おもしろ飼育コラム

時は来た。
  • アクア・トトの生き物

時は来た。

お待たせしました。 ようやく展示することが出来ました。コガタブチサンショウウオの卵のう!       展示水槽も地下伏流水をイメージした、こじゃれたモノとなっています。   しかもタゴガエルの幼生とセットで展示という豪華さ。 どちらも当館で繁殖したのですよ。 この2種をセットで展示した理由。 それは両種の幼生(オタマジャクシ)とも、「餌を食べなくても卵黄の栄養だけで変態することができる」からです。 また、日のあたらないところで成長するわけですから、どちらの幼生も体色は薄く、なんとも儚く美しい。     コガタブチサンショウウオのほうは、卵のうの中でクリンクリン動くようになっており、 タゴガエルにいたってはもう後肢が生えてきました。 刻一刻と成長しています。 お早めに、そして何度も通って観察してもらえたら、おじさんとってもうれしいです。   写真はすべてコガタブチ。タゴガエルの紹介は堀江真子さんに任せます。 以前、サンショウウオファンにアツい展示をお届けするとの宣言し、 非常にプレッシャーを感じていたのですが、一応形になって一安心です。 当初思い描いていた展示内容はどうにも算段がつかず、 タゴガエル繁殖の知らせとともに進行方向を思いっきり変更したことは 絶対にバレない仕上がりに私は満足しています。   満足しています。   いや、ホントに。     ツイート  

産卵なう@ニホンカナヘビ
  • アクア・トトの生き物

産卵なう@ニホンカナヘビ

  こんにちは、飼育員2年目、岩本です。   先日、カナヘビ水槽の前を通りすぎたところ、ある異変に気がつきました。     あの丸の中に何かがあるのです。 アップで見ると、こんな感じ↓       そう、卵です。 流木の下にひっそりと卵がうみつけられていたのです。   そこで早速、裏側へ行って流木に手を伸ばし・・・       流木どけると・・・       大量!!!     7個もの卵がありました。   そして更に視線を下に落とすと…     産卵なう!        まさに今、カナヘビ母さんが産卵中でございました。 しばらく見ていると、無事に3つの卵を産み終え、そそくさとその場から去って行きました。       しかし、残念なことに水槽という限られたスペースの中では、この卵は他の個体に蹴飛ばされたりしてしまいます。 そこで、24歳の母、岩本の登場。 産卵された卵を別の容器に移して管理することにしました。         果たして、無事に孵化してくれるでしょうか!? またの機会に結果をご報告したく思っておりますので、楽しみにしていて下さいね★ (孵化しなかったらごめんなさい。)   おしまい♪   ツイート  

Gの季節
  • アクア・トトの生き物

Gの季節

  こんにちは。   飼育員2年目、岩本です。 先日まで、春めいてきました。なんて言っていたのに、もう夏の気配ですね。 夏と言えば、「G」すなはち、ゴキブリの季節。 …だけではなく、虫達がたくさん現れる季節です。 というわけで、今日は、ゾウガメ舎周辺に出没する虫についてのお話です。   昨年の秋口、ゾウガメ舎の掃除をしていると不意にどこからか視線を感じました。 気になって見てみると、そこにはアノ有名な虫さんがいらっしゃいました。 通称「こっちみんなの虫」     正しくは、クロウリハムシというそうです。 本当に、こっち見んな!と言っているかのような顔つきをしていますね。   秋口に幾度となくお目にかかったこの虫、冬になるとめっきり姿を見ることがなくなり、 そしてここ最近、またゾウガメ舎周辺に姿を現し始めました。 しかも、大量に。  クロウリハムシは、土の中や木の隙間などで集団で越冬するとのことなので、 きっとゾウガメ舎の近くに越冬場所があるのでしょう。   残念ながらクロウリハムシの集団越冬の写真は撮れなかったのですが、 同じく集団越冬するナミテントウの、越冬のために集まってきた際の写真を掲載しておきます。 ※虫が苦手な方はご遠慮下さい。               キモチワルイ(゜レ゜)   けれど、これがすべてクロウリハムシだったら、 きっといくつものあの視線が並び、さぞかし素敵な光景が広がるのだろうと心躍りますね♪♪   というわけで、来年はぜひともクロウリハムシの越冬場所を見つけ出し ブログにUPしたいなぁと思っておりますので、 「こっち見んなの虫」ファンになってしまった方々、来年までしばらくお待ちくださいませ。   そして、アクア・トトぎふにご来館の際は、 ぜひともゾウガメ舎付近でクロウリハムシを探してみて下さい★    おしまい♪♪   ツイート  

