おもしろ飼育コラム

アフリカンシクリッド大集合~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.1~
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アフリカンシクリッド大集合~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.1~

いよいよ夏休みが始まりました。 アクア・トトぎふの今年の夏の企画展は「アフリカ進化の湖」と題し、 アフリカ大地溝帯の三大湖、マラウィ湖・タンガニーカ湖・ビクトリア湖にすむ シクリッドの仲間を中心にご紹介いたします。   シクリッドとはシクリッド(カワスズメ)科に属する魚のことで、 アフリカ大陸やアメリカ大陸などに広く分布しています。 特にアフリカ三大湖のシクリッドは、 少数の祖先から爆発的に種分化を繰り返し、 一つの湖で数百種(!)ものシクリッドが生息しています。   また、生態や見た目もとてもユニークで、 知れば知るほど面白い魚たちです。     詳細や見どころは、この飼育日記でおいおいご紹介していきますね。 とにかく! 現在、アクア・トトぎふでは、常設展示も含めると、 なんと約65種ものアフリカンシクリッドを観察することが出来ます。 この機会にぜひ見に来てください!  さて、このシクリッド達にちょっとでも愛着を持っていただこうと、 こんなイベントも開催中です。 その名も「シクリッド帽子を作ろう!」。    毎日12:00から16:00まで開催しています。 帽子になったシクリッドはタンガニーカ湖にすむ6種。    右から順番に、 トロフェウス・モーリー キフォティラピア・フロントーサ ネオランプロローグス・ロンギオール ジュリドクロミス・レガニ ペリソーダス・ミクロレピス(右利き) ネオランプロローグス・ブリシャルディ なかなかのクオリティです。 本物と並んで比べてみてもいいかも!    夏休み最初の3日間、一番人気はこのキフォティラピア・フロントーサでした。 このイベントは普段裏で働いている展示飼育スタッフが対応しますので、 何か聞きたいことがあったら、気軽にお声掛けください。 こんな名札をつけた人が目印!    今年の夏、館内や水族館がある公園内に、シクリッド帽子をかぶった シクリッド人間がたくさんうまれるといいなぁ…。 あ、このシクリッド帽子、作成難易度は結構高めなので、 大人の方でも十分楽しめる出来栄えです。 持って帰ってお家でもどうぞ。 さてさて、タイトルはVol.1とある通り、この「アフリカ進化の湖」日記は、 久々のリレーブログ形式でやります! 次は魚担当のリーダー、岐阜・愛知のラーメンを食べつくす波多野氏が、 ペリソーダス・ミクロレピスについて語ります。 こうご期待。     ツイート

