おもしろ飼育コラム

衝撃の?オタマジャクシ
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衝撃の?オタマジャクシ

7月16日からスタートした企画展「インパクト・アクアリウム」       刺激的な姿を持つ生き物たちを前に、 怖い…と立ちすくんでしまうこどもたちもチラホラ見かけます。 絶賛開催中のインパクト展には是非足を運んで頂くとして、 今日はバックヤードで見つけたインパクト!な生き物を紹介しましょう!   はいドーン!   どうですか、このオタマジャクシ。 なかなかの衝撃的な姿ではないでしょうか。   実はこれ、南米に生息する 「キオビヤドクガエル」のオタマジャクシなんです。   アクア・トト ぎふでは、1階のデンキウナギがいる水槽の隣で展示しています。   このオタマジャクシとの出会いはというと、 話は少しさかのぼります。   4月、展示水槽にてオスがしきりに鳴き始めました。 カエルの声とは想像できないような、美しい鳴き声です。 全身を震わせ、メスに向かって猛アピール!   これはもしかして、産卵してくれるかな!?ということで、 展示水槽に忍ばせていた産卵用のケースを確認すると・・・       卵を生んでくれました!   このプルプル感…まるで水まんじゅうのようです。 この黒い塊のような状態から、卵は目まぐるしく姿を変えていきます。 キオビヤドクガエルは4~5月にかけて定期的に産卵してくれたので、 その成長段階を追って撮影することができました。   卵回収から約3日後   黒い塊の上に小さなオタマジャクシの形が現れました。   卵回収から約4日後 なにやらオタマジャクシの頭からツノのような突起物が出ています! 突起物はどんどん細長く伸びていき…   卵回収から約7日後     始めにご紹介したあの姿に! オタマジャクシから伸びているこの血管のような部分について調べてみると、 どうやら『外鰓(がいさい)※』だということが分かりました。 ※エラのことです!   ヤドクガエルの仲間は、 自然下では植物の葉と葉のすきまにできるような わずかな水たまりで産卵するといわれています。 少ない水の中で、効率的に酸素を得るためのものでしょうか。 なんともカッコイイ姿に感動しました。   外鰓ができてしばらくすると、卵膜を破ってふ化しました。   この特徴的な外鰓、ここからどのように成長するのだろう!?と観察を続けましたが、 日を追うごとに体にどんどん吸収され、短くなっていきました。 1対あった外鰓は片側にしか見られなくなり 卵回収から12日~14日後に全て吸収されてしまいました。   ちょっと細長いオタマジャクシですね!     キオビヤドクガエルの、ほんの少しの期間のみ見られる姿に インパクトを受けて頂けたでしょうか!?   この後、オタマジャクシはどう育つのか!? 黄色い模様はいつ出てきたのか!? 気になる成長については、改めてご紹介させて頂こうと思います。   それでは、また!   ツイート  

ショップ通信 夏休み号【後半】
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ショップ通信 夏休み号【後半】

