おもしろ飼育コラム

すけすけの子どもたち
  • 日本の淡水魚

すけすけの子どもたち

こんにちは。梅雨ですね。 カエル好きなせいか、雨の日は好きです。 5月に「ハゼの恋物語」を紹介しましたが、その後の様子をお伝えします。 あの時の恋の結晶ともいえる卵から、 たくさんの稚魚がフ化しました。 それから1カ月ちょっとたった今がこれです。↓ だいたい全長は6mmぐらい。 拡大してびっくりしましたが、変な顔してます。 お腹にはエサのシオミズツボワムシが入っているのが透けて見えます。 その上の丸く見えるのがウキブクロ。 口は受け口で…いや~かわいくない。 親になるとこんなかんじで↓   向かって左が婚姻色のでたメスで、右がオス。 くちびるがぶ厚く、愛嬌があっていい顔つきなんですけどね。 地味なのは否めませんが。 アシシロハゼだけじゃなく、その他いろんなハゼたちも産卵シーズンを迎え、 バックヤードはハゼたちの稚魚がいっぱいいます。 たとえば、ゴクラクハゼ その稚魚は↓ (6月13日産まれ) 次はチチブ その稚魚は↓ (6月6日産まれ) 稚魚たちは、どれも同じに見えていましたが、こうやって拡大してみてみると、 ちょっとずつ違いますね。 成長するスピードも違うような感じがします。 今は中層で静かに泳いでいます。 早くハゼの形にならないかなぁ。 早く着底しないかなぁ。 もっと大きいエサを食べるようにならないかなぁ。 今はまだ、ちょっとしたミスや手抜きが命取りになる時期なので、 全く気が抜けません。 稚魚の管理が安定してきたら、 どこかの機会にお客様に紹介できたらいいな。と思っています。 いつになることやらわかりませんが。 それでは。 ハゼらしくなってきたら、またこちらのブログで紹介させていただきます。   ツイート  

コツメカワウソのプール付き水槽デビュー
  • コツメカワウソ

コツメカワウソのプール付き水槽デビュー

昨年末12月26日に産まれた コツメカワウソの子どもたちは順調に成長し、 現在は生後約半年、体重は2kgを上回り、 パっと見ただけでは親との見分けがつかないほど大きくなりました。   今回は離乳後の様子をお送りします。   生後2ヶ月ころには親と同じ長く黒い毛が生え揃い、 水の弾きも良くなったので、プールを設置して泳ぎの練習を始めました。 両親のライ・ミノが教えるのですが、 ここで驚かされたのは、あまりのスパルタ指導ぶりでした。   子どもが水面から顔を上げると首に咬みつき水中へ押し戻し、 子どもがプールから出ると鳴いて追いかけ回して プールへ連れて帰るというスパルタ。 泳ぎを教えるというよりも、 「プールから出ることは許さない」という感じでした。 しかもそのターゲットはミヤマかアサヒばかりで、 だいたいヤマトは悠々と泳いでいました。 子どもへの接し方も1頭1頭違うようです。       また、この頃はまだそれぞれを見分けにくいことがあり、 特に身体が濡れていると印象が変わってしまい、 ヤマトなのかミヤマなのかわからなくなることもありました。 ヤマト   ミヤマ   こちらは現在のヤマト(上)とミヤマ(下) ヤマト   ミヤマ   そんな練習を巣穴水槽で続け、 休館日の6月13日に初めてプール付きの大きな展示水槽へ出してみました。 両親のライとミノは久しぶりの大きなプールに一目散に飛び込んだものの、 子どもたちはびくびくと陸場をさまよい、 親を探しているのか盛んに鳴いていました。   それでも好奇心旺盛な子どもたちは水槽を歩き廻り、 翌日には立派に泳ぎ、取っ組み合いを繰り広げていました。 2頭だけの時は眠っていることも多かったライとミノですが、 子どもがしきりに遊ぶせいか現在は一家5頭とも日中はあまり眠りません。   現在の子どもたち それぞれ顔つきや体格だけでなく性格や行動にも はっきりと違いがみられるようになりました。 みなさまもじっくり観察していただければ、 おわかりいただけるはずです。 そしてカワウソらしく泳ぎ回る姿をぜひご覧ください。   最後は、段差を乗り越えられない子どもたちを 父親ライが手助けしているような様子です。     ツイート  

