようなもの)を持ち、獲物をかみ殺します。この鋏角には毒があるので更に怖いですね。 人間に対しての毒性は低いと言われますが、噛まれると痛いそうですよ。 こんなのに噛まれたくないですね。 更にさらに、危険を察知すると後ろ脚を使って、腹部(おしり)の毛を飛ばす種類もいます。この毛にやられるとかゆいとか痛いとか そんなことが言われています。 そういえば、このクモの水槽の土を入換えた後は、腕がかゆくなったような…   昔ブラジルに行った時に、タランチュラの毛が刺さるとチクチクして痛いんだよーって現地の人が言っていた話も思い出しました。 なんとも怖い生き物ですね。   怖い話ばかりも何なので少しかわいいポイントも紹介しましょう。 クモの目って見たことありますか? 展示しているオオツチグモの目はこちら 頭の上にちょこんと付いているものが目です。大きな体に、こんな小さな目。 チャーミングでしょ? クモの目の配列(並ぶ位置)は、種類によって違うのでクモを分類するときに役立ちますよ。   最後に 私がこの世で最も苦手とする生き物はクモ。 そんな私ですが、タランチュラを飼育しているうちにだんだんとその魅力に取りつかれています。 これを機に、みなさんもじっくり見つめてみてください。   それでは   Tweet

井戸端会議
  • 日本の淡水魚

井戸端会議

最近なにかと話題の「下流の魚」水槽ですが、少し不思議な光景をみかけました。 こちらはスミウキゴリですが、なぜか集まっています。 動画でもご覧ください。     水槽内に十数匹はいると思いますが、その半分以上が集まってきています。 たまたまかと思いましたが、毎朝ここで集まっています。 日中や夕方はばらけて自由にしています。 何か意味があって集まっているとは思いますが、なんでしょうか。 わかりません。 今日食べたいエサの話でもしているのだとしたら面白いですが。 皆さんも水槽を観察しながら色々な疑問をもたれると思いますが、それらを共有していくと何か答えが得られたりするのかもしれません。   Tweet

たまには出歩きます
  • 日本の淡水魚

たまには出歩きます

こんにちは。 少し前のブログで紹介された「下流の魚」水槽にいるモクズガニですが、少し変わった方法で行動を観察してみました。 日中に姿を確認することは少ないですが、タイムラプスという方法で動画を撮影してみたところ、その姿をとらえました。     動画をご覧いただくと、水槽内の魚がめまぐるしく移動しており、空間を広く利用しているのがわかります。 そして、途中からモクズガニが現れました。 人がみていないところで、うろうろしています。 今回確認できたのは1個体でしたが、実際には10個体はいます。 水槽の前で朝から晩まで観察していれば色々な発見もありますが、今回の要領でやれば生き物が水槽内をどのように利用しているのがか把握することもできます。 ついでにもう一つ撮影してみました。     こちらも普段隠れ気味のアベハゼやアシハラガニが時間の経過とともに観察できました。 これからも色々な水槽で試していこうと思います。     Tweet

ダイオウグソクムシとオオグソクムシ
  • 企画展・特別展示

ダイオウグソクムシとオオグソクムシ

7月から開催している企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」も残り約1ヶ月となってきました。 先日、展示内容をプチリニューアルしましたのでご紹介します。   ダイオウグソクムシの水槽にオオグソクムシ2匹を入れたのですが、お気づきの方、いらっしゃいますか? 写真を見てお分かりの通り大きさがずいぶん違いますが、決してダイオウグソクムシの子供ではありませんよ。 当初、ダイオウグソクムシとオオグソクムシは飼育水温が異なるため同居飼育は難しいだろうと考え、同じ水槽での飼育はあきらめていました。 ところが、「相模川ふれあい科学館」で同居飼育しているとの情報を聞きつけ、オオグソクムシを追加展示してみました。 親子みたいな同居展示ですが、違いをよく観察してみてください。   ダイオウグソクムシは鳥羽水族館で5年間以上絶食していた話が有名ですが、このダイオウグソクムシも2年半以上絶食が続いている個体です。 お腹すかないのですかね? ダイオウグソクムシはアクア・トト ぎふに来てから、何度か餌を与えましたが全く反応なし。 それに反してオオグソクムシは着いてすぐにムシャムシャ餌を食べてくれました。 ちなみにエサはオキアミやイカなどです。 写真ではひっくり返ったまま餌を食べています。   食欲旺盛なオオグソクムシは飼育水を汚してしまいます。 すぐに有毒なアンモニアが出てしまうので、こまめに飼育水を換水して対応していく必要があります。 アクア・トト ぎふでグソクムシを見られるのもあとわずかです。 親子のような、ダイオオグソクムシとオオグソクムシの同居展示。 ぜひ見てくださいね。         Tweet

