おもしろ飼育コラム

不思議な水ゾクッ館~展示生物紹介②~
  • 企画展・特別展示

不思議な水ゾクッ館~展示生物紹介②~

こんにちは! 少し期間が空いてしまいましたが、 不思議な水ゾクッ館の展示生物を紹介したいと思います!   みなさんは「妖怪 土蜘蛛」ってご存知ですか? 日本の怪談に登場する、巨大なクモの妖怪です。   そこで、 この「妖怪 土蜘蛛」をイメージして展示しているのがこちら↓ チリアン・コモンというタランチュラの仲間で、 別名を「ローズヘアータランチュラ」といいます。 主にチリからアルゼンチンにかけて分布しています。    タランチュラの仲間は毒を持っていますが、 このチリアン・コモンは、比較的毒が弱いとされています。   びっくりするかもしれませんが、実はこのタランチュラは 2006年11月のマンスリー水槽「ハロウィン」で登場した 同一個体なのです。 今現在は2013年9月前半… トトに来てから7年目に突入しております!   「クモなのにそんなに長生きするの?」 と思う方たくさんいらっしゃると思いますが、 タランチュラの仲間は比較的寿命が長く、 種類にもよりますがオスは5年くらい、 メスは数10年も生きる個体がいます。   圧倒的にメスが長生きします。 当館のタランチュラはメス(♀)です!   さらにアクア・トトに来てからは 大きさがほとんど変わっていないので、 推定ですが10年以上生きていると思います。 日本に生息しているジョロウグモの仲間の寿命は約1年なので、 それと比較すると寿命が長いのも不思議ですが、 もっと不思議なことが突然やって来る「絶食」です。   チリアン・コモン(ローズヘアータランチュラ)の 生息している場所は気温が高く、 とても乾燥している厳しい環境です。 そういった環境に生息しているので、 長期の絶食や乾燥に耐えられるように適応していると思われます。  絶食すると1~3ヶ月は食べません。   容器に水を入れてありますが、 飲んでいるかどうかも分かりません。 この絶食が年に数回突然やってきます。 しかもお腹はパンパンな上に、見た目も健康体ですし、 特に弱っている気配もありません。 いつ餌を食べ始めるか全く分かりませんので、 最初の内はとても戸惑いました。   今でも絶食が終わった後に 餌を食べ始める様子を見ると、安心します。    余談ではありますが、個人的には 水族館でのタランチュラ長期飼育記録レコードを目指しています!   夏休みも終わってしまいましたが、 皆さんアクア・トトぎふに遊びに来て下さいね!        ツイート

PRキャラバン in MOZO
  • イベント

PRキャラバン in MOZO

こんにちは。 夏休みも終盤に差しかかってますね。 お盆はどこかへ出かけましたか?     私は、お盆最終日の18日に名古屋市西区のMOZOへ行ってきました。 生物を展示して、ぬり絵やカードを無料で配布、そして決まった時間にクイズ大会…。     のうちの、生物の展示だけお手伝いしてきました。   朝6時に生物や水槽、それと水槽に入れる砂利などを持って水族館を出発し、 開店前のMOZOで、せっせと会場設営をします。       一部、設備が破損し大ピンチ!!…。 もありましたが、こんなかんじにできあがりました↓↓↓     展示した生物は、ニホンイシガメやサワガニ、アズマヒキガエルなど、 身近な生き物ばかりです。持ち運びがラクっていうのも決め手になってます(^^;)     開店時間の10時を迎えると、あっという間に、 ぬりえ&カード作成コーナーがお客様でいっぱいになりました。             設営が終わると、ここから後は、営業部の仕事になるので、 水族館に戻って、夕方の撤収まで通常業務を行うわけで… ちょっとハード。   でもでもでもでも、そんなの関係ねぇ!! キャラバン行くの大好きなんです。 できれば毎日でも行きたいぐらいです。   今のところ、生物展示有りでの次回のキャラバンは決まっていないらしく、 うちの営業マンにくれぐれもキャラバンの仕事をとって来てくれるようにお願いしました。   どこへでも行きまっせー!! もし、このブログをみて、アクアトトのPRキャラバンに興味をもたれた方が いらっしゃいましたら、ぜひご連絡を。 おまちしています。       ツイート

淡い色?
  • 日本の両生類

淡い色?