ショップ通信 vol.3
  • お知らせ
  • カピバラ

ショップ通信 vol.3

みなさん、こんにちは。 梅雨に入りましたが、梅雨の晴れ間は暑くなります。 暑くなってくると私はかき氷が恋しくなってきますが、 みなさんはどうでしょうか?   ショップから近いところにいる、アルダブラゾウガメたちも こんな感じで日陰に入って暑さ対策をしております。 さてさて、今回は暑さを忘れて涼しく・・・ いや、さらに熱くなる情報をお届けします。   それは・・・大人気バックヤードツアーでも見ることの出来ない 「ショップの裏側」!! 新商品制作の現場にみなさんをご招待!! どんな商品になるか想像してみてくださいね。 ①イラストを描く 2月某日、新しい商品を作ることになりました。 まず初めに、商品の顔ともいえる「イラスト」を描きます。 通常であれば、メーカーさんにイラストを依頼するのですが、 ショップにはなんと2人のデザイナーがいます!! 自分たちでいちからイラストを考えていくことができるので、 よりオリジナリティの高い商品が作れちゃうのです!! ちなみにデザイナーは、キャラクターを中心とした熊澤と、 リアル系を中心とした梶浦です。       今回は梶浦のイラストのようです。 実際に見に行ってスケッチしたり、写真をもとにイラストを描きあげていきます。 簡単なように見えて意外とこの下描きが大変だったり。 ノートをちらり・・・どうやらカピバラの商品のようですね。 こんなに上手なものが下描きとは・・・次はどうなることやら。 ②イラストの確認 パソコンで描いたイラストを店長に確認してもらうのですが、 一発OKなんてないこの作業・・・実は一番時間がかかる難所でもあります。   目の位置や毛並みなど、とにかく細かい!!細かすぎます、店長!! しかし、OKが出ても、ときには飼育スタッフからOKがでなかったりもしばしば。 何回も何回も修正を繰り返すため心が折れそうになることも・・・。 ③イラストの決定 ついにこの日がやってきました。 その名も、「ハラハラ最終チェック」!!       最終チェックなのに4つのイラスト。 「ひとつじゃないの?」 お答えしましょう!! ひとつじゃないのは、いろんなパターンのイラストを用意して より良いイラストを選ぶためです。 ひとりでも多くのお客様に手にして頂ける商品をつくるため、 とことんこだわります。 最後までたくさん意見を出して、 全員が納得したイラストをメーカーさんに送ります。 今回は丸がついたものに決まったようですね(´∀`)♪ ④完成 4月某日、待つこと2ヶ月・・・今か今かと待っていた私たちの元に 商品が届きました!! わくわくしながら開いた箱に入っていたその完成品がコチラ       黄金に輝くボディ!! 新商品は「刻印記念メダル カピバラver.」です!! またひとつ、思い入れの深い商品ができあがりました。 「ショップの裏側」、いかがでしたか? 現在も新商品をたくさん制作中ですので、 どんな商品が登場するか、乞うご期待!! また、今回ご紹介した「刻印記念メダル」は、 ショップ近くのプリントシール機横にある メダル自販機にて好評販売中です!   (サツキマスなど全4種 ¥400) 家族やお友達との来館記念に、コレクションに、ぜひどうぞ!!       ツイート  

父の日には黄色い…
  • アクア・トトの生き物

父の日には黄色い…

今週の日曜日、6月19日は父の日! 日本では、父の日のイメージカラーは黄色! ということで、 水族館に入ってすぐ、エントランスのテーマ水槽では 『父の日に贈る黄色のさかな』と題して、 鮮やかな黄色い体色をもつ魚を展示しています。  どうですか、この華やかさ! 水槽の中を彩ってくれている魚たちは4種います。  エサをあげている際、お客様に解説をしていると 「名前が呪文みたい」、「全部覚えるには根性がいるね…」 といった感想を頂くことが多く、 みなさまこのカタカナの並びに少し押され気味なご様子。 それぞれ目を引く美しさなのはもちろんですが 個人的にも思い入れのある魚なので、 ぜひこの機会に1種でも覚えて頂けたら嬉しいです!   今回はこの水槽から2種、ピックアップしてご紹介させて頂きます。 まずは黄色と青のコントラストが映える ニンボクロミス・ベネスタス  アフリカのマラウィ湖に生息するシクリッドのなかまであり、 この体の模様からジラフ(キリン)シクリッドとも呼ばれることがあります。   実はこのニンボクロミス・ベネスタス、  2015年夏の企画展「アフリカ~進化の湖~」でも活躍しました。  企画展の期間中、  メス親が口の中で卵を保護する習性を展示槽で見せてくれました。  ↑1匹のメスの口から出てきた稚魚です!(2015年9月撮影) 外に出たてホヤホヤの稚魚は7ミリほど。   既にキリン模様がありますね! このときの稚魚たち、現在ではだいぶ大きくなりましたよ! 実は今回のテーマ水槽で、親と一緒に泳いでもらっています! ひとまわり小さなニンボクロミス・ベネスタスにも注目してくださいね!   続いて ハプロクロミス・ソーヴァジェイ  5センチほどの黄色の体に黒いライン。 こちらはアフリカのヴィクトリア湖に生息するシクリッドのなかまです。 ニンボクロミス・ベネスタスと同様に メスが卵を口の中で保護する習性があります。   そんなハプロクロミス・ソーヴァジェイが 昨年繁殖した際の画像を見て頂きましょう!      口の中で育っている稚魚が丸見えです! 口の中から出てくる前に、 稚魚は外の世界が見えているかもしれませんね!   今回は2種のご紹介でしたが、 知れば知るほど面白い「黄色い魚たち」。 ぜひ、お父さんを誘って、見に来ていただけたら嬉しいです♪     ツイート  

