おもしろ飼育コラム

企画展「みつけてみよう かくれじょうずな生き物たち」   
  • 企画展・特別展示

企画展「みつけてみよう かくれじょうずな生き物たち」   

4月14日より企画展「みつけてみよう かくれじょうずな生き物たち」が始まりました! この企画展は、タイトルからお分かりのとおり「かくれる」生き物をテーマにしています。 自然界の生き物の中には、まわりの風景に体の色や形を似せ、敵や獲物から身を隠しているものがたくさんいます。 今回はその中から、石にそっくりなあの生き物や、どう見ても枯れ葉にしか見えないこの生き物など、選りすぐりの「かくれじょうず」な生き物を集めました。 それぞれの生き物は、見つけにくさに応じて「かくれんぼレベル」1から5にランク付けしてあります。 レベル4や5の生き物は、私達飼育スタッフでもしばらく探さないと見つけられないほどのかくれじょうず。 企画展を設営している最中にも、 「この水槽、もう生き物入れた?」 「さっき入れたよ」 「え、いないよ?・・・・・・・・・・・あ、いた!」 と、作業の手が止まってしまうこともしばしばでした。     他にも、写真を見て生き物を探すクイズや、木の皮にそっくりなガになれる変身コーナーもあり、体験しながら楽しめる展示になっています。   さあ、あなたはすべての生き物を見つけることができるでしょうか? ぜひチャレンジしてみてください!         Tweet

魅惑のイシガレイ
  • 日本の淡水魚

魅惑のイシガレイ

こんにちは。新年度が始まりましたね。 入園式後にアクア・トト ぎふに来てくださった園服姿の園児さんにお会いして、とても初々しい晴れやかな気分になりました。 さて、初々しいと言えば、「河口の生きもの」水槽にイシガレイが登場しました。 カレイといえば海の魚ではないか…。いえいえ、川にもいるんです。   おととしの初春、まだ吐く息の白い寒い時期に干潟でヒラヒラと水中を移動するものを見つけました。 最初はヒラムシか何かかな?と思ったのですが、手ですくって手の平に乗せてみると 「カレイィ!!こんなに浅いところに?」 とびっくり。周りをよくみてみると、あっちでもヒラヒラ、こっちでもヒラヒラ…。とてもたくさんいました。 これを育てて、クロダイやスズキが泳ぐ「河口の魚」水槽に入れようと思い、大事に大事に育てて、大きさが10センチを超えたぐらいで、去年の秋ごろ一度展示しました。 しかし、他の魚たちにつつかれ、継続不可能という結末に。 そこで今年は、「今の、この季節の干潟を見せたらいいんだ!」という考えにいたり、親指の爪サイズのイシガレイのまま、となりの「河口の生きもの」水槽で展示をすることにしました。 トビハゼのいるところです。 そして、その作戦は今のところうまくいっています。 見慣れればちびっこイシガレイは、わりと簡単に見つかるのですが、お客様はなかなか見つけられない様子で、水槽のそばを通りがかると、「カレイどこですか?」と頻繁に質問をいただきます。 「イシガレイが注目を浴びている!」と内心大喜びしながらお答えしている私です。 水槽の裏側で作業をしていると聞こえてくるのですが、 「イシガレイがいるんだって。え~どこだろう?」と探してくださっている方も実に多くいらっしゃいます。 イシガレイが隠れずヒラヒラ泳いでいる時は、他の生き物はそっちのけで 「あ!何かいる!イシガレイって書いてあるよ」と解説文を読んで、探してくれている方もいらっしゃいます。   ふしぎとイシガレイは、人を引き付ける魅力があるみたいです。   砂の色だし、動かないし、隠れてばかりで見えにくいし…。 苦労して展示してもお客様の満足度アップにはつながらないだろうけど、干潟のおもしろさを伝える努力はし続けよう。と思っていたので、期待以上のお客様の反応にとても浮かれている私です。 「カレイどこですか?」っていつでも聞いてくださいね。       Tweet

