おもしろ飼育コラム

冷たい水の中で
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

冷たい水の中で

こんにちは。秋真っ只中ですね。 冬になりさらに水温が下がると、魚によっては、じっとしている時間が増えて、 エサを食べる量も減ってきます。 ですが、春に産卵するタイプの魚にとっては、秋から冬にかけてこそ、 繁殖に備えた体づくりをする大切な季節でもあります。 ところで、こちらの写真ですが、これはふ化直前のビリンゴの卵です。 ビリンゴはウキゴリの仲間で、この地方では「ゴリの佃煮」として売られています。 ビリンゴも初春に産卵します。 昨年の秋から春にかけて、水温や照明の時間を操作するなど、 繁殖に備えた体づくりをサポートしたところ、3月7日に産卵しました。 3月?今さら?という感じもしますが、 先日ようやく育った若魚を展示水槽に入れることができましたので、 このタイミングでのお知らせとなりました。 ふだんのビリンゴはこんな感じで、 透きとおったような薄茶色の体に黒い背ビレが特徴です。 それが繁殖期を迎えたメスは大変身! 近くにオスがいないとここまで黒くはならないのと、 カメラを構えたりして人の気配を感じると、 色が薄れるので写真をとるのは苦労しました。 寒い冬が終わり、水温10℃以上になると繁殖行動を開始するそうで、 水槽内でも水温12℃のときに盛んにメスがオスにアピールしていました。 12℃というと、手を入れるとめっちゃ冷たい。 スイカだったらキンキンに冷える水温です。 オスは巣穴で待機していて、そこにメスがアピールするのがビリンゴの求愛です。 本来は川の泥底にある穴を利用して(あるいは穴をほって)、 それを巣穴とするのですが、 予備槽では細いパイプを巣穴として利用してくれました。 産卵が終わってもオスは巣穴に残り、 胸ビレを使って卵に新鮮な水を送るなど、ふ化するまで卵を守ります。 水温が低いこの時期ですから、ふ化まで約1カ月もかかります。 そして誕生したのが、こちらです。体長は6.5ミリ。 ふ化直後にしては、わりとしっかりとした体つきをしています。 数日たって遊泳力がついてくると、とにかく臆病で、 逃げて水槽にぶつかるため、 これ以降の写真は撮れませんでした。 ですが、ふ化したほとんどの個体が生き残り、今は展示水槽と、 来年の繁殖に向けた予備水槽とに分かれて元気にしています。 ビリンゴの繁殖は、当館ではこれが初めての試みでしたが、 奇跡的に成功しました。まぐれかもしれません。 そのため大事なのはこれからです。 当館で産まれた個体が育ち、やがて成魚となり、 うまく繁殖してくれるでしょうか? 水温だけでなく、日照時間、エサの量や種類、水質などなど、 気を遣うことが多すぎて、今年もひやひやな冬を送る予定です。 Tweet

セイメイ
  • 日本の淡水魚

セイメイ

みなさん、こんにちは。 少し前のブログでオイカワの話をさせていただきました。 その後、こまめにオイカワの様子を観察していたところ、 見事オイカワが産卵する瞬間を撮影することに成功しました。 ペアとなったオイカワが数分間に一回のペースで 産卵を繰り返しておりました。 今回の産卵は、お客様が帰られた後に 館内を見回りをしながら気づいたことでした。 飼育スタッフであれば朝から晩まで水族館にいるので、 じっくりと生き物の観察ができそうですが、 館内でいろいろな仕事があり あっちでうろうろ、こっちでうろうろしているので、 日中は時間をかけて観察はできません。 実はお客様のほうがじっくり観察できて、 色々な発見をされているかもしれません。 夜間の生き物の行動を観察するということであれば、 飼育スタッフのほうが色々な気づきもあるのでしょう。 生き物の生き物らしい姿は何度見ても飽きることのない、 人を惹きつける不思議な力をもっているように感じます。 水槽に生き物を入れて終わりの展示ではなく、 生き物のあらゆる本来の生態が観察できるような魅せる展示を 創出していきたいところです。 さて、産卵を確認してから何日か後に水槽を観察していると オイカワの稚魚が泳いでいました。 新しい命が確実に育っています。 通常、水槽の水はろ過器を通して循環しているので、 魚のエサとなるようなプランクトンなどは取り除かれてしまいます。 ただ、こちらの水槽は屋外にあり、落葉があったりコケもよくはえるので、 稚魚のエサとなるようなものが何かしらあるのかもしれません。 まさに自然のなせる業なんでしょう。 この水槽の中で世代交代が繰り返されるようになれば本望です。 Tweet

