おもしろ飼育コラム

ヒキガエルをさがせ
  • 日本の両生類

ヒキガエルをさがせ

こんにちは。 昨年12月の休館日に、少し展示替えを行いました。場所は4階です。これまでクロサンショウウオがいたところに、アズマヒキガエルとナガレヒキガエルを展示して、これまでナガレヒキガエルがいたところにクロサンショウウオが入りました。広い水槽にヒキガエルを移すことができて、個人的には大満足です。春先になったら、たぶん、「クックックック…ッ」っていうアズマヒキガエルの鳴き声も聞こえるようになるんじゃないかと、期待を寄せています。展示替え直後は、飼育係の期待を大きく裏切り、昼間は、「ヒキガエルが全く見えない!!」というつらい状況となっていましたが、水槽内の水の温度を上げたり、夜間の気温の低下を最小限におさえたりして、今は昼間にも見えるようになっています。まぁ、もともとカエルですからね、そんな威風堂々デーンとしているわけではありません。それなりに隠れていますからね。みなさまにも生き物を探す楽しみを感じて頂けたらと思います。葉っぱの下とか…     流木の下とか…、 岩のすき間とか…、   探してみてくださいね!   ツイート

クサガメについたヒル
  • アクア・トトの生き物

クサガメについたヒル

最初に宣言しておきます。 今回の記事、閲覧注意です。 ヒルとか、そういう系苦手な人は見ないでください。   最近、当館に長良川で捕獲したクサガメがやってきました。 メスの立派な個体です。その個体に、たくさんヒルがついていました。 ヌマエラビルという種で、主にニホンイシガメやクサガメに寄生します。 なかなか、興味深いので、皆さんにも是非みてもらいたく。   「そんな気持ち悪いのどこが興味深いのだ!」などという意見は、軽快にスルーします。 ヨメさんから日常的に聞く言葉ですので、へっちゃらで~す。   というわけで、スクロールしないと見えないよう、たくさん改行しておきます。                                 はい、ここまでスクロールされたアナタ。覚悟はよろしいですか。 早速、ごらんいただきましょう。これだ、1・2・3!   これは、ちょうど前あしの裏側です。ビッシリです。私も興味深いとは言いましたが、得意ではありませんので、若干さぶいぼが出ました・・・。次に、背甲に目を向けると、、 プツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツ・・・。 これはヌマエラビルの卵です。   さあ、それでは、さっそくヒルを除去しましょう。 方法は、ただひたすらにピンセットで引っこ抜くだけであります。   この作業を続けること30分。 1頭でこれだけのヒルが!!   まぁ、たくさんいたものです。       ヒル除去後のクサガメ。 スッキリした表情に見える!か見えないかといったら、別に見えないですね。 それよりも、ずっと捕まえられていたことの方が、嫌だったことでしょう。すまんね。     ツイート  