夏休みが終わってしまいましたが... ショップの自由研究は、まだ終わっていません。   前回のショップ通信でご紹介した、育成中のカブトエビは果たして・・・!? ●カブトエビの誕生 卵を入れた3日後、水槽の中に2つの白い物体が・・・   う、生まれたぁぁぁぁぁーーっ!! それもなんと2匹も!! 奥の方の白い物体が「カブトエビ」です。 小さすぎでうまく写りませんでした・・・。 ちなみに、2匹生まれたということで水槽をふたつに分けました (その理由も説明書にあります)。 大きくなってくれるといいですね。 さてさて、ここでいきなりですが。 カブトエビの飼育観察に役立つグッズをお見せしましょう!! それがこちら なんだ、これ。 そう、思いますよね。私も思いました。 さらっとですが、作り方もご紹介します。 【用意するもの】 ・ビニールテープ         ×1 ・ボールペン(キャップ式のもの)   ×1 ・ゴムチューブ1mくらい      ×1   ※ゴムチューブはホームセンターなどで購入することが出来ます。 ①ボールペンを解体します。 思い切りが大切です。 ばらばらにします。 ②ゴムチューブと合体させます。 合っ体!! ペン先のほうにゴムチューブをはめ込みます。 形が出来上がってきました。 ③ビニールテープで固定します。   くるくる・・・ くるくる・・・完成です!! 使い道もよくわからないこの棒があるシーンでとっても役立ちます。 それは・・・今、この瞬間!! ●水替えをします。   ボールペン側を水に入れて、ゴムチューブ側から吸い上げます。 このとき、間違って水を飲まないようにご注意!! 途中まで吸い上げたあと、 ゴムチューブの口をふさぎながら下を向けるとあら不思議。 ※排出口はボールペン側の吸込み口より低くします。 水が流れ出てくるではありませんか!! このように少しずつ、汚れた水を外に流していきます。 全部水を入れ替えるとカブトエビが驚いてしまうので「少しずつ」が大事です。 同じ方法で汲み置きした水を水槽に移していきます。   これでOK!! 水替え終了です。 ●カブトエビのそれから カブトエビが誕生して数日・・・   こんなに大きくなりました!! 写真にも写るサイズになりましたよ!! そして、このカブトエビに名前がつきました。 その名も「カブオ」です。 なんというネーミング・・・。 そんなカブオさんですが、 ショップFish Tankで今後も成長を見守っていきますので、 ぜひみなさんもカブオさんの成長を見に来てください! スタッフ、カブオ共々、お待ちしております!!     ツイート  

タゴガエルの展示再開
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タゴガエルの展示再開

先日、4Fから3Fにかけてのスロープにある水槽、 その名も「スロープ水槽(そのまま)」にタゴガエルを展示しました!   タゴガエルは本州に広く分布するカエルですが、 タイプ標本(新種記載の際、よりどころとなる標本)の産地は、 岐阜県の旧上宝村(現高山市)です。 なので、このカエルは岐阜県の水族館として、 なんとしても展示しなくてはならないカエルなのです。 (たぶん、そう息巻いているのは私だけなんですが)   タゴガエル、これまでもいくつかの水槽で展示していたのですが、 なかなかうまくいきませんでした。 色々理由はあるのですが、一番の理由は「見えない」ということ。 最初は4Fのこの水槽に展示していたり、         その後、3Fのこちらの水槽に移動したり・・・       やっぱりうまくいきません。 となれば、最後の切り札、スロープ水槽しかないわけです。 しかしこの水槽、フタがありません…。 このままいれたら、タゴガエル即逃げです。   スロープの雰囲気を壊すような、目立つフタをつけるのも問題がありますので、 いっそのことネズミ返しのようなもので、脱出を防げるかなと考え、 予備槽に取り付けて実験してみたところ、どうやら大丈夫そう。   ならばとスロープ水槽にネズミ返しを取り付け、 数匹のタゴガエルを入れてみました。 5分後。   ネズミ返しをいとも簡単に乗り越え、水槽の上に鎮座するタゴガエル氏の姿が。 タゴガエルの運動能力をなめていました。 そそくさとタゴガエルを捕獲し、赤面しつつあらためてフタを作製した次第です・・・。   で、先日ようやく三度目のデビューです。         現在、ご覧のようにありとあらゆる場所で脱走を試みていますが、 そのうち落ち着いてくれるでしょう。 岐阜にゆかりのあるタゴガエル、皆様ぜひご覧ください。   ツイート  

ショップ通信 夏休み号【前半】
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ショップ通信 夏休み号【前半】

