おもしろ飼育コラム

プラークラベーン成長中!
  • アクア・トトの生き物

プラークラベーン成長中!

みなさま本年もよろしくお願いいたします。 さて水族館2階、メコン川中流の魚水槽でプラークラベーンの展示を始めてから1年が経ちました。 プラークラベーンは、川などの淡水にすむエイの仲間で、世界最大級の淡水魚としても知られています。     昨年1月の時点ではこのくらいでしたが     現在ではこれぐらいまでに成長。     昨年4月に上から見た写真はこのくらいでしたが   現在はこのくらい。   と写真で見ても大きさは分かりにくいかもしれません! 水族館にやってきた時は、体盤幅といっていわゆるエイの体の大きさは40cmほどでしたが現在は65cm(1月9日測定)にまで成長しています。   成長が目に見えて分かります! 毎日魚の切り身を食べてどんどん成長しています。 体盤幅2m以上になるといわれている世界最大の淡水エイ。 まだまだ大きくなってくれるでしょう。 そのうち大きな水槽へ引っ越しすることも計画中です。

SDGsのワークショップを開催しました!
  • イベント

SDGsのワークショップを開催しました!

こんにちは、体験学習班の大島です。 12月29日に特別ものづくりワークショップ「SDGsのおさかなぼうずをつくろう!」を開催しました。 こちらの企画は、岐阜県内の企業と協力して、端材として出た布を用いたワークショップになります。どのようなワークショップにするのか、内容や準備には当館のボランティアスタッフの方々が中心となり試作品を作り、準備を進めていただきました。     当日の様子を少し…。 当日は、「キャンドル水族館をつくろう!」と同時開催で、多目的ホールの南側での運営です。ボランティアさんのお力を得て、会場の準備は万端です。     アイキャッチとなるよう特大サイズも飾りました。 さてさて、お客様の反応はいかに???     まったく参加していただけなかったらどうしようと心配していましたが、なんと会場は、午前中から大賑わいとなりました!!       ハサミを使って布を切って、目玉をつけて、ペンで模様を書いて… 結果は、なんと一日で77作品! こんなにかわいい作品ができました。     大変、好評をいただき、無事に終えることができました。 そこで、来る1月13日(月・祝)にも開催しようという運びになりました。 前回ご参加できなかったみなさま、楽しみにしていてくださいね。 当日のご参加をお待ちしています!! (参加料金は、なんと次回も一作品¥100です)

水草水槽更新中!
  • アクア・トトの生き物

水草水槽更新中!

みなさまこんにちは。 1階の「アマゾンの小川水槽」(通称:水草水槽)が少しずつリニューアルしていることにお気づきでしょうか? 今回はその様子を詳しくご紹介します。     こちらが新しくなった水草水槽の様子です。大きく葉を広げているのはエキノドルスの仲間たち。奥の方に見える、丸い葉が向かい合った有茎草はウォーターバコパです。まだ植えたばかりで育てている最中ではありますが、それでもみずみずしく、水槽を彩ってくれています。     変更したのは水草だけではありません。実は底砂もすべて交換しました。なぜ底砂を替える必要があったのか、次の写真をご覧ください。 底砂が粘土のように硬くなり、指を挿してもほとんど入らない状態でした。こうなると、水草が根を張れなくなるなどの問題が発生します。   そして、交換直後の底砂はこちらです。 軽く指を挿しただけで、スルスルと入っていきます。これなら小さな水草でもしっかり根を張れそうですね。       底砂の交換には、いったん魚と水草を取り出さなくてはいけません。三段になっている大きな水槽ですので、日程を分けて、スタッフ総出で作業を行います。   新しい底砂を敷き、水を注いで……。 次の日、水槽に問題がないことを確認したうえで、魚と水草を戻しました。     完成した水草水槽上段の全体像がこちらです。 きれいになったとはいえ、水槽の管理はここからが本番です。植えた水草がしっかりと根を張り、魚たちが快適に過ごせるよう、しっかりと手入れしていきたいと思います。また、1月中には、現在手をつけていない一番下の段を更新する予定です。   ご来館の際は、魚だけではなく、ぜひ水草にも注目してみてくださいね。青々とした水草と泳ぐ魚たちが、アマゾンの小川の雰囲気を存分に楽しませてくれるはずです。

