おもしろ飼育コラム

渓流展ブログ2  「渓流の構造や物理特性」
  • 企画展・特別展示

渓流展ブログ2  「渓流の構造や物理特性」

  みなさま,はじめまして. 河川大好き人間の真田(サナダ)です. 今回の特別展の企画を,ハタノさんと共に担当しました. どうぞ,よろしくお願いします. 河川(・・・で食べる「おにぎり」が・・・)大好き人間にとって, 渓流は最もステキな空間です. せせらぎの音を聞きながら食す「おにぎり」.たまりません. ところで,みなさんは渓流へ行ったことがありますか? 私は若かりし頃,魚の生息を調べるために, 電気ショッカーという魚をビリビリさせる道具を背負い 「やまごもり」をしたことがあります. その,思い出の写真がコチラ. ■写真01_湯西川調査風景 その時に,川の物理環境(流れの速さや水深など)も,色々と調べました. 渓流は,川の最上流部にあたり,山の間を流れているので, 流れも速いのが特徴です. しかし,全ての区間の流れが速い訳ではありません. なぜなら,瀬(せ)と淵(ふち)があるからです. ■写真02_瀬淵の景観 瀬は流れが速く,水深の小さなところ. 淵は流れが遅く,水深の大きなところです. これを瀬・淵構造(せ・ふちこうぞう)といい, たとえ急な斜面を流れていても,川の中に魚がすめる 安らぎの空間を確保することができます. 河川の分野では,渓流のような瀬・淵構造を「Aa型」といいます. ちなみに,私の血液型はO型ですが, 河川にはこの他に「Bb型」や「Bc型」の瀬・淵構造があります. これは生態学者の可児藤吉(かにとうきち)が提唱したものです. 渓流展のビデオでも説明していますので,是非,ご覧くださいね. みなさま,はじめまして. 河川大好き人間の真田(サナダ)です. 今回の特別展の企画を,ハタノさんと共に担当しました. どうぞ,よろしくお願いします.   河川(・・・で食べる「おにぎり」が・・・)大好き人間にとって, 渓流は最もステキな空間です. せせらぎの音を聞きながら食す「おにぎり」.たまりません.   ところで,みなさんは渓流へ行ったことがありますか? 私は若かりし頃,魚の生息を調べるために,  川の物理環境(流れの速さや水深など)も,色々と調べました.   渓流は,川の最上流部にあたり,山の間を流れているので, 流れも速いのが特徴です.   しかし,全ての区間の流れが速い訳ではありません. なぜなら,瀬(せ)と淵(ふち)があるからです.   瀬は流れが速く,水深の小さなところ. 淵は流れが遅く,水深の大きなところです.   これを瀬・淵構造(せ・ふちこうぞう)といい, たとえ急な斜面を流れていても,川の中に魚がすめる 安らぎの空間を確保することができます.   河川の分野では,渓流のような瀬・淵構造を「Aa型」といいます. ちなみに,私の血液型はO型ですが, 河川にはこの他に「Bb型」や「Bc型」の瀬・淵構造があります.   これは生態学者の可児藤吉(かにとうきち)が提唱したものです. 渓流展のビデオでも説明していますので,是非,ご覧くださいね.   次回の「渓流展ブログ」は、タガミさんが担当です。 タガミさん、よろしくお願いします!        ツイート  

カワネズミ&ハリガネムシはじめました。
  • アクア・トトの生き物

カワネズミ&ハリガネムシはじめました。

こんにちは、岩本です。   ついに始まりましたね、「渓流展」 それぞれの生物に関する詳しいブログはまた後日UPされますが、 ひとまず私の個人的なイチオシを宣伝しにきました。   えーっと・・・     カワネズミはじめました!     もうこれだけでビックニュースですよね。 渓流に棲むモグラ、カワネズミ。 日本国内の水族館では、初展示となります!     それから…   標本になりますが ハリガネムシはじめました!   みなさま、ぜひ私の恩師である佐藤拓哉さんに執筆を依頼した解説文をお読みください。 コイツはひょっとかしたら世界を牛耳っているかもしれないスゴイ奴なのです。     そしてそして…   このハリガネムシを…?   ポストカードにしちゃいました!!!     ご丁寧にカマドウマのお尻から出ています。   いやいやいや、 こんなポストカード作っちゃうの、うちだけですよね!? 写真は、フォトグラファーの檀上幸子さんのものです。 素晴らしい!!!   檀上さんのポストカードは、その他のものも合わせて 当館のミュージアムショップ、「フィッシュタンク」にて 一枚150円で販売しておりますので、気になっちゃった方は、ぜひ!   ということで、宣伝でした!!!   おしまい♪      ツイート  

