おもしろ飼育コラム

ゾクッ3 ちょっとだけよ~
  • 企画展・特別展示

ゾクッ3 ちょっとだけよ~

こんにちは。 企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」より、ちょっといいお知らせです。 7月14日から始まったこの企画展もすでに3カ月が経ちますが、12月9日までとなが~い展示です。 「もう見たよ~」「楽しんだよ~」というお客様もたくさんいらっしゃると思います。 しかし、残りの約2か月をもっと楽しんでいただくために、プチリニューアルしました。 これが作業風景です。 新たに登場する生き物は、モンハナシャコ、テキサスジャイアントビネガロン、バンパイアクラブ。 その他、ダイオウグソクムシの水槽に別種の「オオグソクムシ」を追加しました。 この場で紹介したいところですが、実際に会場でご覧いただきたいので、ぜひ見に来てくださいね。 え~写真くらい見せてほしーい! なんて声が聞こえてきそうなので、10月1日から先行して展示しているフクラガエルの仲間を紹介します。 アメフクラガエルから変更しています。 アメフクラガエルよりも2まわりくらい大きく、目の後ろのオレンジ色がきれいでかわいいです。   ちなみに以前展示していたアメフクラガエルはこちら。   実は、地味にですが、トト・ラボ内の標本展示も変えています。 現在は、ダチョウの卵、エミューの卵、ネッタイタマヤスデ、バイオリンムシを展示していますが、その前はライオンゴロシ、ヤマアラシのトゲ、ヒシの実を展示していました。 トト・ラボの展示は11月以降も展示替えを予定しています。   どの水槽がどの生き物に入れ替わったのかは、お楽しみ! ではでは。       Tweet

新入りをよろしく
  • 新しい展示
  • 日本の淡水魚

新入りをよろしく

新しい仲間を紹介します。   こちらはオオシマドジョウと呼ばれるドジョウの仲間で、かつてはシマドジョウ西日本グループ4倍体型と呼ばれていました。 吉井川の魚類の一つとしてオヤニラミやムギツクが泳ぐ水槽に仲間入りしましたが、当館ではオオシマドジョウによく似たニシシマドジョウがすでに展示されております。   よく似ているので見た目ではなかなか区別できないかもしれません。 ニシシマドジョウは染色体数が2n=48の2倍体、オオシマドジョウは2n=96の4倍体ということで、ニシシマドジョウが染色体数を倍化させて誕生したものがオオシマドジョウと考えられています。 といっても難しい話なので、とりあえずは両者は分布域が異なるので、生息地で区別することは可能です。 ニシシマドジョウは当館がある岐阜県などに生息していますので、この周辺で採ったらニシシマドジョウです。オオシマドジョウはおもに瀬戸内海流入河川に生息していますので、そのあたりで採ればオオシマドジョウです。 学生時代はオオシマドジョウの生息する地方に住んでいましたので、何度もオオシマドジョウを捕まえてきました。 時折このような全長15cmをこえる大型の個体と出会うこともありました。   この写真の個体はメスなのでややお腹が大きいですが、なんとなく肉付きも良く強そうな感じもします。   当然、ドジョウの仲間なので砂や砂利の中にも潜ります。   パッと見た感じいないと思っても、こんな感じで隠れていますので、予想以上に多くの個体がいると思います。 ぜひじっくりと観察してみてください。       Tweet

