おもしろ飼育コラム

ひとり甲殻機動隊!part2
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ひとり甲殻機動隊!part2

では、今日は「オカガニがたべたー!」について。   オカガニは雑食なので、まぁ、基本的にはなんでも食べるだろう…と思っていたのですが、事前に、オカガニの食性について調べてみました。図鑑やインターネット、あとは文献に、ちらほらと何を食べるのかが載っていました。落ち葉や木の実、それと…サツマイモ!?サツマイモなんて食べるのか…。沖縄では「サツマイモ喰い」なんて言われることも…。ほんとかね?あとは、甲殻類なので、硬くて立派な殻を維持・形成できるように、カルシウムも大事です。さぁ、飼育環境も落ち着いて、いよいよエサをあげてみよう。ということで、まずは、エビやカニには必ず与えるオキアミから…。↓     つるつるっと食べました。4~5匹のオキアミをつるっと。とにかくエサを食べてくれたということで一安心です。では、次、サツマイモはどうでしょう?食べます食べます。サクサクっと聞こえてきます。その他、リンゴ、ニンジン、魚肉、活きたコオロギを与えて飼育しています。で、木の実もよく食べるはずなので―――――アボカドも与えてみましたが、大きい左右のはさみで、アボカドに対して「あっちいけ!あっちいけ!」と拒否。同居しているミナミオカガニは、なんの躊躇もなくアボカドを完食しました↓ こんな感じで、はじめてのオカガニ飼育は順調にいっています。 12月いっぱい展示してますからね。見に来てくださいね。   ツイート  

次回特別展予告!
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次回特別展予告!

皆様こんにちは。 展示飼育の尾崎です。 今回は、12月16日から始まる企画展についてのお話です。   現在は特殊能力展で、両生爬虫類や魚類、 昆虫まで様々な生物を展示していますが、 今度の特別展の主役はこちら!!     そう、トゲウオです。(写真はトゲウオの仲間、ハリヨです。 ハリヨは常設展示でも見ることができますよ。) タイトルは「命まもる魚 トゲウオからのメッセージ」です。   私は淡水魚の中ではハリヨが一番好きで、 今回の特別展の担当も希望しました。 ハリヨはその姿も好きなのですが、生活史がとても面白く、 長く私のNo1淡水魚でした。   そして現在、トゲウオ展(タイトルが長いので、 私たちは「トゲウオ展」と呼んでいます。)の準備を進めているわけですが、 水族館に入って長年私のNo1を守ってきたハリヨを超える魚に出会ってしまいました。 その魚…こちら!     「イトヨ」です。皆様いかがですか? 私はこのメタリックな美しい銀色の体に心を奪われてしまいました。 イトヨはハリヨと同じ仲間なので、生活史も似ています。   私は水槽の中でしかイトヨを見たことがありませんが、 自然界で見た人に聞くと、イトヨが太陽の光を浴びて、 キラキラと体が輝き、とても美しかったそうです。 ぜひ、私も見てみたいものです!!   そんなイトヨやハリヨなどを展示する、今回のトゲウオ展。 まだまだ準備で大変ですが、良い展示になるよう頑張りますので、 ぜひ見に来て下さいね。   ツイート    

ひとり甲殻機動隊! part 2
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ひとり甲殻機動隊! part 2

こんにちは。甲殻機動隊part1から、はや2ヶ月も経過…。この2ヶ月は、主役の登場を、今か今かと待ち焦がれていたのでした。     今日のお題は、その主役、「オカガニがきたー」 です。     12月のマンスリー水槽の主役の座を射止めております。   こちら↓     なんだ、ふつうのカニではないか? いやいやいや…。大きくて硬くて…。迫力満点!そして力持ち。 甲幅8cmぐらいです。はさまれるとやばいので、しっかりは測っておりません。   オカガニは名前の通り、基本的に丘=陸地で生活するカニです。 産卵の時だけ、海に移動します。 わりと、山の方にすんでいるので、移動の時は、道路を横断することもあります。 なので、オカガニがすんでいる沖縄やその周辺の島では、 オカガニの交通事故死が多いそうな…。 わたしも、石垣島で、道路を横断するオカガニに遭遇しました。 はぁ、かっこいい。   いつも「サンショウウオ!サンショウウオ!」って言っている田上も、 いつも「ハリヨ!ハリヨ!」って言っている尾崎も、 なんだか、オカガニに魅了されちゃってるみたいですよ。   そしてもちろん私も。 こんなカニがいるんなら、沖縄に移住してもいいかも…。 って思ってるぐらいですから。   いろいろと文献や図鑑を見ましたけど、 日本でオカガニを研究している人はあまりいないようです。 なので、オカガニの生態について詳しくは分からないのです。 何年かかってこの大きさになるのかすら分からない。   というわけで、たった1ヶ月の展示ですが、 オカガニについて分かったこと、気がついたこと、おもしろいことがあれば、 またブログに書きます!   とりあえず次は、 「オカガニがたべたー!」 つまり、オカガニの食性について、書こうと思ってます。 ツイート    