渓流展ブログ1 「はじまり」
  • 企画展・特別展示

渓流展ブログ1 「はじまり」

「12/21」 この日を特別な思いで迎えました。 どんな日かと・・・、 そうそう世間で話題にもなっています5126年周期のマヤ暦が一周した記念すべき日ですね。 ・・・。   などと言っているようでは乗り遅れていますよ皆さん! そうです、既にタイトルにも、なつめさんの記事にも挙がっています 特別企画展示「渓流 命の旅のはじまり」  がいよいよ始まりました!!!   後出し感満載でこのブログお送り致します! 渓流と言うと夏のイメージがあるのではないでしょうか。     この渓流の企画展をあえて冬に開催するあたりアクア・トト らしいですね (ただ冬に割り当てられただけという話はこの際、伏せておいて下さい)。   はっきり言って、冬の渓流、素敵です。     どうですか。   そうなんです、で~ら寒いんです。 冬の渓流には生きものの姿を感じないうように思いますが、 実は水の中では秋に落葉した落ち葉を食べて、水生昆虫が大きく成長をする時期であったり、 秋に産みつけられたアマゴやヤマメの卵がふ化して春を待つ稚魚がいたりと、 冬の渓流はまさに命が産まれ育まれる季節でもあるのではないでしょうか。   ↑ 12月の渓流水中写真。 今回は渓流にすむ特有な生きものたちやその生態系、 渓流を通した生きものたちの命のつながりについて感じで頂ければと思っております。   今回ご協力頂きました皆さま、本当にありがとうございました。 小さなスペースながらアイディアを出し合いギュッと濃縮して作りました。 そしてこれから来館されるお客さまに楽しんで頂けるようこれからがスタートです! 頑張って行きましょう!   より渓流展を楽しんで頂くために、 これから渓流展ブログを開催期間中、連載していきたいと思います。   次は渓流展の共同企画者で河川大好き人間のサナダさんにバトンタッチです。 サナさんよろしく!    ツイート  

新人広報なつめ 【特別展取材日記 Vol.1】
  • 新しい展示

新人広報なつめ 【特別展取材日記 Vol.1】

みなさま、はじめまして。 今年の春に入社した新人広報のなつめです!   ブログに挑戦しよう、、、と思いをはせながら、半年がたってしまいました。。   満を持して!! 本日から始まった、新たな特別展の取材日記という感じで  少しずつ館内の情報をお伝えしていきたいとおもいます!   どうかみなさま、私のつたない文章を あたたかい目でご覧くださいませ。。    今日は、特別展が始まる前の、準備の裏側をお見せしたいと思います。   12/18(火) 14:30 昨日までの夜行性動物の特別展から一転… 壁中真っ白け。   そうなんです。 一つの特別展が終わると全て撤去して、 また一から新たな特別展の準備が始まります。   あ、奥に人が見えますね。   「何をしているんですかー?」   こちらは、今回展示する「カワネズミ」の展示水槽を制作している模様。 今繋いでいるパイプの中を、カワネズミが行き来するみたいです!   ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、 アクア・トト ぎふの展示は、企画の段階から展示する生き物の手配、 展示の水槽やパネルまで、展示飼育スタッフが中心となり ほとんど当館のスタッフが手がけているんです!   写真のお二人も、普段は毎日アシカショーをしているお兄さんとお姉さんなんですよ。   水族館のお仕事は、生き物の世話だけではないんですね~。     最後になりましたが、今日から始まった特別展は、、、     渓流 命の旅のはじまり   【2013年3月10日(日)まで】   どんな生き物がいるの? どんな内容なの?? ぜひアクア・トト ぎふにお越しになって、ご覧ください!   ブログでも少しずつ公開していきますので、 お楽しみに~♪♪   それでは、また!      ツイート  