オタマジャクシだらけ…
  • アクア・トトの生き物

オタマジャクシだらけ…

こんにちは。先日のタゴガエルとモリアオガエルの産卵から、その後どうなったのかといいますと…。ちゃんと無事にふ化しました。こちらはタゴガエル。卵の中で成長しているのが観察でき、球状の卵がだんだんとオタマジャクシの形に変わっていく様子が見れました。ひとつ目の卵は5月3日に、あとに産み付けられたもうひとつは5月5日にふ化しました。 オタマジャクシのお腹がぼんぽんに膨らんでいますが、これは栄養がつまっているから。 なんと、タゴガエルのオタマジャクシはこの卵黄の栄養だけで成長し、カエルになるのです! とはいえ、エサを与えれば食べるので、与えておりますが…。 ふ化したオタマジャクシは、2つの卵塊をあわせると、223匹でした。   そして、モリアオガエルの方はというと…、こちらもふ化しました。 ふ化日は5月10日です。ちょうどその日、読売新聞さんが取材に来てくれました。     泡がもろくなり、オタマジャクシが泡とともに水面に落下しました。 オタマジャクシの数は129匹でした。 5月13日から、館内でオタマジャクシの展示をしています。   タゴガエル、モリアオガエルのオタマジャクシと、 4月に産まれたナガレヒキガエルとアズマヒキガエルのオタマジャクシ。 あわせると何匹???とにかくたくさんいます。 あっちにいってもこっちにいってもオタマジャクシがいます…。 ・・・がんばります。   ツイート  

好きタナゴ結果発表~
  • 日本の淡水魚

好きタナゴ結果発表~

 皆様こんにちは。   動物班の尾崎です。 アクア・トトでは今年もGWイベントとして 「スタッフ一押し 生き物ワゴン」を開催しました。   今回私の一押しの生き物はタナゴの仲間でした。 タナゴの産卵についてお話しした後、 「あなたの好きなタナゴはどれ?」と題した、いわゆる人気投票を行いました。 今回はタナゴ全種ではなく、私が個人的に選抜した ●シロヒレタビラ ●アブラボテ ●イチモンジタナゴ ●ヤリタナゴ ●イタセンパラ ●ニッポンバラタナゴ をエントリーさせました。   そして今日はその結果を発表したいと思います。 あなたの好きタナゴ… 第1位、イタセンパラ 104票    第2位、ヤリタナゴ  49票     第3位、イチモンジタナゴ 43票    第4位、ニッポンバラタナゴ 41票 (魚が遠くてすみません)       第5位、アブラボテ 28票       第6位、シロヒレタビラ 24票    以上のような結果になりました。   イタセンパラはやはり人気ですね。ダントツです。 しかし、よくわからないからとりあえず人気の魚に…というお客様もいましたね。   2位にヤリタナゴが入ったのが意外でしたが、 よくよく考えると「私が好きなタナゴです!」と いろんな人にヤリタナゴをアピールしたので、 その影響もあるかもしれません。   イチモンジタナゴは女性に人気がありましたね。   私の中では渋いタナゴであるニッポンバラタナゴは 大人のお客様よりも小さいお子様の方が好きだと選んでくれましたね。   アブラボテは「写真が悪いわ~実際にはきれいなのに~」というお客さまもいました。 写真がよければ上位にランキングしたかも!?   そして一番意外だったのは、第6位シロヒレタビラ… 私の中では上位に入ると予想していたのですが…。   今回「あなたの好きなタナゴはどれですか?」を行いましたが、 お客様が選ぶときに 「タナゴってこんなに種類がいたのか」「こんなにカラフルなんですね」 と感じていただけたこと、そして 「おれは絶対イチモンジタナゴ!」 という自分の一押しタナゴをもっているお客様がいたことがとても嬉しかったです。   さぁ、あなたも自分の一押しタナゴをさがしに水族館へ遊びに来て下さいね!   ツイート  