土用の丑の日を前に…。
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土用の丑の日を前に…。

      ニホンウナギ展の開催期間も残すところあと1週間。         少々、かたい解説が並んでいますが、  レプトセファルス幼生のキャラクター(通称:レプちゃん)と 素敵なデザインのおかげで、 居心地のよい空間になっております。 ぜひニホンウナギ展をご覧ください! そうそう。 6月18日から展示開始した生きたレプちゃん、 すなわちニホンウナギのレプトセファルス幼生もまだ元気に泳いでおります。 まだまだ、透明な美しい姿を見ることができますよ。 さて、以前のブログでも書きましたが、このレプトセファルス幼生は (株)いらご研究所様から分譲していただいた、養殖個体です。 ここでいう「養殖個体」と、皆さんが口にする いわゆる「養殖ウナギ」は全くもって違うことはご存じでしょうか? 「養殖ウナギ」はシラスウナギを川で捕まえて育てたものです。     厳密にいうと「天然ウナギ」なのです。 今回の特別展は、 ニホンウナギの興味深い生態について知ってもらうことももちろんですが、 一番の目的は、 ニホンウナギがおかれている現状について知っていただくことでした。 ニホンウナギは激減していることは間違いなく、 絶滅してしまうことも十分考えられるくらい危機的な状況なのです。 養殖のためにシラスウナギをどんどん捕まえていては、どうなるかは明白です。 (そもそも、昔とは比べ物にならないくらい獲れなくなっていますが…) じゃあ、その完全養殖したウナギを食べればいいんじゃない? いえいえ。 完全養殖に成功したとはいえ、 天然資源に負担をかけない本当の意味での「養殖ウナギ」を 私たちが食べられるようになるのは、まだもう少し先のようです。 (※養殖でもエサなど何かしら天然資源を利用はしますが、ここではおいといて。) 今回の特別展で標本等をお借りした、(独)水産総合研究センターや (株)いらご研究所の皆様の研究にとてもとても期待しています。 じゃあ、海外のウナギを輸入すればいいんじゃない? ちょっと待って。 ニホンウナギとは別種のヨーロッパウナギという種がいますが、 この種も絶滅危惧種に指定されています。 この原因の一つに、実は日本での消費があげられます。 ヨーロッパウナギのシラスウナギが養殖用に乱獲され、 色々な経路をたどって最終的にその多くが日本で消費されてきました。 結果として、ヨーロッパウナギも危機的な状況に陥ったのです。 また、つい最近インドネシアでウナギ養殖を盛りあげ、 その品質の高さを知ってもらおうと、 食べ放題イベントを開催するというニュースがありました。 これについて詳細はわかりませんが、大変いやな予感がします。 また、同じ過ちを繰り返すことになるのでしょうか? ニホンウナギとは別種の海外のウナギを、 さも救世主のように扱うことは、厳につつしむべきでしょう。 さいごに。 もうすぐ土用の丑の日がやってきます。 6月21日に日本大学教授の塚本勝巳先生を招いて、講演会を開催しました。 塚本先生はこうおっしゃられていました。 「ウナギは気軽に食べる魚ではなく、 貴重なウナギを一番おいしく料理できる専門店で、 特別な日にいただくハレの日の食べ物としましょう。」と。 最近、近所のスーパーやコンビニなどで、 予約受付中の紙がこれでもかと張り出されています。 確かに美味しそうです。 でも皆さん、買う前にちょっと考えてみてください。 今、ウナギを気軽に食べられる喜びより、私たちの次の世代、次の次、 いやもっと先の未来の人たちも、ウナギを捕まえ、観察し、 そして時には美味しく食べることができることの方が、喜びは大きくありませんか?           ツイート

コリドラスのたまご
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コリドラスのたまご

ピラニア水槽の模様替えをした次の日。 水槽のアクリル面に白いプチプチしたものが付いているのを発見しました。       これは…卵!!!       この日、新しく水槽に仲間入りしたコリドラスがせわしなく、 ペアで寄り添いながら泳ぐ姿が目撃されていました。   これはコリドラスが生みつけたものでは!?と判断し さっそく回収することにしました! 水槽の深い部分にくっついている卵は、 即席で作ったこのアイテムで吸い込みました。     ホースの先にペットボトルの 破片を取り付け、  卵をこそげた後に水ごと吸い込むというものです!上出来! ↑卵を割らないよう、慎重に行いました! 回収した卵はこんな感じ。       そうっと触ってみたところ かなりネバネバしています。 卵を水槽に移動する際、  この卵のネバネバを利用して 一部を水槽面に張り付けてみました。       これで観察の準備は万端です! 卵の成長は思ったより早く、 回収した翌日には卵の中で動く様子を見ることができました。       次の日はさらに発生が進み、 うっすらと仔魚の色素が見えるように!       少し水温が高かったのもあったせいか、 卵を回収してからわずか2日で孵化しました。 水槽に張り付いて観察していたところ、 孵化の様子が撮影できましたので動画でどうぞ! 夕方撮影なので、少し暗いのですが、一番下の卵にご注目ください!     生まれてすぐの赤ちゃんはこんな感じ。 大きさは約3.5mmでした。       ナマズの仲間というより、まるでオタマジャクシのようですね!     日を追うごとにどんどん成長する赤ちゃん。 目まぐるしく姿が変わっていきます。          最近では背びれが完成しつつあり、 大きさもようやく1㎝ほどになりました! 小さいとはいえ、モゾモゾ動く姿は親とそっくりです!   展示水槽にはコリドラスの仲間が数種入っているため、 どの親の赤ちゃんが育っているのかは 大きくなってからのお楽しみです! 展示槽にお迎えできる日を目指して、 しっかり育てていきたいと思います!           ツイート

