おもしろ飼育コラム

ニホンサンキショウタンスイギョハンショクケントウイインカイ
  • 企画展・特別展示

ニホンサンキショウタンスイギョハンショクケントウイインカイ

なにやら長~ぃタイトルですが、漢字にすることができますか? これ、「日本産希少淡水魚繁殖検討委員会」と書きます。 簡単にご説明させていただきますと・・・ 全国の動物園や水族館が会員となっている、社団法人日本動物園水族館協会の事業の一つとして 種保存事業というものがあります。 つまり、希少野生生物を保護していきましょうという活動ですね。 その中で、日本に棲む希少淡水魚を動物園や水族館などで繁殖、保存(これを生息域外保全といいます)を進めていく組織が、 「日本産希少淡水魚繁殖検討委員会」なのです。 (なかなか表立った委員会ではないので、おそらくご存じないことでしょう・・・・・・) 今年は、この委員会が設立して、20周年を迎え、 これを機に日本の淡水魚のおかれている現状や繁殖、保存への取り組み、環境保全についての パネル展示を行なうこととなりました。 ずばり「明日へつなぐ日本の自然-よみがえれ、日本の希少淡水魚-」です。           なんと!この企画は、全国一斉に開催(1/7~)されているんです!! 今回のテーマとして、「無秩序放流」と取り上げています。 外来魚の違法放流や観賞魚の放棄、自然保護の目的でありながら、他の地域からの移動放流など、 無秩序な放流によって引き起される問題点を紹介しています。 全国の動物園水族館あわせて54園館がこの企画に参加していますが、 これだけ多くの動物園や水族館が参加し、展示を行なうということは、このテーマは重要だとも言えますね。       お子様にはちょっとムヅカシイので、ぜひ大人の方に見て頂きたいと思います。そして、お子様やお孫様に自らの言葉で、 今の日本の淡水魚の現状を伝えていただけたらなと願っています。 本来あるべき自然の姿を次世代、次々世代へ残すためにも・・・・。   ツイート      

2012年、いい年になりますように。
  • お知らせ

2012年、いい年になりますように。

2012年がスタートしました。 皆さんの2012年はどんなスタートでしたか?   アクア・トトぎふは、今年開館8周年を迎えます。 毎年多くのお客さまがご来館くださり、 昨年もとても多くのお客さまがお越しくださいました。 スタッフ一同、心より感謝申し上げます。   世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふは、 河川環境学習実践の場として、皆様の心を癒す上質な空間として そして何よりも皆様に愛される水族館であり続けるよう、 努力してまいります。   2012年も世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふを どうぞよろしくお願いいたします。      

動物奮闘記 ~プラナリア駆除小作戦!?~
  • アクア・トトの生き物

動物奮闘記 ~プラナリア駆除小作戦!?~

皆様こんにちは。 動物班の尾崎です。   久々の動物奮闘記ですが、今回はかわいくないですよ~ 気持ち悪いかもしれませんね。ご覚悟を。 今回のテーマは招かざる生物、プラナリアです。 プラナリアが発生するのは、1Fのヤドクガエルが展示されている水槽です。 扁形動物のプラナリアは、生物の再生実験でご存じの方もおありかと思いますが、 水槽の中では美観を損ね厄介者なので、定期的に駆除しています。   こんな感じで、水槽の中に罠をしかける訳ですが、さて今回はどれだけとれたかな??                   衝撃…。 こんなにいたとは驚きです。 ですが、どれだけ駆除しても1カ月もすればまた出てくるプラナリア。 私とプラナリアの戦いはまだまだ続きます…。   ツイート  