企画展からお便り12 ~オジサン~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り12 ~オジサン~

12月16日からスタートした企画展「そのなまえヘンテコリン~へんな名前の生き物たち~」も今週で終了です。 企画展の中で伝えきれなかったことをブログで伝えてきましたが、こちらもいよいよ最後の紹介です。 ラストは満を持して 知名度が高いこの魚を紹介!! 会場の様子を見ていても、みなさんよくご存じのようですね。 本当は「オジサン」と一緒に「オバサン」も展示したかったのですが… 入手も困難、展示もできずで、今回の企画展のつかみとして写真での紹介としました。 つかみとしては最高でした。 皆様も企画展のエリアに入るなり「オバサンだって~」「ババアもいる~」と爆笑でした。   オジサンの紹介の前に、写真展示のこの2種を紹介します。 【タナカゲンゲ】 島根県以北の日本海の水深300~500mに生息し、主に冬、底曳網で漁獲され食用になる魚です。 タナカゲンゲの名前は、魚類学者の田中茂穂氏に由来しているそうです。 鳥取県(一部の地域)の漁師の間で「ババア」と呼ぶそうです。 正面から見た顔がおばあさんに似ていることが由来だとか。 最近では「ばばあ」だとイメージが悪いということから「ばばちゃん」と呼ばれるようになっているそうです。   【ヨシキリザメ】 熱帯から温帯海域に広く分布し、日本では最も水揚げ量が多いサメの仲間です。 かまぼこやフカヒレの原料に利用されます。 ヨシキリザメの由来は、フカヒレの材料で「足(ヒレのこと)を切り取るサメ」でアシキリザメというのが語源のようです。 千葉県では、外観がオバサンぽいから「オバサン」と呼ばれているそうです。   「ババア」も「オバサン」もはっきりした由来はわかっていないそうですが…。   【オジサン】 インド洋、太平洋のサンゴ礁に生息し、日本では関東以南で見られます。 「オジサン」は「ババア」「オバサン」の別名(地方名)とは違い、標準和名という正式な名前です。 名前の由来は、下あごのヒゲがまるで人間のおじさんのように見えることから名付けられました。英名は、「goatfish」でひげの様子をヤギに例えています。 「オジサン」のひげには、味蕾(みらい)という味を感じる器官があり、ひげを動かして甲殻類や軟体動物などのエサを探し捕食します。 エサを探す様子はこちら 2017年12月16日からスタートしたこの企画展も4月8日で終了です。 ブログとともに企画展の展示もご覧いただき、ありがとうございました。   今回紹介したヘンテコリンな名前の生き物ですが、決して生き物がヘンテコリンなわけではありません。 生き物の名前には、「見た目」だけでなく「におい」「味覚」「鳴き声(音)」など、先人たちが経験した生き物たちとの関わりに基づき、生き物の特徴を上手く表現したものが数多くあります。 生き物の名前を考えることで生き物の特徴がわかるかもしれません。 これを機会に生き物の名前にも興味を持っていただければと思います。 ではでは。   次回の「かくれじょうずな生き物たち」にバトンタッチします。     Tweet

企画展からお便り11 ~ギギ~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り11 ~ギギ~

この魚、鳴きます!? ギギ ギギは、「ギーギー」と音を出すことから、この名前が付きました。 企画展のコーナーでは、展示と合わせて実際にギギの音をご紹介しています。 ギギは胸ビレのトゲとその付け根の骨をこすり合わせることで、音を発することができます。   この鳴き声を、一番良く聴くことができるのは、ギギを釣り上げた時です。 水族館のイベント「アクア・スクール 初めての釣り教室」では、木曽川で釣れたギギが、あちこちで「ギーギー」鳴いていたとか。   さて、音をだす魚は、ギギのように「骨部を摩擦して音を出すもの」の他に、ピラニアのように「特別な発音筋を振動させて音をだすもの」もいるようです。   ところで、魚類担当の飼育スタッフは水槽掃除のため、魚が泳ぐ中で潜水作業を行なっています。その時、聞きなれない音が、水中から聞こえてくることがあります。   例えば、水族館3階のコイの水槽では「カチカチ」という金属音に似た音が聞こえたり、2階のメコンオオナマズの水槽では「パチン」という甲高い音が聞こえることがあります。   はたして、これが空耳か、魚の鳴く音なのか。真相はいかに。     Tweet

企画展からお便り10 ~ウッカリカサゴ~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り10 ~ウッカリカサゴ~