企画展カピバラ特別イベント 開催しました!
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  • カピバラ

企画展カピバラ特別イベント 開催しました!

みなさんこんにちは!   以前ブログで告知した「企画展カピバラ特別イベント」。 開催した様子をリポートしたいと思います。 6月4日(土) カピバラスクール 「カピバラにへ~んしん!」 今回のイベントは岐阜県美術館とコラボした特別スクール。 小学生の親子7組18名にご参加いただきました。   アクア・トト ぎふのスタッフと一緒にカピバラを観察したら、 企画展のコーナーでは、カピバラの毛皮にタッチ!   意外と硬いカピバラの毛、みんな驚いていました。   カピバラの特徴がよくわかったら、いよいよカピバラコスチュームづくり。 岐阜県美術館の方が指導してくださいました。 個性的なカピバラのおめんができてきましたねえ。   そして、最後はカピバラテラスで記念撮影!  みなさん大好きなカピバラになりきって、とても楽しそうでした。 6月5日(日) カピバラ講演会 「あなたの知らないカピバラの世界」 こちらの講演会はカピバラ写真家である渡辺克仁さんをお招きし、 写真や動画を使ってカピバラについてお話しいただきました。 会場には渡辺さんが撮影したカピバラの写真も飾らせていただきました。 全国に多くの渡辺さんのファンがいらっしゃり、 この日は東京や大阪など各地から100名以上もご参加いただきました。 最後のサイン会では長蛇の列も!   スクール、講演会ともカピバラファンの皆さんに 楽しんでいただくことができました。   さて! 実はこの企画展カピバラ特別イベント... まだ1つ残っております! カピバラ講演会② 「カピバラとげっ歯類の仲間」 6/19(日) 10:30~12:00 定員100名 無料 講師/朝日大学歯学部講師 佐藤 和彦   この講演会ではカピバラのチャームポイントである“歯”に注目し げっ歯類の歯を研究されている佐藤先生に講演していただきます。   詳しい内容、応募はコチラをご覧ください! ご参加いただいた皆さまには、 オリジナルのカピバラシールももれなくプレゼント!   普段なかなか知ることができないカピバラのお話を 聞くことができますよ。カピバラ好きの方、必見です! それでは、また!     ツイート  

エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!
  • アクア・トトの生き物
  • 研究・調査

エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!