さぶい・・・
  • バックヤード

さぶい・・・

さて、いよいよ寒くなって、冬本番を感じさせるようになってきましたね。 休日の昼間っから親子共々毛布にくるまって、寒さをしのいでいる有様です。 (そんな姿を見て、嫁は「ぐうだら親子」と呼びます)   しかし、ちょっと前まで、なかなか寒くならないから、 「今年の冬はどうなってしまうのだ~」と心配になってきていたところ(もちろん仕事上の解釈)です。 なぜなら、日本に分布している淡水魚(魚に限りませんが)は、もちろん四季を感じつつ生きている訳です。 そんな日本産淡水魚(特に希少種と呼ばれる種)を繁殖させようとするならば、 魚たちに四季を感じさせないと上手くいかないのです。 春に繁殖期を迎える種は、その前の冬(低温期)を過ごすことが重要なのです。   現在、アクアトトぎふには、館内にこんな感じで予備槽が並んでいます。   しかし、室内なので、ヒーターが入っていない水槽でも水温変動はほとんどありません。 主に熱帯性淡水魚の予備個体の飼育や日本産淡水魚の稚魚育成などに充てています。 (文字通りぬくぬくと飼育されているわけですなぁ)   では、繁殖用の予備水槽とは、こんな感じ・・・   はい。お外なのです。 濾過循環はなく、井戸水の注水のみで飼育しています。 飼育水温は、井戸水の注水量と気温に左右されるので、注水を絞り気味にすると この時期どんどん水温は下がっていきます。(水槽によっては、氷が張るところも) ちなみに本日の水温は、だいたい7℃前後・・・。 自然下での水温データを基に、冬季の水温の調節を行なっているんですよ。   今年度、繁殖に挑戦する種は、イタセンパラ、ネコギギ、カワバタモロコ、ホトケドジョウ、ウシモツゴ、デメモロコなどなど・・・ 日本産の希少淡水魚の繁殖技術の確立は、種の保存、生息域外保全の一端を担っている訳です。 そんな重責を感じつつ、来春の繁殖に期待する冬であります。   寒がりの私が、寒さを欲するなんて・・・(苦笑)   ツイート    

特別展開始!
  • 企画展・特別展示

特別展開始!

皆様こんにちは。   イトヨに恋する尾崎です。   ついに12月16日より企画展「命まもる魚 トゲウオからのメッセージ」が始まりました! こんな感じです。 今回はいつもの企画展とは少し違います。どこが違うかわかりますか?       そう!水槽が壁から出てるんです! じっくりと魚を観察してもらいたかったので、 このような水槽レイアウトになりました。いつもとちがっていいでしょう? そしてもちろん愛しのイトヨも展示されています。 はじめは波動装置におびえている様子でしたが、今では落ち着いています。   他にも以前、田上さんのブログ「模型」で紹介された、 オオシマさん作のハリヨの模型なども展示されています。 ぜひ見に来て下さいね。   ツイート

ゆらめくイトヨ
  • 企画展・特別展示

ゆらめくイトヨ

トゲウオ展ついにはじまりました。 先日のブログではオザキ氏が、長年恋焦がれていたハリヨから、あっさりとイトヨに心変わりしたと報告されていました。 この驚くほどの「女心と秋の空」っぷりに、我々は失笑を禁じえないわけですが、それはさておきイトヨ日本海型の展示水槽。 ちょっと雰囲気が違います。 その理由はここだけ海をイメージしており、ちょっとした造波装置をつけているからです。 (イトヨは海に下ります) 造波装置と偉そうに言っていますが、波を起こすというよりは、 乱流をおこすといった方がよいでしょうか。 まあ、水槽上部にいわゆる「ししおどし」を設置しています。 これは2008年8月のマンスリー水槽で、潮間帯の生物を展示した時に使用したもので、 90cm定格水槽とはいえ、少しでも雰囲気をだせないかと、適当に作ってみました。 すると、なかなかどうして、ケヤリムシとかゆらめいて非常に良い感じじゃない! もう、テンション急上昇です。   「これ良くない?ねぇ、これ良くない?」と連呼する今夜はブギーバック状態の私を、 皆は「うん、良いね。ぜひ、今度使わせて。」と、 今思うと非常に軽い返事でかわされていました。   私はホントにみんなが使ってくれると思っていたんです。しかし結果は、3年4カ月の放置。 この悲しみをどうすりゃいいの?誰が僕を救ってくれるの?と打ちひしがれる私を、 トゲウオ展担当者、ハタノ・オザキ両名がようやく救ってくれたのでした。 ゆらめくイトヨ、カッコイイです。 次にこの装置が使われるのは、これまでの流れを踏襲すると計算上2014年。 ブラジルでのワールドカップが開催される年ですね。 それでは皆様「アテ ローゴ!」 ※注:特別展は始まったばかりです。   ツイート