ゾクッ2 アフリカオオヤスデ
  • 企画展・特別展示

ゾクッ2 アフリカオオヤスデ

こんにちは。 今回は、企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」からヤスデの紹介です。 ※この下に大きなヤスデの写真があります。苦手な方はご注意ください。           この企画展ではインパクトがあるアフリカ産の大ヤスデを展示してみましたが、水槽の前ではこんな会話をよく聞きます。 「ヤスデって何?ムカデじゃない?」などなど。 ヤスデの仲間は、庭や林など身近なところにすむ生き物ですが、意外とみなさん知らないようなので説明します。   ムカデとヤスデの違いを簡単に紹介しましょう。   【ムカデ】※写真(左) 体の特徴:1つの節に1対の脚、動きが速い 食べ物:昆虫やクモなど 性格:攻撃性が強い その他:毒を持つのでかまれると痛い、腫れる 漢字で書くと「百足」「蜈蚣」 【ヤスデ】※写真(右) 体の特徴:1つの節に2対の脚、動きが遅い 食べ物:落ち葉や朽木など腐食した植物質のもの 性格:おとなしい その他:毒はない、危険を感じると丸まり、臭い液を出す 漢字で書くと「馬陸」「八十手」 なんとなくムカデとは違う生き物だってことは伝わりましたか?   今回展示しているヤスデは、世界最大級のアフリカオオヤスデ。 どのくらいデカいのか、水族館のまわりにいるヤスデと比べてみましょう! ※この下に大きなヤスデの写真があります。苦手な方はご注意ください。         どうですか? 身近なヤスデ(写真下)が赤ちゃんのように見えますね。 飼育も比較的簡単で、ある程度湿度を保つことと、エサはリンゴや昆虫ゼリー、リクガメフードです。とてもおとなしく噛むこともないので、手で直接さわっても問題はありせん。 優しくさわれば臭い液も出さないですよ。   おまけの話 ヤスデの体をよく観察してみると、なんとっ! 脚の方からダニが見え隠れ。大きいだけでゾクッとするのに更にゾクッとします。 さわっても、人にダニがうつることはないので大丈夫です。   ゾクッとするだけではないですよ。魅力的な部分もあります。 ヤスデが歩くときの脚の動き、このウェーブの動きが綺麗でたまりません。     こんなヤスデの魅力を伝えるべく、何かできないかと模索中です。 お楽しみに!   Tweet

新しい世代
  • 日本の淡水魚

新しい世代

夏も終わり秋が深まりつつある今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか? ついこの間までは猛暑で汗だくになっていたのを懐かしく感じます。 さて、目指してきた一つの目標でもありますが、以前ブログでご紹介したゼゼラやツチフキの繁殖した個体が展示デビューしましたのでご報告します。   さぁ、どこにいるかわかるでしょうか? ん?もしかしてこれか?と思うような大きさかもしれません。 居場所さえわかってしまえば、見つけるのはたやすいかもしれませんが、この水槽の中にいるという前提で見なければ、なかなか見つけるのも難しく、周りの風景にも同化しています。 まだまだ小さいので、このまま順調に育つことを祈るばかりです。     また、トトベビー水槽で展示していたウシモツゴの繁殖個体も時を同じくしてデビューしています。 ゼゼラやツチフキに比べると、ウシモツゴのほうがわかりやすいので、来館された方はすでに気づいているかもしれません。 新しい世代が次々に誕生して成長してデビューし、水槽のなかでも世代交代は行われていきます。 理想を言えば、水槽内で産卵された卵が育って、自然に世代交代をしてくれればよいのですが、そう簡単にはいきませんので、我々が一つ二つ手を貸すことで、種を絶やさないように心がけています。 頑張ったところで種が絶えない保証が絶対にあるわけではありませんが、このような形が水族館内における人と生き物との共存という一つの形でもあるように思います。   途中経過をお伝えしてそのままになっているニシシマドジョウも大きくなりました。 生まれたときから3,4カ月経過すると、まぁまぁな大きさまで育つことがわかりましたが、まだ展示するには小さいので、もう少しあたためておきます。   Tweet