これもナマズの仲間?
  • 企画展・特別展示

これもナマズの仲間?

暑い夏もおわり、秋の気配が日に日に濃くなってきました。 この夏からスタートした企画展「世界のナマズ大紀行」も、 夏休みに多くの方にご覧いただきました。 今回の企画展では、世界中にいるナマズの仲間を紹介しております。 企画展の展示以外にも、館内の常設の水槽には たくさんのナマズの仲間がいますので、改めて注目していただくために このように種名板も色を変えております。 諸説ありますが、日本には13種のナマズの仲間がおり そのうち9種のナマズを、この企画展の開催中に展示予定しています。 そして世界には、ユーラシア、アフリカ、オセアニア、南米、北米の 各大陸にナマズの仲間が生息しており、約3,700種いるといわれています。 さらに、毎年新種が報告されているというので驚きます。 今回の企画展を開催するにあたり、 限られた水槽とスペースで、いかにナマズの多様性を表現するか悩みました。 分類群ということで整理すると、 絶滅したものも含めると全体で42科に分類されており、 今回の企画展では常設展示のものも含め、30科のナマズを展示しております。 種類数や個体数でいくと、約80種630個体ほどになります。 今現在、世界で一番多くのナマズの仲間がみられる場所といっても 過言ではないでしょう。 多種多様なナマズを展示すべく 企画展が始まるまでのおよそ半年の準備期間で情報を収集し、 各方面からご協力いただきナマズを収集しました。 海外のものを現地までということはなかなかできませんが、 日本のものは可能な限り協力を得て収集しました。 レイアウトに使う砂や流木や石も、 ナマズの生息地で収集したものもあります。 他にもナマズ類の産卵行動を撮影したいと思い、 ナマズやビワコオオナマズの産卵を見るために 現地まで何度か足を運びました。 そして、当館のスタッフがナマズの産卵動画の撮影に成功しました。 もちろん今回の企画展で使わせていただいております。 日本のナマズについては、こうやってこだわりを追求できるのでいいですね。 そして、今回の企画展で早めに紹介しておきたい種がいます。 アストロブレプスというナマズの仲間です。 南米に生息しており、川の上流の渓谷のような場所で見られるようです。 そのため、水温もやや低めを好みます。 見た目も変わっており、狭いところや石の裏などに入り込んで くっついたりできるようになっております。 泳ぐときも底を這うようにして移動します。 このナマズはごくまれに日本に輸入されるようですが、 専門の方でもはじめてみたという声が多くありました。 渓流のような場所にいるので採集も困難であることや、 低めの水温を好むため南米から日本へ輸送する途中に 水温があがってしまうと死亡してしまうことが多いので、 冬場でないと輸入が難しい、などの事情もあるようです。 このように色々な問題が多いので、 日本では取り扱いを避ける場合が多いとのことです。 今回の企画展ではなんとか一個体展示できておりますが、 今まで飼育したことのない未知の魚です。 今後どうなるかわかりませんので、 ぜひ今のうちにご覧いただきたいと思います。 Tweet

