8月14日、カピバラのシズが永眠しました。 10歳1か月でした。 14日朝、「シズの様子がおかしい」と聞いて獣舎に向かうと、 まっすぐ立つことができず、フラフラと歩き続けるシズの姿がありました。 明らかに普段の様子とは違い、 時折床に倒れては体をよじるような動作を見せました。 次第に立ち上がることもできなくなり、そのまま心肺停止。 心臓マッサージに当たっていたスタッフの最後の呼びかけもかなわず、 11時25分、死亡を確認しました。 歩行の異常を見つけてからわずか3時間ほど、本当にあっという間でした。 長年ふれあいイベントで活躍してくれたシズ。 シズは高齢ということもあり、カピバラテラスの建設工事開始と同時に 展示スペースから退き、ストレスの少ないバックヤードで飼育をしていました。 最近でもカピバラテラスで作業をしていると、お客様から 「大きなカピバラは元気にしていますか?」 「シズはどこですか?」 といった声をかけて頂くことが多くありました。 こんなに愛してもらっているんだから、 シズのバックヤードでの暮らしぶりをお伝えしなきゃな! と写真を撮っていましたが、それよりも先に訃報をお伝えすることになり、 飼育担当として不甲斐なく感じています。 今更かもしれませんが、(そして、一部ではありますが…) ぜひ、ご紹介させてください。 7月1日 座っていることの多いシズの肢に負担がかからないよう、 飼育場に砂場スペースを作製しました。 設置してすぐは何事かというような顔をしていましたが… 次の日には顔に砂をつけていました。 寝転がったのかな?!利用してくれたようで一安心でした。 8月9日 おやつにスイカをあげました。 念入りに匂いをフンフン。 しばらくかいだ後、だいぶお上品に食べてくれました。 。。。。。。。。。この14日を迎えるまでに、様子に変わりはなかったのかな。食欲はどうだったかな。振り返ってみて、私は十分に観察ができていただろうかと、考えることがたくさんあります。空っぽになったシズの獣舎を見ていると、この経験も生かして生き物に携わっていきなさい!と、お尻を叩いてもらっているような気持ちになります。いつまでも落ち込んでいては、いけませんね。 シズ、最後まで学ばせてくれてありがとう。 そして、シズのことを愛して下さったみなさま、本当にありがとうございました。 カピバラテラスには8月18日より、シズの献花台を設置しています。 すでに、たくさんの方からお花やスイカ、 大好物だったリンゴなどを手向けて頂いており、 感謝の気持ちでいっぱいです。 ※献花台は8月28日まで設けております。 ツイート