柳の葉、いよいよ登場
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柳の葉、いよいよ登場

特別展「ニホンウナギ」にいよいよ彼らが登場しました。 車に揺られること3時間半、彼らは岐阜の地にやってきました。   こんな状態で。 本来なら2時間半くらいで着くはずなのに、おりしも高速道路は集中工事。 見事に渋滞に巻き込まれ、ヤキモキソワソワ、もうたまりません・・・。 到着するとすぐに準備していた水槽に移動させます。 このように青い照明で極力暗くしています。 さらにこの生物、透明すぎてさっぱり見えません。 暗い・超貴重・姿が見えないのトリプルパンチで、 ビンを持ち水合わせをする手は、ガガンボのように震えます。。 では、いよいよその生物を発表です。     ニホンウナギのレプトセファルス!!!   生きてます。本物です。感動です! あまり明るくできないので申し訳ないのですが、 よーく目をこらしてぜひご覧ください。 ニホンウナギのレプトセファルスは、 本来なら太平洋で海流にのっている状態です。 普通、見ることなんてできません。 今回展示している個体は (株)いらご研究所さまより分譲していただきました。 本当にありがとうございました! 展示期間はあまり長くないと思われます。ぜひお早めに。 あ、写真が得意な広報きたがわ氏が、 「ムリー!」って何度も椅子の上でのけぞりながら 小一時間チャレンジした写真がありますので、 最後に載せておきます。       美しいです。     ツイート

ピラニア水槽の模様替え
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ピラニア水槽の模様替え

6月8日は河川環境楽園がお休みということで、 水族館も休館日でした。 お休みといえど、やることはたくさん! 生き物の世話はもちろん、設備の点検や修理、 水槽の大掃除など、内容はモリモリです。 私は何をしていたかというと、 ピラニア水槽の模様替えをしていました!    こちらが手直しする前の水槽です。 作業中の写真を撮ったので、 その時の様子をお伝えします! まずやること!ピラニアたちを移動させます。  お互いの安全のためにも、 別の水槽に少しの間だけ、お引越ししてもらいます。 バケツで運ぶ途中、ピラニアたちの重さを感じて 「大きくなったなぁ…」としみじみ思いました。 次は底砂を取り出して、水槽の掃除をします!  ↑目線頂きました☆ 新しく流木を設置して     水草を植えて    この水槽に新しく加わる仲間をスタンバイ!   砂地をモフモフ進む愛らしい仕草から、 この魚を好きな方も多いのではないでしょうか? 種名板を作成し…    写真にチラっと名前が載っていますね! そうです!今回新しく展示に加わるのはコリドラスなんです!!! そんなコリドラスたちを展示水槽へお招きして、 ピラニアたちも元の水槽へ戻って…   模様替え終了です! 少し照明も工夫して、水がキラキラ揺らめくようになりましたよ!   コリドラスも、はじめは新しい環境に戸惑っているようでしたが、 しばらくすると砂地をモフモフ進み始めてくれました。   古株のピラニアたちとの相性はというと、 今のところお互いが干渉せず、良いかんじです! ぜひ、来館された際は水槽の底の方にもご注目ください! ピカピカになった水槽と共に、お待ちしていますね!         ツイート

つぼみ成長期4
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つぼみ成長期4

みなさん、こんにちは! 随分長いこと、「つぼみ成長期」を 更新していませんでしたので そろそろ・・・ 書きます!! さて、つぼみですが アクアトトへやってきてから 早いもので1年以上が経ちました。 やってきたばかりのころは    こんな感じでした。 まだ、体も小さくてかわいいですね。 体重は41.5㎏でした。 そして現在、 体は大きくなり、 体重は50.7㎏! 1年で約10㎏成長です! こんな感じです↓   おっきくなったでしょ!!! 来た頃よりも、私のことをちゃんと見てくれるようになりました!   え? あまり変わらない? 分かりづらいですかね? では、もう一枚違う写真をみてみましょう↓    どうですか? ちなみにこの体勢は 最近出来るようになりました。   近くでつぼみを見ている私は 「だいぶ、成長したなー!」 なんて、思ってはいたんですが 写真で見るとよくわかりませんね。。。 まあ、とりあえずですね、 元気に成長しています! できることも増えました! 魚もモリモリ食べてます! デビュー時期は、まだまだ先ですが トレーニングは 毎日10時、13時、16時ごろに 引き続き行っております! また、会いに来てあげてくださいね! つぼみも待ってます!         では!         ツイート

