シモフリシマハゼ
2016.09.21 (水)
こんにちは。
今日は毎度おなじみ3Fの「下流のカニ」水槽からのお知らせです。
ある朝、排水口の掃除をしようと、かぶせてある擬岩をかぱっとあけたところ・・・
「あっ!!!」
拡大してみると↓
「あっ!!!」
卵がありました。シモフリシマハゼです!(赤丸の部分)
卵を守っているオスもいます。(白い部分が胸ビレのつけ根です)
いやぁ、展示槽で産卵してくれるのはうれしいですね。
でも、そう。ここ排水口のすぐ横。
ということは、ふ化した仔魚は流されて、あっという間に濾過槽へ…。
稚魚を回収するのは難しいので、残念ですがこの卵の運は天に任せます。
バックヤードではシモフリシマハゼの別のペアが
順調に繁殖してくれていますから、その稚魚を大切に育てています。
まずは、見にくいですが、産卵中の動画があるのでご覧ください。↓
メスが卵を産みつけて、直後にオスが精子をかけているのかな?
これを何度も繰りかえし、産卵には数時間かかっていました。
メスが卵を産みつけているあいだ、オスは周りを警戒していました。
成長の様子を写真でご紹介しますと…
① 産卵後はオスが卵を守ります。
② 4日ぐらいでふ化します。目ができているのが見えます。
③ いっせいにふ化がはじまります。稚魚は約3mmです。
めっちゃたくさんいます。
④ 約1か月後。8mmぐらいになりました。遊泳生活中。
⑤ 約2か月後。1.5cmぐらいになり、底生生活開始。
体に模様もつきはじめました。
⑥ そして3か月後の今↓ 縦しま模様もくっきりでて、なんともかわいらしい!
ちりめんじゃこみたいだった稚魚が、立派なシモフリシマハゼになって感激です。
ところで、バックヤードで繁殖させていたのは、1ペアだけですが、
なんと、この夏6回も産卵してくれたんです。
6月17日
6月23日
6月28日
7月 7日
7月18日
7月25日
産卵の前日になると、トンネル内の見回りや整備のためか、
オスが内側にはりついて、そわそわします。
そわそわするオスを見ては「え?また産むの?」って驚かされました。
6回の産卵を終えて、オスもメスも死んでしまいましたが、
たくさん産んでくれてありがとう。本当に感謝です。
育った幼魚の何匹かを来週あたりに展示槽デビューさせようと思っています。
アイドル級のかわいらしさです。
のついでに、ちょっとのぞいてみてください!