3種3様
  • アクア・トトの生き物

3種3様

こんにちは。みなさまご存じでしょうか? 3F「河口の魚」水槽に、新たなメンバーがポツリポツリと加わっていることを。   まずは10月15日 コノシロ     11月7日 マゴチ     そして12月18日 コショウダイ     コノシロは、お寿司ではコハダと呼ばれる魚です。 コノシロを飼育するのは初めてで、しかも片眼に傷のある隻眼のコノシロでしたので、かなり気をつかいながら飼育を始めました。水槽内では、けっこうなスピードを出して泳いでおり、じっとしていることはありません。展示開始から2か月、すっかり水槽にも慣れごはんを与えると一番に寄って来るようになりました。     コノシロとは正反対に、じっとしているのはマゴチ。個人的にかわいくてたまらない1匹です。     動画のように、一瞬で砂地と同化できる技を持っていますが、ふだんは比較的見つけやすいところにいて、よく動いています。   平らな体でペタンコなのですが、ごはんを食べた後は微妙にふっくらします。 尾ビレだけあざやかな白と黒なのもおしゃれです。     コショウダイはとにかく明るくて活発。展示水槽に移ったその日のうちからモリモリごはんを食べました。 カメラを向けると、こちらを見るのでなかなか横からの写真が撮れません。     新たに仲間入りした3種3様の魚たち。 それぞれ1匹ずつですが、存在感は十分です。じっくり観察してみてくださいね。

アクア・トト ぎふ掃除のMVP
  • アクア・トトの生き物

アクア・トト ぎふ掃除のMVP

みなさまこんにちは。   このコラムを読んでくださっているみなさまの中には、一度は生き物を飼育したことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか。   そんな方々にはわかっていただきやすいと思うのですが、生き物を飼育すると、水槽ってすごく汚れていくんですよね…。 魚を飼育する場合は、とにかく水槽にコケが生えてきます。   我々飼育スタッフは、来館してくださるみなさまに綺麗な水槽を見ていただけるよう、日々コケたちと戦っています。     そんな中で、飼育をしていると逆に水槽が綺麗になる、素晴らしい生き物がいます。 それがこちら! オオタニシという巻貝の仲間です。   なんとオオタニシ、藻類を食べることが知られており、水槽に生えたコケも綺麗に食べるんです。 実際にコケまみれの水槽にオオタニシを入れ、しばらく経ったときの写真がこちら。 華麗なスターの軌跡が残されています! まさに掃除のMVP!     さらにオオタニシ、水槽掃除のみでは終わりません。 じっくり観察すると、非常にかわいらしい顔つきをしています。 つぶらな瞳をしているのがおわかりでしょうか。 のそのそと動くところも愛くるしいです。 水槽を綺麗にするのみではなく、かわいらしく、展示生物としても魅力的という2面性を持つ生き物なんですね。     オオタニシは館内のけっこういろんなところにいます。 3階の展示水槽にいたり… 木曽三川の豊かな水辺エリアにいたりします。 ぜひみなさま、アクア・トト ぎふのスーパースターに会いに来てください。   それではまた次のコラムでお会いしましょう!

