おもしろ飼育コラム

クレストはイラストで。~イモリもりもり「イモリ」展~
  • 企画展・特別展示

クレストはイラストで。~イモリもりもり「イモリ」展~

皆さん、こんにちは。 バックヤードにいるマダライモリの幼生たちが続々と変態してきました。 現在展示中の幼生は、まだ特徴的な色と模様は出ていませんが、 変態が近付くにつれて徐々に出てきて、変態後はこの通り。 これからどんどん鮮やかな色がでてくることでしょう。 こちらは成体のオス。美しいですね。   さて、イモリの仲間の多くは、 繁殖期のオスで二次性徴があらわれ、体型が変化します。 このマダライモリでは クレストと呼ばれるヒレのようなものが背中にでてきます。   下の写真、ミナミクシイモリもクレストが発達することで有名な種です。  普段はこんな見た目ですが、繁殖期になるとこの通り。   ギザギザ!! クシイモリの名前由来はこの櫛のようなクレストからつけられたそう。 ミナミクシイモリの恐竜のようなクレストは本当にかっこいいです。 もう10年以上前になりますが、初めて見たときは衝撃的だったなぁ・・・(遠目) ミナミクシイモリの展示個体はまだ若く、 この姿を見せることはできないのですが、 マダライモリはなんとか展示できるかもと、イモリ展開始前に展示を決意。 オスのやる気スイッチを入れるには冷やさなくてはなりません。 でも、なかなかいい温度の場所ってないんですよね。 作業の邪魔になってもいけませんし。 かといって当時真冬ですので、外に出すわけにもいかず・・・。 結果的に微妙に冷えない、中途半端な場所で冬を越すことになり、 オスのクレスト姿はイラストで紹介とあいなりました。 でも、イラストもいいでしょう? 今回のイモリ展、今までにも増してイラストを多用しています。 解説に目を向けてくれる人が多いのも、 素敵なイラストのおかげかなと思っています。 実物の展示は今後の課題ということで! さて、3月から始まったイモリ展も、6月30日をもって終了となります。 皆さんぜひ見に来てください。 28日・29日はイモリトークもやりますよー! (追伸) アカハライモリの水槽を上からのぞいたら、「エサ?」って顔をだしてきました。 可愛すぎたので、親バカ気分で無理やり紹介して筆をおきたいと思います。     ツイート

タナゴの赤ちゃんを展示しました!
  • 新しい展示

タナゴの赤ちゃんを展示しました!

アクアトト3階のコサギがいる水槽…   の!向いにご注目! 「タナゴの赤ちゃんを展示しました!!」 期間限定で、タナゴのなかまである“シロヒレタビラ”の 仔魚、稚魚、成魚を同時にご覧にいただけます。 シロヒレタビラ   タナゴのなかまは、自然下では二枚貝に卵を産みつけます。 赤ちゃんが泳ぐことができるようになると、 二枚貝の中から出てくるのですが… その泳ぎだす前のタナゴの赤ちゃんを見る機会というのは まず、ないと思います。   それが、見れてしまうんです!!   このビーカーの中には、生まれたばかりのタナゴの赤ちゃんがいます! そのめまぐるしく成長する姿に、何度も通いたくなること間違いなし!? アクア・トトでどうやって生まれたの!? 赤ちゃんはどうやって育てているの?  気になるポイントはパネルにて解説しています! ブログでも、この展示について 少しずつ紹介していきたいと思いますので、今後をお楽しみに♪ ※生物の状態などにより、変更する場合もございます。予めご了承ください。   ツイート