子育て中のママにこそ、水族館を思い切り楽しんでほしい
  • アクア・トトの生き物

子育て中のママにこそ、水族館を思い切り楽しんでほしい

平日の昼、館内ではベビーカーを押すママの姿を多く見かけます。 育児や家事の合間に少しだけほっとしていただける時間でしょうか。   幼稚園や保育園に入園前の小さなお子さんたちは、 その小さな瞳をキラキラ輝かせながら 目の前でゆっくりと泳ぐ魚や生き物を見つめています。 お母さんは、そんなわが子の成長がうれしくて写真をパチリ。 このようなほんわかした光景に、私たちも嬉しくなってしまいます。   小さなお子さんたちは、歩くことや走ることが楽しくて、いろんなことに興味があって、 心やからだがどんどん発達していく時期です。 この時期だからこそ、いろんなものを見せてあげたり、教えてあげたり、 一緒になって遊んであげたりしたいですよね。   私たちは、子育て中のママにぜひ、お子さんと一緒に水族館に来ていただきたいと思っています。   水族館のスタッフは、生き物の大切な命を預かる仕事。 来館してくださったお客様に、命の大切さや 生き物の不思議について、少しでも多くのことを伝えたいと考えています。   そんな私たちの思いは、水槽の設計にもあらわれています。 当館の水槽の高さは、お子さんにも見やすいように低い位置にあり、 水槽にはりついて間近に泳ぐ魚たちを見られるようになっています。 これらの展示はきっと、お子さんの好奇心や冒険心を大いにかきたて、 心や脳の発達にも良い影響があったり、 癒しの効果があったりするのではないかと考えています。 お子さんはもちろん、お母さんたちも。   でも、お子さんが何よりも嬉しいのはきっと、 優しいお母さんがいつも近くにいて一緒に笑ってくれること。 そんなささやかで幸せな時間を水族館が提供できれば、 アクア・トトのスタッフはとっても嬉しく思います。   水族館の生き物は皆、水そうの中で いきいきと暮らしています。   その姿を見て、子どもさんたちは純粋な心で大切な何かを感じてくれるはずです。   そして、ここで育んだ「感受性」や「創造力」は、大人になっても色あせることはありません。   「心豊かな、好奇心あふれる子どもに育ってほしい」というお母さんの思いを、 アクア・トトぎふは応援していきたいと考えています。   ツイート        

ひとり甲殻機動隊!part2
  • 企画展・特別展示

ひとり甲殻機動隊!part2

では、今日は「オカガニがたべたー!」について。   オカガニは雑食なので、まぁ、基本的にはなんでも食べるだろう…と思っていたのですが、事前に、オカガニの食性について調べてみました。図鑑やインターネット、あとは文献に、ちらほらと何を食べるのかが載っていました。落ち葉や木の実、それと…サツマイモ!?サツマイモなんて食べるのか…。沖縄では「サツマイモ喰い」なんて言われることも…。ほんとかね?あとは、甲殻類なので、硬くて立派な殻を維持・形成できるように、カルシウムも大事です。さぁ、飼育環境も落ち着いて、いよいよエサをあげてみよう。ということで、まずは、エビやカニには必ず与えるオキアミから…。↓     つるつるっと食べました。4~5匹のオキアミをつるっと。とにかくエサを食べてくれたということで一安心です。では、次、サツマイモはどうでしょう?食べます食べます。サクサクっと聞こえてきます。その他、リンゴ、ニンジン、魚肉、活きたコオロギを与えて飼育しています。で、木の実もよく食べるはずなので―――――アボカドも与えてみましたが、大きい左右のはさみで、アボカドに対して「あっちいけ!あっちいけ!」と拒否。同居しているミナミオカガニは、なんの躊躇もなくアボカドを完食しました↓ こんな感じで、はじめてのオカガニ飼育は順調にいっています。 12月いっぱい展示してますからね。見に来てくださいね。   ツイート  

次回特別展予告!
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次回特別展予告!

