こんにちは。 気づけばもう12月ですね。忙しい年末が始まります。 アクア・トトでもクリスマスのイベントや企画展の入れ替え、 お正月水槽の準備などあわただしくなってきました。 それに加え、新年をピカピカの水槽で迎えるために、 毎日の水槽掃除にも力が入ります。 掃除のついでにちょっとレイアウトを変えたりもします。 今日は10月2日に掃除してレイアウトを変えた「吉井川の魚」コーナーの 通称「オヤニラミ水槽」をご紹介します。 オヤニラミは京都より西の本州と、四国、九州に生息する魚ですが、 人為的に放流されてしまったものが、 その他の地域でも生き延びて繁殖し、定着しています。 ここ岐阜県や、愛知県、滋賀県にもいます。 今回は、その「オヤニラミが定着してしまった場所」をヒントに、 水槽をレイアウトしてみました。 こちら、川の中の様子↓ 水深は大人の腰ぐらいです。 水際には植物が生え、水面には葉や根や茎などがゆらゆらと浮かんでいました。 展示水槽に、こんなにももっさり水草を植えると、葉っぱで排水が詰まったり、 オヤニラミが隠れて見えなくなったりするので、 ここまではできませんが、これをイメージしてレイアウトをしました。 で、できあがりがこちら↓ 全然ちがう!!! 笑えるぐらい違うものができました。 ですが、「きれいになりましたねー。」「水草がいいですね。」と お客様に言っていただけたので良しとしよう。 それから約2カ月が経過した今↓ 緑色のきれいだった水草は全部ムギツク(※)に掘り返されてなくなりました。 殺風景になりましたが、水面にはごらんのとおり葉っぱが。 ゆらゆらとゆれて、葉と葉の間にオヤニラミが隠れていることもあります。 少し最初にイメージしていたものに近づきました。 オヤニラミはこういう抽水植物(根は水底の土中にあり、 葉や茎が水面から出ている植物)の茎の部分に 粘着質の卵をくっつけて産みます。 細い茎に産むからなのか、オヤニラミの卵はこんなふう↓ 2列でたて長。 オスが卵を保護します。 また、水槽内で産卵してくれるといいな。 それは来年の春のお楽しみ。 明日からも水槽の掃除やレイアウト頑張ります! それではまた。 (※)ムギツク・・・福井県・岐阜県・三重県以西の本州、四国、九州に生息。 オヤニラミやドンコの産卵床に托卵する。 ツイート