ポリプのお話
  • 企画展・特別展示

ポリプのお話

みなさんこんにちは。 現在、期間限定でマミズクラゲの展示をしています。   マミズクラゲは池や湖などの淡水に生息するクラゲで、水温の高い夏から秋にかけて現れます。 昨年の秋には木曽川でも発生し、そのときに採集した個体の展示も行っていました。   木曽川にマミズクラゲ現る|おもしろ飼育コラム一覧|   しかし、マミズクラゲの寿命は2か月程度と短く、一度出た場所で毎年見られるとは限りません。 まさに“神出鬼没”のクラゲ、いつでも採集できる保証はないのです。     そこで、昨年クラゲを採集した際に「ポリプ」も一緒にとることができないかと、ひそかにチャレンジをしていました。 ポリプとは、クラゲの生活史の中の一つの形態で、イソギンチャクのように石などの基質に固着した姿のことをいいます。   マミズクラゲのポリプはこんな形。   つぼのように少し下側が膨らんだ形で、その上にぽこっとした丸い部分があります。 この丸い部分(矢印で示した箇所)が口で、ごはんを食べるところです。 写真のように、2つ(あるいはそれ以上)のポリプがくっついて群体になっていることが多いです。     ポリプは環境が悪くならない限り、何年も生き続けることができ、さらに自らの分身をたくさん作ることができます。 条件が整えばポリプからクラゲを遊離させることが可能なため、このポリプさえ確保できれば、数をコントロールしながら、必要な時にクラゲを増やすことができるのです。 つまり飼育スタッフにとっては、なんとしても手に入れたいもののひとつなのです。     しかしポリプの大きさは1mm程度ととても小さく、野外で肉眼で見つけるのは至難の業。     現地で探すのは諦め、「きっとポリプがついていそうだな」という感じの流木を拾い集め、水族館に持ち帰ることにしました。   そこからは、ひたすら顕微鏡を覗き込み、しらみつぶしにポリプを探す毎日です。 覗いてみるとこんな感じ。     名前こそ詳しくは分かりませんでしたが、いろいろなプランクトンや付着生物がおり、それらをなんとなく見ているだけでも新鮮で面白いものでした。   ところが1か月たち、2か月たち、それでもポリプは見つからず…。 最初の方はわんさかいた小さな生き物たちも姿を消していき、これはポリプもいないんじゃないかな、と半ばあきらめの気持ちで作業だけを続けていました。     そしてある日、小さな枝を顕微鏡で観察していたところ、求めていたシルエットを発見!! 採集から実に3か月以上がたちましたが、ついにマミズクラゲのポリプを見つけることができました。     その後、ポリプにしっかりとごはんをあげ続け、十分に数を増やすことができました。 現在展示しているクラゲは、そのときのポリプから育成を行ったクラゲです。     一年越しに展示に至ったマミズクラゲ、ぜひこの機会にご覧ください。 ポリプの実物も展示していますし、ポリプからクラゲになるまでの過程や、クラゲの体のつくりについての解説パネルもあります。 不思議なその生態から、何か一つでも面白いな、というポイントを見つけていただけたら幸いです。     そして、マミズクラゲのポリプは、もしかしたらみなさんの身近な環境にも潜んでいるかもしれません。 ある日突然そこから、小さなクラゲが姿を現すかも。 そう考えてみると少しだけ、水辺を覗き込んでみたくなりませんか? もしふわふわただよう小さな生き物を見つけたら、そっと観察してみてくださいね。

次回企画展の告知 淡水魚を守りたい
  • 企画展・特別展示

次回企画展の告知 淡水魚を守りたい

こんにちは。 早くも12月、そして、その12月もすでに1週間が経過しました。 そして、ここからさらに1週間が経過すると…   「Save the 淡水魚 ~未来へつなぐ水辺の宝~」がスタートします!   この企画展では、いずれも絶滅が心配されている   美しい魚   目立たない魚   かっこいい魚   シブい魚 を展示します。     なんと、在来のタナゴ類全16種類が集結する、まさに「大タナゴ展」状態。     ほかにも、   泥の中で生活する魚   はるばる沖縄からやってきた魚 なども展示します。     人の暮らしをよくするために行われてきた開発や、外来種の侵入により、今、日本各地に生息する汽水・淡水魚が悲鳴をあげています。   保全のスタートラインは「知ること」です。 企画展をご覧いただいて、こんなにも凛々しく美しい魚が、みなさまの身近な水辺にもいるかもしれないということを、知っていただければと思っています。   開催期間は12月14日(土)~2025年4月13日(日)の予定です。 よろしくお願いします。

やっぱりアマゾンは最高でした!
  • 企画展・特別展示

やっぱりアマゾンは最高でした!