皆様こんにちは。 展示飼育の尾崎です。 今回は、12月16日から始まる企画展についてのお話です。   現在は特殊能力展で、両生爬虫類や魚類、 昆虫まで様々な生物を展示していますが、 今度の特別展の主役はこちら!!     そう、トゲウオです。(写真はトゲウオの仲間、ハリヨです。 ハリヨは常設展示でも見ることができますよ。) タイトルは「命まもる魚 トゲウオからのメッセージ」です。   私は淡水魚の中ではハリヨが一番好きで、 今回の特別展の担当も希望しました。 ハリヨはその姿も好きなのですが、生活史がとても面白く、 長く私のNo1淡水魚でした。   そして現在、トゲウオ展(タイトルが長いので、 私たちは「トゲウオ展」と呼んでいます。)の準備を進めているわけですが、 水族館に入って長年私のNo1を守ってきたハリヨを超える魚に出会ってしまいました。 その魚…こちら!     「イトヨ」です。皆様いかがですか? 私はこのメタリックな美しい銀色の体に心を奪われてしまいました。 イトヨはハリヨと同じ仲間なので、生活史も似ています。   私は水槽の中でしかイトヨを見たことがありませんが、 自然界で見た人に聞くと、イトヨが太陽の光を浴びて、 キラキラと体が輝き、とても美しかったそうです。 ぜひ、私も見てみたいものです!!   そんなイトヨやハリヨなどを展示する、今回のトゲウオ展。 まだまだ準備で大変ですが、良い展示になるよう頑張りますので、 ぜひ見に来て下さいね。   ツイート    

ひとり甲殻機動隊! part 2
  • 未分類

ひとり甲殻機動隊! part 2

こんにちは。甲殻機動隊part1から、はや2ヶ月も経過…。この2ヶ月は、主役の登場を、今か今かと待ち焦がれていたのでした。     今日のお題は、その主役、「オカガニがきたー」 です。     12月のマンスリー水槽の主役の座を射止めております。   こちら↓     なんだ、ふつうのカニではないか? いやいやいや…。大きくて硬くて…。迫力満点!そして力持ち。 甲幅8cmぐらいです。はさまれるとやばいので、しっかりは測っておりません。   オカガニは名前の通り、基本的に丘=陸地で生活するカニです。 産卵の時だけ、海に移動します。 わりと、山の方にすんでいるので、移動の時は、道路を横断することもあります。 なので、オカガニがすんでいる沖縄やその周辺の島では、 オカガニの交通事故死が多いそうな…。 わたしも、石垣島で、道路を横断するオカガニに遭遇しました。 はぁ、かっこいい。   いつも「サンショウウオ!サンショウウオ!」って言っている田上も、 いつも「ハリヨ!ハリヨ!」って言っている尾崎も、 なんだか、オカガニに魅了されちゃってるみたいですよ。   そしてもちろん私も。 こんなカニがいるんなら、沖縄に移住してもいいかも…。 って思ってるぐらいですから。   いろいろと文献や図鑑を見ましたけど、 日本でオカガニを研究している人はあまりいないようです。 なので、オカガニの生態について詳しくは分からないのです。 何年かかってこの大きさになるのかすら分からない。   というわけで、たった1ヶ月の展示ですが、 オカガニについて分かったこと、気がついたこと、おもしろいことがあれば、 またブログに書きます!   とりあえず次は、 「オカガニがたべたー!」 つまり、オカガニの食性について、書こうと思ってます。 ツイート    

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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