みなさん、こんにちは。 暑いですね・・・30度越えばかりで、まさに夏!!って感じです。 夏休みももうすぐ終わりですが、みなさん、夏休みにはどんな思い出がありますか? 私の記憶にあるのは自由研究です。意外とこれが難しかったんですよね。 ショップFish Tankでは、まだ間に合う(!?)自由研究に役立つ商品を たくさん取り揃えています。 中でもオススメなのはコチラ     「トリオプス飼育観察オールインワンセット(¥1,510)」!!   以前は「エビ伝説」という名前で販売されていたので 記憶にある方もいらっしゃるのでは・・・? なんといってもこの商品、 生きた化石と呼ばれる「カブトエビ」を飼育観察できちゃう優れもの!! これがあれば自由研究もはかどること間違いなし!? 「なんだ、商品の紹介か・・・」なんて思っていませんか? 今回のショップ通信はいつもと違うことに挑戦します!! これはなんでしょうか? そう、これは「トリオプス(カブトエビ)」の中身です!! 私たちショップスタッフもこの夏、自由研究をしています。 その様子をみなさんにお届けしたいなと・・・。 それではさっそくいきますよー!!説明書片手に進めていきます。 ●カブトエビの水槽を作ります。     はい、どーーーーーん!!   この水槽を使って観察していきます。 水槽を作るときに気をつけなくてはいけないのが「水」です。 水道水で大丈夫ですが、一日汲み置きしてカルキ抜きをしてくださいね。 説明書にもありますので要チェック!! ●カブトエビの栄養を入れます。 一緒に入ってる「カブトエビの栄養」を全部投入!! これで、カブトエビを育てる環境が整いました。 ●卵を入れます。 それではおまちかね、カブトエビの卵の登場です。 こちらも一緒に入ってるチューブボトルに水槽の水を入れて カブトエビの卵を半分くらい入れて・・・振ります。 このようによく混ざったら、水槽に全部入れます。 これで準備は終了!! あとは、無事にカブトエビが生まれてくれることを祈ります・・・。 気になるカブトエビの運命やいかに――――続きは後半!!   ツイート  

カピバラのシズちゃん
  • カピバラ

カピバラのシズちゃん

8月14日、カピバラのシズが永眠しました。 10歳1か月でした。      14日朝、「シズの様子がおかしい」と聞いて獣舎に向かうと、 まっすぐ立つことができず、フラフラと歩き続けるシズの姿がありました。   明らかに普段の様子とは違い、 時折床に倒れては体をよじるような動作を見せました。 次第に立ち上がることもできなくなり、そのまま心肺停止。 心臓マッサージに当たっていたスタッフの最後の呼びかけもかなわず、 11時25分、死亡を確認しました。  歩行の異常を見つけてからわずか3時間ほど、本当にあっという間でした。  長年ふれあいイベントで活躍してくれたシズ。 シズは高齢ということもあり、カピバラテラスの建設工事開始と同時に 展示スペースから退き、ストレスの少ないバックヤードで飼育をしていました。   最近でもカピバラテラスで作業をしていると、お客様から 「大きなカピバラは元気にしていますか?」 「シズはどこですか?」 といった声をかけて頂くことが多くありました。 こんなに愛してもらっているんだから、 シズのバックヤードでの暮らしぶりをお伝えしなきゃな! と写真を撮っていましたが、それよりも先に訃報をお伝えすることになり、 飼育担当として不甲斐なく感じています。   今更かもしれませんが、(そして、一部ではありますが…) ぜひ、ご紹介させてください。    7月1日 座っていることの多いシズの肢に負担がかからないよう、 飼育場に砂場スペースを作製しました。   設置してすぐは何事かというような顔をしていましたが… 次の日には顔に砂をつけていました。  寝転がったのかな?!利用してくれたようで一安心でした。   8月9日 おやつにスイカをあげました。     念入りに匂いをフンフン。   しばらくかいだ後、だいぶお上品に食べてくれました。     。。。。。。。。。この14日を迎えるまでに、様子に変わりはなかったのかな。食欲はどうだったかな。振り返ってみて、私は十分に観察ができていただろうかと、考えることがたくさんあります。空っぽになったシズの獣舎を見ていると、この経験も生かして生き物に携わっていきなさい!と、お尻を叩いてもらっているような気持ちになります。いつまでも落ち込んでいては、いけませんね。    シズ、最後まで学ばせてくれてありがとう。   そして、シズのことを愛して下さったみなさま、本当にありがとうございました。      カピバラテラスには8月18日より、シズの献花台を設置しています。 すでに、たくさんの方からお花やスイカ、 大好物だったリンゴなどを手向けて頂いており、 感謝の気持ちでいっぱいです。          ※献花台は8月28日まで設けております。 ツイート  

