- 企画展・特別展示
ミミクリーシリーズ第9弾
- 大島
ローン地獄を覚悟の上、念願のマイホームを手に入れたお父さんへ。
家のお手入れは、きちんとしていますか?
家の中は掃除機でガンガンお掃除できちゃいますが、家の外側はどうでしょう?
外壁は、きれいにしていますか?
実は、この外壁の汚れというのは、なかなか手ごわいもので、そう簡単には落ちないものなのです。
特に、クルマの通りが、激しいところでは、その問題は深刻です。
そんなお悩み一発解消アイテムがこちら、・・・
カタツムリなのです!!
おっと!早合点しないでくださいね。カタツムリが、外壁をきれいにしてくれるわけではありません。
でも、ヒントが隠されていたのです。
カタツムリの殻って、いつもきれいですよね? ・・・・なぜなのでしょう?
これは、殻の表面構造に秘密がありました。
カタツムリの殻の表面には、とっても細かな溝があり、
また殻の表面には微細な無機粒子が付着しています。
これにより、カタツムリの殻は、
親水性(水をはじかずに表面になじんだ状態)であることが分かりました。
親水性が高いと、物質の表面についた汚れの下に水の膜が入り込み、
汚れを浮かせて洗い流すことができるのです。
INAX株式会社は、このカタツムリの殻の構造から、
汚れない(汚れても雨できれいになる)外壁を開発しました。
その名も「マイクロガード」!!
企画展担当チームは、そんなすばらしい外壁をどのように展示するかが、課題になりました。
そこで、INAX株式会社様のご協力もあって、実験キットをお借りすることができました。
それが、これです!!!
ぱっと見、同じタイルに見えますが、通常品と防汚加工品の2種類が貼りつけてあります。
これらに、INAX株式会社の総合技術研究所特製の「疑似汚染物質」なるものを、
そして、スプレーで、水をプッププップすると、あら不思議!?
防汚加工品のタイルは、みるみる汚れが流れ落ちていくではありませんか!!!!
展示を開始してから、約2カ月半が過ぎ、
多くのお客様にこの実験を体験していただいておりますが、
その結果、通常品には、汚れがたまってきているのが分かりますね?
カタツムリの殻が、いつもきれいであるという事実から、
汚れない外壁タイルへ応用するという発想力は、脱帽モノです。
いやはや、バイオミミクリーのヒントってほんと身近にあるものなんですね・・・。
今回、サンプル、資料、実験キットをお貸し下さいましたINAX株式会社様には、
この場をお借りして御礼申し上げます。
ワタシの家のタイルも、防汚加工しとけばよかった~(泣)