水族館には水中生活に適応した生き物が多数飼育されています。 当たり前ですよね。 ところが魚類以外には、 泳ぐ姿をあまり見かけない生き物もたくさんいます。 そこで脚好きの私、 特に泳ぎに適応している証「水かき」を探してみました。 まずは、石の上や擬岩の陰でじーとしていることが多い、カジカガエル。 おぉ~、これは上手に泳げそうな水かきですね。 ライトの当たる場所で日光浴をして過ごすニホンイシガメ。 こちらも結構しっかりした水かきです。 水槽の底でじーと動かないことが多いクサガメだって。 飼育員として働きながらも、泳ぐところを見たことがないマタマタだって、ほら。 カメ類の中でも水中での動きが機敏なスッポンだと・・・・ (常設しておらず、バックヤード飼育なのですが) 足全体が船のオールのようですね。 イシガメやクサガメよりも、水中生活への適応度が高そうです。 クサガメと同じ水槽ですが、水上に浮いているカルガモ。 水中には潜りませんが、 カルガモも立派な水かきがあるようです。 最近生まれたコツメカワウソの子ども。 生後47日目の写真ですが、しっかりと水かきがありますね。 前肢後肢ともにありますが、 後肢の方が大きな水かきなんですよ。 こちらは足跡。 水かきまではわからないですね。 カリフォルニアアシカ 生物分類だと、鰭脚下目(ききゃくかもく)というだけあって 鰭(ヒレ)状と言えるほど水かきが発達しています。 最近当館にやってきた子どものカピバラだってほら。 暖かくなったら、泳ぐ姿をご覧いただける予定ですので、 おたのしみに。 幻の水中モグラと言われるカワネズミだって。 あれ?? 水かき………、、、ないですね!! 解説板には下のように書いてあります。 「指に生えた短くかたい毛を水かき代わりにして水中を巧みに泳ぎ・・・」 水かき代わりの毛というのがこちら、ドン!! かたい毛で巧みに泳ぐなんて、驚きです!! まだまだ、様々な生き物に水かきをはじめ、 多様な水中適応の証が隠されています。 お客様お一人おひとり、こんなふうに 観察するポイントを決めて水族館をご覧になってはいかがでしょうか。 ツイート