コツメカワウソにこどもが生まれてから、 成長過程の記録のために撮影をしています。 幼仔期は成長に伴って顔の印象が変化していきますが、 顔のアップはお客様にはなかなか見ていただけないので、 今回は顔がよく分かる写真を撮影して ブログでご紹介することにしました。 しかし、コツメカワウソは活動中だと動きが早く そう簡単に顔に近寄った写真は撮れません。 そこで、睡眠中に狙いを定めました。 まずは、展示水槽の上から眠っているのを確認。 5頭全頭眠っているのを確認したら、睡眠中に失礼!! さっそく水槽に入ったのですが失敗。 ドアノブを回す音や扉の開く音、人が近付く気配を察知して、 驚き、すばやく身構えてしまうのです。 すると、首から下げたカメラに興味津々で近寄ってきて、 全く撮影どころではなくなってしまいます。 2度の失敗から、慎重に慎重を重ね、 ゆっくりすぎるほどの動きでそろ~りそろ~りと水槽に侵入しました。 完全に寝込みを襲った感じです。 しかし、やはり野生動物であるコツメカワウソ、 警戒心が強く、こちらに気付きました。 頭を上げて眠そうな目でこちらを観察するのですが、ここで私はストップ。 すると、コツメカワウソも安心するのか再び眠り始めました。 5頭いるので、次々と他の個体も気付きましたが、その度に動きを止める私。 じりじりと距離を詰め、撮影に適した距離まで近づくことができました。 おしりに頭を乗せているのが父親のライ。 ヤマトなんて仰向けで、なんて無防備な。目の前に人がいるのに。 カメラのシャッターがおりる音で、何度か頭を上げましたが、 それでももう起きることはなく、存分に撮影させてくれました。 まずは、母親のミノ。 “小さいツメのカワウソ”という名前の由来通り、 ツメがとっても小さいですね。 続いて娘のアサヒ。 まだこどものため、擦り減っていない鋭い犬歯が見えますね。 咬まれたら痛そう、、、。 息子のミヤマ。 石を枕に。熟睡です。 どことなく、こどもっぽい表情が残っていますね。 こちらに気付いてしばらく見つめてきました。 最後に、息子のヤマト。 あくび連発。人間同様、眠い時にはあくびをしています。 左:息子ミヤマ 右:母親ミノ 生後2ヶ月ごろの時の様子と比べると 顔の幼さもなくなってきて、大人と区別がつかなくなってきましたが それでも性成熟していないので、まだこどもです。 陽の光が差し込み温かくなるお昼前後に眠ることが多いです。 ご紹介した写真のように、顔をのぞくことは難しいですが 家族5頭が仲良く睡眠している様子もぜひ観察してみてください。 ツイート