目指せ金メダル!黄金ナマズが応援
  • イベント

目指せ金メダル!黄金ナマズが応援

日本の裏側で行われているスポーツの祭典を盛り上げよう!! ということで、今回のテーマ水槽は、 金、銀、銅のメダルの色にちなんだ魚を展示しています。 金色は、縁起が良いとのことから 毎年のように正月に展示している黄金色のナマズ(アルビノ個体)。    当館に何度も足を運んでいただいているお客様はご存知の方もいらっしゃるかと思います。   銀色は、アロワナなどを展示している水槽に群れているパクー。 「パクー」というのは、特定の生物種を指すのではなく、 当館でも飼育しているメチニスやミロソマなどを総称した呼び名です。  銅色は、昨年の企画展「アフリカ進化の湖」でマラウィ湖に生息する シクリッドとして展示した、イオドトロフェウス・スプレンゲリー。 鉄さび色のシクリッドという意味で別名「rusty cichlid(ラスティ シクリッド)」 とも呼ばれています。 下の写真を観てください、銅色に輝く体色を!!    私としては、これまであまり注目していなかったのですが、 今回体色に着目してみるとシブめのかっこよさに日に日に惹かれてきました!! (他の別名では「ラベンダーシクリッド」とも呼ばれるように、体色には青紫色の部分も、、、)   黄金ナマズとイオドトロフェウス・スプレンゲリーについては バックヤードに控えていましたが、今回の展示のために登場しました。 パクーはアロワナたちが泳ぐ水槽に常設展示しているので、 捕まえて今回の水槽に移すことになりました。 ...この作業が困難を極めました。。 閉館後、飼育スタッフが2名がかりでアマゾン水槽に潜り 捕獲作業開始です。 魚たちを傷つけぬよう、一発で捕まえる作戦を立てるも 失敗に次ぐ失敗で逃げられ続ける中、 1時間ほどの格闘でやっと狙いのパクー3尾を捕まえることができました。 その作業中、水槽内で捕獲作業をしていたスタッフではなく、 陸上で様子を見守っていただけのスタッフが 負傷するという謎のアクシデントに陥るも、 魚たちをなんとか無事に展示することができました。 黄金ナマズは展示開始数日間は泳ぎ回っていましたが、 現在は中央の筒の中で落ち着いて過ごすようになり、 思い描いていた状態になってきました。  イオドトロフェウス・スプレンゲリーの銅色のシブいかっこよさは 写真ではどうしても伝わらないので、 ぜひご自身の目で確かめにいらしてください。 テーマ水槽「目指せ金メダル! 黄金ナマズが応援!」は 9月4日(日)までの展示となります。   そしてみなさんも暑い夏をもっと熱くさせるような 気合いのこもった応援をしましょう!! ツイート  

インパクト大! でっかい金魚
  • 企画展・特別展示

インパクト大! でっかい金魚

みなさんこんにちは。  夏休みに合わせ、企画展「インパクト・アクアリウム ~衝撃の生き物たち~」 がスタートしました。 タイトル通り、“インパクト”のある生き物たちが大集結!しています。 企画展コーナーもさることながら、 今回テーマ水槽でも企画展「インパクト・アクアリウム」にあわせ インパクトのある生き物を展示しています。 なんと... 体長30cm以上もある金魚!! なんです。 このでっかい金魚は岐阜県七宗町にある 「でか金倶楽部」にご協力いただき展示をしています。 でか金倶楽部とは、みのかも定住自立圏地域まちづくり事業の一環として、 でか金(ジャンボ獅子頭)の繁殖と普及に取り組んでいるグループです。 くわしくはコチラをご覧ください。 今日は、このでっかい金魚がアクア・トト ぎふに来るまでのお話を少し。 6月某日 水族館から車で約1時間30分、岐阜県加茂郡七宗町の山奥に その金魚たちはいました。   でか金倶楽部のメンバー宅で、各々育てているそうです。 その中から数点、りっぱな金魚たちを選んでいただきました。     いままで見たこともない、とても大きな金魚たち。 展示にあたり、 金魚だけでなく水槽の水もポンプで分けていただきます。  水槽の水をタンクに汲み取り... そうしてまた1時間30分の道のりを経て水族館に持ち帰り、   数日後テーマ水槽に華々しくデビューしました。   その姿は圧巻!!   大きさの比較ができるよう、 子どものジャンボ獅子頭も一緒に展示しています。 こんなサイズの金魚はそうそうお目にかかることはできないはず! 夏らしく、かつインパクト大のでっかい金魚。 8/7(日)までの展示ですのでお見逃しなく! それでは、また!       ツイート  

