おもしろ飼育コラム

父の日には黄色い…
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父の日には黄色い…

今週の日曜日、6月19日は父の日! 日本では、父の日のイメージカラーは黄色! ということで、 水族館に入ってすぐ、エントランスのテーマ水槽では 『父の日に贈る黄色のさかな』と題して、 鮮やかな黄色い体色をもつ魚を展示しています。  どうですか、この華やかさ! 水槽の中を彩ってくれている魚たちは4種います。  エサをあげている際、お客様に解説をしていると 「名前が呪文みたい」、「全部覚えるには根性がいるね…」 といった感想を頂くことが多く、 みなさまこのカタカナの並びに少し押され気味なご様子。 それぞれ目を引く美しさなのはもちろんですが 個人的にも思い入れのある魚なので、 ぜひこの機会に1種でも覚えて頂けたら嬉しいです!   今回はこの水槽から2種、ピックアップしてご紹介させて頂きます。 まずは黄色と青のコントラストが映える ニンボクロミス・ベネスタス  アフリカのマラウィ湖に生息するシクリッドのなかまであり、 この体の模様からジラフ(キリン)シクリッドとも呼ばれることがあります。   実はこのニンボクロミス・ベネスタス、  2015年夏の企画展「アフリカ~進化の湖~」でも活躍しました。  企画展の期間中、  メス親が口の中で卵を保護する習性を展示槽で見せてくれました。  ↑1匹のメスの口から出てきた稚魚です!(2015年9月撮影) 外に出たてホヤホヤの稚魚は7ミリほど。   既にキリン模様がありますね! このときの稚魚たち、現在ではだいぶ大きくなりましたよ! 実は今回のテーマ水槽で、親と一緒に泳いでもらっています! ひとまわり小さなニンボクロミス・ベネスタスにも注目してくださいね!   続いて ハプロクロミス・ソーヴァジェイ  5センチほどの黄色の体に黒いライン。 こちらはアフリカのヴィクトリア湖に生息するシクリッドのなかまです。 ニンボクロミス・ベネスタスと同様に メスが卵を口の中で保護する習性があります。   そんなハプロクロミス・ソーヴァジェイが 昨年繁殖した際の画像を見て頂きましょう!      口の中で育っている稚魚が丸見えです! 口の中から出てくる前に、 稚魚は外の世界が見えているかもしれませんね!   今回は2種のご紹介でしたが、 知れば知るほど面白い「黄色い魚たち」。 ぜひ、お父さんを誘って、見に来ていただけたら嬉しいです♪     ツイート  

企画展カピバラ特別イベント 開催しました!
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企画展カピバラ特別イベント 開催しました!

みなさんこんにちは!   以前ブログで告知した「企画展カピバラ特別イベント」。 開催した様子をリポートしたいと思います。 6月4日(土) カピバラスクール 「カピバラにへ~んしん!」 今回のイベントは岐阜県美術館とコラボした特別スクール。 小学生の親子7組18名にご参加いただきました。   アクア・トト ぎふのスタッフと一緒にカピバラを観察したら、 企画展のコーナーでは、カピバラの毛皮にタッチ!   意外と硬いカピバラの毛、みんな驚いていました。   カピバラの特徴がよくわかったら、いよいよカピバラコスチュームづくり。 岐阜県美術館の方が指導してくださいました。 個性的なカピバラのおめんができてきましたねえ。   そして、最後はカピバラテラスで記念撮影!  みなさん大好きなカピバラになりきって、とても楽しそうでした。 6月5日(日) カピバラ講演会 「あなたの知らないカピバラの世界」 こちらの講演会はカピバラ写真家である渡辺克仁さんをお招きし、 写真や動画を使ってカピバラについてお話しいただきました。 会場には渡辺さんが撮影したカピバラの写真も飾らせていただきました。 全国に多くの渡辺さんのファンがいらっしゃり、 この日は東京や大阪など各地から100名以上もご参加いただきました。 最後のサイン会では長蛇の列も!   スクール、講演会ともカピバラファンの皆さんに 楽しんでいただくことができました。   さて! 実はこの企画展カピバラ特別イベント... まだ1つ残っております! カピバラ講演会② 「カピバラとげっ歯類の仲間」 6/19(日) 10:30~12:00 定員100名 無料 講師/朝日大学歯学部講師 佐藤 和彦   この講演会ではカピバラのチャームポイントである“歯”に注目し げっ歯類の歯を研究されている佐藤先生に講演していただきます。   詳しい内容、応募はコチラをご覧ください! ご参加いただいた皆さまには、 オリジナルのカピバラシールももれなくプレゼント!   普段なかなか知ることができないカピバラのお話を 聞くことができますよ。カピバラ好きの方、必見です! それでは、また!     ツイート  

エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!
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エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!