休館日の水槽で
  • アクア・トトの生き物

休館日の水槽で

こんにちは。この前の雪の日、アクア・トトは休館日でした。休館日は「大がかりな仕事をする日」。例えば、メコンオオナマズの水槽では、      こんなふうに、大島課長代理が池谷課長を水の中で肩車して、 水槽上部の照明電球を新品に交換していたり…、 新・オオアタマガメ水槽では、ガラスについた細かい傷を研磨していたりするわけです。 わたしもこの日は、水槽2本を大掃除しました。   水槽によって、すぐに汚れるところ、すぐにコケがつくところ、 すごく掃除がしにくいところなど、色々ありますが、 何よりも、「水槽がきれいな水族館」を目指して頑張りたいです。   ずっとバックヤードで作業していたから、気付きませんでしたが、 この日は1日で、こんなにも雪が積もってました。     ツイート  

オオアタマガメ展示開始
  • 新しい展示

オオアタマガメ展示開始

  大きい頭のカメ。 尾で木からぶらさがり、岩を登るという活動的なカメ。 そんなオオアタマガメ、常設展示はじめました。   昨年の夏の特別展「カメペディア」以来、このカメを常設展示化すべく 私は時に大々的に、時に隠密裏に、様々な顔を使い分け粛々と内外にアピールを続けてきました。 その結果、常設展示にこぎつけました。   展示開始は休館日翌日、12月11日。9日閉館後から作業開始です。 水槽から魚や底砂を取り出し、乾燥。そして、擬岩の取り付けにかかります。   取り付ける擬岩も自主製作しました。 製作にあたっては、当館でFRP職人として名実ともにNo.1のヒロセ氏に弟子入りです。 氏の指導は飛騨の寒さのように厳しく、サンショウウオが冬越ししているテラスで涙を流すこともしばしば…。 製作期間中つらい日々が続きますが、しかし、私はめげません。 そう、たった一つ。 オオアタマガメを展示するという強い気持ちがあるから…。   そんな辛い日々を乗り越え、準備段階から数回の設置試験をこなします。 「よし。大丈夫だ…。」 師匠の短いながらも、優しく暖かい気持ちがにじみでる言葉に思わず目頭が熱くなります。   いよいよ設置です。   何とも言えない緊張感、展示への期待、積雪による帰宅への不安…。 いろいろな感情がこみあげる中、高ぶる気持ちをおさえつつ、 エイヤーッと水槽内に擬岩をはめ込もうとしたら、全然入りませんでした。   ヒューッ!水槽に入らない擬岩だって?こいつはお笑い草だ! 皆の視線が痛い痛い。   その後、いろいろ奮闘いたしまして、なんとか予定通り間に合いました…。   あとはご来館されるお客様の反応を、トッケイヤモリ水槽の横手から、 こっそりのぞくという非常にワクワクする仕事を残すのみ。 他の作業を終えたスタッフが展示水槽を見に来ます。 「これから上に木を張り巡らせるんでしょ?」 「いつぶら下がるの?」 このような、不躾な質問を私に投げかけてきます。 長らく水槽で飼われていた個体が、木からぶら下がれるわけないでしょう。 考えたらわかるだろ!とキレそうになりますが、擬岩の一件があったので、 「勘弁してよ~」と返すのが精いっぱいでした。 オオアタマガメの話はさておき、まったく無駄な裏話を書いてしまったのですが、この際気にしません。 オオアタマガメの素敵さと、私の悲しみを感じていただけたら、ちょっとは報われます。 皆さんお待ちしております。   ちなみに、このオオアタマガメは神戸市立王子動物園さんより譲っていただきました。 どうもありがとうございました! この個体、神戸市の路上で保護された個体とのことです。 実に残念なことですが、めぐりめぐって当館にやってきましたので、 末永くお付き合いしていきたいです。    ツイート  