カニに会いに
  • アクア・トトの生き物

カニに会いに

こんにちは。毎日暑いですね。 先日、陸ガニに会いに行ってきました。 陸ガニってなんだ? 陸ガニとは、ふだんは川の近くの陸地にすんでいて、 産卵の時だけ海に移動する、 おもにベンケイガニ科のカニをこのように呼ぶようです。 本州で代表的なのは、 アカテガニ、クロベンケイガニ、ベンケイガニといったところです。 アカテガニやクロベンケイガニなんかは、木登りもするそうで、 「さるかに合戦」にでてくるカニのモデルはアカテガニとも言われています。 なぜ、そんな陸ガニたちに会いに行ったのかというと、好きだから。 ってのもありますが、本当の目的は写真を撮るためです。 この日も暑かった。日差しも強い。 陸ガニがいるであろう地点についたのはちょうど正午ごろ。 こんな熱い昼間にカニたちは何をしてるんだろう? 巣穴にもぐりこんでて、見えないんじゃなかろうか? と不安になりつつ、車を降りて川沿いの土手を見てみると、 わー、いい感じ。カニの巣穴だらけ!   巣穴の一つをのぞいてみるといました!     この、見えなさそうでちょっと見える感じが色気があって好きです。 でも、今日は館内のパネルに使うための写真を撮りにきたので、 これではだめです。 なんとか、カニの全身を写したい。 後輩に「出てきたらところをおさえろ。」 と巣穴の前での張り込みを命じ、   場所を少し変えて周囲を探索。 甲幅1cmぐらいの稚ガニがいたり、   緑色が鮮やかなナゴヤダルマガエルがいたり、   静かだなぁ。   なんて思っていると、 穴から出てる泥まみれのクロベンケイガニを見つけました。 しかも2匹。   チャンスです。 逃げていくカニを追いかけながら、 シャッターを押しまくり、     写真撮影は終了しました。 今回は無事「陸ガニの生息地での写真をとる」という任務を 遂行することができましたが、 残念ながら、川がコンクリートで護岸されてしまったり、 堰が作られたりして、陸ガニが生息できる場所は年々減っています。 今回写真を撮った場所は、ずっとこのまま陸ガニたちが、 安心してくらせる場所であり続けてほしいと、心から思います。 さてこの陸ガニたち、雑食性なので葉っぱや木の実、 生き物の死がいやミミズなどいろいろなものを食べますが、 実はキノコもよく食べるんだそうです。 はさみ脚でキノコをぷちっと切り落として食べるんだろうか??? 見てみたいです。 それではまた。   ツイート

イモリの幼生・幼体追加展示!~イモリもりもり「イモリ」展
  • 企画展・特別展示

イモリの幼生・幼体追加展示!~イモリもりもり「イモリ」展

イモリ展終了まで、いよいよあと一ヶ月となりました。 そこで、バックヤードに温存していた切り札をここで登場させることにしました。 今回、新たに追加展示したのは、5種のイモリ幼生・幼体です。 まずはイボイモリとシリケンイモリの幼生!   <イボイモリ幼生>   以前よりアカハライモリの幼生は展示してますので、 日本に生息する3種全種の幼生と成体を観察することができます! 今回展示しているイボイモリ成体は、 広島大学より出展協力していただいております。 その成体が展示水槽で産卵し、孵化した幼生を展示しています。 また外国産の幼生・幼体たちもこのように、 新しいブースを設けて展示中。 これが、また、可愛いんですよ。。。特にファイアーサラマンダー。。。   成体と比較するとこの通り。 たまりませんねぇ。 また、6月の土曜日と日曜日にはイモリ展会場にて、 担当者3名によるフロアトークも開催中です。 時間は決まっていませんが、午後に登場することが多いです。 自称、イモリ大好き学芸員たちが熱く語ります!クゥ~! 問い合わせの多いアカハライモリの飼育相談なども 受け付けますので、ぜひお越しください。     ツイート