「準備出来ていますか?」~魚を飼う前にやるべきこと~
  • お知らせ

「準備出来ていますか?」~魚を飼う前にやるべきこと~

こんにちは!今年は「魚を飼育するに必要な事」をテーマに いくつかシリーズ化してブログを書いていきたいと思います!   というのも…「魚の飼い方を教えて欲しい!」というお問い合わせが多いからです。   どんな問い合わせがあるのかと言うと… 「近所の川で魚を捕まえたけど飼育法が分からない!」 「川魚の飼い方を教えて!」 「どんな餌を食べるの?」 「魚を飼ったのは良いけど、すぐに死んでしまう。」 「水換えの仕方が分からない。」 「大きくなったから近くの川に放してもいいですか?」 「飼えなくなったので引き取って貰えませんか?」など… 様々な種類のお問い合わせがあります。   「魚」や「身近な河川」に興味を持ってもらう事は非常に嬉しいです。 また「飼育」を通じて、自然界では観察が難しい「魚」の 興味深い生態や理解が深まると思いますので、 機会があれば是非チャレンジしていただきたいとは思いますが…   「魚」を飼う前に必ずいくつか検討していただきたい事があります。 ①「飼育する魚の知識」 ②「飼育器具の検討」です。   ①も②も「当たり前」の事ですが、 飼育相談をしていると 「思いつきで飼育」「数年後の事を考えないで飼育」という 内容が比較的多いからです。 中にはしっかりと知識を深めていらっしゃる方も多いのですが、 それでも上記に挙げた例がまだまだ多いのも事実です。   私が今まで体験した飼育相談の中で、非常に印象に残っているのは… 40代くらいの女性からの質問でした。 「イワナを飼っているのですが、次々と死んで行くのでどうしたらいいでしょうか?」 私は「基本的な飼育器材」や「魚の状態」などを必ず聞くようにしています。 話を進めていくと、とんでもない事が分かりました。   「水温は25℃あります。」 ちなみにこの質問を受けた日は7月の真夏日でした… 「水槽用のクーラーは付けていないのですか?」 「付けていません。」   イワナの仲間は河川上流域の水が冷たい環境に生息しています。 これではイワナが死んでしまうのも無理はありません。   また「近くの河川でコイやナマズの稚魚を採集してきたので、 飼育法や餌を教えて欲しい!」という種類の相談もありますが、 コイやナマズ類は比較的成長が早い上に、 飼育法に問題が無ければ少なくとも5年以上は生きます。 稚魚時は30cmくらいの小さな水槽でも飼育出来ますが、 最終的には90cm以上の大きな水槽を 用意しなければならなくなる可能性が非常に高くなります。   「メダカやタナゴの飼い方を教えて欲しい!」という、   小魚の飼育法についての問い合わせもあります。   メダカの寿命は自然下では「一年」とされていますが、   水槽の中で飼育すると「天敵がいない」 「毎日の給餌」のおかげで、 上手に飼育すれば「3年前後」は 生きる個体がたくさんいますし、 タナゴの仲間も一部例外はありますが、 普通に飼育すれば2~3年くらいは生きます。 「小魚」とはいえども、 比較的長生きするものなのです。   「大きくなって飼育する事が出来ない。」 「飼育に飽きた。」「飼いきれない。」などの理由で、 「飼育放棄」をする事は絶対に許されない行為です。 もし飼育出来ないのであれば、「責任」を持って「飼い主」を探すのが最低限のマナーです。   「飼いきれなくなった魚」を身近な河川に放す、 「密放流」が後を絶たずに、全国的に大きな問題となっています。   逆にこんな事も… 「フナを飼っています!何年も生きています!」 「家で飼っているドジョウが5年以上生きているんです!」 「金魚すくいの金魚が6年も生きていて…」など、 館内を歩いているとお客さんから声を掛けられることもあります。 そういう報告を聞くと非常に嬉しくなります。   「準備出来ていますか?」 「天寿を全うするまで面倒見れますか?」 魚を飼う前に必ず確認しましょう!   ツイート    

ニホンサンキショウタンスイギョハンショクケントウイインカイ
  • 企画展・特別展示

ニホンサンキショウタンスイギョハンショクケントウイインカイ

なにやら長~ぃタイトルですが、漢字にすることができますか? これ、「日本産希少淡水魚繁殖検討委員会」と書きます。 簡単にご説明させていただきますと・・・ 全国の動物園や水族館が会員となっている、社団法人日本動物園水族館協会の事業の一つとして 種保存事業というものがあります。 つまり、希少野生生物を保護していきましょうという活動ですね。 その中で、日本に棲む希少淡水魚を動物園や水族館などで繁殖、保存(これを生息域外保全といいます)を進めていく組織が、 「日本産希少淡水魚繁殖検討委員会」なのです。 (なかなか表立った委員会ではないので、おそらくご存じないことでしょう・・・・・・) 今年は、この委員会が設立して、20周年を迎え、 これを機に日本の淡水魚のおかれている現状や繁殖、保存への取り組み、環境保全についての パネル展示を行なうこととなりました。 ずばり「明日へつなぐ日本の自然-よみがえれ、日本の希少淡水魚-」です。           なんと!この企画は、全国一斉に開催(1/7~)されているんです!! 今回のテーマとして、「無秩序放流」と取り上げています。 外来魚の違法放流や観賞魚の放棄、自然保護の目的でありながら、他の地域からの移動放流など、 無秩序な放流によって引き起される問題点を紹介しています。 全国の動物園水族館あわせて54園館がこの企画に参加していますが、 これだけ多くの動物園や水族館が参加し、展示を行なうということは、このテーマは重要だとも言えますね。       お子様にはちょっとムヅカシイので、ぜひ大人の方に見て頂きたいと思います。そして、お子様やお孫様に自らの言葉で、 今の日本の淡水魚の現状を伝えていただけたらなと願っています。 本来あるべき自然の姿を次世代、次々世代へ残すためにも・・・・。   ツイート      