今回はこの魚 【ウッカリカサゴ】 企画展のブース内にある「こよみ水槽」から。 この水槽は、みなさまに少しでも多くの生き物を知ってもらいたい、また、年間パスポートをお持ちのお客様に少しでも長く企画展を楽しんでいただきたい、そんな思いで季節に応じて生き物を変え展示しています。 ちなみに 12月16日~1月31日は、干支にちなんで、犬の牙を持つ魚「アルマータス・ペーシュカショーロ」。 2月1日~3月14日は、バレンタイン、ホワイトデーにちなんで、キスをする魚「キッシンググラミー」。 今回の3月15日からは、春のぽかぽかした季節にありがちな春ボケにちなんで... 季節の変わり目は、体調を崩しやすく、ぽかぽか陽気にさそわれて、ついうっかり物忘れをしたりしませんか? そんなことから「ウッカリカサゴ」を選びました。 (強引ですかね…) さてさてなぜこんな名前をつけられてしまったのでしょうか? この魚がウッカリ者ではございません!   「日本の魚類学者がカサゴとの違いに気付かずウッカリしていたため」 「研究者がウッカリしてカサゴと同じ種類だと間違えていたことから」 「うっかりするとカサゴと区別がつかないカサゴ」   これらが名前の由来のようです。それぞれニュアンスが微妙に違いますが…。 とにかく「ウッカリ」は、魚ではなくて人間の方なんです。 ウッカリカサゴは、宮城県以南、東シナ海、朝鮮半島南部の沖合に生息するカサゴによく似た魚です。 外見上の違いを自作のイラストで簡単に紹介します。 ①側線付近に白い斑点があり、斑点には明瞭な縁取りがあります。 ※カサゴには側線付近に白い斑点がないか、斑点があっても縁取りがない ②胸ビレの軟条(ヒレのすじ)が18~20本(19本が多い) ※カサゴは、17~20本(18~19が多い) このような違いがあります。   他にもカサゴに比べ沖に生息することや、カサゴが30cmくらいに対してウッカリカサゴは40cm以上になり大きい。こんな違いもあります。   昔から漁業関係者や釣り人などの間では、深場にいて大きくなるカサゴを「オキガシラ」「オキアラカブ」「アンポンタン」「カンコ」などと呼び、カサゴとは区別しています。また、市場では「カサゴより美味しくない」と言われ安価で取り引きされる。こんなエピソードがあるんですよ。 いつか、カサゴとウッカリカサゴの食べ比べをやってみたいですね。 今回、展示している個体は石川県能登半島にある「のとじま水族館」からやってきました。(のとじま水族館の皆様 お借りしたウッカリカサゴは元気です)   更におまけ情報。 企画展の中でこんな昆虫を展示しているのをご存じですか? オオアカカメムシ(別名:ジンメンカメムシ) おすもうさんのような顔をしているカメムシの仲間です。 この顔のような模様は、1匹ずつ違います。 そこでトト・ラボにこんな遊び道具を置きます。 顔はめパネルです。 インスタ映え間違いなし!! みなさん、ジンメンカメムシになってみてくださいね。 キーホルダーも販売中です。 ではでは。     Tweet

冬から春へ
  • 日本の淡水魚

冬から春へ

こんにちは。 3月になり、いよいよ春を感じる日が増えてきました。 約1か月前ですが、まだ寒さ感じる2月に採集へ行ってきました。 写真を見てもまだまだ冬の雰囲気が漂っていますが、水の中は春になりつつありました。 ウキゴリのメスです。お腹が色づいて産卵を控えているようです。 きれいです。 この魚は春に産卵する魚の中でも他より早く産卵するので、春を先取りといった感じでしょうか。   川をくだって海の方にも行きました。 毎年この時期にはボラやイシガレイの幼魚が観察されるのですが、今年もしっかり観察できました。   遡上を控えたアユカケも。 癒されます。 2月とは言え、この日は天気も良く春のような陽気でした。 さすがにまだカニ類の姿は見かけなかったです。   一方で、水族館の水槽ではどうでしょうか? 先ほど紹介したウキゴリですが、水槽でも色づいて産卵を控えていました。 去年は水槽内で産卵してくれましたので、今年も期待してます。 こちらはカニがいる水槽。 河口の干潟と同じように、まだ巣穴のなかで春を待っているようです。 ただ、真冬でも夜間や明け方、夕方、ちょっと暖かい日には観察できます。 この時期は日に日に暖かくなってくるので、毎日観察していると少しずつ観察できる頻度が増えてきます。 カニたちをみれば暖かいのかどうかがわかる、そんな見方もできます。   水族館の水槽は室内にあるので、自然の条件とは異なるところもありますが、紹介したように自然と同じような行動が観察できる水槽もあります。 特に当館の3、4階にある水槽では、四季の変化を感じることができる水槽も多くあります。 私たちは春になれば桜をみたり、夏になれば海に行ったり・・・毎年毎年よく飽きないなと思いますが、それは自然のみせる光景が一つとして毎年同じものではないので、そこに魅力を感じるのかもしれないと思います。 日本にはしっかりとした四季があるので、水族館にきて水槽をみていただくことで、その四季を感じて楽しんでいただければと思います。   Tweet