アイゾメヤドクガエルの展示再開
  • 両生類

アイゾメヤドクガエルの展示再開

皆様お待ちかね、アイゾメヤドクガエル再登場のお知らせです。 (待ってましたよね?ね?) 1Fアマゾン川コーナーでは、現在ヤドクガエルの仲間を2種 (キオビヤドクガエル・マダラヤドクガエル)展示しています。 アイゾメヤドクガエルは約2年前に一旦展示終了としました。 理由としては繁殖がなかなかうまくいかなかったためです。 過去には偶発的にぽつぽつ受精卵がとれたことはあったのですが、 なかなか安定しません。 そこで思い切って、バックヤードで繁殖に取り組むことにしました。 2015年11月末に当館にやって来た、 まだあどけない幼体達をコツコツ育てること約1年。 ペア形成もうまくいって、ぽんぽん産卵するようになりました。 今、バックヤードのヤドクガエル水槽は、 色々なサイズのアイゾメヤドクガエルがヒョコヒョコ歩いていて、 とても可愛いです。 ニヤニヤが止まりません。 経年劣化で穴だらけだった擬岩も補修し、 当館生まれの個体も展示できる大きさまで成長しましたので、 いよいよ展示再開の運びとなりました。 同居している2種より一回り大きいですが、まだまだ大きくなります。 成長をお楽しみに。 成長といえば、バックヤードツアーの見学ルートに、 まだ少しオタマジャクシもいますので、 ぜひそちらのチェックもお忘れなく。 バックヤードツアーは土・日・祝、11:00と15:00に開催しています。 ※各回先着10名(当日インフォメーションにて受付) Tweet

渾身の婚姻色
  • 日本の淡水魚

渾身の婚姻色

オイカワと聞くと、皆さんの印象はどうでしょうか? 淡水魚の“オイカワ”を思い浮かべた方は、 普通の魚で、どこにでもいるという感じでしょうか? オイカワは上流のほうから下流の方まで広範囲に見られ、 多少環境が変わっても生き残っている、 そんな一面もある魚です。 アクア・トト ぎふのオイカワは、 長良川の上流から中流エリアの水槽で展示しているので、 それなりに流れがあり、夏場でも水温はやや低めになっています。 この水槽の場合、天井からわずかに太陽の光も差し込むので、 水族館の中ですが、多少の季節感も感じられます。 繁殖期の夏前になると、オスのオイカワにはきれいな婚姻色がでます。 このままでも十分きれいですが、どこか物足りない、 色がぬけてしまっている感じがあります。 オイカワを、太陽の日がもっとしっかりあたる別の水槽に移動すれば “オイカワ映えする”のではないか、ということで 1つの候補として下流の水槽で試してみました。 この水槽には、モツゴ、タモロコ、ワタカ、ボラ、ゴクラクハゼ などを展示しています。 秋になると大迫力のイタセンパラの大群泳を展示する水槽です。 (イタセンパラは年魚のため、秋から冬までの期間限定の展示となっています。) さて、この水槽は屋外にあり、太陽の光もしっかりとあたり、 底が砂利になっているので、オイカワを展示すれば きれいな婚姻色がでたり、オス同士が激しく争ったり、 産卵行動までみせくれるのではないかと考えています。 上流から中流エリアの水槽にいるオイカワはそのままで、 少しずつこの下流の水槽に採集してきた個体や、 タッチングプールでお客様によって育てられたパワフルな個体を展示して 様子をみていこうと思っています。 オイカワの体色は、タモロコやモツゴなどと比べると全然ちがうので かなり目立ちます。 よく泳ぎ回るので、さらに目立ちます。 顔のまわりの追星、体色、ヒレの色、圧巻です。 見るものを惹きつけます。 残念ながら写真や動画だと本物には劣ってしまいます。 この光景はぜひ生でご覧いただきたいと思います。 Tweet

