おもしろ飼育コラム

アベサンショウウオの卵のう展示開始
  • 日本の両生類

アベサンショウウオの卵のう展示開始

アベサンショウウオが、3月19日に産卵しました。 アベサンショウウオの繁殖期は11~12月頃です。 はっきりいって時期外れ。 オスは水中でメスを待っていましたし、メスも卵を持っているようでしたので、 いまかいまかと待ち焦がれること数カ月。 もう、10回ぐらいあきらめては、「いや、まだまだ」と思いなおす日々・・・。 発見したときは、思わずケージのフタを閉めて、自問自答してまいました。 「今、卵のうあったよね」「あった」「今、何月?」「3月」「・・・」「・・・」 もう一度そっとのぞくと、あるやん!やっぱりあるやん!   しかし、ここでうかれて小躍りしてしまうようなことはしません。 受精しているかわかりませんからね。 カスミサンショウウオにことごとく未受精卵を産ませてしまった前科者の私です。 同僚には「産んでたけど、時期も時期だし、ダメやと思うよ」などと、 ホントは期待で胸いっぱいにも関わらず、思ってもいないことを口にしてしまったものです。   その後、ようやく発生を確認できて、展示に至りました。 ちなみに、アベサンショウウオは、環境省レッドリストで絶滅危惧ⅠA類のカテゴリーで、 日本の両生類で唯一、国内希少野生動植物種に指定されており厳重に保護されています。 アベサンショウウオの飼育下繁殖は今回がおそらく2例目です。 (飼育下で産卵した卵のうの展示は、初でしょう。)   サンショウウオの仲間は、ほぼ全ての種が絶滅危惧種に指定されています。 展示を通じて、そのような現状について知ってもらえたらと思います。 

コリドラス展だより NO.3
  • 企画展・特別展示

コリドラス展だより NO.3

    みなさんこんにちは!飼育スタッフ国崎です。 今回からコリドラスを1種類づつ紹介していきます。 トップバッターは、コリドラス・メタエ コロンビアのメタ川水系を中心に分布していることから このような学名が付けられました。 体高が高いコリドラスで アイバンドと背鰭から尾鰭にかけての黒いラインが特徴的です。 全長は2㎝ほど、チョコチョコ泳ぐ姿がとてもかわいらしいですね! 見に来てね!

動物奮闘記 ~マリンとの練習その1~
  • アクア・トトの生き物

動物奮闘記 ~マリンとの練習その1~

みなさまこんにちは。 動物班の尾崎です。 以前報告させていただいた様に、無事アシカショーデビューを果たす事ができました。 しかし、練習を始めてからデビューまでの約1カ月半…いろんなことがありました。   そもそも私はアシカが苦手でした。 もちろん『かわいいなぁ~』とは思いますが、それよりあの鋭い歯が怖かったのです。 そのため私の練習は、アシカへの恐怖心をなくすことから始まりました。   アクア・トトではショーに出ているアシカ(名前はマリンです)の他にミントという個体がいます。 ミントはデビュー前なので、すぐに恐怖心はなくなったのですが、 マリンはプログラム通りに動いてくれるまで時間がかかりました(私が未熟だから?)。 私が『もう怖くない!』と思って練習していても、 周りで見ている先輩からは「ビビりすぎ」と言われてしまい、 なかなかうまくいきませんでした。   しだいにマリンに慣れてくると、次はサインを覚えなくてはいけません。 そして次はそのサインを出すタイミングがなかなか掴めませんでした。 私はマリンの様子をうかがい、マリンは私のサインを待つ… お互いに『次どうするのよ』といった感じで固まってしまうこともありました。   それでもやっと、次のショーで使用するサインを覚え、マリンも反応するようになってきたころ…。 新たな難関が私を待っていました。 その難関とは!?   ・・・その2へ続く。   写真はマリンと練習する私。左ピースのサインでマリンは笑います。

コリドラス展だより NO.2
  • 企画展・特別展示

コリドラス展だより NO.2

みなさんこんにちは、飼育スタッフ国崎です。 特別企画展「アマゾンの扉をひらく~小さなナマズコリドラスを探して~」 この日は日曜日、たくさんのお客様に見ていただきました。 (実際にアマゾンに行ってコリドラスをつかまえたんだ!すごいな!) (コリドラスってかわいいね!) という声が多かったです。 自分のお気に入りのコリドラスを見つける人も多くいました。 次回から、展示しているコリドラス30種を1種ずつ紹介していきます! 

ハルキタル・・・
  • アクア・トトの生き物

ハルキタル・・・

三寒四温。 日ごとに春の訪れを感じる今日この頃です。 館内でも、冬から春への移り変わりを目にすることができます。   新しい芽を出すもの・・・   花を咲かせるもの・・・ 春の訪れは、誰もが(花粉症の方はごめんなさい)朗らかな気分になることでしょう。   日本には、春夏秋冬があります。 この四季による環境の変化は、 日本にもともとすむ野生生物(植物も含む)にとって、 なくてはならないものです。 しかし、近年の異常気象・・・。 四季の変化を必要とする日本の自然生態系にとって、 未来は決して明るいものではないように感じます。 いつまでも四季を感じる自然に囲まれていたいと願うばかりです。

4月、5月のアクア・スクールはこれ!
  • イベント

4月、5月のアクア・スクールはこれ!

