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タゴガエルの展示再開
- 田上
先日、4Fから3Fにかけてのスロープにある水槽、
その名も「スロープ水槽(そのまま)」にタゴガエルを展示しました!
タゴガエルは本州に広く分布するカエルですが、
タイプ標本(新種記載の際、よりどころとなる標本)の産地は、
岐阜県の旧上宝村(現高山市)です。
なので、このカエルは岐阜県の水族館として、
なんとしても展示しなくてはならないカエルなのです。
(たぶん、そう息巻いているのは私だけなんですが)
タゴガエル、これまでもいくつかの水槽で展示していたのですが、
なかなかうまくいきませんでした。
色々理由はあるのですが、一番の理由は「見えない」ということ。
最初は4Fのこの水槽に展示していたり、
その後、3Fのこちらの水槽に移動したり・・・
やっぱりうまくいきません。
となれば、最後の切り札、スロープ水槽しかないわけです。
しかしこの水槽、フタがありません…。
このままいれたら、タゴガエル即逃げです。
スロープの雰囲気を壊すような、目立つフタをつけるのも問題がありますので、
いっそのことネズミ返しのようなもので、脱出を防げるかなと考え、
予備槽に取り付けて実験してみたところ、どうやら大丈夫そう。
ならばとスロープ水槽にネズミ返しを取り付け、
数匹のタゴガエルを入れてみました。
5分後。
ネズミ返しをいとも簡単に乗り越え、水槽の上に鎮座するタゴガエル氏の姿が。
タゴガエルの運動能力をなめていました。
そそくさとタゴガエルを捕獲し、赤面しつつあらためてフタを作製した次第です・・・。
で、先日ようやく三度目のデビューです。
現在、ご覧のようにありとあらゆる場所で脱走を試みていますが、
そのうち落ち着いてくれるでしょう。
岐阜にゆかりのあるタゴガエル、皆様ぜひご覧ください。