“ハサミ”がなくても
2017.02.04 (土)
堀江(真)
こんにちは。毎日寒すぎますね。
今日は個人的にちょっと心が温まった出来事を紹介します。
2カ月ぐらい前だったでしょうか。
展示水槽にいるアシハラガニにエサをあげようと、
石をめくって探していた時のことです。
「ん?なにか違和感…」
なんと大事なハサミあしが、すっかりないではないか!!!
きっと仲間に襲われて自切したんだと思います。
あしも1本足りないし、甲には生々しい傷もあります。
これではエサをつかむこともできないし、
あれもこれもできなさそうで長くは生きられないんじゃないか。
それでも、ためしにエサのコオロギを与えてみたところ、
もがきにもがいた挙句、壁と体の間にコオロギをはさんで、
食べ始めました。
こいつはまだ、あきらめてないんだ…。
それならしっかりサポートしてあげよう。
次の脱皮までなんとかしのげば、新しいハサミあしが生えてくるはずです。
エサが少しでも食べやすくなるように、
小さな水槽に移し、食べやすそうな水草やアカムシをその中にたくさん入れて、
ときどきピンセットでコオロギや魚肉を与えました。
でも残念なことに、ほとんどエサを食べているのを見ることはありませんでした。
ほかのアシハラガニが次から次へと脱皮をしても、
まだ…。
「もうだめかな」と思いかけていたときでした。
だっぴしたー!!!
さて姿はどのように???
おー。
よかった。かっこいいアシハラガニに戻ることができました。
カニの再生能力ってすごいです。底力を感じました。
冬、カニたちは非活動シーズンではありますが、
展示槽のアシハラガニは冬でも元気です。
あいかわらず隠れてばっかりですが、また会いに来てくださいね。
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