まだまだ続くよ産卵ニュース
  • 日本の両生類

まだまだ続くよ産卵ニュース

産卵しているのは、カエルばっかりじゃないぜぇ~。 これはコガタブチサンショウウオの卵のうだぜぇ~、美しいだろう~。 昨年に続き、今年も繁殖に成功しているんだぜぇ~。 展示はもうちょっと待ってほしいぜぇ。   これはブチサンショウウオの卵のうと、オスの写真だぜぇ~。 昨年から繁殖に取り組み始めて、1年で産卵したぜぇ。 うまく発生してくれるといいぜぇ~。   これはヒダサンショウウオのメスだぜぇ。 まだ産卵してないけど、おそらくもうすぐ産むぜぇ。 この種も昨年から繁殖に取り組みはじめたばかりだぜぇ。 楽しみだろう~。   カエルの繁殖の報告が続いたので、くやしくなって急遽アップしたんだろうって?   図星だぜぇ。。。   展示をお楽しみに。   ツイート    

モリアオガエルも産卵。
  • 日本の両生類

モリアオガエルも産卵。

こんにちは。 こちらモリアオガエルの卵塊です。 タゴガエル産卵の喜びのかたわら、モリアオガエルも産みました。 しかも一晩のうちに、ド・ド・ドンッ!と3つも。 産んだ親たちは、オタマジャクシを捕ってきて育てたものです。繁殖までに3年かかりました。   実は一昨年も、モリアオガエルは産卵したのですが、卵塊が途中で乾燥してしまい、 ふ化させることができなかったという苦い経験があります。 今年は、乾燥対策はばっちり。 きっとうまく育つと思います。   ツイート    

やった!タゴガエルが産みました。
  • 日本の両生類

やった!タゴガエルが産みました。

こんにちは。 今日はタゴガエルの産卵について書きます。   タゴガエルは今わたしが一番気に入ってるカエルです。 本州・四国・九州の山地にすんでいて、渓流近くの沢などに産卵します。 昨年は、メスはお腹が大きくなって、オスはメスを誘って鳴くところまではいきましたが、 私の気合いが足りなかったこともあり、結局、抱接や産卵には至らず失敗に終わりました。   そこで、昨年の繁殖期に山へ出かけ、タゴガエルの繁殖場所やその時の水温や気温をはかり、 飼育下で繁殖させるヒントを探しに出かけたのでした。その時の様子がこちらです。 指の先の、白い粒が卵です。 繁殖場所を肌で感じ、しっかり感覚をつかむことができました。   去年はオス1匹、メス1匹で失敗したので、 今年はオス6匹、メス2匹と増員してチャレンジ。 タゴガエル専用に飼育ケージも新たに作成しました。   そして挑んだ2度目の春… 昨年は見られなかった抱接が見られ、 その2日後、ついに産卵!そしてその3日後にはもう一匹のメスも産卵。 白くてプリプリ~♪ もちろん受精もばっちりしていました。 やーー、本当にうれしかったなぁ。   この卵たちの成長の様子は、追ってブログ書きます。 できれば展示もしたいと思ってます。   ツイート    