2012年、いい年になりますように。
  • お知らせ

2012年、いい年になりますように。

2012年がスタートしました。 皆さんの2012年はどんなスタートでしたか?   アクア・トトぎふは、今年開館8周年を迎えます。 毎年多くのお客さまがご来館くださり、 昨年もとても多くのお客さまがお越しくださいました。 スタッフ一同、心より感謝申し上げます。   世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふは、 河川環境学習実践の場として、皆様の心を癒す上質な空間として そして何よりも皆様に愛される水族館であり続けるよう、 努力してまいります。   2012年も世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふを どうぞよろしくお願いいたします。      

動物奮闘記 ~プラナリア駆除小作戦!?~
  • アクア・トトの生き物

動物奮闘記 ~プラナリア駆除小作戦!?~

皆様こんにちは。 動物班の尾崎です。   久々の動物奮闘記ですが、今回はかわいくないですよ~ 気持ち悪いかもしれませんね。ご覚悟を。 今回のテーマは招かざる生物、プラナリアです。 プラナリアが発生するのは、1Fのヤドクガエルが展示されている水槽です。 扁形動物のプラナリアは、生物の再生実験でご存じの方もおありかと思いますが、 水槽の中では美観を損ね厄介者なので、定期的に駆除しています。   こんな感じで、水槽の中に罠をしかける訳ですが、さて今回はどれだけとれたかな??                   衝撃…。 こんなにいたとは驚きです。 ですが、どれだけ駆除しても1カ月もすればまた出てくるプラナリア。 私とプラナリアの戦いはまだまだ続きます…。   ツイート  

さぶい・・・
  • バックヤード

さぶい・・・

さて、いよいよ寒くなって、冬本番を感じさせるようになってきましたね。 休日の昼間っから親子共々毛布にくるまって、寒さをしのいでいる有様です。 (そんな姿を見て、嫁は「ぐうだら親子」と呼びます)   しかし、ちょっと前まで、なかなか寒くならないから、 「今年の冬はどうなってしまうのだ~」と心配になってきていたところ(もちろん仕事上の解釈)です。 なぜなら、日本に分布している淡水魚(魚に限りませんが)は、もちろん四季を感じつつ生きている訳です。 そんな日本産淡水魚(特に希少種と呼ばれる種)を繁殖させようとするならば、 魚たちに四季を感じさせないと上手くいかないのです。 春に繁殖期を迎える種は、その前の冬(低温期)を過ごすことが重要なのです。   現在、アクアトトぎふには、館内にこんな感じで予備槽が並んでいます。   しかし、室内なので、ヒーターが入っていない水槽でも水温変動はほとんどありません。 主に熱帯性淡水魚の予備個体の飼育や日本産淡水魚の稚魚育成などに充てています。 (文字通りぬくぬくと飼育されているわけですなぁ)   では、繁殖用の予備水槽とは、こんな感じ・・・   はい。お外なのです。 濾過循環はなく、井戸水の注水のみで飼育しています。 飼育水温は、井戸水の注水量と気温に左右されるので、注水を絞り気味にすると この時期どんどん水温は下がっていきます。(水槽によっては、氷が張るところも) ちなみに本日の水温は、だいたい7℃前後・・・。 自然下での水温データを基に、冬季の水温の調節を行なっているんですよ。   今年度、繁殖に挑戦する種は、イタセンパラ、ネコギギ、カワバタモロコ、ホトケドジョウ、ウシモツゴ、デメモロコなどなど・・・ 日本産の希少淡水魚の繁殖技術の確立は、種の保存、生息域外保全の一端を担っている訳です。 そんな重責を感じつつ、来春の繁殖に期待する冬であります。   寒がりの私が、寒さを欲するなんて・・・(苦笑)   ツイート    

特別展開始!
  • 企画展・特別展示

特別展開始!

