- アクア・トトの生き物
カニに会いに
- 堀江(真)
こんにちは。毎日暑いですね。
先日、陸ガニに会いに行ってきました。
陸ガニってなんだ?
陸ガニとは、ふだんは川の近くの陸地にすんでいて、
産卵の時だけ海に移動する、
おもにベンケイガニ科のカニをこのように呼ぶようです。
本州で代表的なのは、
アカテガニ、クロベンケイガニ、ベンケイガニといったところです。
アカテガニやクロベンケイガニなんかは、木登りもするそうで、
「さるかに合戦」にでてくるカニのモデルはアカテガニとも言われています。
なぜ、そんな陸ガニたちに会いに行ったのかというと、好きだから。
ってのもありますが、本当の目的は写真を撮るためです。
この日も暑かった。日差しも強い。
陸ガニがいるであろう地点についたのはちょうど正午ごろ。
こんな熱い昼間にカニたちは何をしてるんだろう?
巣穴にもぐりこんでて、見えないんじゃなかろうか?
と不安になりつつ、車を降りて川沿いの土手を見てみると、
わー、いい感じ。カニの巣穴だらけ!
巣穴の一つをのぞいてみるといました! この、見えなさそうでちょっと見える感じが色気があって好きです。 でも、今日は館内のパネルに使うための写真を撮りにきたので、 これではだめです。 なんとか、カニの全身を写したい。 後輩に「出てきたらところをおさえろ。」 と巣穴の前での張り込みを命じ、 場所を少し変えて周囲を探索。
甲幅1cmぐらいの稚ガニがいたり、 緑色が鮮やかなナゴヤダルマガエルがいたり、 静かだなぁ。 なんて思っていると、 穴から出てる泥まみれのクロベンケイガニを見つけました。 しかも2匹。 チャンスです。 逃げていくカニを追いかけながら、 シャッターを押しまくり、 写真撮影は終了しました。 今回は無事「陸ガニの生息地での写真をとる」という任務を 遂行することができましたが、 残念ながら、川がコンクリートで護岸されてしまったり、 堰が作られたりして、陸ガニが生息できる場所は年々減っています。 今回写真を撮った場所は、ずっとこのまま陸ガニたちが、 安心してくらせる場所であり続けてほしいと、心から思います。 さてこの陸ガニたち、雑食性なので葉っぱや木の実、 生き物の死がいやミミズなどいろいろなものを食べますが、 実はキノコもよく食べるんだそうです。 はさみ脚でキノコをぷちっと切り落として食べるんだろうか??? 見てみたいです。 それではまた。