ウキゴリ故郷にかえる
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

ウキゴリ故郷にかえる

こんにちは。あっという間に秋になりましたね。 涼しくて食欲も増し増しです。 さて今日は5月に「こちらのブログ」で紹介いたしました ウキゴリの稚魚のその後についてのお知らせです。 稚魚の展示は6月の初旬に終了しましたが、 その後もちゃんと元気に生きてますよ~。 あれからたった3カ月ちょっとしかたっていませんが、 見違えるように大きくなりました。 4月↓ 5月↓ そして現在はこんなかんじ。 9月↓ どうですか?どこからどう見てもウキゴリですよね。 背ビレの後ろのほうに、黒と白の模様もちゃんとでています。 稚魚期はあまり泳がず茶柱のようでしたが、 今やしっかりと群れてホバリングしています。 時に泳ぎ、時に潜り、食欲も増し増しです。 大きさは、大きいもので6cmぐらいになりました。 展示槽の石の下に産みつけられていた卵からフ化したのが4月20日。 それから、成長に合わせてあっちこっちの予備槽を転々として育ちました。 その稚魚たちが今、まさに展示デビューを迎えています。 展示する水槽は、稚魚たちが産まれた故郷の水槽。 先日こそっと第1陣を展示槽に入れてみたところ、 無事に生存しているのが確認できましたので、 今日、第2陣を送り込みました。 この展示槽は、とにかくカワヒガイがエサをかっさらっていくので、 若いウキゴリたちがしっかりエサにありつけるか…。かなり心配です。 そして、油断すると石のすき間にかくれている 巨大なヌマチチブに バクッとやられるおそれもあり、さらに心配です。 でも、たくましく生き残ってほしい。 そしてまたこの水槽で産卵してくれるといいな。 みなさまもちょっと小ぶりなウキゴリを見つけたら、 ぜひ応援してあげてください。 それから、アクア・トト ぎふにもう一種いるウキゴリの仲間のビリンゴも、 この春に産まれた若魚を展示に加えました。 こちらは「下流のカニ」水槽にいます。 ビリンゴの繁殖についても、またブログを書きますね。 おたのしみに。 Tweet

新たな一歩
  • 日本の淡水魚

新たな一歩

みなさん、こんにちは。 アクア・トト ぎふの3Fにあるこちらのワンド水槽では、 ゼゼラを展示しています。 川で魚を採っていても普通の人にはあまり馴染みのない魚かと思いますが、 アクア・トト ぎふがあるこの濃尾平野では、 ワンドなどのように水深が浅く、 流れが穏やかな場所に行けばよく見かける魚です。 このような場所は、川の増水により適度にかき混ぜられること(攪乱)で 良い環境が保たれており、 多くの魚類が繁殖に利用したり、繁殖した稚魚が育つ場所にもなります。 しかし現在では、樹林化が進み攪乱が起きにくいことから、 水質や底質の悪化を招き、 ワンドのような環境を利用する魚の多くが生息数を減らしました。 中には絶滅危惧種に指定されている種も少なくありません。 そんな魚類を保護していくためには、本来の生息地における取組(保全)と その生息地とは別の場所での取り組み(保存)の 両方の取り組みが欠かせません。 水族館で働く私にできることとしては、 飼育下における繁殖方法を確立させることで 野外ではなかなか観察できない繁殖生態の解明であったり、 繁殖・飼育・展示を通じて普及啓発を行なっていくことなどが挙げられます。 冒頭で紹介したゼゼラについては、 当初、当館では展示しておりませんでした。 普通に飼育するのも少しクセがあり、痩せやすいことや臆病なことから 展示が避けられていた経緯がありました。 そんななかでバックヤードである程度飼育できる目途が立ったことから、 2016年5月から展示を開始し、あわせて繁殖にも取り組んできました。 繁殖には屋外の水槽を使用しました。 この場所はそこまで人も通ることもないので、 魚にとっては落ち着いて過ごせる場所であったかと思います。 毎日のエサをあたえて、水温を計測して、 あとは繁茂してくるアオミドロなどの藻類を定期的に取り除くぐらいで、 できるだけ自然に近い状態で維持管理していきました。 1年目の昨年は何も手ごたえを感じることなく繁殖期を終えてしまいました。 そして、2年目の今年は見事繁殖に成功しました。 まだまだ小さいですが、まぎれもなくゼゼラです。 前回紹介させていただいたトウカイコガタスジシマドジョウは ホルモンを使用して繁殖させた経緯がありますが、 今回のゼゼラは自然に産卵しました。 今回の事例は、当館にとっては初の繁殖です。 もう少しこまめに見ていれば、卵や、ふ化直後の様子など 写真に残すこともできたのでしょう。そこだけが悔やまれます。 ちなみに卵としてはこのような感じです。 ゼリー状になっており、よく見てみるとこまかな卵が無数にあります。 こちらの写真は、ゼゼラの繁殖について色々とアドバイスをして応援してくれている ゼゼラのスペシャリストからお借りしたものです。 なかなかゼゼラだけに力を注ぐこともできない現状もあるのですが、 今回の繁殖を偶然ではなく、必然にするためにもなんとかしたいですね。 痩せたり病気にならないように、しっかりとエサをあげて良い状態を保つこと、 そこからいかに繁殖させていくか、繁殖させたものを いかに育てていくか、 まさに飼育技術そのものです。 そして、その技術が水族館の財産にもなっていくわけですから、 挑戦しない理由はないでしょう。 では、最後にゼゼラの稚魚がエサを食べる様子をご覧ください。 底のエサをついばむように食べるのは、特徴的なエサの食べ方かと思います。 Tweet