すけすけの子どもたち
  • 日本の淡水魚

すけすけの子どもたち

こんにちは。梅雨ですね。 カエル好きなせいか、雨の日は好きです。 5月に「ハゼの恋物語」を紹介しましたが、その後の様子をお伝えします。 あの時の恋の結晶ともいえる卵から、 たくさんの稚魚がフ化しました。 それから1カ月ちょっとたった今がこれです。↓ だいたい全長は6mmぐらい。 拡大してびっくりしましたが、変な顔してます。 お腹にはエサのシオミズツボワムシが入っているのが透けて見えます。 その上の丸く見えるのがウキブクロ。 口は受け口で…いや~かわいくない。 親になるとこんなかんじで↓   向かって左が婚姻色のでたメスで、右がオス。 くちびるがぶ厚く、愛嬌があっていい顔つきなんですけどね。 地味なのは否めませんが。 アシシロハゼだけじゃなく、その他いろんなハゼたちも産卵シーズンを迎え、 バックヤードはハゼたちの稚魚がいっぱいいます。 たとえば、ゴクラクハゼ その稚魚は↓ (6月13日産まれ) 次はチチブ その稚魚は↓ (6月6日産まれ) 稚魚たちは、どれも同じに見えていましたが、こうやって拡大してみてみると、 ちょっとずつ違いますね。 成長するスピードも違うような感じがします。 今は中層で静かに泳いでいます。 早くハゼの形にならないかなぁ。 早く着底しないかなぁ。 もっと大きいエサを食べるようにならないかなぁ。 今はまだ、ちょっとしたミスや手抜きが命取りになる時期なので、 全く気が抜けません。 稚魚の管理が安定してきたら、 どこかの機会にお客様に紹介できたらいいな。と思っています。 いつになることやらわかりませんが。 それでは。 ハゼらしくなってきたら、またこちらのブログで紹介させていただきます。   ツイート  

コツメカワウソのプール付き水槽デビュー
  • コツメカワウソ

コツメカワウソのプール付き水槽デビュー

昨年末12月26日に産まれた コツメカワウソの子どもたちは順調に成長し、 現在は生後約半年、体重は2kgを上回り、 パっと見ただけでは親との見分けがつかないほど大きくなりました。   今回は離乳後の様子をお送りします。   生後2ヶ月ころには親と同じ長く黒い毛が生え揃い、 水の弾きも良くなったので、プールを設置して泳ぎの練習を始めました。 両親のライ・ミノが教えるのですが、 ここで驚かされたのは、あまりのスパルタ指導ぶりでした。   子どもが水面から顔を上げると首に咬みつき水中へ押し戻し、 子どもがプールから出ると鳴いて追いかけ回して プールへ連れて帰るというスパルタ。 泳ぎを教えるというよりも、 「プールから出ることは許さない」という感じでした。 しかもそのターゲットはミヤマかアサヒばかりで、 だいたいヤマトは悠々と泳いでいました。 子どもへの接し方も1頭1頭違うようです。       また、この頃はまだそれぞれを見分けにくいことがあり、 特に身体が濡れていると印象が変わってしまい、 ヤマトなのかミヤマなのかわからなくなることもありました。 ヤマト   ミヤマ   こちらは現在のヤマト(上)とミヤマ(下) ヤマト   ミヤマ   そんな練習を巣穴水槽で続け、 休館日の6月13日に初めてプール付きの大きな展示水槽へ出してみました。 両親のライとミノは久しぶりの大きなプールに一目散に飛び込んだものの、 子どもたちはびくびくと陸場をさまよい、 親を探しているのか盛んに鳴いていました。   それでも好奇心旺盛な子どもたちは水槽を歩き廻り、 翌日には立派に泳ぎ、取っ組み合いを繰り広げていました。 2頭だけの時は眠っていることも多かったライとミノですが、 子どもがしきりに遊ぶせいか現在は一家5頭とも日中はあまり眠りません。   現在の子どもたち それぞれ顔つきや体格だけでなく性格や行動にも はっきりと違いがみられるようになりました。 みなさまもじっくり観察していただければ、 おわかりいただけるはずです。 そしてカワウソらしく泳ぎ回る姿をぜひご覧ください。   最後は、段差を乗り越えられない子どもたちを 父親ライが手助けしているような様子です。     ツイート  