ゾクッ1 ヘラクレス
  • 企画展・特別展示

ゾクッ1 ヘラクレス

こんにちは。 7月より開催している企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」。皆さん、もうご覧いただきましたか? 今日は企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」で展示している生き物を紹介します。   今回はこの生き物。 「大きさにゾクッ」ヘラクレスオオカブト。 世界最大(最長)のカブトムシです。 日本のカブトムシと比べると大きさの差は歴然!われわれの常識を超えるサイズです。 成虫の大きさは、一般的に46mm~178mmと言われ、150mmを超えればビッグサイズです。 一方、日本のカブトムシは、27mm~85mmの大きさで、70mmを超えればビッグサイズと言えるでしょう。 成虫(オス)での比較ですが、ヘラクレスの大きさ(長さ)は、実に日本のカブトムシの2~3倍です。 そしてさらに 成虫がデカいということは、幼虫もデカいはず!! カブトムシは、成虫になってから脱皮して大きくなることはないので、幼虫の大きさで成虫の大きさが決まるんです。 展示している幼虫は、3令の中期で現在約70gの重さですが、後期になってくると100gを超えます。 大きいものだと150gくらいにもなるそうです。   日本のカブトムシの幼虫の重さは、30~40gなので、ヘラクレスの幼虫は、3倍以上!!! さすがワールドクラス、半端ない。   これだけでも十分面白い話ですが、もう1ネタ紹介します。 羽の色が変化するって知っていました? 以前、飼育していたヘラクレスに霧吹きの水がかかった時の写真がこちら。 羽の一部が黒色になっているのがわかりますよね。 湿度や体内の水分量、栄養状態(エサの質など)によって羽の色が変わることが知られています。 そこで標本のヘラクレスの羽で実験してみました。 ↑これが乾燥した状態。 ぬれたタオルで数分間包んで見たら...。 黒っぽく見えますよね。 羽の色が変わりました。ビックリしませんか?   ここからは余談ですが、こんな大きくて強くて格好良いいヘラクレスですが、 飼育している時は、いつも真上から見ているのでヘラクレスってこんな形です。   何かと同じ形に見えませんか? そうです これです。ナスに見えませんか? 誰が何と言っても やっぱナスでしょー。 こんなことを思うのは私だけでしょうか?   何だかんだ書きましたが 「幼虫」と「成虫」を同時に展示しているところは、なかなかありませんよ。 そんなヘラクレスオオカブトを見に来てくださいね。   Tweet

どんこのこ
  • 日本の淡水魚

どんこのこ

みなさまはドンコという魚を知っていますか? 「ドンコ」をインターネットで検索するといろんな魚がでてきます。 魚の図鑑を見ても、カジカやアユカケ、ヨシノボリの仲間、はたまた深海にすむチゴダラなど、たくさんの魚にドンコという呼び名が書かれています。 わたしも子供のころは、川でとれるハゼっぽい魚をすべてドンコとよんでいました。   しかし、真のドンコ(標準和名がドンコ)はただ1種のみです。 どーん!!これが正真正銘のドンコです。   このドンコ、強面(こわもて)です。ほんとに強いです。 個人的には長良川にすむ淡水魚界1、強いしこわい魚なのではないかと思うぐらいです。 ドンコどうしで気が合わないと、「ひねり体当たり噛み」をくり出しますが、そのキレの良さははんぱじゃありません。 弱い方のドンコは生きた心地がしないと思われます。   さて、そんな強さをもったドンコですが、オスが卵を守る健気さも持ち合わせています。 この夏、バックヤードで飼育しているドンコがうまくペアをつくって繁殖してくれましたので、ご紹介します。   黒々としたオスとお腹の大きなメスがいるな~とは思っていたのですが、ある日、隠れ家として入れてあるパイプの内側に卵が産みつけられていました。   オスが卵のそばにいて、胸ビレを使って新鮮な水を送っているようでした。 本来はこうして卵がふ化するまでオスが守るのですが、ふ化した後に、ほかの魚たちに稚魚が食べられてしまうかもしれないので、卵をパイプごと取り出して人工的に育てることにしました。 卵の観察もしたかったので、いくつか回収してシャーレで管理しました。   以下、写真で紹介していきます。   6月1日 お米のような形の卵です。   6月8日 体ができてきました。   6月17日 大きな卵黄をかかえた稚魚が誕生しました。   6月28日 卵黄を吸収してドンコらしい体つきになりました。   7月16日 体の色が濃くなり強面になってきました。   ドンコは広くとらえるとハゼの仲間ですが、一般的なハゼにくらべると卵が大きく、ふ化した稚魚も大きめです。 浮遊期間がなく、初めから着床して親と同じような生活を送り、ぐんぐん育ちました。   本当はこうしたドンコの繁殖の一部分でもいいから、お客様に見ていただきたかったので、なんとか展示水槽で繁殖しないかと、去年、一昨年とペア飼いに挑戦したのですが、うまくいかず…。 予備槽では穏やかに過ごしているペアを選んで移しても、なぜか展示水槽に入れるとバッチバチの大げんかになってしまうのです。   現在では大きい個体は体長4cm近くになりました。 そして、ドンコらしく大きい個体がいばり始めました。   このどんこのこたちが大きくなって展示水槽にデビューできるのは、どれぐらい先になるかわかりませんが、大切に育てていきたいと思います。   Tweet