早速ですが、今年も色変わりカエル情報がちょくちょく当館にも入ってきております。 また、捕まえた変な色のカエルを直接持ってきてくださる方もいらっしゃいました。 それらのカエルたちはバックヤードで育ててましたが、いよいよ展示開始したのでご報告です。   今年の色変わりカエル展示は、「青いニホンアマガエル」、「白いトノサマガエル幼生」とあと一匹。 今回のセンターです。総選挙(脳内)を勝ち抜いたカエルを紹介します。 その名も「淡い色したナゴヤダルマガエル」!             フーンって感じしますよね、わかります。 でも、他に言いようが思いつかなかったんです…。   まず当館にやって来た時はこんなオタマジャクシ。 なんとも見たことないオタマでした。 お腹がすけているので、虹色細胞の異常なんだろうとは思いましたが、 果たしてどんなカエルになるのか楽しみでした。 それが、成長するにつれてこのように。   なんか妖艶な雰囲気をまとったカエルになりそうですよ!! 次は変態完了の写真です。 このような色になりました。 ちなみに普通のナゴヤダルマガエル幼体はこんな感じ。 ね、これに比べると淡いでしょう。 なんだか淡い色から儚さが伝わってくる、まさに夏の終わりにピッタリのカエルです。   そういうわけで、いよいよ展示です。 企画書書いて、解説書いて、パネル作って、さあいよいよだ!ってここまでやった時には、   真っ白になってました…。   いや、だったら白いカエルって書いたのに!!!! とりあえず、今回は「淡い」でとおさせていただきます。まだ色変わるかもしれないですから。   ツイート      

涼しさを求めて…
  • アクア・トトの生き物

涼しさを求めて…

皆様こんにちは。 動物班の尾崎です。 毎月内容が変わるマンスリー水槽の8月を担当する事となりました。   今月は見ているだけで涼しくなるような青系色の魚を展示しています。 タイトルは「Cool Summer ~青系色の魚たち~」です。   開館中も時々マンスリー水槽裏で作業していることがあります。 するとお客様のリアルな感想が聞こえてくるので、ドキドキしながら作業しています。   今回一番人気なのは「デバスズメダイ」。   みなさん「きれいだね~」と言ってくれます。 ですがこの水槽が一番汚れるのが早く、メンテナンスに苦労する水槽でもあります。   そしてなぜか子ども(特に女の子)に人気なのが、アクリルアイス…。   見た目が涼しいかな~と思って入れたのですが、 「水槽の中に宝石が落ちてるよ!!」と以外に好評。 宝石もいいけどお魚も見てね~。   デバスズメダイの他にも ブルーグラス・グッピーや、ブルーダイヤモンド・ディスカス、ベタを展示しています。 (生物の体調などにより、展示内容が変更になることもございますので、あらかじめご了承ください。)   暑さ厳しい毎日ですが、ぜひ見に来て下さいね。     ツイート      

なんかようかい?!ドキドキタッチング
  • イベント

なんかようかい?!ドキドキタッチング

気がつけば、もう8月。 夏休みもまっただ中、ということで 館内では元気のいいお子様の姿を、よく見かけるようになりました。    先日より始まった企画展「ふしぎな水ゾクッ館 ~妖怪たちに出会う夏~」   展示の内容については、ブログでも少し紹介がありましたが、 今日はこの企画展に連動した「ふれあいイベント」をリポートしたいと思います!   8月3日(土) 11:30   中庭のカピバラ舎の隣に、人だかりが…。   何がいるんでしょう??   こ、これは…?! 今回の企画展のサブタイトル「~妖怪たちに出会う夏~」ということで、 まるで妖怪のような?!生き物にタッチングできるイベントなんです。   お風呂の垢を舐める『妖怪あかなめ』にちなみ、 人の垢(角質)を食べるといわれている『ガラ・ルファ』というお魚に ふれあい体験ができるんです。   「おもしろ~い!」     「くすぐった~い!!」   最初恐はがっていたお子様も、触ってみると意外に平気で楽しんでいました。   土日祝の13:00~の回には、 ガラ・ルファ以外の生き物も登場! 『妖怪へび女』みたいな○○○○や…       『妖怪 火間虫入道 ひまむしにゅうどう』みたいな○○○○など   こちらは、何が登場するか当日のお楽しみに!   夏休み期間中(9/1まで)、毎日中庭で開催していますので、 【平日 11:30~/14:30~  土日祝 11:30~/13:00~/14:30~】 ぜひふれあいに来てくださいね。   それでは、また!   ツイート      

