こんにちは、 飼育員2年目、岩本です。 今回は、海水魚飼育初心者の岩本の失敗談です。 文字が多いですが、頑張って読んで下さい。 舞台は、4月のマンスリー水槽に展示されている生物のひとつ、「モミジガイ」というヒトデの水槽です。 マンスリー水槽の展示が始まった4月1日、 ふと、モミジガイの入っている水槽を見てみると・・・!? 白く濁っている!!! Why? ワイ? なぜ??? ということで、先輩とともに原因を探るべく水槽をチェック。 う~ん… 濁る原因になりそうなものは見当たらず。 なんでじゃー! と、諦めかけたその時!!! モミジガイから白い何かが出てるー(゜レ゜) 何コレ? 何これ? What is this? すると先輩が一言。 「これは・・・精子。」 そう、白い濁りの正体は、モミジガイの精子だったのです。 写真のような感じで放精していたために、水槽の水が白く濁ってしまっていたのです。 放精なう。 ということです。 なんだー。 放精だったのね。 スッキリー★ なんて思っていると、先輩が 「岩本、ちゃんと水合わせしたの?」と。 水合わせとは、魚を新しい水槽などに移す際に、なるべく急激な水の変化の少ないように、 少しずつ新しい水に馴らしていくことを言います。 魚を新しい水に入れ替えたりする際には、 水温やphなどが大きく変化しすぎないか、確認する必要があり、 これをしっかり行わないと、 魚は急激な変化に耐えられずに病気になってしまったり、 死んでしまうこともあります。 先輩曰く、 ヒトデは水換えや水槽移動などをして急激に環境が変わったりすると、 それが刺激になって、放精することがあるのだとか。 これまで何の問題もなく飼育してきたモミジガイが、マンスリー水槽に移した翌日に放精。 まさに、水合わせ不足から来た結果です。 何がいけなかったのだろうかと水温だのphだのを確認してまわり、 特に問題はなさそうだなぁと思ったのですが、 ひとつ、重要な項目を忘れていたのです。 それは、 塩分濃度。 そりゃそーだよねー。 海水に棲む生き物ですもの。 淡水魚とは違いますわよ。 というわけで、原因は塩分濃度の調整が甘かったことでした。 海水魚飼育初心者の私は、すっかり別のところに気を取られ、大事な要素を忘れていたのでした。 それを考慮して再び水合わせをしたところ、モミジガイはすっかり元通り。 今では下の写真のような感じで、モリモリ餌(サバの切り身)を食べています。 そしてもちろん、しっかり先輩に叱られたのでした。 おしまい♪ ツイート