すべてが主役!?
  • 日本の淡水魚

すべてが主役!?

秋の風物詩、イタセンパラの展示が「下流の魚」水槽ではじまりました。 毎年見ても、毎回写真をとっても、やっぱり今年は今年で、しっかり見て写真を撮りたい欲望にかられます。 この水槽には他にも色々な生き物が展示されていますが、主役はだれかと聞かれると答えられません。 数で言えば、一年足らずで大繁殖したオイカワです。 すごい数の群泳がみられ、今でもどんどん産卵して増え続けています。 底のほうではスミウキゴリやゴクラクハゼが良いアクセントとなりアピールしています。 このゴクラクハゼはばっちり婚姻色が出ていました。かっこいいです。 あと、魚以外でいえばお子様に人気のクサガメやカルガモがいます。 今の時期しか見られないので、イタセンパラをじっくりとみていただきたいのはもちろんですが。 スミウキゴリ、ゴクラクハゼ、オイカワ、コウライモロコ、ボラ、モツゴ、タモロコ、ワタカ、イタセンパラ、モクズガニ、カルガモ、クサガメ...。 皆さんの一押しはどれでしょうか。   水槽を隅から隅までじっくりと観察しながら楽しんでいただけたら本望です。         Tweet

オオアタマガメのフィーデングウォッチやりました!!!!
  • 爬虫類

オオアタマガメのフィーデングウォッチやりました!!!!