4月26日から展示を始めた 「実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生」 ※過去のブログはこちらからどうぞ↓ 4/29 「エゾサンショウウオの幼生を展示しました!」  5/9 「頭でっかち化、進んでいます!」  5/14 「色々な角度から比べてみました」   実験水槽の幼生の変態が始まりました! 飼育密度の低い環境、高い環境の幼生のどちらも 外鰓が小さくなり、眼も盛り上がって顔つきが変わってきています! 尾びれの膜もどんどん減ってきました。 飼育密度 低     飼育密度 高 変態が始まっていない幼生のうち、頭でっかち幼生が現れているかというと…   実は、前回から頭の大きさに変化はありませんでした。 むしろ、両者の差が無くなっているような…   一部の幼生で変態が始まった!ということで 無事に成長してくれたことを嬉しく思いますが、 それとともにこの展示の終了のお知らせをしなければなりません。   展示期間は5月31日までです。 まだ見てない!という方はどうぞお早めに…!     実験結果はというと、  エゾサンショウウオの幼生は、飼育密度を高くしたことで 実験から2週間ほどでやや、“頭でっかち化”したが、  1か月ほど経つと  “頭でっかち化”が途中で止まってしまった    ということになりました。 個人的には去年現れた頭でっかちの幼生を見ているだけに、 もっともっと大きくなってほしかったなー!と感じております…。 私がみなさまにお見せしたかった幼生の参考画像です。       うーん、悔しい! 頭でっかち化が顕著に見られなかった原因を考えてみると、 バックヤードの水槽から実験水槽に移動する際、 幼生の前足が出る程度の成長具合の幼生を選んでいたため、 実験開始の時には 頭でっかち化のスイッチが押される期間がすでに過ぎていたのかな…とか、 餌やりの頻度かなぁ…とか、色々な思いが頭をめぐります。   環境を操作して、生き物が変化する様を展示することの難しさを 今回の取り組みでよーく感じることができました! 得られた課題を次につなげ、いつかリベンジさせていただきます!   短い期間でしたが、エゾサンショウウオの頭でっかち化という 不思議な能力を紹介する展示ができたことを嬉しく思います! 実際に展示を見てくださった方! ブログから幼生の成長を見守って下さった方! 頑張ってくれたエゾサンショウウオ幼生たち! 本当にありがとうございました!!!       それではまた!     ツイート  

ハゼの恋物語
  • 日本の淡水魚

ハゼの恋物語

こんにちは。 さっそくですが、ちょっと気持ち悪めのこちらの写真↓   産卵から3日目、明日あたりにふ化するであると思われるアシシロハゼの卵です。 トンネル型の塩ビ板にくっついています。 5~9月がアシシロハゼの繁殖期です。 アシシロハゼは超有名な「マハゼ」と近縁な種で、 見た目や生息している場所も似ています。 なのに無名なアシシロハゼ。その求愛行動を今日は動画付きでご紹介します。 繁殖期を迎えると、オスは石や貝の下面で砂を掘るなどして巣を作ります。 そこへ、婚姻色がでて、顔と腹ビレを黒くしたメスがやってきます。↓ (右のトンネルの中にはオスがいます)   「見て!わたしの顔。ほら、黒いでしょ!」 といった感じで、顔周辺をオスに猛アピール。 メスが勝手にトンネル内に入ることはしません。 そして2匹は、広いスペースに移動して、くるくると求愛のワルツを踊り出すのです。 始まりは、メスがオスの背中にアゴをのせることみたいです。↓ くるくると反時計回りにまわっていました。     動画でもどうぞ↓ 注:)かなりカレイが邪魔です。 そして、仲良く2匹は巣の中へ↓(たぶん) ワルツ後、どのようにしてこの状態になったのか、その現場は見れませんでした。 わたしがいると邪魔かなぁと思って立ち去り、数分後に見に来たらこの状態でした。     そして翌日――― 産卵してなかった・・・。 そこで、落ち着くように2匹だけにして別の水槽にうつしたところ↓     産卵してました。 オスが卵を守っています。 トンネルの裏側にびっしりと卵がついているのがかろうじて見えますね。 ふ化した稚魚は本当に小さくてか細くて弱弱しい。 目をこらさないと見えないぐらい。 実は1回目の産卵では、ふ化して数日で稚魚を全滅させてしまいました。 くやしい。 まもなく2回目の卵がふ化するので、 同じ失敗は繰り返すまいと意気込んでおります。 アシシロハゼは長良川の「下流のカニ」水槽で展示しています。 このブログを読んでくださった方が、 「あぁ、この地味なハゼが、ワルツを踊るのね」って、 思い出してくれるとうれしいです。     ツイート  

