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おもしろ飼育コラム一覧
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シモフリシマハゼ

2016.09.21 (水)

堀江(真)

こんにちは。 

今日は毎度おなじみ3Fの「下流のカニ」水槽からのお知らせです。

ある朝、排水口の掃除をしようと、かぶせてある擬岩をかぱっとあけたところ・・・

「あっ!!!」

2016.9.19-2.jpg

拡大してみると↓ 

「あっ!!!」


2016.9.19-3-2.jpgのサムネール画像

 

2016.9.19-3-3.jpg

卵がありました。シモフリシマハゼです!(赤丸の部分)

卵を守っているオスもいます。(白い部分が胸ビレのつけ根です)

いやぁ、展示槽で産卵してくれるのはうれしいですね。

でも、そう。ここ排水口のすぐ横。

ということは、ふ化した仔魚は流されて、あっという間に濾過槽へ…。

稚魚を回収するのは難しいので、残念ですがこの卵の運は天に任せます。


バックヤードではシモフリシマハゼの別のペアが

順調に繁殖してくれていますから、その稚魚を大切に育てています。


まずは、見にくいですが、産卵中の動画があるのでご覧ください。↓

メスが卵を産みつけて、直後にオスが精子をかけているのかな?

これを何度も繰りかえし、産卵には数時間かかっていました。

メスが卵を産みつけているあいだ、オスは周りを警戒していました。


成長の様子を写真でご紹介しますと…


① 産卵後はオスが卵を守ります。

2016.9.19-4.jpg

② 4日ぐらいでふ化します。目ができているのが見えます。 

2016.9.19-5.jpg

③ いっせいにふ化がはじまります。稚魚は約3mmです。

めっちゃたくさんいます。

2016.9.19-6.jpg

④ 約1か月後。8mmぐらいになりました。遊泳生活中。

2016.9.19-7.jpg

⑤ 約2か月後。1.5cmぐらいになり、底生生活開始。

体に模様もつきはじめました。

2016.9.19-8.jpg

⑥ そして3か月後の今↓ 縦しま模様もくっきりでて、なんともかわいらしい!

2016.9.19-9.jpg

ちりめんじゃこみたいだった稚魚が、立派なシモフリシマハゼになって感激です。

ところで、バックヤードで繁殖させていたのは、1ペアだけですが、

なんと、この夏6回も産卵してくれたんです。

6月17日
6月23日
6月28日
7月  7日
7月18日
7月25日

産卵の前日になると、トンネル内の見回りや整備のためか、

オスが内側にはりついて、そわそわします。

そわそわするオスを見ては「え?また産むの?」って驚かされました。


6回の産卵を終えて、オスもメスも死んでしまいましたが、

たくさん産んでくれてありがとう。本当に感謝です。

育った幼魚の何匹かを来週あたりに展示槽デビューさせようと思っています。

アイドル級のかわいらしさです。

「圧巻!イタセンパラの大群泳」

のついでに、ちょっとのぞいてみてください!

 






 

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カテゴリー  日本の淡水魚
キーワード 堀江(真)
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