クリオネ、ピンチ
  • 企画展・特別展示

クリオネ、ピンチ

前回のブログで、クリオネが展示されるまでのお話をしました。 試行錯誤を繰り返し、はるばる新江ノ島水族館からやってきたクリオネでしたが...。   クリオネがアクア・トト ぎふの水槽に入った翌日、なんと水槽に欠陥が発覚し大ピンチ!   お手製のクレーゼル水槽(円形の水槽)は排水用の穴が大きすぎたようで、クリオネが吸い込まれて外側の水槽に出てしまうというトラブルが発生。 小型のものはすべてクレーゼル水槽を抜けて外側の水槽に逃げ出していました。   クレーゼル水槽の排水口にネットを張るなど処置をしましたが、結局、残ったのは大型の個体のみ。 他の水族館からクリオネをいただけることになったものの、いただいたクリオネはかなり小型で、今の水槽ではうまく飼育できないということがわかりました。   企画展はすでに始まっていましたが、ここで新しい水槽の製作に取り掛かることにしました。 他の水族館にも問い合わせて、今度は写真のようなU字型のものを作製することに。 ネットを細かくするなど改良を加えて、クレーゼル水槽2号の完成です。 水流の循環もOKということで、早速水槽の入れ替えに取り掛かりました。   ですが、ここでさらなるピンチ!! 海水が冷たすぎたのでしょうか? 固定が悪かったのでしょうか? 壁の向こうで「ピシッ」、続けて「ジョロジョロ」と嫌な音が・・・   なんとクレーゼル水槽を入れている、外側の水槽が割れるという悲劇。 普段はスローな私もこの緊急事態にラガーマンのように突っ走り、帰り支度をしていたスタッフも捕まえて総動員で処置にあたりました。 そして、無事にクリオネを死なせることなく翌日も展示することが出来ました。 ホッ...。   まだまだ続く企画展!もうトラブルが起きませんように...。     Tweet

たまたま出会う
  • 企画展・特別展示

たまたま出会う

こんにちは。8月も今日で終わりです。 みなさまはどのように夏を満喫されたのでしょうか?   私はお盆前の猛烈に暑い日に、日本海へと釣りに出かけました。   きれいな砂浜で足だけ海水浴をしながら波打ち際で釣りをしていると、すぐそばに黒いものが漂っていました。   ゴミかな…と思い、特に興味もなく釣りをしていましたが、 しばらくしても、黒いものは打ち上げられるわけでもなく、沖に流されるでもなく、同じところ辺りにとどまっていました。   変だなと思い、よく見てみたら…びっくり!   こ、こ、これは…。 驚かさないようにちょっと遠目ですが、動画を撮影しましたので、ごらんください。     お分かりですか? 体長2.5cmほどのゴンズイ幼魚の群れです。通称は「ゴンズイ玉」。 ざっと200?300?匹ぐらいはいたんじゃないでしょうか。     ゴンズイの群れといえば、今ちょうどアクア・トトぎふで開催中の企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」のなかで、「謎の集合体」として展示しています。 水槽では変幻自在に群れの形を変化させながら、たえず泳いでいるので、お客様にはシンクロナイズドスイミングみたいと言われております。 右から左へ、下から上へ、ぎゅっと集まったり、少しばらけたり…つぎつぎに様子が変わります。 おもしろいので、ずーっとながめていられます。 幼魚のころだけお互いに集合するフェロモンを出して、このような群れで生活するんですよ。   大きくなると体長20cmほどになり、群れは作らなくなります。   海では神出鬼没なので、見たい!と思ってもなかなか出会えませんが、企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」ならいつでも見られますし、じっくり見ることができます。 なので、ぜひ会いに来てください。     Tweet