デビューから3ヶ月...(つぼみ成長期7)
  • アシカショー

デビューから3ヶ月...(つぼみ成長期7)

みなさん、こんにちは!!   昨年12月にカリフォルニアアシカのつぼみが無事デビューしてから、早いもので約3か月が経ちました。 みなさん、もうご覧になりましたか?   デビューしたばかりの頃は、周りが気になりソワソワ、キョロキョロな場面もありましたが・・・     今ではこんなに堂々とショーを頑張っています! どうですか?この落ち着きよう!! デビューしたてとは思えませんね!! さすが!! カッコいい!! いいね!!   ショー中はトレーナーの出すサインをよく見て、どんな種目も全力で一生懸命にやります! (ときどき間違えちゃうこともありますが、そこはご愛嬌ということでお許しを・・・笑) 全力すぎて手を振るときに私にも水しぶきが飛ぶことがあります。笑   先輩アシカのマリンと比べると、種目は少しぎこちない感じではありますが、またそこがつぼみの可愛いポイント!!!   そしてもう1つお伝えしたいのが、よーく見ていただくと、マリンとつぼみで顔も全然違います。ぜひ両方のショーを見て違いを感じて頂ければと思います!!   マリンは10:30、13:30、15:00の3回 つぼみは12:00のみやっていますので、ぜひつぼみとマリンに会いに来てくださいね! アシカステージでお待ちしております!       あ!! ちなみに、もうすぐマリンのショーが新しいテーマに変わります!! まだ見てない方はお早めに!!   Tweet

企画展からお便り9 ~ヨダレカケ~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り9 ~ヨダレカケ~

今回はこの魚。 【ヨダレカケ】 個人的に大好きな魚です。 トビハゼとかヨダレカケとかこのような魚は見ていて飽きないです。 なぜ魚なのに水中にいる時間があまりなくて、岩にくっついているんだろうな~?なんてことを思いながら閉館後にじっくり観察しています。   名前の由来は、下くちびるの形が「よだれかけ」に似ていることから。 ヨダレカケは、インドネシア、台湾、琉球列島などに分布し、波に洗われる岩やテトラポッド、港の岸壁などに下唇の吸盤で張り付いて、付着藻類などを食べて生活しています。 この名前の由来になった吸盤「よだれかけ」は、波打ち際の岩などにくっつくために必要でヨダレカケの生活には必要不可欠なものですね。 そしてエラ呼吸だけじゃなく皮膚呼吸もできるから長時間陸上にいることも可能なんです。   この陸上に進出した特殊な生活スタイルのメリットには 水中にいる捕食者(他の魚など)から身を守ることができる。 他の魚が利用できないエサを獲得できる。 などが知られています。 参考)広島大学 陸上産卵魚ヨダレカケの生活戦略に関する研究   ヨダレカケって、こんな特殊な環境でも生き残れるように進化してきた魚なんですね。改めて すごい魚です!   話は少し変わりますが、 ヨダレカケが当館にやってきたすぐはバックヤードでの飼育でした。 警戒心が強く、エサもなかなか食べてくれず、どうやってヨダレカケの姿をみせられるように展示ができるのか、下唇の吸盤を見せることなんて無理なんじゃないかと心配ごとばかり。 ヨダレカケを展示している他の水族館の担当者に飼育方法や展示方法をいろいろ教えていただきました。   ところがそんな心配はどこへ?というくらい 展示が始まり、その環境に慣れてしまえばなんてことなく、水槽右側のシャワー部を登って吸盤「よだれかけ」をみせてくれるようになりました。多くの方に支えられて順調に展示ができています。みなさま、ありがとうございました。 水槽内で慣れたとはいえ、どうしても人が多い時間は、石や石の陰に隠れることもあります。 朝早めの時間や夕方の人が少ない時間は、吸盤「よだれかけ」を見られる可能性が大です。それを見たい方は時間帯を選んで見ていただくとチャンスです。 夕方は、給餌もするのでエサを食べる姿も見てくださいね。     ではでは。   Tweet