みなさん、こんにちは。 先日、10月6・7・8日の3連休に「オオアタマガメのフィーデングウォッチ」を開催しました!!ご覧いただけたでしょうか?   今回は、残念ながら見れなかった!!!という方の為に、イベントの様子をちょっと紹介しようと思います。 さて、「オオアタマガメのフィーデングウォッチ」ですが、実は開催するのは今回で2回目。 2年前の10月に行ったことのあるイベントなんです。 オオアタマガメは、名前の通り、頭が大きすぎるカメ。 ですが、特徴はこの頭だけではなく、力強い手足にとても長いしっぽ、鋭いくちばしなど、とてもとても、おもしろい特徴をもつカメなんです。 そして、この長いしっぽで野生下では、枝にぶら下がることができると言われています。   こんなにおもしろいカメなのですが、展示をすると普段はジッとしており、そのおもしろさがなかなか伝わらい・・・。 ということで、展示槽内でも元気でアクティブに動くカメの姿を見せたいと思い、「カメのトレーニング」を行うことにしたのが、始まりでした。   さあそして、肝心のイベントなんですが、、、 もう、大盛況!!!!!(と、私は思っています。)   多くのお客様に、元気な姿をお見せすることができたんじゃないでしょうか。   展示水槽前で一人のスタッフがカメの生態などについてガイドをしながら、私がバックヤードでトレーニングをし、その様子を観察してもらうというもので、小さな水槽ではありますが、大勢の方に見ていただけて、わたしも満足です。 そしてオオアタマガメの様子ですが、2年前に実施した時よりも、よりしっぽを使うところが観察できるようになりました。 元気に動かしたり、枝に巻きつけようとしたりとだいぶしっぽを使うことが上手になってきました。   私は、バックヤードにいたので残念ながら聞こえませんでしたが、「がんばれー!」と、声をかけてくださった方もいたと聞いて、とてもうれしかったです。(私ではなく、カメにですけど笑) なかなか、しっぽだけで枝にぶら下がるのは難しいですが、なんとかして、野生下での行動を引き出せたらな・・・と思っております。   という感じで、ガイドは無事に終えることができましたが、3日間って、あっという間ですね。 次は、いつ開催できるかわかりませんが、また、やりたいですね。 これからもトレーニングは続けていくので、今回ご覧になった方も、そうでない方もその際はぜひ、見にきてください!!   ちなみに、カメのトレーニングは、週に何回か行っていますので、ガイドはありませんが、運が良ければ見ることができます!! 場所は、水族館2F「雲南省の生き物」にある、オオアタマガメ水槽です。 みなさまが、応援しに来てくれるのをオオアタマガメと一緒にお待ちしております。   あ!!!!! あとですね、このオオアタマガメのトレーニングの取り組みについて、市民ズーネットワークという団体が開催している「エンリッチメント大賞2018」に応募してみました。   (エンリッチメントとは、「動物福祉の立場から飼育動物の幸福な暮らしを実現するための具体的な方策」のことです。簡単にいうと、野生下に比べるとどうしても単調になりがちな飼育環境を改善するために行われている取り組くみのことです。遊具を与えたり、エサを隠して動物に探す行動をさせたりとかです。)   残念ながら大賞をとることはできませんでしたが、なんと、1次審査を通過することがでました!!!!!   哺乳類などでは、よく行われているエンリッチメントですが、両生類爬虫類では、まだまだ浸透していません。   今回この賞に応募をして、少しでも多くの方にこのカメの取り組みについて知ってもらって、少しでも両生類爬虫類のエンリッチメントについて考えてくれる人が増えたらいいなと思っていました。 1次審査を通過することができ、関心を持ってくれる人がいることを嬉しく思います。   動物たちが本当のところ何を思っているのかは、わかりませんが、少しでも刺激的で良い環境を提供できるように、今後もできることをやっていこうと思います。   ・・・なんだが、真面目な感じになってしまいましたが、 とりあえず、 オオアタマガメが好き!!!って人が増えるといいなーってことで!!! トレーニング、がんばります!!笑   では!!       Tweet

モクズガニの秋
  • アクア・トトの生き物

モクズガニの秋

こんにちは。 こちらはモクズガニです。 英名はMitten crab(ミトンクラブ)といい、何ともかわいらしい名前です。 長良川の「下流の魚」水槽(カルガモがいるところ)にいます。 この広い水槽に10匹ぐらいのモクズガニがいます。 ふだんは、石の下や水槽のはしっこに隠れていて、なかなか見つかりませんが、夕方から夜にかけては活動的です。 閉館後の館内を見学するプログラム「夜の水族館」では、夜の見どころのひとつとして紹介しています。 ずいぶんと毛が立派な個体を見つけたので写真を撮りました。 ふっさふさでしょ? モクズガニは日本中のあらゆる川に生息しており、上流から河口までいたるところにいます。 アクア・トトぎふの裏庭にも時々いたりします。 個人的には、野外で見かけても(あ、モクズガニね)とさらっと終わってしまうことが多いのですが、去年の秋に、河口で見かけたときは大興奮しました。 その時の動画がこちらです。     交尾失敗…。 わっ!と覆いかぶさったのがオスで、いたしません!と逃げたのがメスです。 オスのほうが、はさみ脚の毛が立派です。   モクズガニの繁殖期は秋から冬にかけてで、おもに海水の混じる河口域で交尾をします。そのため、秋になるとせっせと川を下り海を目指します。 早いものでは2才、遅いものでは9才が、交尾のために何10kmもの道のりを移動します。   そのため、秋、河口に行くと、大きなモクズガニが集まっていて、こんなシーンを間近で見ることができます。   話は変わり、モクズガニは食用とされています。 モクズガニをとるための漁は、繁殖のために川を下る時期に行われることが多く、秋の風物詩とも言われます。 幾多の困難をこえて、大きく成長し、川を下って、さぁ繁殖だ!という時期に、捕まえられて食べられるカニの気持ちになると複雑なものがありますが、 これから先も、モクズガニにとってすみやすい環境が保たれ、日本の秋の味覚として漁や食文化が存続できることを願っています。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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