おもしろ飼育コラム

  • アクア・トトの生き物

春のお便り

  • 堀江(真)

こんにちは。春のお便りです。

こちら4階のヒキガエル水槽。

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なにやら水槽の右はしに水色のまるいものがふたつ…。POPつけたんです。

なんのPOPかというと、「ヒキガエルが産卵しました」です。

 

ねらいどおり、展示水槽内で産卵してくれました!!

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興味のある方、すぐに来てください。

5日~7日ぐらいでふ化します。時間がありませんっ。

しかもこの週末は3連休で、入館料半額継続中!!

これを見計らって産んでくれたヒキガエルにも謝謝です。

 

ところで、ヒキガエル、ヒキガエルっていうけど、

アズマヒキガエル?それともナガレヒキガエル?どっちが産んだの?

さぁ、どっちでしょう??もしかしたら、どっちもかもしれません。

 

本来、ナガレヒキガエルとアズマヒキガエルは、同じ場所にすんでいても、

ナガレヒキガエルは渓流に、アズマヒキガエルは水たまりに産卵するので、

繁殖場所が同じになることはないはずなんです。

繁殖時期もちょっとアズマヒキガエルの方が早いはずなんです。

 

もし、アズマヒキガエルとナガレヒキガエルが

同じ繁殖場所で同じ時期に産卵にやってきた場合、どうなるのか。

 

ペアがごっちゃになって産卵してしまいます。

ごっちゃになったペアから産まれたたまごでも、受精しカエルが育ってしまうのです。

つまり交雑種が産まれるんです。

実際に福井県や富山県で、交雑しているのが何度も確認されています。

 

水槽内では、産卵できる水場がひとつしかありませんから、

当然ごちゃごちゃに…。

アズマヒキガエルのオスがナガレヒキガエルのメスに抱きついたり↓

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その逆もあり…、ペアはめまぐるしく入れ替わり、

どれとどれが産んだのか、さっぱりわかりませんでした。

 

水族館としては、交雑種が産まれるのは避けたいところですが、

せっかくですから、みなさまにたまごを見てもらいたいなと思い、

今年は、産むがままに任せてみました。

 

まだまだ水槽内では、プチ・カエル合戦中。

オスが必死にお相手を探しています。

ふだんはあまり動かないカエルですから、この時期にぜひ見に来てくださいねー!!

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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