老夫婦のナガラとミナミ
  • コツメカワウソ

老夫婦のナガラとミナミ

みなさん、こんにちは! 9月に入り、敬老の日が近づいてきました。 敬老の日とは 「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」 だそうです。 そして、ここにも 長い間、アクア・トト ぎふで活躍をし 今もなお、お客様に癒しを与え続けている老人・・・ いや、老カワウソがいます。 今日は、その老夫婦をご紹介します。 まず 今年で17歳、オスの「ナガラ」 と 今年で14歳、メスの「ミナミ」 です!! 人間でいうと14歳、17歳はまだまだ子供ですが コツメカワウソは、平均寿命が飼育下でだいたい10~16年と言われています。 そのため、 カワウソからしたら、もうおじいちゃん、おばあちゃんの年齢になるんです。 ナガラは、2000年12月22日生まれで アクア・トト ぎふには、2004年6月1日にやってきました。 ミナミは、2003年8月28日生まれで アクア・トト ぎふには、2004年9月1日にやってきました。 2頭とも 13年間ここで活躍している長寿のカワウソです。 この2頭、とても仲が良くて 常に一緒にいるんです。 エサを待っているときも 泳ぐときも ちょっと休憩するときも 寝るときも 寝るときも 寝るときも ずっと一緒です。 たまには 別々で寝たりもしますが・・・笑 とっても仲良しの オシドリ夫婦です! ちなみに ナガラは、鼻が黒くて大きいのが特徴です。 ミナミは、少し鼻の下がピンク色をしているのが特徴です。 (右:ナガラ、左:ミナミ) いつも プールで遊んだり、 日向ぼっこをしたり、 エサをたべたり・・・ とっても元気に過ごしています!! まだまだ元気な 老夫婦です!!!!!! 敬老の日には、 こんな ナガラとミナミの姿を見にくるのは いかがでしょうか? ちなみに9/16(土)~20(水)は、敬老の日を記念して 65歳以上の方はどなたでも無料でご入館いただけますよ!! (年齢が証明できるものをご持参ください) みなさんが、2頭を見たとき 何をしているか 楽しみですね!!! 遊んでいるのか 寝ているのか ぜひとも 2頭の仲良し姿を 一目見に来てくださいね!!! (ちなみに、カワウソたち 動きが速くてなかなか写真がうまく取れない!! なんて 良く聞きます。 ですが、 寝ている瞬間は チャンスです!!笑 ジッとしているので・・・) ナガラとミナミ、めざせご長寿! お待ちしております! Tweet

