バックヤードの大事な役割
みなさま、こんにちは!吉本です。
当館には展示水槽以外にもバックヤードになんと200基近くの水槽があります。それらの水槽には、展示水槽への出番待ちや繁殖に取り組んでいる生体がいます。
今回はバックヤードで繁殖に成功した魚を紹介いたします。
今回、無事に繁殖した魚はこちらの種類です!
南米の河川に生息するスポッテッドメチニスです。
ある日、先輩スタッフからメチニス良い感じだよ!と教えてもらったので見てみると、オスに鮮やかなオレンジ色と黒斑(婚姻色)が出ており、メスを気にしているような動きが見られました。そのため、急きょ同じ水槽にいたほかの魚を別の水槽に移しました。
翌朝、出勤して水槽を見ると底に卵が散らばっているではありませんか!
なんと、他の魚を移動したその夜に産卵したようです。そのままでは卵が食べられてしまうため、卵を丁寧に取り出し、別容器に移して管理することにしました。
そして、こちらがふ化したメチニスです!
親とは体の色が違いますね。
仔魚や稚魚は捕食者から身を守る為、体が透明なことが多いです。
この頃は腹部にある卵黄嚢から栄養を得るため、まだエサを食べません。
ひとまずは見守ることとします。
生後3~4日でエサを食べ始めました。
エサはブラインシュリンプというオレンジ色のプランクトンを与えていたため、お腹がオレンジ色に染まっています。エサを食べたのかとても分かりやすいです。
生後18~19日ですが、まだメチニスらしい丸い体型にはなっていません。
そして、日数が過ぎ…
今ではこのように!
メチニスらしい体型になりました!
まだ100円玉サイズで小さくはありますが、徐々に模様も出てきました。
また、繁殖に参加した親のメチニスは、アマゾン川の魚Ⅰ水槽で展示しています。
たくさんの魚がいる中で見つけにくいかもしれませんが、ぜひ探してみてください!
みなさまのお越しをお待ちしております。