口から赤ちゃん
  • アクア・トトの生き物
  • バックヤード

口から赤ちゃん

こんにちは! 5月も後半に差し掛かりましたが… 今回は先月展示した4月マンスリー水槽のおはなしです。 4月マンスリー水槽では 「春の小川の生き物たち」ということで、 春の風景にちなんだ魚たちを展示しました。   そのなかでのこの水槽!   小川のほとりに咲く、タンポポをイメージして選んだのは、   ラピドクロミス・カエルレウスという、 アフリカのマラウィ湖に生息するシクリッドのなかまです。   この魚は、メスが卵を口の中で育て、 稚魚になるまで保護するという面白い生態を持っています。 それについて解説板にも紹介していたのですが… なんと! 展示期間中に卵を持ってくれたんです!    よく見ると、あごの部分がこんもりしているのが分かります。   展示水槽には ↑ このようなステッカーを貼り、紹介させて頂きました! 4月が終わるころには、 4匹のメスが卵をくわえていました。 さてさて、4月の展示期間も終わり、 裏の予備水槽に移動してもらったカエルレウスたち。 先日、口の中の稚魚を取り出すことにしました。 ある程度母個体の口内で成長すると、稚魚は口から吐き出されます。 そのままにしておくと、 稚魚が同居している他の魚たちに食べられてしまうため、 そうなる前に口内から取り出して 稚魚だけの水槽にお引っ越しすることにしました。 母個体を傷つけることなく、 口の中の稚魚を出すにはどうしたらいいのか…!? 考えた結果、 「先を丸くした鉛筆」で母個体の口を開けることにしました。 その時の映像がこちら。     4匹の母個体から、全部で34匹の稚魚を取り出しました!   稚魚はこんな感じ。 ラピドクロミス・カエルレウスの特徴である 鮮やかな黄色ではなく、透き通った体をしていますね!  おなかに黄色く見えるのは卵黄です。 少し頼りない感じはしますが、 引っ越し先の予備水槽でにょろにょろ泳いでいますよ! これからは、母個体に代わって子育てに励みたいと思います!!  ※母個体も元気に予備水槽で泳いでいますので、ご安心くださいね。   ツイート

いろんなアカハライモリ~イモリもりもり「イモリ展」~
  • 企画展・特別展示

いろんなアカハライモリ~イモリもりもり「イモリ展」~

イモリ展、好評です! さて、今回はアカハライモリの「見た目」のお話し。 アカハライモリは日本各地にすんでいて、 その名の通り赤いお腹が特徴的です。 このお腹の模様、地域や個体によってかなり違いがあります。   日本各地のアカハライモリの姿形やお腹の模様を調べた研究では、 6つグループに分けられています。 さらには繁殖行動にも違いがあり、 異なるグループ間では繁殖成功率が下がることもわかっています。 また、お腹以外の部分、見た目からして結構違うのもいます。 たとえば、岐阜県産はこちら。   次に長崎県五島列島産のアカハライモリ。   全然違いますねー!   このように、地域ごとに比較できるように展示してますので、 ぜひ見比べてみてください。 ちなみに現在展示しているのは、 左から秋田県産、兵庫県産、長崎県産です。 たとえ同じ地域のアカハライモリでも、 個体ごとに違いが結構あるので、 野外でみつけたらぜひ手にとって見比べてみてください。 面白いですよ。 (捕まえた手はちゃんと洗いましょう。そのまま目をこすったりしないように!) 最後にとっておきの岐阜県産アカハライモリを紹介しましょう。 これらの個体、現在バックヤードで飼育中ですが、 たまに館内で見れるかもしれません。     ツイート

つぼみ成長期1
  • アシカショー

つぼみ成長期1

こんにちは。 はじめまして、近藤です。 入社してから初めてのブログです! 今回の主役は 先日、アクア・トトにやってきた カリフォルニアアシカの つぼみ です。 前のブログでは、体重測定ができるようになったとかきましたが、 あれから数週間・・・ もっと、いろんなことができるようになりました!   まずは、口開け   そして、目薬   他にも、 伏せ  ボディタッチ  待て  握手  顔隠し などなど・・・ とりあえずは、体調管理がしっかりできるようにと 毎日の健康チェックに必要な種目からトレーニングを進めていきました。 とても覚えがよく、たった1か月ちょいで さくさくっといろんなことができるようになってきましたよ。 今は、早くみなさんの近くに行けるようにと お散歩の練習や   お辞儀の練習をしている最中です。   まだまだ、やることはたくさんあります。 さあ!明日からもトレーニングがんばりましょう!! あ、みなさん、 もし、トレーニング中の つぼみ を見かけたら・・・ 温かく見守ってあげてくださいね! 応援よろしくお願いします。 それではまた。 次回をお楽しみに!   ツイート

