ご指名いただきました、タガミです。 今回私がご紹介するのは「ナガレタゴガエル」。 はっきり言います。 必見です。 この時期だからこその展示となっています。早速ご説明しましょう。 ナガレタゴガエル(以下ナガレタゴ)は関東から山陰地方の山にすむカエルで、 同じアカガエル科のタゴガエル(以下タゴ)と非常に良く似ています。 <上:ナガレタゴガエル、下:タゴガエル> そっくりでしょう? 一見すると同じようですが、ナガレタゴは後肢の水かきが発達しているので、 タゴと見分けることが出来ます。 <ナガレタゴの水かき> そんでもって、「何がこの時期だからこそ」かというと、 ナガレタゴは秋の終わりごろから繁殖場所である渓流内に集まります。 そのまま水中で越冬し、2~4月の繁殖期を待ちます。 するとどうでしょう?水中のオスたちの姿に変化が!? ビロビロ― すっごく皮膚がたるんできます。 このビロビロ状態が今回の特別展では観察することが出来るんですね。 なんて素敵。 この写真はナガレタゴの抱接シーン(上がオス)。 特別展期間中に水槽内でこんなシーンが観察できるかも知れませんよ。 ウフフ。 この写真、2010年2月に岐阜県某所で撮影しました。 撮影時はサンショウウオ観察で山へ入っており、 この場所にナガレタゴがいることなどまったく予期していなかったので、 かなりアタフタしたのをはっきりと覚えています。 後年、「またナガレタゴの繁殖を見に行くぞ!」と同じ場所に行って、 沢筋の斜面を滑落し別の意味でアタフタしたことも良い思い出です。 いやいや、良くない。怖かった。 以来、抱接している個体を観察出来ていないので、来年こそと思っています。 今回のナガレタゴ展示は岐阜県立岐阜高等学校の高木先生にご協力いただきました。 お礼申し上げます。 それでは、バトンを次の人へ。 次回は「謎のプレコ女」「カナヘビの母」「ミス研摩」など数々のあだ名を持つ イワモトマミさんです。 よろしくお願いします。 ツイート