4月26日から展示を始めた 「実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生」 ※過去のブログはこちらからどうぞ↓ 4/29 「エゾサンショウウオの幼生を展示しました!」  5/9 「頭でっかち化、進んでいます!」  5/14 「色々な角度から比べてみました」   実験水槽の幼生の変態が始まりました! 飼育密度の低い環境、高い環境の幼生のどちらも 外鰓が小さくなり、眼も盛り上がって顔つきが変わってきています! 尾びれの膜もどんどん減ってきました。 飼育密度 低     飼育密度 高 変態が始まっていない幼生のうち、頭でっかち幼生が現れているかというと…   実は、前回から頭の大きさに変化はありませんでした。 むしろ、両者の差が無くなっているような…   一部の幼生で変態が始まった!ということで 無事に成長してくれたことを嬉しく思いますが、 それとともにこの展示の終了のお知らせをしなければなりません。   展示期間は5月31日までです。 まだ見てない!という方はどうぞお早めに…!     実験結果はというと、  エゾサンショウウオの幼生は、飼育密度を高くしたことで 実験から2週間ほどでやや、“頭でっかち化”したが、  1か月ほど経つと  “頭でっかち化”が途中で止まってしまった    ということになりました。 個人的には去年現れた頭でっかちの幼生を見ているだけに、 もっともっと大きくなってほしかったなー!と感じております…。 私がみなさまにお見せしたかった幼生の参考画像です。       うーん、悔しい! 頭でっかち化が顕著に見られなかった原因を考えてみると、 バックヤードの水槽から実験水槽に移動する際、 幼生の前足が出る程度の成長具合の幼生を選んでいたため、 実験開始の時には 頭でっかち化のスイッチが押される期間がすでに過ぎていたのかな…とか、 餌やりの頻度かなぁ…とか、色々な思いが頭をめぐります。   環境を操作して、生き物が変化する様を展示することの難しさを 今回の取り組みでよーく感じることができました! 得られた課題を次につなげ、いつかリベンジさせていただきます!   短い期間でしたが、エゾサンショウウオの頭でっかち化という 不思議な能力を紹介する展示ができたことを嬉しく思います! 実際に展示を見てくださった方! ブログから幼生の成長を見守って下さった方! 頑張ってくれたエゾサンショウウオ幼生たち! 本当にありがとうございました!!!       それではまた!     ツイート  

ハゼの恋物語
  • 日本の淡水魚

ハゼの恋物語

こんにちは。 さっそくですが、ちょっと気持ち悪めのこちらの写真↓   産卵から3日目、明日あたりにふ化するであると思われるアシシロハゼの卵です。 トンネル型の塩ビ板にくっついています。 5~9月がアシシロハゼの繁殖期です。 アシシロハゼは超有名な「マハゼ」と近縁な種で、 見た目や生息している場所も似ています。 なのに無名なアシシロハゼ。その求愛行動を今日は動画付きでご紹介します。 繁殖期を迎えると、オスは石や貝の下面で砂を掘るなどして巣を作ります。 そこへ、婚姻色がでて、顔と腹ビレを黒くしたメスがやってきます。↓ (右のトンネルの中にはオスがいます)   「見て!わたしの顔。ほら、黒いでしょ!」 といった感じで、顔周辺をオスに猛アピール。 メスが勝手にトンネル内に入ることはしません。 そして2匹は、広いスペースに移動して、くるくると求愛のワルツを踊り出すのです。 始まりは、メスがオスの背中にアゴをのせることみたいです。↓ くるくると反時計回りにまわっていました。     動画でもどうぞ↓ 注:)かなりカレイが邪魔です。 そして、仲良く2匹は巣の中へ↓(たぶん) ワルツ後、どのようにしてこの状態になったのか、その現場は見れませんでした。 わたしがいると邪魔かなぁと思って立ち去り、数分後に見に来たらこの状態でした。     そして翌日――― 産卵してなかった・・・。 そこで、落ち着くように2匹だけにして別の水槽にうつしたところ↓     産卵してました。 オスが卵を守っています。 トンネルの裏側にびっしりと卵がついているのがかろうじて見えますね。 ふ化した稚魚は本当に小さくてか細くて弱弱しい。 目をこらさないと見えないぐらい。 実は1回目の産卵では、ふ化して数日で稚魚を全滅させてしまいました。 くやしい。 まもなく2回目の卵がふ化するので、 同じ失敗は繰り返すまいと意気込んでおります。 アシシロハゼは長良川の「下流のカニ」水槽で展示しています。 このブログを読んでくださった方が、 「あぁ、この地味なハゼが、ワルツを踊るのね」って、 思い出してくれるとうれしいです。     ツイート  