岐阜市産カスミサンショウウオの幼生展示中。
  • アクア・トトの生き物

岐阜市産カスミサンショウウオの幼生展示中。

  5月3日より 岐阜市産カスミサンショウウオの保護幼生を展示しています。   岐阜県内にはカスミサンショウウオの生息地は2か所しかなく、 そのうちの一つ、 岐阜市の個体群は絶滅寸前まで数が減っていたため、 岐阜高校、岐阜市役所、岐阜大学と当館で 連携して保全活動に取り組んでいます。 ○詳しい内容はコチラを <当館飼育日記> https://aquatotto.com/blog-diary/2012/04/post674.html   <冊子「ぎふの淡水生物をまもる」> http://blogs.yahoo.co.jp/zooreplab/56133878.html   今年も保護された幼生たちが当館にやってきました。 その数ざっと2000匹以上! そのうち100個体を展示しております。 また、生息地がなかなか厳しい環境のため、 岐阜市市有地、岐阜大学構内、当館敷地内に生息域外保全地をつくって、 もしもの場合に備えています。 当館敷地内の域外保全地では、 一昨年から繁殖が見られるようになりました。   今年の初産卵確認日はまだ雪がちらつく2月中旬   水場のよしずをちらっとめくると、、、     うんどるでー! 今年はなんと40対以上も産卵が見られました! 本当に狭い場所です。 まさかここまで産卵数が増えるとは思ってもみませんでした。   いまや例年通りドクダミ畑となっている場所ですが、 おそるべきカスミ育成ポテンシャル・・・。 さて、保護幼生に話を戻しましょう。 展示個体をふくめ、保護幼生は変態直前にすべて放流します。 たぶん5月中は展示していると思いますが、幼生の成長は早いです。 早めに見に来てくださいね。   ツイート

新しいアシカ
  • アシカショー

新しいアシカ

こんにちは。 ゴールデンウィークはたくさんのお客様に来ていただくことができました。 ありがとうございました!!! ところでっ ついに来ましたよ!マリンの後輩が!! 1才11ケ月のメスのカリフォルニアアシカです。 3月24日の午後、東山動物園からやってきました。 3月!? けっこう前です。 生き物ですから何があるかわかりませんからね。 この時期にやっと公表してもいいだろうと判断された次第です。 さかのぼること1か月半前…。     運ばれてる最中の写真です。 初めの数日間は、新しい環境に慣れず、 エサを食べたり食べなかったり、 なぜかイカのゲソしか食べない日があったりと 不安定な日が続きましたが、 1週間がたったころから、食べる量が安定し、 食べ方もそれらしくなってきました。 安定してエサを食べるようになったら、いよいよトレーニング開始です。 とにもかくにも体重測定をしたいので、  体重計に見立てた四角い板を置いて、  その上に乗ることを覚えさせました。  まずは、前足だけでも…。  ちょっと慣れたら後ろあしも…。   しっかり乗れました。 4、5日訓練して、初めて体重がはかれたのは、4月8日のこと。 結果は37.0㎏でした。 それから1か月後の今朝は40.8㎏になっていました。 順調に大きくなっているのかな。 そうそう、肝心の名前なんですが、 「つぼみ」にしました。 桜のつぼみの季節だったし、 これから、ひとつずつ種目を覚えて、 いつかステージで花開くようにと願って名づけました。 体調次第ではありますが、 給餌は毎日3回ステージに出てやってますので、 タイミングが合えば、ご覧いただけます! このブログでも、時々、 近況報告していきますのでお楽しみに。 「つぼみ」の成長を見守ってあげてくださいね。   ツイート

コウモリの食事風景
  • アクア・トトの生き物

コウモリの食事風景

こんにちは。 GW最終日をいかがお過ごしでしょうか? 私は、今日は休みなので・・・モグラ捕りにでも。 さて、 個人的には大流行中の モモジロコウモリの食事風景を動画に撮りましたので、 みなさんにご覧いただきたいと思います。 そもそも、モモジロコウモリはかわいい顔をしているのですが、   仕草はもっと素敵です。 動画では、 口半開きで超音波を出しながらエサを探す姿から、 口のまわりを汚しながら美味しそうにエサを食べる姿まで、 写真ではわからない、 コウモリの真の魅力を知っていただけることかと思います。 どうぞ、ご覧ください。 では。     ちなみに、コウモリのぬいぐるみ、ショップにて売ってます。 飛んでるバージョンと 寝てるバージョン。 寝てるバージョンは、カナリおすすめです。 ではでは。   ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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