おもしろ飼育コラム

幸せの青いカエル?
  • 日本の両生類

幸せの青いカエル?

あけましておめでとうございます!!    新しい年のスタートに、ふさわしいネタは何かなぁ…と考えた結果、 「幸せの青いカエル」が思い浮かびました。   昨年の11月末に、沖縄で発見された青いオキナワアオガエルが、 ニュースになり、ネット上でちょっとした話題となっていました。       (こちらの写真は青いニホンアマガエルです。ニュースとは関係ありません) ニュースのなかで、インドネシアのバリ島では青いカエルを「幸せの青いカエル」と言うと紹介していました。 たしかに、野外で青いカエルに出会ったら、うれしいだろう。「幸せの…」なんて言われるのもよくわかります。わたしもなんとかして見つけたい。   そんな一方で、わたしにとっては青いカエルは悩みの種でもあります。 こちらの2匹のカエル…。   2匹ともモリアオガエルです。左側の個体、青いですよね?これ、青くなっちゃったんです。   モリアオガエルを繁殖させて育てると、子どもたちはなぜか全部青くなっちゃうんです。 オタマジャクシの時はふつうに黒っぽい色をしていますが、 カエルに変態したとたん青いんです。   本来のモリアオガエルは濃い緑色のはずなんですが…。   エサが原因か、太陽光を浴びてないのがいけないのか…。 それ以外に何か原因があるのか…。   繁殖した個体と野外で捕ってきたオタマジャクシやカエルを、 いろんな条件で飼育して比べた結果、 やっぱり太陽光だなぁ。しかも幼体の頃が重要なんじゃないのかなぁ、 という仮説にたどり着いたので、 昨年の夏に変態した個体を、せっせせっせと日光浴をさせてみることにしました。       多少寒かろうが、日のあたる場所をみつけて。1日30分でもいいから、雨の日以外は、ほぼ毎日。       その結果…。青い個体と深緑色の個体が育ちました。   というわけで半分成功です。 この違いは、日光浴を開始した日にあるのではないかと思っています(たぶん)。 変態直後から日光浴した個体は深緑色で(たぶん)、 変態後、数日たってから日光浴を開始した個体は青くなってしまった(たぶん)… そんな気がします。   まだ、現段階では試しに日光浴させてみたというレベルですので、 本当に太陽光がモリアオガエルの体色に影響をおよぼすとは断定できません。   今年はしっかりデータをとって、実験としてやってみたいなと思っているところです。   ただ、もし、本当に太陽光の影響を受けるのだとすれば、 夜行性で暗いといころが好きなカエルでも、 人知れず太陽光を浴びて生きてるんだなぁとちょっとした感動を覚えますね。   新しい年のスタートに、幸運に関連したネタを書こうと思って書き始めたこのブログですが、 ただのマニアックなカエル記事になってしまいました。 こんなわたくしではありますが、みなさま今年もどうぞよろしくお願いします。   ツイート       

新年に向けて…
  • イベント

新年に向けて…

みなさんこんにちは。   今年も今日で終わりですね。 新年の準備は整いましたか?   私はというと… 新春のイベントの準備に追われています(汗)   そう、アクア・トト ぎふは 1/1(祝)元日から休まず開館しているんです。 そして、今年は「新春!トト・フェスタ」と題して た~~くさん!イベントを用意しています。           いろいろ紹介したいのですが、とりあえずこちら。     1日~5日まで 先着50名様にヘビの抜け殻お守りをプレゼント! ご覧のとおり、すべて、スタッフの手作りです。       アクア・トト ぎふにいるヘビ(アオダイショウ、エメラルドツリーボア) の本物の抜け殻を使っています。   他にも、参加型のイベントがたくさんありますので、 詳しくはこちらをご覧ください♪    初詣の帰りには、アクア・トト ぎふへ!   それではみなさん、よいお年を~。   ツイート     

いつもは
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

いつもは

  いつもは離れているけれど、      今日は少しだけ寄り添ってみました。 こんな微笑ましいタイガーショベルノーズキャットは、 水族館1階のアマゾン川の水槽でご覧頂けます。     ツイート       

水族館で魚釣り?
  • アクア・トトの生き物

水族館で魚釣り?