色々な角度から比べてみました
  • 研究・調査

色々な角度から比べてみました

前回に引き続き、 エゾサンショウウオの実験展示を始めて 約2週間後の幼生の様子をお伝えします! 前回も紹介した、飼育密度の高い環境で現れた、 頭でっかち(になりかけている?)幼生を、色々な角度から見てみました! 飼育密度の低い環境で育った幼生と比較しながら見てみましょう! まずは全身! 飼育密度低 飼育密度高 どちらも前肢、後ろ肢が生えそろいました! 横から見ても大差はないように思えますが、  正面顔を見ると…   飼育密度が高い幼生の方が、下あごが広く、顔幅が広いです!   さらに横顔!!    飼育密度が高い方の幼生は顔に厚みがあるのがわかります! ↓特にエラぶたの後ろ側が広がるように大きくなっていますね!     そして裏側!! どちらも眼が透けて見えるほどスケスケです。 裏から見ると、顔幅の違いがわかりやすいですね! さあ、この調子でどんどん頭が大きくなっていってほしい…!!! という思いは山々なのですが、 このブログを書いている13日現在、 どうも展示しているエゾサンショウウオ幼生の頭でっかち化が 停滞しているように感じます。 さらにいうと、 展示の実験水槽とは別にバックヤードでも エゾサンショウウオ幼生を飼育しているのですが、  その幼生が変態の兆しを見せてきました。   もしかすると… 展示水槽のエゾサンショウウオ達も わずかに頭でっかち化したままで 変態が始まってしまうかもしれません…! 実験がどうなっていくのか、 知っているのはエゾサンショウウオ幼生だけ! 非常にドキドキします!   そして大事なお知らせです… このエゾサンショウウオの幼生の実験展示は、 「幼生が変態するまで」です。 具体的な終了日が決まりましたら改めてお知らせさせて頂きますが、   ぜひお早めに!今のうちに! エゾサンショウウオ幼生に会いに来てください! 一緒に幼生たちの成長を見届けて頂けたら嬉しいです! それではまた、変化がありましたらご報告します!     ツイート  

頭でっかち化、進んでいます!
  • 日本の両生類
  • 研究・調査

頭でっかち化、進んでいます!

4月26日から展示をスタートした 『実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生』。 この水槽では、たくさん幼生がいる環境で育つ幼生と、 少しの幼生しかいない環境で育つ幼生の成長の違いを比べています。 実験から1週間ほど経って、さっそく幼生の姿に変化が現れてきました。 飼育密度の高い環境では、幼生の体の大きさに差が出始めています。     特に体が大きいものを選んで、飼育密度の低い環境の個体と比べてみました。 飼育密度 低   飼育密度高 横から見ても、体型にまだまだ差はないように思えますが… 同じ個体を上から見てみると、 どーん!   頭でっかち化、着実に進んでいるようです! 頭の形も、なんだか角ばっているみたい。   2つの環境の幼生には、それぞれの行動にも差があるようです。 飼育密度が低い環境では、幼生は水面や水底でじっとしていることが多く、 また泳いだとしても他個体にぶつかることは少ないです。 かわって、飼育密度の高い環境では、幼生同士の体が触れるたびにお互いが ピョンッと動きます。なので、しょっちゅう動き回っている様子が確認できます。 エゾサンショウウオの頭でっかち化は 「体に尾が当たるような振動」が引き金になっておこるといわれていますので、 この幼生同士がぶつかることが重要な刺激になっていそうですね! これからこの差が広がっていくのでしょうか。 また幼生の姿に変化があったらお伝えしていこうと思います! それではまた!     ツイート  