入部しました。
  • アクア・トトの生き物

入部しました。

こんにちは。   飼育員2年目の岩本です。 当館には、解説ボランティアさんと水族館飼育スタッフが、 骨格標本を製作する集まりがあります。   その名も…。   「骨部」   そんな骨部に、若干アウェーな空気を感じながらも体験入部を申し込んだワタクシ。 体験と言いつつも、いきなりなかなかの大物、カルガモの骨格標本作りに挑戦しました。 水族館だからって、いつも魚の標本ばっか作ってるってわけじゃないんですよ。 たまには鳥とか、哺乳類とか、両生・爬虫類なんかに挑戦しちゃったりもするんですよ。   というわけで、早速体験開始。 始めは慣れない作業に四苦八苦してしまいましたが、 しばらくすると、これが不思議と面白くなってくる。 何が面白いって、標本を作る際に、鳥の体のつくりがよくわかるところ。 骨だけにするにあたり、その他の全ての部分を一つ一つ除去していく過程で へぇー、こんな作りになってたんだぁ~ という発見があります。 学生時代に鳥類学をかすめた私ですが、ここまで細部までじっくり見たことはなかったので、 非常に勉強になりました。 軽い気持ちで体験入部した私ですが、アッサリ本入部を決めました。   と、そんなことを思いつつ、仕上げとしてパ○プユニッシュで細かい肉を取って…(下の写真のように薬剤に漬ける)     最期に乾燥させたら完成!   というわけで、完成品の一部がこちら。 せっかくなので、「美化しすぎだろ!」と言われるGWイベントで 特別に配っている私の似顔絵入り名刺をバックにパシャリ。   なんせ今回私が骨部に入部したのは、 このGWイベントでの水鳥の解説でカルガモの骨格標本をお客様に見せるためですから!!!   もちろん、私以外のスタッフもこのGWイベントでいろいろな生き物の解説を行っております。 名刺にもしっかりとそれぞれのスタッフの似顔絵が入っておりますので、 GW中にご来館された方はぜひ集めて下さいね♪ お待ちしておりまーす★   おしまい♪   ツイート    

受精率0.5%のその後のその後。
  • アクア・トトの生き物

受精率0.5%のその後のその後。

こんにちは。GW突入ですね。 今回から、著者名を村山→堀江(真)に変更することにしました。 よろしくお見知り置きを…。   さて、毎年わたしのこの時期は、GWのイベント準備と、 カエルの繁殖期が重なるため、本当にあっというまに過ぎて行きます。   今年も、また、新たなカエルの繁殖に成功しかけていて、 ちょっとルン♪としています。 その報告は、今度改めて…ということで、 今回は去年繁殖したツチガエルの現在をご紹介します。   去年、育った5匹のオタマジャクシのうち、先頭をきってカエルへと上陸した個体はこちら↓ すごい大きくなりました。 どうやらメスのようですが、オスならすでに繁殖可能サイズです。   では、残りの4匹はどうなったのかといいますと… まだ、オタマジャクシなんです。 でも、後ろあしはだいぶ生えそろってきましたので、もうそろそろで上陸です。   ところで、これまでいろんなオタマジャクシを育ててきましたが、 ツチガエルのオタマジャクシを見て、ちょっと「ん?」と思ったことがあります。 それは、シャイであること。   ヒキガエルも、アマガエルも、ヤマアカガエルもオタマジャクシのころは、 ただただ泳ぎ、ただただ止まり、ただただ食べる。 けっこう無防備に。 さすがにケースをたたいたりするとびっくりはしますが、 物陰に隠れたりはしませんでした。   ところがツチガエルは、基本、物陰に隠れています。 いつ見ても、水草の下やパイプの下に入り込んでいるのです。 オタマジャクシなのにかしこいなー。身を守っているんだなー。 と感心しました。   きっと、他の多くのカエルと違い、オタマジャクシで1年という長い期間を過ごすため、 水中での生きぬく能力がほかのオタマジャクシよりも優れているんだろなー と、私なりに解釈しています。   なんだか、地味な話になってしまいまして、すみません。 では、次回は、今年はじめて産卵にこぎつけた○○ガエルの話をしますね。 お楽しみに~。   ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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