『トト・ベビーのトトデビュー!』もうすぐ終わります。
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『トト・ベビーのトトデビュー!』もうすぐ終わります。

ゴールデンウィークから始まりました、 アクア・トト ぎふ生まれの生き物を展示した  『トト・ベビーのトトデビュー!』 5月31日(日)で終了します。 本来、生まれた子どもたちは お客様に見えない裏側の水槽で大きく成長した後 表の展示水槽へとデビューを果たすのですが、 今回は特別展示として「子どもの姿を見せちゃおう!」 ということで企画しました。   子どもの成長は早いと言いますが トト・ベビー達はどのくらい成長したのか、 ひいき目で振り返りたいと思います。   デビュー当時の写真は過去のブログを是非ご覧ください。     ①    ネオランプロローグスブリシャルディ 最初は“小さい魚だな”としかわからないのが 随分と成魚の顔つき、体つきになりました。 何より泳ぐ姿が立派になったものです。     ②    ナガレヒキガエル  オタマジャクシだったのが、変態して両手両足が生えて壁をよじ登り 脱走を図るようにまでなりました。 何より感心したのが、カエルになると見た目が小さくなりますね。   ③    トウカイコガタスジシマドジョウ デビュー時から少し大きかったので、あまり成長が分かりませんが、 時折砂の中に潜っては顔だけ出す姿は、見た人の心をつかんでいたはず。     ④    カスミサンショウウオ 続々と陸上に進出する姿を目撃し、 この間までは水中を漂ったり 底の方でじっとしているだけだったのになあ、と これまた感心をしてしまいました。   ⑤    ライオンヘッドシクリッド  新しい環境にあまり馴染めず隠れちゃうのかなと思いましたが、 だんだんと顔を出すようになりました。 その姿を、お客様がかくれんぼのように探してくださる姿も見かけました。 小さかった子どもも成魚の面影が見えてきましたね。      以上、ほんの少しだけ紹介させて頂きましたが、 このトト・ベビーの大人になった姿は いつでも水族館の展示水槽で見ることができます。 ですがこの子どもの姿と大人の姿を同時期に 見ることが出来るのは5月31日(日)までです。 気になった方は、ぜひお越しください!   では、お待ちしています。       ツイート

エゾサンショウウオの頭でっかち幼生
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エゾサンショウウオの頭でっかち幼生

2F博士の探検小屋コーナーで、エゾサンショウウオの幼生展示を始めました。 ふーんって思われました…? フッフッフ 今回はただエゾサンショウウオの幼生を展示したわけではありません。 では、まず下記の写真をご覧ください。      この個体たち、実は同じ卵嚢から生まれたいわゆる兄弟にあたる個体です。 でも見た目が全然違いますよね。          上は通常型で、頭でっかちな方は大顎型とよばれますが、 個体密度を高くして飼うなどちょっとした操作で、 一部の個体が頭でっかちになるのです。 これを表現型可塑性(ひょうげんがたかそせい※)と呼びます。 野外では水中の小さな生物やエゾアカガエル幼生、共食いをして育ちます。 大顎化することで、ライバルより多くの餌を食べられるようになるわけです。 特にエゾサンショウウオの頭でっかち化は、 エゾアカガエル幼生がたくさんいる環境で、顕著になります。 オタマジャクシ食べ放題! と思いきや、エゾアカガエル幼生も負けてはいられません。 ドーン!          衝撃! 新弟子検査時の、舞の海関を彷彿させます。 このサンショウウオとカエルの変身、 ここにヤゴが登場すると、またさらに体型が変化します。 本当に面白いですね、わくわくします。 今回はエゾサンショウウオ幼生だけの展示ですが、いずれは! さて、展示中のエゾサンショウウオ幼生は、当館で繁殖した個体です。 親は2010年夏のサンショウウオ展で展示した個体で、 その後もバックヤードで飼育を続けてきました。 今回、幼生と一緒にこの親個体も一緒に展示します。        (もう一枚) 幼生が変態したら展示終了となりますので、ぜひお早めに。 ※表現型可塑性 同じ遺伝子型を持つ個体が環境の変化に応じてその表現型を変えること     ツイート