色々な角度から比べてみました
  • 研究・調査

色々な角度から比べてみました

前回に引き続き、 エゾサンショウウオの実験展示を始めて 約2週間後の幼生の様子をお伝えします! 前回も紹介した、飼育密度の高い環境で現れた、 頭でっかち(になりかけている?)幼生を、色々な角度から見てみました! 飼育密度の低い環境で育った幼生と比較しながら見てみましょう! まずは全身! 飼育密度低 飼育密度高 どちらも前肢、後ろ肢が生えそろいました! 横から見ても大差はないように思えますが、  正面顔を見ると…   飼育密度が高い幼生の方が、下あごが広く、顔幅が広いです!   さらに横顔!!    飼育密度が高い方の幼生は顔に厚みがあるのがわかります! ↓特にエラぶたの後ろ側が広がるように大きくなっていますね!     そして裏側!! どちらも眼が透けて見えるほどスケスケです。 裏から見ると、顔幅の違いがわかりやすいですね! さあ、この調子でどんどん頭が大きくなっていってほしい…!!! という思いは山々なのですが、 このブログを書いている13日現在、 どうも展示しているエゾサンショウウオ幼生の頭でっかち化が 停滞しているように感じます。 さらにいうと、 展示の実験水槽とは別にバックヤードでも エゾサンショウウオ幼生を飼育しているのですが、  その幼生が変態の兆しを見せてきました。   もしかすると… 展示水槽のエゾサンショウウオ達も わずかに頭でっかち化したままで 変態が始まってしまうかもしれません…! 実験がどうなっていくのか、 知っているのはエゾサンショウウオ幼生だけ! 非常にドキドキします!   そして大事なお知らせです… このエゾサンショウウオの幼生の実験展示は、 「幼生が変態するまで」です。 具体的な終了日が決まりましたら改めてお知らせさせて頂きますが、   ぜひお早めに!今のうちに! エゾサンショウウオ幼生に会いに来てください! 一緒に幼生たちの成長を見届けて頂けたら嬉しいです! それではまた、変化がありましたらご報告します!     ツイート  

頭でっかち化、進んでいます!
  • 日本の両生類
  • 研究・調査

頭でっかち化、進んでいます!

4月26日から展示をスタートした 『実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生』。 この水槽では、たくさん幼生がいる環境で育つ幼生と、 少しの幼生しかいない環境で育つ幼生の成長の違いを比べています。 実験から1週間ほど経って、さっそく幼生の姿に変化が現れてきました。 飼育密度の高い環境では、幼生の体の大きさに差が出始めています。     特に体が大きいものを選んで、飼育密度の低い環境の個体と比べてみました。 飼育密度 低   飼育密度高 横から見ても、体型にまだまだ差はないように思えますが… 同じ個体を上から見てみると、 どーん!   頭でっかち化、着実に進んでいるようです! 頭の形も、なんだか角ばっているみたい。   2つの環境の幼生には、それぞれの行動にも差があるようです。 飼育密度が低い環境では、幼生は水面や水底でじっとしていることが多く、 また泳いだとしても他個体にぶつかることは少ないです。 かわって、飼育密度の高い環境では、幼生同士の体が触れるたびにお互いが ピョンッと動きます。なので、しょっちゅう動き回っている様子が確認できます。 エゾサンショウウオの頭でっかち化は 「体に尾が当たるような振動」が引き金になっておこるといわれていますので、 この幼生同士がぶつかることが重要な刺激になっていそうですね! これからこの差が広がっていくのでしょうか。 また幼生の姿に変化があったらお伝えしていこうと思います! それではまた!     ツイート  

葦原蟹
  • アクア・トトの生き物

葦原蟹

こんにちは。潮干狩りのシーズンですね。 というわけで、 今日は干潟の生きもの、アシハラガニをご紹介します。 ブルーグレーのボティにオレンジ色の縁取りのある、 つるんとしたカニです。 名前の通り、アシ原の発達した河口にすんでいます。 (近年ではアシ原とは言わず「ヨシ原」ということが多いのですが…) 3月下旬に干潟に行くと・・・ たくさんのアシハラガニがいました。 どれも甲幅3センチぐらいの大人サイズです。     稚ガニは巣穴からあまり離れず、干潟のような水のある、開けた場所にはめったに来ないので、この時は見れませんでした。       あたたかさに誘われてか、 この日は大量のアシハラガニが干潟に出てきていました。 さて、水族館のアシハラガニはというと、隠れてばかり。 水槽をのぞいても、あしだけとか、 ハサミあしだけとかしか見れないことが多いです。 しかーし!! 先日、予備槽で交尾しているところを見ちゃいました!!!   左側の「オテアゲっ」てなっている方がオスです↓ 真横から見ると↓     やっぱり「オテアゲっ」ってなってます。     サワガニなどのように、交尾のときは、オスがハサミ脚でメスを「がしっ」と抱きしめるんだと思ってたんですが、なんかちょっと違ってました。卵から孵化したアシハラガニの子どもは、海で浮遊生活をおくり何度か脱皮をしてカニの姿になると河口へと戻ってくという生活史をもつので、育てるのは非常に難しいですが、まずは、交尾を見れて写真を撮れただけで満足です。   アクア・トト ぎふでは、長良川の下流~河口ゾーンの トビハゼのいる水槽にて展示しています。 夜行性なので昼間は隠れてばかりですが、ちゃんといます! さがしてみてくださいね!     ツイート  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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