皆様こんにちは。   イトヨに恋する尾崎です。   ついに12月16日より企画展「命まもる魚 トゲウオからのメッセージ」が始まりました! こんな感じです。 今回はいつもの企画展とは少し違います。どこが違うかわかりますか?       そう!水槽が壁から出てるんです! じっくりと魚を観察してもらいたかったので、 このような水槽レイアウトになりました。いつもとちがっていいでしょう? そしてもちろん愛しのイトヨも展示されています。 はじめは波動装置におびえている様子でしたが、今では落ち着いています。   他にも以前、田上さんのブログ「模型」で紹介された、 オオシマさん作のハリヨの模型なども展示されています。 ぜひ見に来て下さいね。   ツイート

ゆらめくイトヨ
  • 企画展・特別展示

ゆらめくイトヨ

トゲウオ展ついにはじまりました。 先日のブログではオザキ氏が、長年恋焦がれていたハリヨから、あっさりとイトヨに心変わりしたと報告されていました。 この驚くほどの「女心と秋の空」っぷりに、我々は失笑を禁じえないわけですが、それはさておきイトヨ日本海型の展示水槽。 ちょっと雰囲気が違います。 その理由はここだけ海をイメージしており、ちょっとした造波装置をつけているからです。 (イトヨは海に下ります) 造波装置と偉そうに言っていますが、波を起こすというよりは、 乱流をおこすといった方がよいでしょうか。 まあ、水槽上部にいわゆる「ししおどし」を設置しています。 これは2008年8月のマンスリー水槽で、潮間帯の生物を展示した時に使用したもので、 90cm定格水槽とはいえ、少しでも雰囲気をだせないかと、適当に作ってみました。 すると、なかなかどうして、ケヤリムシとかゆらめいて非常に良い感じじゃない! もう、テンション急上昇です。   「これ良くない?ねぇ、これ良くない?」と連呼する今夜はブギーバック状態の私を、 皆は「うん、良いね。ぜひ、今度使わせて。」と、 今思うと非常に軽い返事でかわされていました。   私はホントにみんなが使ってくれると思っていたんです。しかし結果は、3年4カ月の放置。 この悲しみをどうすりゃいいの?誰が僕を救ってくれるの?と打ちひしがれる私を、 トゲウオ展担当者、ハタノ・オザキ両名がようやく救ってくれたのでした。 ゆらめくイトヨ、カッコイイです。 次にこの装置が使われるのは、これまでの流れを踏襲すると計算上2014年。 ブラジルでのワールドカップが開催される年ですね。 それでは皆様「アテ ローゴ!」 ※注:特別展は始まったばかりです。   ツイート

子育て中のママにこそ、水族館を思い切り楽しんでほしい
  • アクア・トトの生き物

子育て中のママにこそ、水族館を思い切り楽しんでほしい

平日の昼、館内ではベビーカーを押すママの姿を多く見かけます。 育児や家事の合間に少しだけほっとしていただける時間でしょうか。   幼稚園や保育園に入園前の小さなお子さんたちは、 その小さな瞳をキラキラ輝かせながら 目の前でゆっくりと泳ぐ魚や生き物を見つめています。 お母さんは、そんなわが子の成長がうれしくて写真をパチリ。 このようなほんわかした光景に、私たちも嬉しくなってしまいます。   小さなお子さんたちは、歩くことや走ることが楽しくて、いろんなことに興味があって、 心やからだがどんどん発達していく時期です。 この時期だからこそ、いろんなものを見せてあげたり、教えてあげたり、 一緒になって遊んであげたりしたいですよね。   私たちは、子育て中のママにぜひ、お子さんと一緒に水族館に来ていただきたいと思っています。   水族館のスタッフは、生き物の大切な命を預かる仕事。 来館してくださったお客様に、命の大切さや 生き物の不思議について、少しでも多くのことを伝えたいと考えています。   そんな私たちの思いは、水槽の設計にもあらわれています。 当館の水槽の高さは、お子さんにも見やすいように低い位置にあり、 水槽にはりついて間近に泳ぐ魚たちを見られるようになっています。 これらの展示はきっと、お子さんの好奇心や冒険心を大いにかきたて、 心や脳の発達にも良い影響があったり、 癒しの効果があったりするのではないかと考えています。 お子さんはもちろん、お母さんたちも。   でも、お子さんが何よりも嬉しいのはきっと、 優しいお母さんがいつも近くにいて一緒に笑ってくれること。 そんなささやかで幸せな時間を水族館が提供できれば、 アクア・トトのスタッフはとっても嬉しく思います。   水族館の生き物は皆、水そうの中で いきいきと暮らしています。   その姿を見て、子どもさんたちは純粋な心で大切な何かを感じてくれるはずです。   そして、ここで育んだ「感受性」や「創造力」は、大人になっても色あせることはありません。   「心豊かな、好奇心あふれる子どもに育ってほしい」というお母さんの思いを、 アクア・トトぎふは応援していきたいと考えています。   ツイート        

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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