ニホンウナギ
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ニホンウナギ

GWも無事終了。 今さらではありますが、 4月18日からは新しい企画展「ニホンウナギ」がはじまっています。      ウナギって誰でも知っている魚ですが、まだまだ分からないことばかりです。 この特別展の設営中にも、 ニホンウナギの成魚が産卵回遊時、昼と夜で遊泳深度を 規則的に変えていることが発見され、 ニュースで大きく取り上げられました。 → https://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr27/20150416/index.html   ウナギの親が産卵場所であるマリアナ海域までたどるルートは まだわかっていないんですね。 この発見は産卵回遊ルート解明を大きく前進させることと思われます。 一生を通じて数千キロも旅する魚ですから、 その生態を調べることはとてつもなく大変なことです。 また、海だけでなく川でのくらしについても、 まだわかっていないことが多いのです。 今回の特別展では、ふしぎな生態だけではなく 体の秘密、養殖など人との関わりなどについて、 狭いスペースですが、できる限り紹介しました。 (解説パネルが多くなってしまいましたが、省くわけにはいきません!)    貴重な標本なども多く展示しておりますので、ぜひ見に来てください! さて、ウナギといえば、やっぱり食べることが頭をよぎりますよね…。 私も大大大大好きなのですが、 数年前からウナギを食べることをやめてます。たぶん…(※) ニホンウナギは絶滅危惧種であり、その資源は本当に危険な状況です。 いつでもどこでも安価に食べることができるような利用の仕方は かなり問題があると思います。      ウナギは古くから愛されてきた魚で、これからの未来もそうあってほしいです。 ウナギとの付き合い方へのメッセージを込めた、今回の企画展。 ぜひごらんください。 ※某県に行った際、かなり酔っぱらった状況で、人に勧められた白焼きを一切れ食べた! と妻が言うのです。覚えてないのです(涙)   ツイート

トウカイコガタスジシマドジョウの成長記
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トウカイコガタスジシマドジョウの成長記

トトベビー水槽にいる トウカイコガタスジシマドジョウの子どもたち。  実はこの子たち、去年の8月生まれなんです。 今でこそ一丁前に『ドジョウ』の形をしていますが、 その姿になるまでに面白い発見をさせてくれました。 これまでを振り返って、ご紹介します!    ふ化直前の卵はこんな感じ。   こちらふ化直後の赤ちゃん。   とにかくちっちゃいです!    ふ化した次の日、目を凝らしながら赤ちゃんを見ていると、 不思議な形をしていることに気付きました。    水槽にいるのはドジョウの仲間のはずですが、 どちらかというと、サンショウウオの幼生の形に似ているというか…   気になったので、顕微鏡でのぞいてみました!     赤い矢印で示した部分。何かがにょろっと出ていますよね。 調べてみると、シマドジョウ亜科の仔魚期にみられる 外鰓弁(がいさいべん)であることが分かりました。 大人ではエラの中に納まっている器官(鰓弁)が、 赤ちゃんの時だけ、体の外に飛び出ているんです! これは不思議!! この外鰓弁、なくなるのもあっという間で、 ふ化からわずか4、5日でエラぶたの中に隠れてしまいました。   その後、赤ちゃんは順調に長細くなっていき、         ふ化して約1か月経つと、やっとドジョウらしい顔つきに。     観察を続けて、トウカイコガタスジシマドジョウって こんな成長の仕方するんだな~と、しみじみ思いました。 身近な魚でも、その赤ちゃんに出会う機会はなかなかないですもんね。 感動です。 当時と比べればかなり大きくなった!とはいえ、 まだまだ小さなトウカイコガタスジシマドジョウたち。    ぜひ、トトベビー水槽に会いに来てくださいね。 長い名前ですがみなさんに覚えて頂けることを信じて、お待ちしています♪         ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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