模型
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模型

館内には水槽だけでなく、色々な展示物があります。 たとえば、こんなの。 これは触ってもOKなものです。 実際の標本から型をとって製作したと聞いたことがありますが、 細かい点までは再現出来ていません。 ポリプテルスは特徴的な鱗(ガノイン)をしていますので、 欲をいえば、そういう細部までこだわって作ればいいのになーと思います。 (私は製作には携わっておりません)   他にもこんなものも。 これは触れる展示物ではなく、装飾品といったものなのですが、よく見ると・・・   歴戦の傷跡が(笑) 修理するのも私たちですので、お取り扱いはほどほどでお願いします。   で、なんでいきなりこんな話題を持ち出したのかと言うと、 そこには深い訳があるのです。     これですよ・・・。 この模型、実は職員オオシマ氏手作りなのです! ちょっと前から夕方頃になると、工作室にこもって、 発泡スチロールと石膏粘土をコネコネコネコネ何をやっとるんだと思っていたら、 これが出来上がりました。   なかなかどうして、プロ顔負けとまでは言いませんが、 素人耳勝ちくらいは言っても良いくらいの、素晴らしい出来です。 残念なのは、私が作ったのではないという点です。   じゃあ、なんでわざわざ私が記事にしたのかというと、 「すごいっすね」って話をふった時の、オオシマ氏の表情と言ったら! もう見たことないくらいのドヤ顔。 鼻の穴も広がる広がる。   そんなん見たら、切なくなりまして・・。 記事にした次第です。 おあとがよろしいようで・・・。   (何に使われるのかは、まだ秘密です)     ツイート    

エボシカメレオン飼育奮闘日誌~特別展「生物のふしぎな能力」より~
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エボシカメレオン飼育奮闘日誌~特別展「生物のふしぎな能力」より~

こんにちは! 秋季特別展「生物のふしぎな能力展」も終盤です! 今回の特別展の双璧の主役 (個人的にはもう1種ミミックオクトパスだと思っています)である 「エボシカメレオン」を紹介したいと思います!         「カメレオン」と言うとおそらく… 「伸びる舌」 「バラバラに動く目」 「体色変化」などを 想像するのではないでしょうか? 不思議な能力を持ったカメレオン… 個人的には興味深く飼育をするのは面白いですが、 意外に世話が大変です… 今日はその苦労話を一つ… 展示している個体は餌用のコオロギを1日平均で約8匹くらい食べます。 餌をやる時は、カメレオンを驚かさないように 必ず「下」からピンセットで与えます。 「上」から餌を与えると「敵」だと勘違いして、 驚いて餌を食べてくれなくなる時もあります。 カメレオンの仲間は代謝が速いので毎日の給餌が欠かせません。 水を飲ませるのも工夫が必要です。 基本的にはカメレオンの仲間は 水を容器に入れて置くだけでは水を飲んでくれません。 自然界では木の枝や葉っぱに付いた水が「雫」となって、 落ちる様子を見て初めて「水」と認識します。 飼育下では、ケージの上からチューブで水がポタポタと落ちるようにしています。 カメレオンの仲間は主にアフリカ大陸やマダガスカル島に生息しています。 日本とは環境条件が全く異なるので、 カメレオンに合うように条件を合わせなければなりません。 加湿器を設置して適度に湿度を保ちます。 体を温める為のスポットライトや健康を維持する為の紫外線も欠かせません。 飼育環境が合わなければ、すぐに調子を崩してしまいます… 「特展の期間中無事に展示出来るだろうか?」 これが正直な気持ちでした。 しかし、最近は飼育環境に慣れてきましたので、 少し安心しております!観察していると 「人間のような」一面もあるので、とても面白い生物です! 餌を食べる時にガツガツしすぎて、枝を踏み外して落ちそうになったり、 移動の時には細い枝を間違えて掴んで落ちそうになることもあります。 驚いた時や警戒している時には露骨に体色も変化しますし、 世話をする時に手を入れると体は動かさないで、 「目」だけ動かしてこちらの様子をじっと観察しています。 特別展期間中の限定展示ですので、皆さん是非見に来て下さいね!   ツイート            

生物のふしぎな能力5
  • 企画展・特別展示

生物のふしぎな能力5

こんにちわ 今回は「サバクツノトカゲ」のご紹介。 サバクツノトカゲは、危険を感じるとすばやく草むらなどに逃げ込みますが、隠れるところがない場合は、目から血を飛ばして、敵が驚いている隙に逃げることもあります。 脳の血流を制限し、目の毛細血管を破裂させることで、血を飛ばすことができるそうです。 ここまでくると、もうほとんどホラーですね。 恐ろしや・・・・     ツイート    

