コツメカワウソの撮影に挑戦!!
2016.09.16 (金)
コツメカワウソにこどもが生まれてから、
成長過程の記録のために撮影をしています。
幼仔期は成長に伴って顔の印象が変化していきますが、
顔のアップはお客様にはなかなか見ていただけないので、
今回は顔がよく分かる写真を撮影して
ブログでご紹介することにしました。
しかし、コツメカワウソは活動中だと動きが早く
そう簡単に顔に近寄った写真は撮れません。
そこで、睡眠中に狙いを定めました。
まずは、展示水槽の上から眠っているのを確認。
5頭全頭眠っているのを確認したら、睡眠中に失礼!!
さっそく水槽に入ったのですが失敗。
ドアノブを回す音や扉の開く音、人が近付く気配を察知して、
驚き、すばやく身構えてしまうのです。
すると、首から下げたカメラに興味津々で近寄ってきて、
全く撮影どころではなくなってしまいます。
2度の失敗から、慎重に慎重を重ね、
ゆっくりすぎるほどの動きでそろ~りそろ~りと水槽に侵入しました。
完全に寝込みを襲った感じです。
しかし、やはり野生動物であるコツメカワウソ、
警戒心が強く、こちらに気付きました。
頭を上げて眠そうな目でこちらを観察するのですが、ここで私はストップ。
すると、コツメカワウソも安心するのか再び眠り始めました。
5頭いるので、次々と他の個体も気付きましたが、その度に動きを止める私。
じりじりと距離を詰め、撮影に適した距離まで近づくことができました。
おしりに頭を乗せているのが父親のライ。
ヤマトなんて仰向けで、なんて無防備な。目の前に人がいるのに。
カメラのシャッターがおりる音で、何度か頭を上げましたが、
それでももう起きることはなく、存分に撮影させてくれました。
まずは、母親のミノ。
“小さいツメのカワウソ”という名前の由来通り、
ツメがとっても小さいですね。
続いて娘のアサヒ。
まだこどものため、擦り減っていない鋭い犬歯が見えますね。
咬まれたら痛そう、、、。
息子のミヤマ。
石を枕に。熟睡です。
どことなく、こどもっぽい表情が残っていますね。
こちらに気付いてしばらく見つめてきました。
最後に、息子のヤマト。
あくび連発。人間同様、眠い時にはあくびをしています。
左:息子ミヤマ 右:母親ミノ
生後2ヶ月ごろの時の様子と比べると
顔の幼さもなくなってきて、大人と区別がつかなくなってきましたが
それでも性成熟していないので、まだこどもです。
陽の光が差し込み温かくなるお昼前後に眠ることが多いです。
ご紹介した写真のように、顔をのぞくことは難しいですが
家族5頭が仲良く睡眠している様子もぜひ観察してみてください。