クリオネ展示に向けて
  • 企画展・特別展示

クリオネ展示に向けて

今日は企画展「ゾクゾク水ゾクッ館」の中で、“かわいくてゾクッ”で紹介している、あの人気もののお話です。   今回の企画展の展示種を決める話し合いで、“お子様も喜ぶクリオネを展示したいよね”という意見があがりました。 暑い夏に冷たい海に生息するかわいいクリオネを見たら、きっと楽しんでもらえるんじゃないか、と展示することになりました。 クリオネは2℃~4℃の低い水温に生息しています。 そのため、水槽のアクリル面に結露が出来てしまうことが展示する際の課題でした。 企画展がスタートする2ヶ月頃から、展示に向けて結露の問題をどう回避するか、試作を始めました。 実際に予備水槽で2℃まで冷やすと、アクリル面は結露で真っ白。 何も見えません。 これはまずいと結露防止シートを貼り付けたところ、予想以上にきれいに見えたので、この問題は解決できたかと一安心でした。 次にクリオネ展示の際は、クレーゼル水槽という円形の水槽で水を循環させて、水槽に水流を起こす必要があります。 こうしないとクリオネは底に沈んでうまく飼育できないのです。 以前使っていたクレーゼル水槽を探すと、割れてしまって、すでに破棄済みとのこと。 購入すると結構お高い水槽です。 迷って、迷って、迷った挙句、結局はお手製の水槽を作ってみることに。   アクリルを切り出し、熱をかけて丸く曲げて、接着剤で接着して丸い水槽を作りました。 丸くない部分も少しありますが、いい感じの仕上がりです。 早速、排水の穴を開けて一度試しに循環を回してみました。 クリオネの代わりにフィルムテープを入れてうまく回るか見たところ、クルクルとフィルムテープが水槽内を回ってくれたので、お手製のクレーゼル水槽の完成です。 あとはクリオネの到着を待つばかりとなりました。   企画展で展示する生き物の多くは、普段はアクア・トト ぎふにいない生き物が多いため、随時搬入を進めていきます。 クリオネは企画展スタート日のわずか3日前の搬入となりました。   今回のクリオネはダイオウグソクムシと共に新江ノ島水族館からお借りすることに。 営業のスタッフと江ノ島まで、日帰りで車で受け取りに行きました。   片道約4時間、クリオネたちを無事に岐阜まで連れて帰らなければならないのですが、何せこの猛暑!! 車のエアコンをガンガンにきかせても、クリオネの入った氷入りの発泡スチロール箱の温度はみるみる上がります。 途中で高速のパーキングに止まり氷を追加したり、クーラーボックスに入れ替えたりして、水温を調整して岐阜までなんとかたどり着きました。 クリオネを水槽の中に入れ、水流でクルクルと回る姿を見て、ほっと胸をなでおろしました。 かわいい姿に“ゾクッ!”としてみてください。     Tweet

ヒダ幼生展示、撤収します。
  • 日本の両生類

ヒダ幼生展示、撤収します。

今年5月にヒダサンショウウオが産卵し、卵嚢(らんのう)から幼生まで長らく展示してきた通称ポケット水槽ですが、今週末に撤収いたします。 というのも、バックヤードで飼育していた展示幼生の兄弟にあたる個体達が、のきなみ変態上陸したためです。       こんな感じで、体は小さいですが、金ぴか模様もばっちりです。 展示幼生は変態までしばらくかかりそうで、あまり成長に差がつくと、あとあと飼育が大変になるので、これ以上差がつかないようにバックヤードに移動させることにしました。 数年後には大きく成長した彼らが、展示水槽にデビューすることでしょう。 それまで今しばらくお待ちくださいませ。 では、最後に愛らしい幼生の給餌シーンをお見せして、お別れとさせていただきます。     どうですか?「エサーっ」と寄ってくるところなんて、もう、たまらん可愛さです。 これが、変態後は一転してピンセットを近づけようものなら一目散で逃げます。もしくはガン無視。 あの蜜月の日々はいずこへ…。 まぁ、毎度味わう、この切ない気持ちも醍醐味の一つということで。 では。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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