生物のふしぎな能力4
  • 企画展・特別展示

生物のふしぎな能力4

こんにちは。 今回は、「ハリセンボン」のご紹介。 とても愛嬌のある姿形をしているハリセンボン。 あの大きな目が良いのでしょうか?見ていて、癒されます。 人によく慣れ、餌の時には水面まで寄ってきます・・・。     いやいや、特殊な能力についてお話しましょう。 ハリセンボンの体には、トゲがたくさんあり、危険を感じるとトゲを立たせて、身を守ります。 どうやって立たせているのかというと、口から海水を胃に送りこみ、体を膨らませてトゲを立たせているのです。 どこかの土産物屋さんに、膨らんだ状態でぶら下がってるのを見かけたことありませんか? あんな感じに膨らみます。すごいですね。痛そうですよね。 さて、ハリセンボンとありますが、トゲは千本もあるのかというと、実はありません。 もちろん個体差もありますが、350本前後のようです。 ツイート  

プチリニューアル♪
  • 新しい展示

プチリニューアル♪

この秋、プチリニューアルを行ないました。 それは、3階にある「上流の魚」たるタイトルがつく アジメドジョウの展示水槽です。 以前より、アジメドジョウを展示飼育しておりましたが、 隠れて見えなかったり、じっとしていて泳がなかったりと私個人的にも不満の残る展示でした。 実は、このアジメドジョウは、上流域つまり流れのある場所に棲んでいて、 よく泳ぐのです!! 川の中に潜ってみると 川底を這うように、群れをなしてぴろぴろ~っと泳いでいるではありませんか! 初めて見た時、感動すら覚えました。 夏、上流で川遊びした方は、そんな彼らを見たことがあるかもしれませんね? その様子を水槽でも再現したくて、今回水槽内に水流を付けてみました。 流れに負けじと泳ぐものや石の隙間をうねうね潜っているものなど まさに自然!!(と自画自賛) ま、水槽の片隅で休憩モードになっているものもいますが、それは愛嬌ってことで・・・。 泳ぐアジメドジョウをぜひご覧あれ!!! (アジメドジョウに混じってヨシノボリも展示しています)     ツイート

生物のふしぎな能力3
  • 企画展・特別展示

生物のふしぎな能力3

こんにちは。   今回は「食虫植物」です。 普通、植物は根や葉から窒素やリンなどの栄養を吸収しています。しかし、食虫植物の仲間が生息する環境は、栄養の少ない環境であるため、昆虫などを捕まえて分解し、養分を吸収することで栄養を補っています。 昆虫の捕まえ方は種類によって違います。 粘着式 写真は、モウセンゴケ。葉の表面にある繊毛からネバネバした粘液を出し、昆虫などがくっつき捕えます。   罠式 写真は、ハエトリソウ。二枚貝のような葉の表面の感覚毛に昆虫などが触れると、開いていた葉を閉じて、捕まえます。   落とし穴式 写真は、ウツボカズラ。葉の形が袋のようになっていて、中には消化液が入っているので、入り込んだ昆虫などは、消化され吸収されてしまいます。   いやぁ、生き物ってすばらしいですね。 では、次回またお会いしましょう。   ツイート    

ミミックオクトパスのカレイ(鰈)な擬態?
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ミミックオクトパスのカレイ(鰈)な擬態?

こんにちは! 今回は、ミミックオクトパスの 不思議な魅力についてご紹介したいと思います! 「ゼブラオクトパス」という名前がありますが、 別名の「ミミックオクトパス」という名前の方が有名だと思います。   比較的最近発見されたタコの仲間で、 テレビやマスコミでも放映され一躍有名になった種類です。 その有名になった驚くべき能力とは「他の生物への擬態」… すなわち他生物の形態をマネするということです。 書物によると「ウミヘビ」「ミノカサゴ」などの毒のある生物や カレイやカニなどの生物への擬態も可能との事。 しかも擬態できる種類は40種類以上とレパートリーが広い… 生物界に「アカデミー賞」があれば「主演」で受賞間違いなしかと思います。 ちなみに水槽の中ではどんな擬態をするのかというと… 私が確認したのは3つだけです。(何となくですが…おそらく…) 「カニ」 「カレイ」 「ウミヘビ」 水槽掃除やメンテナンスを行うために水槽に手を入れる時があります。 その時に驚くのか分かりませんが、   予想外のでき事が数回ありました。 実際にこんな事がありました。 水槽の様子を見に行った所、 ミミックオクトパスの姿が見当たりません。 タコの仲間はわずかな隙間があれば水槽から逃げ出してしまう程です。 ですが、水槽のフタはしっかりと閉まっており… 水槽の下を見ても発見出来ません… 「どうしよう…」と冷や汗が出始めた時に、 水槽の中にある石をひっくり返して見ると… いました…砂の中に潜っていたのです。 と同時にミミックオクトパスが「カレイ」のような形で泳ぎ出しました。 わずか数秒の出来事ですが、思わず「あっ!」と声を出してしまいました。 こういった瞬間に立ち会える時が、本当に嬉しいです! また紹介したいと思います!   ツイート            

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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