「世界のナマズ大紀行」フォトスポット
  • 企画展・特別展示

「世界のナマズ大紀行」フォトスポット

こんにちは。 現在開催中の企画展「世界のナマズ大紀行」、もう御覧になりましたか? この企画展、1Fの企画展エリアだけでなく、 館内のいろいろな場所でナマズに関する展示をしています。 3F中央のブースでは、 「人とナマズとの文化的なかかわり」として ナマズにまつわる絵画やお守り、おもちゃなどを紹介しています。 ここの展示で私が一番気に入っているのがこの兜です(写真ですが)。 左は「銀鯰尾兜(ぎんなまずおかぶと)」。 ナマズの尾に似た形からこの名がついたそうですが・・・長い! 127cmあります。 武将前田利長の物だそうですが、合戦の時にはさぞかし目立ったことでしょうね。 右は盛岡藩主である南部家伝来の「鯰尾兜(なまずおのかぶと)」。 こちらはフォルムがかっこいい! アメコミ映画に登場するダークヒーローのようです。 主人公より人気が出るやつですね。 さて、この写真の前には、床几(しょうぎ)が置いてあります。 床几とは、戦国武将がよく座っているこれのこと。 実はこの椅子、写真撮影用に用意したものなのです。 床几に座って背筋を伸ばし、隣にもう一人が立つと・・・ おお、これは凛々しい! 兜をかぶり、合戦に赴く若武者たちのようですね。 本当はこの兜、レプリカを作って皆様にかぶっていただきたかったのですが、 ご覧のように兜はとても長く、そして水族館の天井は低い。 小さなお子様はよいのですが、 大きいお友達が実物大の兜をかぶって立ち上がると、 天井に衝突する事故が頻発すると考え、このような形になりました。 ここをお通りになる際はぜひ!ここで写真を撮ってくださいね。 インスタ映えすること間違いなしです。多分。   Tweet

待 ち ぶ せ る
  • 企画展・特別展示

待 ち ぶ せ る

みなさんこんにちは。 今年の夏は天候に恵まれず、ことごとく外出できなく、 あっという間に夏の終わりを感じて悲しいです(泣)   そんな悲しみを癒してくれる、面白い魚をご紹介します。   こちら「パカモン」です。    この「パカモン」は、 現在開催中の企画展「世界のナマズ大紀行」にて展示中でして、 その中でも、私が特にツボに入っている魚がこちらの「パカモン」なんです。   どこがツボなのかご紹介しますと、 まず一に見た目です。   この顔つきとひらべったい体が、独特でなかなかいいですよね。   次に、捕食行動です。 砂に潜り、獲物をまちぶせて襲うという習性をもっているために、 実はほとんど動かないです・・・・・・・・が!   捕食動画を撮影しましたので、是非ご覧ください!        いかがですか? 餌がもらえると思って、 ちょっと砂から出てきてしまったのが、ミスなのですが(笑) それでもなかなかの迫力だったと思います。     何にもない砂地を優雅に泳いでいる所に、 突然こんなのが現われる・・・。 食べられる側で考えたら恐ろしいですよね・・・!   待ちぶせ型の肉食魚は、普段じーっとしているのに 捕食する瞬間はものすごく勢いがよい、 そんなギャップがツボの一つです。   見た目もさることながら、名前もインパクト?親しみ?があるようで、 よくお客様から名前を呼ばれているのを耳にします。   「パカモン」は、現地名で “頭のつぶれた奇怪な魚” を意味するそうで、 現地の人もパカモン、パカモンと呼んでることを想像すると面白いですね。   更に、 よーーーくパカモンを観察してみると、   体表にたくさんの毛があるんです。   これは、カサゴ・ギンポ・フサアンコウの仲間などに共通する 皮膚が変化してできた「皮弁」(ひべん)によく似ています。   ナマズとアンコウでは種類が全く違いますが、 擬態することで、天敵から逃れ、 更には獲物の目をくらませて待ち伏せする魚たちに 共通する適応した形なのかもしれません。     では最後に、   こちら 餌を口にくわえたまま、 3分くらい動かなくなってしまったときのパカモンの写真です。   餌をあげるそぶりを見せると、くわえたまま餌を狙う反応をしてたので、 恐らく自分の口に餌があることに気づいていなかったかと思います・・・。   おそろしいほどにゆるい(笑)   パカモンの面白さ伝わりましたか? 他にも、世界の多種多様でユニークなナマズたちが大集合しておりますので、 是非見に来てくださいね。   では、みなさんをお待ちぶせています! ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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