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カマツカ類繁殖のお話
- 永井
みなさんこんにちは。
永井です。さて今回はいつもと違い繁殖のお話です。
以前、水槽紹介で紹介したナガレカマツカとカマツカについてです。今まで当館では繁殖させたことのないこの2種ですが、この度なんと初めてこの2種の産卵を確認できたのです!!
始まりは2025年の6月。繁殖のために採集してきた個体を、屋外の水槽で管理を始めました。カマツカ類の繁殖期は5月末から6月ごろとされており、やや時期が遅かったことに加え、サイズも少し小さかったため、1年かけて成長させることになりました。
そして繁殖期が近づいてきた今年の5月初旬。カマツカ類のお腹の膨らみ具合を確認した所、なんとお腹がふっくらしている個体がいたのです!ただ、メスかどうか確信もなく、どちらの種類も1匹しか確認できなかったこともあり、まだ様子を見ることに。それから2週間が経過し、お腹の膨らみからメスだと確信しました。

今回はホルモン剤を使い、産卵を誘発させるという手法を使う予定でしたので、いざ実践。ホルモン剤を投与し、繁殖用の水槽へと移動しました。
また、ナガレカマツカの水槽には水流をつける装置を設置し、少し大きめの砂利を投入しました。

これで産卵してくれるといいなぁと思いながら帰宅しました。先輩スタッフには「君の1年の飼育技術が試されているよ」と激励なのかプレッシャーをかけられました…。
その日の夢は、産卵しなかったという残念な夢を見る結果でした…。
そんな少し暗い気持ちで出勤してみると空も雨模様でした。沈んだ気持ちで雨の中確認した所、夢と同じように卵は確認できませんでした。その後、雨がやみ水槽を確認してみるとなんとそこには砂利にくっつく卵が!
カマツカ類は水面でばらまくように産卵をするため、よく見ると色々な所にくっついていて、集めるだけでもかなり苦戦しそうな予感が…。

周りのスタッフの力を借りながら何とか集めてみると、100個程度の卵を回収することが出来ました!
その卵がこちら。


上の石にくっついているのがナガレカマツカ、たくさん写っているのがカマツカの卵です。どちらの卵も粘着質で水槽の周りの藻や砂利にくっついていました。
何とか産卵までたどり着きましたが、これからが本番です。ちゃんと孵化してくれるかどうか、ちゃんと大きくなってくれるかを祈りながら毎日の管理を行う必要があるからです。今回は産卵までのお話ですが、また大きくなってきたら続きのコラムを書きたいと思います。