もうすぐ春ですね~ ♪ と、いうことで、4月と5月は春を感じる自然体験をします。 どんな内容かといいますと春の草花や川原の石で遊び、鳥や虫など生き物探しをします。 「この草でこんなことできるんだ~!」とか、 「この草食べられるんだ~!(※プログラム中は食べませんが…。)」、 「これは危険な生きものだ~!」などなど、 身近にたくさんの生きものがいることを知り、 遊びを通じて、肌で生きものを感じ自然をみつめます。  みなさんもスタッフと一緒に春を感じませんか? そして、これを機会に自然体験を始めませんか? 5月には幼児向け(対象:年中・年長)のプレアクア・スクールも新しく始めますよ。 詳細が決まり次第当館HPでお知らせいたします。 お楽しみに!

動物奮闘記~デビュー~
  • アクア・トトの生き物
  • イベント

動物奮闘記~デビュー~

みなさまこんにちは。 動物班の尾崎です。   今回はみなさまにご報告があります。 私、尾崎は今月19日をもちまして…     アシカショーデビューをいたしました!! デビュー初日はお客様も暖かく見守って下さり、緊張していましたが、 セリフをど忘れすることなく無事終えることができました。   しかし、デビューまでは本当に大変でした。 リアルタイムでデビューまでの道のりを書ければよかったのですが、 練習がなかなかうまくいかず落ち込んでいまい、書けませんでした。 またショーデビューまでの私とマリンの奮闘記を書いていこうと思っています。 その中で、なぜかカピバラのしずちゃんも登場しますよ(笑)   19日からはアシカショーの内容も新しくなりましたので、ぜひ遊びに来て下さいね! 写真は私とマリンの練習風景です。 見つめ合っております。

コリドラス展だより NO.1~新しい企画展スタートしました!~
  • 企画展・特別展示

コリドラス展だより NO.1~新しい企画展スタートしました!~

  みなさんこんにちは、飼育スタッフの国崎です! 新しい企画展がスタートしました。     アマゾンの扉をひらく ~小さなナマズ、コリドラスを探して~   これがコリドラスです。 南米大陸アマゾンに分布し現在143種以上が確認されています。  なんと種類の多いことでしょう! 私は以前アマゾンに行ったことがあります。ペルーとブラジルです。 アンデス山脈の源流から始まり、アマゾン川の河口まで いろんな場所でいろんなコリドラスに出会いました。 ペルーとブラジルの探検記を通じてコリドラスの紹介やアマゾンの 様々な情景が見えてくる展開になっています。   コリドラスの生体展示は30種ほど。 写真展示も合わせると○○○種にもなります!(会場で確かめてみてね!) アマゾン川流域の人々の暮らしを紹介するコーナーもありますよ。 これからは随時ブログでアップしていくように頑張ります。 待ちきれない人はまず見にきてくださいね!

動物奮闘記 ~これは、もしかして!?~
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

動物奮闘記 ~これは、もしかして!?~

みなさまこんにちは。 動物班の尾崎です。   今回は写真のカピバラについてです。   カピバラといえば、キャラクターにもなるぐらい人気の動物です。 アクア・トトでは、そんなカピバラが2頭(♂のヤマちゃんと♀のシズちゃん)飼育されています。   カピバラは草食性の動物で、モリモリ糞をします。もう毎日快便です。 シズちゃんはプールの中で糞をするので、掃除は楽なのですが、 ヤマちゃんは陸場で糞をするので大変です。   そんなカピバラの掃除をしていたある日、シズちゃんから「ぷぅ~」という音が!! もしやこれはオナラ?!初めて聞いたのでビックリしました。 音は人間の言うところの「すかしっぺ」みたいだったので、 クサイかなぁ~っと思いニオイをかいでみましたが、その時は無臭でした。 これは意外。   そして数日後、またカピバラの掃除をしていると、今度はヤマちゃんから「ぶぅ~」という音が! これは人間で言うところの「音がするオナラ」です。 前に聞いた音とは違うな~っと思っていたら…。   くさいッ!!!!!!   息をとめながら残りの掃除をして、急いで退散しました(笑)   魚類班の時は知らなかった経験ができました。

フ化しました
  • 日本の両生類

フ化しました

3月6日からスタートした「サンショウウオの卵のう展示」、 早くもクロサンショウウオのフ化が始まりました。 なんとかフ化前に展示をと、脳内図面!現場合わせ!木材カットはまとめて6本、を合言葉に フルスピード展示製作してよかったです。 ホクリクサンショウウオは、フ化もうしばらくかかりそうです。 <ホクリクの卵のうの様子>   卵のうの中でグリングリン動くのが良く見えます。 みなさん、今こそ観察のチャンス。。   実はこの展示、水槽が3基用意してあります。 カスミもいけるでー!と見事なまでの見切り発車の結果、 いまだ「2月に産卵した卵のうは未受精でした。テヘッ!」的なPOPが、 空の水槽に貼り付けてある状態が続いています。   「あきらめたら、そこで試合終了だよ」 そう、あきらめてはいませんよ、私は!

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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