おばあちゃんになった気分
  • アクア・トトの生き物

おばあちゃんになった気分

こんにちは。2011年のブログで、3度にわたりツチガエルの繁殖をお伝えしました。 1回目2回目 3回目 それから2年たったこの夏、新たな展開になりましたのでご報告します。なんと、孫が産まれました!!オスはカエルになってから1~2年、メスは2~3年で性成熟するといわれていますので、「来年の春に繁殖させられるかな?!」と思い、2011年生まれの5匹のカエルたちを、先日、繁殖させるための水槽に移したのですが…。あっけなくもう産んじゃいました。親の体がまだ小さめなのでたまごの数は少なかったのですが、受精率は悪くなく、たくさんのオタマジャクシが泳いでいます。ノーマークだったので気付いた時には、ふ化寸前まで成長していてたまごの写真撮れてません。今はこのぐらいです↓(ぼやっとした写真でごめんなさい)   全長5mmぐらいです。 おととし生まれた5匹のオタマジャクシが、1匹も死なずにカエルになり、 それが成長し、繁殖するって、だいぶうれしいです。  うまく飼育ができず、悩むことも多々ありますが、これを励みにまたがんばります。    ツイート      

新しい魚が仲間入り 
  • アクア・トトの生き物
  • 新しい展示

新しい魚が仲間入り 

  2階 アフリカ・コンゴ川下流の魚コーナーに新しい魚を展示しました。   上の写真の魚はシノドンティス・アルバーティー。       こちらはシノドンティス・フラビタエニアータです。   アフリカ大陸に分布するナマズの仲間シノドンティス属は 100種以上いると考えられている広大なグループです。   既に何種類かは展示されてきましたが、今回、新たに2種追加しました。   ひときわ大きな眼と長いヒゲを持つSy.アルバーティー。 体全体に美しい縞模様がはいるSy.フラビタエニアータ。   いずれも10㎝ほどの幼魚で、バックヤードの水槽では所狭しと泳ぎまわり 餌をさがす姿がとても印象的でした。   展示水槽ではどのような姿をみせてくれるのでしょうか?   既に展示されているシノドンティス・デコラや、他の種類の魚たちとうまく混泳し 自分の居場所を確保することができるでしょうか?   しばらくは隠れて出てこないかもしれませんね・・・   今後の成長が楽しみです!     ツイート

「自由研究」は水族館で♪
  • お知らせ

「自由研究」は水族館で♪

こんにちは。夏真っ盛りですね。 みなさんは何か夏らしいことしましたか? わたしはー…、「夏だ!自由研究塾」ブースを作りました。 今のところ、それだけかな。   こんなかんじです。     昨年は、企画展スペースで大々的にやりましたが、 今年は3Fのあいてるスペースでこじんまりと展開中です。   協力してくださったのは、 小学6年生の國枝けいご君と、同じく小学6年生の永井かざと君です。   けいご君は「トビハゼはどのぐらいの間、陸上にいられる?」を調べてみました。     お父さん、お母さん、かざと君も参加して、ワイワイと、でもじーっと地味に観察しました。 結果は、幼魚の方が成魚よりも活発でよく陸に上がることや、 個体によって違いがあることなど、 いろんなことを発見しました。     かざと君は、獰猛なイメージあるピラニアが実は臆病者なんじゃないのか? と疑問に思い調べてみました。   この疑問を解決するために、ピラニアとほかの魚にエサをあげて比較しました。 ほかにも、魚を驚かすようなことをいろいろと試してみました。 結果は…。   それは見に来て、展示パネルを読んでください!       最後に、大好評の「自由研究♥適性診断」もご紹介します。 これは飼育スタッフが作ったフローチャートです。 順番にだされる質問に答えて行くと、 あなたにぴったりの自由研究のテーマにたどりつくという、 画期的なものです。 非常に人気です。   ちらっとだけお見せしますと、こんなかんじ↓     アクア・トトには自由研究のヒントがいっぱいありますから、 ぜひ遊びに来てください。 お待ちしております。それでは。     ツイート

