こんにちは!今年は「魚を飼育するに必要な事」をテーマに いくつかシリーズ化してブログを書いていきたいと思います! というのも…「魚の飼い方を教えて欲しい!」というお問い合わせが多いからです。 どんな問い合わせがあるのかと言うと… 「近所の川で魚を捕まえたけど飼育法が分からない!」 「川魚の飼い方を教えて!」 「どんな餌を食べるの?」 「魚を飼ったのは良いけど、すぐに死んでしまう。」 「水換えの仕方が分からない。」 「大きくなったから近くの川に放してもいいですか?」 「飼えなくなったので引き取って貰えませんか?」など… 様々な種類のお問い合わせがあります。 「魚」や「身近な河川」に興味を持ってもらう事は非常に嬉しいです。 また「飼育」を通じて、自然界では観察が難しい「魚」の 興味深い生態や理解が深まると思いますので、 機会があれば是非チャレンジしていただきたいとは思いますが… 「魚」を飼う前に必ずいくつか検討していただきたい事があります。 ①「飼育する魚の知識」 ②「飼育器具の検討」です。 ①も②も「当たり前」の事ですが、 飼育相談をしていると 「思いつきで飼育」「数年後の事を考えないで飼育」という 内容が比較的多いからです。 中にはしっかりと知識を深めていらっしゃる方も多いのですが、 それでも上記に挙げた例がまだまだ多いのも事実です。 私が今まで体験した飼育相談の中で、非常に印象に残っているのは… 40代くらいの女性からの質問でした。 「イワナを飼っているのですが、次々と死んで行くのでどうしたらいいでしょうか?」 私は「基本的な飼育器材」や「魚の状態」などを必ず聞くようにしています。 話を進めていくと、とんでもない事が分かりました。 「水温は25℃あります。」 ちなみにこの質問を受けた日は7月の真夏日でした… 「水槽用のクーラーは付けていないのですか?」 「付けていません。」 イワナの仲間は河川上流域の水が冷たい環境に生息しています。 これではイワナが死んでしまうのも無理はありません。 また「近くの河川でコイやナマズの稚魚を採集してきたので、 飼育法や餌を教えて欲しい!」という種類の相談もありますが、 コイやナマズ類は比較的成長が早い上に、 飼育法に問題が無ければ少なくとも5年以上は生きます。 稚魚時は30cmくらいの小さな水槽でも飼育出来ますが、 最終的には90cm以上の大きな水槽を 用意しなければならなくなる可能性が非常に高くなります。 「メダカやタナゴの飼い方を教えて欲しい!」という、 小魚の飼育法についての問い合わせもあります。 メダカの寿命は自然下では「一年」とされていますが、 水槽の中で飼育すると「天敵がいない」 「毎日の給餌」のおかげで、 上手に飼育すれば「3年前後」は 生きる個体がたくさんいますし、 タナゴの仲間も一部例外はありますが、 普通に飼育すれば2~3年くらいは生きます。 「小魚」とはいえども、 比較的長生きするものなのです。 「大きくなって飼育する事が出来ない。」 「飼育に飽きた。」「飼いきれない。」などの理由で、 「飼育放棄」をする事は絶対に許されない行為です。 もし飼育出来ないのであれば、「責任」を持って「飼い主」を探すのが最低限のマナーです。 「飼いきれなくなった魚」を身近な河川に放す、 「密放流」が後を絶たずに、全国的に大きな問題となっています。 逆にこんな事も… 「フナを飼っています!何年も生きています!」 「家で飼っているドジョウが5年以上生きているんです!」 「金魚すくいの金魚が6年も生きていて…」など、 館内を歩いているとお客さんから声を掛けられることもあります。 そういう報告を聞くと非常に嬉しくなります。 「準備出来ていますか?」 「天寿を全うするまで面倒見れますか?」 魚を飼う前に必ず確認しましょう! ツイート