企画展からお便り8 ~スベスベマンジュウガニとモクズショイ~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り8 ~スベスベマンジュウガニとモクズショイ~

こんにちは 河合です。 第8弾はこちらの水槽から。 今回は、スベスベマンジュウガニとモクズショイ。   まずは 【スベスベマンジュウガニ】 饅頭のように体が丸く、マンジュウガニの仲間の中では、体には突起などが何もなく滑々しているように見えることが名前の由来と言われ、漢字では「滑々饅頭蟹」と書きます。   なんて美味しそうな名前なのでしょうか? よだれが出そうな名前ですが、実はこのカニ、テトロドトキシン(フグ毒)など数種類の毒を持つ危険生物です。毒の強さは地域差や個体差がありますが、食べたら命を失うことがあるので絶対に食べてはいけないカニです! 名前に惑わされちゃだめですよ。 ※毒は主に筋肉中や外骨格(=殻)に含まれています。   このカニは、インド洋から太平洋西部に広く分布していて、日本でも関東から沖縄の太平洋岸のサンゴ礁や岩礁帯で見られます。体のわりにはしっかりした大きなハサミを持っていて、そのハサミで海藻やゴカイ、貝などを食べてくらしています。 磯採集で捕まえることができるカニなので、絶対に食べちゃダメですよ。   小学生から教えてもらった情報ですが 某テレビ局の某番組「みんなの○○」でこんな歌があります。 「恋のスベスベマンジュウガニ」 この中には、モクズショイ、バフンウニ、スカシカシパンなど変な名前の生き物が紹介されていますよ。興味があればインターネットなどで検索して聞いてみてくださいね。   【モクズショイ】 体にかぎ状の毛が生えており海藻やカイメン、ゴミなどをつけて擬装することが名前の由来と言われ、漢字では「藻屑背負」と書きます。 「モズクショイ」と呼び間違える人も多いみたいですが…。 「モクズショイ」ですからね!! 英名では「Decorator crab(デコレータークラブ)」と言い、飾りつけるカニという意味です。 毛先がマジックテープのようにかぎ状になっていて、いろんなものがくっつけやすくなっているんですね。 また「Spider decorator crab(スパイダーデコレータークラブ」とも呼ばれます。 スパイダーとはクモのことですがクモガニ科のカニで脚が長くて確かにクモの体形に似ています。 モクズショイは、インド洋~太平洋西部、オーストラリアに広く分布していて、日本でも関東から沖縄のサンゴ礁や岩礁帯の岩間に生息しており、磯でも見つけることができます。 ただ、体に海藻やカイメンなどをつけて周りの景色に溶け込んでいるので見つけにくいんだとか…。 そういえば国語の教科書1年生「海のかくれんぼ」でもこのカニが教材として紹介されていますよ。   最後に 小さなハサミ脚で器用にデコレーションする様子をご覧ください。     ではでは。   Tweet

企画展からお便り ~番外編~
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企画展からお便り ~番外編~

みなさん、こんにちは! シリーズでお届けしております「企画展からお便り」。 今回は“番外編”ということで、企画広報チームの夏目からお届けします!   ただ今開催中の企画展「そのなまえヘンテコリン」。 企画展の最後に、こんな展示があります。 みなさんに名前を考えていただき、 自由に応募していただいくコーナーです。 みなさん、ユーモアたっぷりのネーミングを考えてくれていますね!   さて、今回ご紹介したいのは 「名前をつけてみよう!」の進化版として... 特別スクール「みんなでつくろう!ヘンテコリンな生き物たち」 という特別ワークショップを、岐阜県美術館さんのご協力の元、 開催することになりました!!   キーワードをもとに、オリジナルの「ヘンテコリンな生き物」を創造し、 いろんな材料を使って作品を作ります。   例えば、こんな風に... これは、キュウリしか食べない「キュウリサシ」という 生き物だそうです(※実際にはいません)。   出来上がった作品は、額縁に入れて完成です! 企画展担当スタッフ河合による「ヘンテコリンな生き物」のお話や、 企画展コーナーの見学、お土産にはオリジナルマグネットももらえます♪ 岐阜県美術館と合同の、いつもとはちょっと違った特別スクール。 創造の生き物たちを、作ってみませんか?   詳しい内容や応募はこちらから!   みなさんのご参加、お待ちしております!!   それでは、また!   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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