カワおはぎ
  • 新しい展示

カワおはぎ

夏休みが始まりましたね。 たくさんの来館者が来られるこの季節、いよいよこの展示がスタートしました。   ↓   ↓     そうです。これがかの有名な「カワおはぎ」です。     よーく見ると、もふもふもふもふしてるナイスな毛が呼吸で動いてます。 生きてます。 カワおはぎを裏からみると、   カワネズミ。   もふもふしてます、触ると気持ち良さそう。   しかし、常おはぎ状態だからといって、気軽にこのもふもふに触れようものなら、 クワッ! この鋭い歯でガンガン咬んできます…。(「咬まれると、めちゃめちゃ痛い」岩本談)   思い起こせば、6~7年前。 スタッフ2名でカジカガエル観察に行った際、 泳いできたカワネズミをタモ網ですくってしまったことがあります。 タモ網を登って逃げようとするカワネズミを落としつつ、 「手で捕まえたら咬むよね!?咬むよね!? そんな小さなプラケにはいらへんわ!どうするー!」 捕まった方も捕まえた方もパニックになったのでした(すぐに、リリースしましたよ)。 触らなくてよかったよかった!   とまぁ、そんな頃からぼんやりと「カワネズミ展示」をやりたいと私は考えていたので、 このように実現できたことは大きな喜びではあります。 なかなか見れる生物ではありませんし、 「川の水族館」としてはぜひとも紹介したい生物です。   また、いまだ謎が多い彼らの生態解明に向けて少しでも役立てるように、 飼育で得られた情報は積極的に発信していくつもりです。 皆様、ぜひ見に来てください!     だいたいいつも、おはぎ状態ですけど…。   ツイート

企画展 ふしぎな水ゾクッ館 【展示生物紹介①】
  • イベント

企画展 ふしぎな水ゾクッ館 【展示生物紹介①】

こんにちは! 今年の夏季特別展「ふしぎな水ゾクッ館 ~妖怪たちに出会う夏~」が ついに始まりました!    そこで皆様に今回の企画展をより楽しんでいただけるよう、 展示生物や展示内容を、ご紹介したいと思います!   記念すべき第一回の登場生物は、前回のブログで少し登場した テングカワハギです! 見た目の通りそのまんま「天狗」です! 口(吻:ふん)が管のように吐出しているのが大きな特徴です。   容姿が鮮やかで動きもとても可愛らしいので、 海水魚を飼育する人には大変人気がありますが、 自然界では主にサンゴのポリプを食べているので、 餌付けが難しく飼育難易度が高い魚としても知られています。   私自身、この魚を知った時の衝撃を今でも覚えています! 本来は琉球列島~西大西洋までの暖かい海に生息していますが、 本州沿岸では黒潮などの海流によって、運ばれてきた個体が 本州の冬の寒さに耐えきれずに死んでしまう 「死滅回遊魚」としても知られています。   話は変わりますが、 今回の妖怪展に合わせてテングカワハギはこのような感じで展示しております!   見た目「海水」ではなく「淡水」のような感じですが… 予備槽から展示槽に移動した時に、餌を食べてくれるかどうか心配でしたが 移動してから直ぐに冷凍餌料を食べてくれたので一安心です!   口が小さいので、一日に3~5回程に分けて給餌を行っています。 餌にふらふらと近付いて、餌を吸いこむ様子はとても興味深いですよ。 タイミングが合えば給餌風景をご覧頂けるかもしれません!   今回の特別展で一番気を使っている生き物は間違いなく、 この「テングカワハギ」です。 今のところ、とても状態が良いので気は楽になりましたが、 それでも休みの日や夜寝る前にはこの魚が頭の中に必ず出てきます。 「病気になってないかな…」「餌食べてるかな?」等々… 出勤した時はこの魚から見るのが日課となっております!   特別展期間中無事に展示出来るように頑張っていきたいと思いますので、 みんなでアクア・トトぎふに見に来てくださいね!       ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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