葦原蟹
  • アクア・トトの生き物

葦原蟹

こんにちは。潮干狩りのシーズンですね。 というわけで、 今日は干潟の生きもの、アシハラガニをご紹介します。 ブルーグレーのボティにオレンジ色の縁取りのある、 つるんとしたカニです。 名前の通り、アシ原の発達した河口にすんでいます。 (近年ではアシ原とは言わず「ヨシ原」ということが多いのですが…) 3月下旬に干潟に行くと・・・ たくさんのアシハラガニがいました。 どれも甲幅3センチぐらいの大人サイズです。     稚ガニは巣穴からあまり離れず、干潟のような水のある、開けた場所にはめったに来ないので、この時は見れませんでした。       あたたかさに誘われてか、 この日は大量のアシハラガニが干潟に出てきていました。 さて、水族館のアシハラガニはというと、隠れてばかり。 水槽をのぞいても、あしだけとか、 ハサミあしだけとかしか見れないことが多いです。 しかーし!! 先日、予備槽で交尾しているところを見ちゃいました!!!   左側の「オテアゲっ」てなっている方がオスです↓ 真横から見ると↓     やっぱり「オテアゲっ」ってなってます。     サワガニなどのように、交尾のときは、オスがハサミ脚でメスを「がしっ」と抱きしめるんだと思ってたんですが、なんかちょっと違ってました。卵から孵化したアシハラガニの子どもは、海で浮遊生活をおくり何度か脱皮をしてカニの姿になると河口へと戻ってくという生活史をもつので、育てるのは非常に難しいですが、まずは、交尾を見れて写真を撮れただけで満足です。   アクア・トト ぎふでは、長良川の下流~河口ゾーンの トビハゼのいる水槽にて展示しています。 夜行性なので昼間は隠れてばかりですが、ちゃんといます! さがしてみてくださいね!     ツイート  

企画展カピバラ 特別イベント開催!
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企画展カピバラ 特別イベント開催!

みなさんこんにちは! ゴールデンウィークの連休はお出かけされた方も多いかと思います。 お陰様でアクア・トト ぎふも大変多くのお客様で賑わい、 リニューアルしたカピバラテラスのふれあい体験など 暑い中みなさまにお並びいただき、楽しんでいただきました。 カピバラといえば、 4/16よりスタートした「企画展 カピバラ ~草原の支配者~」 今回の企画展は、展示に加え カピバラの特別イベントもいくつか企画しております! 1つは カピバラスクール 「カピバラにへ~んしん!」 6/4(土) 10:00~12:00 協力/岐阜県美術館 小学生の親子限定 500円 これは岐阜県美術館とコラボレーションした新たな企画です。 このスクールでは特別にカピバラをさわってみて! カピバラを間近に観察して学びながら、    カピバラのおめんを作ってカピバラにへんしんしちゃいます! 最後はカピバラテラスの前で記念撮影も行いますよ。 もう1つはカピバラ講演会! 「あなたの知らないカピバラの世界」 6/5(日) 10:30~12:00 講師/カピバラ写真家 渡辺 克仁 定員100名 無料   「カピバラとげっ歯類の仲間」 6/19(日) 10:30~12:00 講師/朝日大学歯学部講師 佐藤 和彦 定員100名 無料   こちらはカピバラ写真家の渡辺さんと、 カピバラのチャームポイントである“歯”の専門家、佐藤先生をお招きし それぞれの分野の視点から、カピバラについて詳しくお話しいただきます。    スクール、講演会、どちらも カピバラ好きには大注目のイベントです! 事前予約となっておりますので、 詳しくはこちらのホームページをご覧ください。 ■カピバラスクール 「カピバラにへ~んしん!」 はコチラから ■カピバラ講演会 はコチラから ※どちらのイベントも参加には入館料が必要です。 どちらも今回だけの特別イベントですので お見逃しなく!! たくさんのご応募、お待ちしております♪ それでは、また!   ツイート  