ショップ通信 vol.3
  • お知らせ
  • カピバラ

ショップ通信 vol.3

みなさん、こんにちは。 梅雨に入りましたが、梅雨の晴れ間は暑くなります。 暑くなってくると私はかき氷が恋しくなってきますが、 みなさんはどうでしょうか?   ショップから近いところにいる、アルダブラゾウガメたちも こんな感じで日陰に入って暑さ対策をしております。 さてさて、今回は暑さを忘れて涼しく・・・ いや、さらに熱くなる情報をお届けします。   それは・・・大人気バックヤードツアーでも見ることの出来ない 「ショップの裏側」!! 新商品制作の現場にみなさんをご招待!! どんな商品になるか想像してみてくださいね。 ①イラストを描く 2月某日、新しい商品を作ることになりました。 まず初めに、商品の顔ともいえる「イラスト」を描きます。 通常であれば、メーカーさんにイラストを依頼するのですが、 ショップにはなんと2人のデザイナーがいます!! 自分たちでいちからイラストを考えていくことができるので、 よりオリジナリティの高い商品が作れちゃうのです!! ちなみにデザイナーは、キャラクターを中心とした熊澤と、 リアル系を中心とした梶浦です。       今回は梶浦のイラストのようです。 実際に見に行ってスケッチしたり、写真をもとにイラストを描きあげていきます。 簡単なように見えて意外とこの下描きが大変だったり。 ノートをちらり・・・どうやらカピバラの商品のようですね。 こんなに上手なものが下描きとは・・・次はどうなることやら。 ②イラストの確認 パソコンで描いたイラストを店長に確認してもらうのですが、 一発OKなんてないこの作業・・・実は一番時間がかかる難所でもあります。   目の位置や毛並みなど、とにかく細かい!!細かすぎます、店長!! しかし、OKが出ても、ときには飼育スタッフからOKがでなかったりもしばしば。 何回も何回も修正を繰り返すため心が折れそうになることも・・・。 ③イラストの決定 ついにこの日がやってきました。 その名も、「ハラハラ最終チェック」!!       最終チェックなのに4つのイラスト。 「ひとつじゃないの?」 お答えしましょう!! ひとつじゃないのは、いろんなパターンのイラストを用意して より良いイラストを選ぶためです。 ひとりでも多くのお客様に手にして頂ける商品をつくるため、 とことんこだわります。 最後までたくさん意見を出して、 全員が納得したイラストをメーカーさんに送ります。 今回は丸がついたものに決まったようですね(´∀`)♪ ④完成 4月某日、待つこと2ヶ月・・・今か今かと待っていた私たちの元に 商品が届きました!! わくわくしながら開いた箱に入っていたその完成品がコチラ       黄金に輝くボディ!! 新商品は「刻印記念メダル カピバラver.」です!! またひとつ、思い入れの深い商品ができあがりました。 「ショップの裏側」、いかがでしたか? 現在も新商品をたくさん制作中ですので、 どんな商品が登場するか、乞うご期待!! また、今回ご紹介した「刻印記念メダル」は、 ショップ近くのプリントシール機横にある メダル自販機にて好評販売中です!   (サツキマスなど全4種 ¥400) 家族やお友達との来館記念に、コレクションに、ぜひどうぞ!!       ツイート  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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