こんにちは、   風間です。 モグラの記事かと思いきや、それは飛ばして担当違いの魚の話です。   ある朝出勤すると、 1Fの水草水槽に、不思議な物体が投げ込まれていました。         ん?           んんー???       これは…   お魚キラー(※)ではありませんか!!! (※)魚を捕る網のこと        しかも、 けっこう大漁!!!          そりゃそうですよね。 外敵のいない環境で、 しかも餌も上から降ってきて、ぬくぬくと過ごす毎日。 そんな守られた暮らしの中に突如として舞い降りるお魚キラー。 危険を察知できるわけがない。 むしろ、餌と勘違いして入る魚が続出すること必須です。   水族館で魚釣りかー!!!その発想はなかったなー。 と、思わず感心。   魚類担当のスタッフにお魚キラーが入っている理由を尋ねると、 「違う水槽に移動したい魚を捕まえたい」だそうな。 ちなみに、お目当てのお魚は、「ブラックテトラ@体長約5cm」        移動先は、シルバーアロワナとかの大型魚がウヨウヨいる水槽↓       大丈夫かいな!?   と思って見に行ったら、意外と上手いこと共存していましたー。        というわけで、そんなほのぼのしたお話でした。 モグラはまた今度ということで。 ではー。   ツイート       

卵を産みに来る前に
  • バックヤード
  • 日本の両生類

卵を産みに来る前に

当館敷地内にある岐阜市産カスミサンショウウオの 域外保全区域(ほったらかし飼育場)   詳しくは https://aquatotto.com/blog-diary/2012/04/post674.html  に生えるカツラもすっかり葉っぱを落として、 いよいよ冬らしくなってきました。     ごらんのような、荒れっぷりが逆にすがすがしいと巷で評判です。 産卵用の水場にもいい感じに泥やら色々な堆積物が溜まっていて、 環境的には実に良い感じです。   でも、卵や幼生をまったく観察できない状況では困りますので、 思い切って掃除を行いました。     こんな風にタモ網でどんどん堆積物をすくっていきます。   すると… もうオスが水場に入っていました!   いやー、この調子だと来年も順調に繁殖してくれることでしょう。 泥がなくなったことで、 戸惑いオロオロと水底を徘徊し続けるオスたちを見て見ぬふりして、 「よしず(鳥対策)」をかぶせて作業終了! たくさんのメスが産卵に来ることを、オスも私も期待しています。   ツイート       

冬限定メニュー
  • アクア・トトの生き物

冬限定メニュー

こんにちは。 やっぱり12月は寒いですね。   バックヤードのカエルたち、落ち葉にもぐってみんな寝てますよ。 ちょっと落ち葉をかき分けると…? トノサマガエルが冷たーくなって、じっとしています。   ほかに、モリアオガエルやナガレヒキガエル、 カジカガエルもこんな感じですごしています。   いつも火曜日と金曜日がカエルにエサを与える日なんですが、 みんなこんな感じなので、もちろんエサは食べません。     となると…、ふだん通りにコオロギを養殖していると、 ご覧の通り!!!     コオロギが大量に余っています。 カエルが活発な季節は、どんなに頑張ってコオロギを育てても、 いつも足りなくてヒーヒー言ってるのに…。   「コオロギせっかく殖やしてるんだから、だれか食べておくれよ~! あ、そうだ、コサギにあげよう。毎年あげてるんだった。忘れてた。」  ということで…   逃げないように、コオロギのあしを切って、容器に入れておくと、 3羽のコサギがかわるがわるやってきて、うれしそうに?食べてくれました。 育てたコオロギが無駄にならずにすんで、私もうれしいっす。 今日は以上です。   たわいもない内容で恐縮です。 それではまた。   ツイート       

広報なつめの【サケマス展レポート・Ⅴ】
  • 企画展・特別展示

広報なつめの【サケマス展レポート・Ⅴ】

みなさんこんにちは。   さあ、今回は「サケ・マス展レポート 最終回!」 ということで、 最後の現場レポートに行きたいと思います。   12月某日   最後に紹介するのは、こちら!         おおー。 なんか、ロッククライミングのような、 公園のアスレチックのような? 大きなハンズオンですね。   こちらは…       こんな風に…       サケの滝登りを体験できるコーナーです。   上手にできました!         生まれた川に戻ったサケは、 産卵できる場所を目指し どんどん上流へと向かい、 時には、滝までも登るんです。 そして、産卵場をみつけ卵を産み、 その一生を終えます。   さあ、5回にわたり 各コーナーをご紹介してきましたが いかがでしたでしょうか。   ええ、そうですよね。 見ているだけではなかなか伝わりません。 ぜひ、アクア・トト ぎふにお越しいただき、 実際に体感してみてください!   見て学ぶよりも、より分かりやすく サケの一生を知ることができると思います。 「親子で体感!サケ・マス展」は 12月8日(日)で終了!   まだご覧になっていない方も、 2回目、3回目の方も ぜひぜひお越しください♪   [番外編] 今回紹介したサケの一生を体感できるコーナー以外にも サケの絵本やアート作品が見られる ギャラリーコーナーや           イラストレーター「アサリマユミ」さんによる、 イラスト展も同時開催しています。     お越しの際は、こちらもお楽しみください。   それでは、また!   ツイート       