夏休みから始まった企画展 『ワイルドアマゾン アマゾン最高!』 連日たくさんのお客様に楽しんでいただいております。 とうとう12月8日(日)で終了となりますが、まだ間に合います笑。     展示の生物たちも頑張ってくれていますが なんと私も展示生物の一部として頑張っています。   (アマゾン展に出ていた方ですよね?) (そうです本物です。あの写真は標本です・・・) このような会話が結構ありました。     私の写真との記念撮影も沢山していただいたようです。   学習プログラムの アクア・スクールでは「アマゾンを感じよう!」も開催し、参加者の方から温かいお言葉もいただきました! (想像以上に楽しかったです!)     我が愛しアマゾン やっぱりアマゾンは最高です! 12月7・8日、最後の週末、ぜひ企画展にお越しください!

オニオオハシのオレンジくん
  • 企画展・特別展示

オニオオハシのオレンジくん

みなさん、こんにちは。 7月から始まった企画展「ワイルドアマゾン アマゾン最高!」もうご覧になったでしょうか?   魚類や爬虫類などのアマゾンの生き物を展示していますが、そのなかでも唯一の鳥類として「オニオオハシ」の展示をしています。 掛川花鳥園様よりお借りしているオニオオハシのオレンジくんです。 オレンジ色のくちばし、青色の目、白と黒の羽が特徴で、ご覧になったお客様も見とれてしまうほど美しい鳥です。     このオニオオハシの展示で、不思議な出来事がありました。   オレンジくんは、朝と夕にごはんを食べています。ごはんを置く専用の台があるのですが、ある日、その台の上に大量のヤシ殻(床材)が盛られていました。 なんでこんなに盛られているのかと不思議に思っていたら… 後日、また大量にヤシ殻が盛られていたんです。 オレンジくんが運んだのかと思い、しばらく観察をしてみても運ぶ様子はみられません。ですが、オレンジくん以外にヤシ殻をごはん台に乗せるなんてしないと思い、それ以降、色々な時間帯に様子を見に行くようにしました。     そして、ある日のお昼ごろ… ついに現場を目撃! ヤシ殻を運んでいたのは、やっぱりオレンジくんでした。 大きなくちばしを上手に使い、ヤシ殻を台まで運んでいました。運んだヤシ殻をくちばしで一つずつくわえ、遊んでいる様子も観察できました。     くちばしを使う様子は、ごはんを食べるときにも観察ができます。 大きなくちばしを器用に使い、ペレットやフルーツを一つずつ上手にくわえて食べているので、ごはんの時間に遭遇したら観察してみてくださいね。 朝のごはんは開館直後、夕のごはんは午後なら見ることができるかもしれません!     あと、個人的に注目していただきたいのが、くちばしの裏です。 くちばし裏の付け根に、三角形の切り込みが入っています。 あまりにもきれいな三角形で、どうして切り込みが入っているのかと不思議に思っていたんです。 掛川花鳥園の飼育員さんに聞いてみたところ、大きなものを飲み込みやすくするために切り込みがはいっているそうです。ごはんを食べるときに見ていたら、切り込みがあることで、ものをうまく飲み込めていることに気づきました。 みなさんも、観察してみてください。   展示期間もあと少しです。ぜひ会いに来てくださいね。 お待ちしております。

SDGsのワークショップ
  • イベント

SDGsのワークショップ

こんにちは、体験学習班の大島です。 さて、昨今 日本各地でSDGsについての取り組みが行われていますね。   当館も2022年10月に岐阜県のSDGs推進ネットワークに登録し、県内の産業廃棄物をものづくりワークショップの材料として利用できないか探っていました。   待つことおよそ1年半…2024年6月に岐阜市内の衣料製造業者より「布生地の端切れを使いませんか」と打診がありました。   どんなものかと試しに少し分けていただきましたが、…すごい量。   さまざまな色や柄があって、見ているだけで楽しくなりました。     そこで、12月29日に、この材料を用いた特別ワークショップを開催することとなりました。 名付けて「SDGsのおさかなぼうずをつくろう!」です。 この布を使って、みなさんがよく知っているてるてる坊主の生き物バージョンを作ってもらおうと企画しました。     ボランティアの方にも協力いただき、材料の裁断、サンプル作品の制作、糸やリボンといった小物の準備などなど…。   早くもアレンジの効いた作品も…!     みなさま、楽しみにしていてくださいね。当日のご参加をお待ちしています!! (参加料金は、なんと一作品¥100です)

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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