コツメカワウソの離乳 その2
  • コツメカワウソ

コツメカワウソの離乳 その2

前回のブログではコツメカワウソの子どもが 離乳したお話をしました。 今回はその続き、生後3ヶ月頃の様子です。 大人と同じくらい食べられるようになったコツメカワウソの子どもは 少しでも早くエサにありつこうと、最初の一切れをもらうまでは ちょっとしたケンカを起こすこともしばしばです。 生後87日目にはアサヒが他の子どものエサを横取りしてしまったので、 エサを取り返そうとしたら、咬まれました。 おそらく本人はエサにとびかかったつもりなのでしょうが、 飼育スタッフの手に咬みついてしまったのだと思います。 これまでは咬まれても全く痛くなかったのですが、 硬い骨ごと食べられるだけの鋭い歯と強い顎の力が備わってきたのでしょう。 かなり痛かったです。 今でも痕が残っています。 こんなところでも成長を実感していました。 しっかり食べるようになった頃には、 子どもたちは自分で自由に歩き廻るようになり、 子どもたちの移動を親が手助けしなくなりました。       3頭とも食欲旺盛ですが、ヤマトが最もよく食べます。 ミヤマとアサヒは少々好き嫌いや、エサをおもちゃにして 遊んでしまう時があります。 子どもたちのエサやりは毎日10時、13時、16時に コツメカワウソのフィーディングウォッチの後行っています。 エサを与える時はお祭り騒ぎで収拾つかないようなこともありますが、 温かい目で見守ってくださいね。 最後は、 3頭捕まえて撮影した動画になります。 今では動き回ってしまって、もうこんな風に落ち着いてくれません。   ツイート  

コツメカワウソの離乳 その1
  • コツメカワウソ

コツメカワウソの離乳 その1

4月12日にコツメカワウソの子どもが展示デビューを果たしました。   現在は3階「カワウソの巣穴」展示にて、 父:ライ、母:ミノとともにヤマト(♂)、ミヤマ(♂)、アサヒ(♀)の 家族5頭で生活しています。   コツメカワウソの子どもの成長記は、 前回「そろそろ離乳」というところで終わっているので、 今回は離乳編をお送りします。   離乳食を与えるまでの様子では、 アサヒが最も身体は小さいものの、 開眼や自力排便などを最も早く済ませていたので、 離乳も一番早いのでは?と予想していました。 しっかりとした足取りで歩き、周りの物への興味を示し、 体格的にも赤ん坊というよりは子どもといった雰囲気になった 生後59日齢より、離乳へ向けて親が食べている魚肉を与え始めました。   離乳食を与え始めた時期の3頭の様子です。 まずは骨を除いたり、ミンチにした魚肉の臭いを嗅がせたり、 切り身を差し出して遊ばせたり。 時には口の中に切り身を入れてやりますが、噛んでは吐き出し、 また口に入れても噛んでは吐き出しを繰り返しました。 61日齢にアサヒが口に入れてやったエサを飲み込み、 63日齢にはアサヒとミヤマが自分でくわえてエサを飲み込みました。 といってもわずか1gほどですが。 数日後にはヤマトも食べ始めるのですが、 この頃はまだまだ安定せず食べる時もあれば食べない時もある、 といった状態でした。   その後は、順調に食べる量も増え、離乳は完了しました。   これまで子どもへの授乳のために、 妊娠前の2倍近くもの量を食べていた母のミノは    これでやっと食欲もおさまると思ったら、なぜか全く食欲はおさまらず、 父のライ、そして子どものエサをかっさらっていくのです。 エサを奪われたライはただ立ち尽くし、 子どもは低い声を上げながらミノを追いかけているという始末。 コツメカワウソは親が子どもへエサを運んでやる、と言われるのですが。 ミノへは何度「おいおい!!」と突っ込みを入れたことか。。。 ミノの栄養は足りているはずなので、エネルギーにはならず 満腹感を与えられるゼリーを与えて食欲を紛らわせていました。   下の動画では、ミノ(母)にエサを横取りされてしまったアサヒ(子)が ミノにうなっている様子をご覧いただけます。     エサを与えるとき時以外は仲良く過ごしているのですが...。 下のように、ミノはよく子どもたちの毛づくろいをしてますよ。      そして最近では大人と同じくらいエサを食べられるようになりました。 この続きは次回のブログでご紹介したいと思います。 お楽しみに! ツイート  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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