天寿全う
  • 企画展・特別展示

天寿全う

現在、開催中の夜行性動物展では、 サビアユ(落ちアユ)の展示も行っています。   アユは、夏の日の一番長い時期を過ぎ、 秋になり日が短くなると繁殖期をむかえ、河口付近へと下り産卵します。 つまり、夜の時間が長くなってきたなぁとアユが感じると、 産卵期をむかえるわけです。   繁殖期を迎えたアユは成熟が始まり、体が黒くなりますが(婚姻色)、 水族館では冬もアユを展示できるように、展示水槽の照明を24時間点灯して、 秋を感じさせないようにしています。   さて、難しい話はさておき、今回の特別展示では、 本来のアユの姿を見てもらいたいということで、 サビアユ(落ちアユ)を展示しています。       そして、昨夜未明産卵したようで、 朝水槽をのぞくと、水底にはたくさんの卵が砂利にくっついていました。   アユのたまごは、0.7~1.1mmの大きさで、 1匹のメスが数万個ものたまごを産むそうです。   アユは年魚で、産卵すると死んでしまいます。 今回の卵は受精しているのかは分かりませんが、天寿を全うして、 あとは死にゆくのみです。 3カ月という展示期間よく頑張ってくれました。   しかし、展示期間は、あと2週間あります。 もう少し頑張って!!と願う今日この頃です。  ツイート

カヤネズミ団子
  • アクア・トトの生き物

カヤネズミ団子

こんにちは。 お久しぶりの岩本です。 生きてます!   人気を捕りにきました。   「カヤネズミの塊」 どうだ! かわいいだろ。 たぶん、真ん中のこっち向いてる個体は調子に乗ってる。     と思ったら…   潰された。     全体像は、こんな感じです。   基本的に真ん中は競争率が高いようです。   カヤネズミを展示している「夜行性動物展」は12月17日(月)まで。 運が良ければ、こんなカヤネズミ達の攻防が見られるかもしれませんね。   おしまい♪     P.S. 私は次回特別展のスペシャルゲストであるカ○ネズミに夢中です。ふふふ…。    ツイート

コツメカワウソは何キロ?
  • コツメカワウソ

コツメカワウソは何キロ?

こんにちは。 ときどき、お客様に「カワウソって何キロぐらいありますか?」  って聞かれます。なので、 今日はカワウソの体重についてご紹介します。   だいたい3kg~4kgなんですが、 個体によってちょっとずつ違います。 現在、当館にいるコツメカワウソは   【オス】  ナガラ(11才) ライ(2才) 【メス】  ミナミ(9才) エナ(5才)   の4頭です。  体重測定は、月2回と決まっていて、朝イチで測ります。  体重計の上でエサを与えて、 噛み噛みしているときに、デジタルの数値を読み取って体重を測っています。 噛み噛みしているときに測るので、デジタルの数値は、 2760…2770…2600…2640…2690……..と、 永遠に止まることなくピロピロと動きますが(笑)。 で、ナガラ3600g ライ3500g ミナミ3500g エナ3000g だいたいこれぐらいです。 こちら、ミナミが体重計にのっているの図です。     ひとつ難関がありまして、写真を見ていただくと、 するどい方はお気づきかと思いますが、 「しっぽ」・・・ コレです。地面についてる!!   そうすると正確な数値が測れません。 体重計の上で、回転させたり立たせたり、いろいろと体勢を変えさせて しっぽが離陸している時に、さっと数値を読み取るわけです。 しっぽが地面についていると、150gぐらい実際よりかるくなっちゃうので。    この写真を同僚に撮ってもらった時、 「しっぽが大変なのよ~、特にミナミはなかなかしっぽを浮かせてくれなくて…」 ってぐちったところ、 「青い台をもっと高くすればいいじゃん」  とあっさり。 それはナイスなアイデアです。気付かなかった…。   こんなかんじで、カワウソの体重を測って、エサの量などを管理しています。  ツイート

紅葉の季節
  • アクア・トトの生き物

紅葉の季節

みなさまこんにちは。 動物班の尾崎です。 久々にカメラをもってアシカステージに行ってみました。 アシカステージから見える木々も紅葉が始まっています。 秋ですね~。     この時期アシカショーやトレーニングをやっていると 突如大量の葉っぱが吹き込んでくる事があります。 私は一瞬ドキッとしますが、マリンはわりとへっちゃらな様です。     こんな感じで「シラ~ッ」としています。 肝が据わったアシカだとつくづく思います。     もっとたくさん写真を撮りたかったのですが、残念ながらカメラの電池切れにより、 今日はこの2枚だけ…。 今度はフル充電して撮影に挑みます!   有名な観光地での紅葉狩りもいいですが、 紅葉も見れて肝っ玉アシカのマリンのいるアクア・トトにも遊びに来て下さいね。  ツイート  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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