おもしろ飼育コラム

  • 日本の淡水魚

今年こそ・・・

  • 大島

先日、休館日にサツキマスの展示水槽に潜水して、

産卵床の確認をしましたところ、

発眼卵が砂利の中から出るわ出るわ、

水中で徳川の埋蔵金を掘り出したかのような興奮状態に・・・。

(おかげでボンベを大量に消費してしまった)

回収した卵は、発眼しているものが248粒、

まだ発眼していないものが44粒で、

そのうちの一部を今回、展示する運びとなりました。

 

P1200003.JPG

卵の中にができているのがお分かりになりますか?

 

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ほらほら、があるでしょ?

実は、昨年も産卵を確認したのですが、

水槽の中でそのまま様子を見ていたら、

いつのまにかなくなってしまっていました。

(他の魚に食べられたか、死んでしまって分解されてしまったかは分かりませんが・・・)

そんな苦い経験を経て、今回は卵の回収を行なったわけです。

 

サツキマスは、川の上流域で川底から浸透水とか

伏流水などがしみだしているところに産卵します。

そんな環境を水槽内で再現した結果、

昨年と同じような場所(湧水させている場所)に産卵したのです。

 

ちょうど、今年の産卵の瞬間も運よく観察することができましたが、

その瞬間、周りにはお客様が誰もいなくて、ひとりで、

「うおっ!!!!!!」 (・・・あう~さびしい・・・)

 

さて、展示を行なった卵はといいますと、

本日(1月22日)、1匹ふ化してました!

 

IMG_3423.jpg

ちょっと見づらいですが、尾部がぴろぴろしています。

ひょっとしたら、孵化の瞬間を見ることができるかもしれませんよ?

たくさんの仔魚が誕生するといいなぁ~♪

(うん、水温13℃の潜水、

腰を痛めながら作業した甲斐があったというものです。・・・でも、まだ痛い・・・)

 

※昨年の産卵シーンも映像にて展示しております。

 


 

 

本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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