広報なつめの【サケマス展レポート・Ⅳ】
  • 企画展・特別展示

広報なつめの【サケマス展レポート・Ⅳ】

みなさんこんにちは。 なんだか急に寒くなり、 気がつけばもう12月…。   12月…。 12月!そうなんです!! 今回の企画展「親子で体感!サケ・マス展」が 12/8(日)をもって、終了となるんです!   もう、ご覧いただきましたでしょうか?? まだ、紹介していないコーナーがありますので ちょっとペースアップしてレポートしていきます!   11月某日 はて?なにか変った形のものがあります。         どうやって遊ぶのかな?     じつは、このジョウロの口みたいなのがポイント。     くんくんくんくん。。   はい、こちらは川の匂いを嗅ぎわけて、 生まれた川を探しあてるコーナーです。   レポートⅠで、 卵カプセルの中で川の匂いを嗅いでいたんですが… https://aquatotto.com/blog-diary/2013/10/post824.html ここで使われるのですね!   サケは、オホーツク海からベーリング海を経て、アラスカ湾までの 大航海の末、自らが生まれた日本の川へと戻っていきます。 広い海の中で、どうやって自分の位置を知り、 旅の方向を決めているのかは諸説あり、はっきりとは分かっていません。 [太陽の位置、高さから認識する『太陽コンパス説』 水中での光の変化から認識する『偏光説』 周囲の景色から認識する『マップ説』などがあります。] そして、日本近海まで戻り、川それぞれの匂いを嗅ぎわけて 生まれた川を探し当てています。     キミは嗅ぎ分けられたかな?  さあ、いよいよ次回が最終回。 川に戻ってきたサケたちには 何が待っているんでしょう?!   お楽しみに~。 それでは、また!     ツイート     

広報なつめの【サケマス展レポート・Ⅲ】
  • 企画展・特別展示

広報なつめの【サケマス展レポート・Ⅲ】

みなさん、こんにちは! 前回のレポートから、すっかり間が空いてしまいまして。。   サケマス展の開催も、残すところあと2週間ちょっと! まだ、ご覧になっていない方のために、 会場から引き続きレポートしていきますよ~。   11月21日(木) 秋は遠足シーズンで、たくさんの学校が遠足に来てくれます。 今日も、遠足できた小学生のみなさんが、 企画展コーナーで遊んでいました。      これは何をしているのかといいますと…   じゃあーん! サケのパズルです!   一つずつピースを見てみると… こんな風に、エサの絵が描いてあります。   3つ目のテーマは『海で食べるもの』 川から海へ下ったサケたちは、 どんなものを食べて成長しているのでしょう? エサになるものを組み合わせると、パズルが完成するんですねえ!     私もちょっと挑戦してみたんですが、 これが以外に難しい…。。   そして、「こんなの食べるの?!」 なんて驚きもありました。   ちょっと、やってみたくなりましたよね?? ぜひ、お子様も一緒に、もちろん大人だけでも 挑戦してみてくださいね♪   それでは、また! ツイート     

ブルブルガエル
  • 両生類

ブルブルガエル

こんにちは。 最近、すごく月がきれいですよね。   さて、タイトルの「ブルブルガエル」って一体なんでしょう? まずは、こちらの動画をご覧ください↓        微妙にブルブルしてるのわかりましたか? これはナガレタゴガエルのオスです。   おなかや背中をちょっと押すとブルブルブルーっと震えます。 その際、か細い声も聴こえるんですが、 この動画では残念ながら聴こえないです。 それほどちっちゃーい声です。    なぜブルブルするのかというと、 「やめろ!放せ!」っていうアピールです。 オス同士で抱接しないように、 「おい!オレ様はオスだ!放せ!」って言ってるんです。   これはリリースコールと呼ばれるもので、  鳴き声と振動で伝えるのですが、  私の知る限りでは、他のカエルの場合、  もっと大きな声で鳴き、もっと大きく体をヒクヒクさせます。 こんな地味なリリースコールは初めて見ました。   夏に捕まえた時は、ブルブルしなかったので、  秋になり繁殖期が近づいてきて、  それなりにやる気になったってことかなと思い、  展示槽の石をめくってみたところ・・・     やっぱり!!!      抱接してました。しかも相手はカジカガエル♀。         水から出しても放しません!   展示槽にいるナガレタゴガエルは全部オスなんです。 (メスは1匹しかいないため、予備水槽で丁重なおもてなしをしています。)   オスは手当たりしだいに動くものに抱接して、 相手にリリースコールされなければ放れないわけですから、 こうなることは分かってたんですけど。 どうするかなぁ…。   カジカガエル♀にとってはいい迷惑といった感じ。 ナガレタゴガエル♂も報われないし…。 なんとかしてやらねばーーー。     思いつく解決策といえば、 あきらめるまで待つ! それでもだめなら、カジカガエルもオスだけにする。 コレしかないかな。   そうします! それでは、また。   ツイート     

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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