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コツメカワウソの見分け方、教えちゃいます!

2025.02.04 (火)

近藤

みなさん、こんにちは。

当館で飼育しているカワウソですが、昨年10月にミヤマとサクラの子どもが産まれ、現在の飼育頭数が11頭となりました。

 

 

産まれた子どもたちも、離乳をし、大人と同じごはんを食べてくれるようになってきて、体もすくすく成長しています。体毛も大人と同じ濃い茶色になり、動き回れるようになってきました。一緒に部屋の中を動き回っていると、どこにいるのかわからなくなる時があります。

元気に成長してくれて、私たち飼育スタッフもうれしい限りです。

 

 

ところで、先ほど載せた写真ですが、3頭の見分けはつきますか?

同じ顔に見える!という方もいると思いますが、カワウソも1頭1頭、違う顔をしています。今回のコラムでは、みなさんにもカワウソを見分けていただけるように、それぞれの特徴を紹介します。

 

 

では早速、今回産まれた子どもから紹介します。

左側に写っていたのはメス。子どもの中では体が一番大きく、口の右下に黒い色素(ほくろみたいな)が1か所あります。顔が丸くて、鼻が黒いのも特徴ですね。

 

 

中央に写っていたのはオス。口下のピンク部分が大きく、ギョロっとした目をしているように見えます。メス②と、たまに間違えることがありますが、食べる速度がメス②よりも早いので、ごはんの時間は、顔と行動を見て、見分けています。

 

 

右側に写っていたもう1頭のメスは、体が一番小さいです。頭部が平らにも見えますね。そして、ごはんを食べるときは、両手でつかんでから口に魚を持っていくので、行動からも見分けることができます。

 

 

こちらの3頭は、まだまだ成長途中です。今は、見分けがつかなくても大丈夫です!これからどんどん個性が出てきて、さらに見分けやすくなっていくと思われます。

今後の成長が楽しみです!

 

 

では次に、子ども3頭の親兄姉の紹介です。

左から、モナカ・サクラ・ミヤマ・ゴヘイ・ホオバです。

 

では、1頭ずつ紹介していきます。

 

まずは、ホオバです。個人的には、一番わかりやすいと思っています。

吻先の色が、ピンクっぽい色をしていて、口の下に黒色の色素がたくさんあります。顔、体が、一番小柄なのも特徴です。

 

 

ゴヘイは、吻先の上が白色です。ホオバほどではありませんが、口の下に黒色の色素は入っています。そして、顔が一番横長です。

 

 

モナカは、ホオバやゴヘイのように口の下に黒色の色素が入っていません。吻先が黒く、上の部分がまっすぐになっています。

 

 

そして、お父さんのミヤマは、ヒゲが短く、顔の白い部分が全体的に茶色みがかっています。一番落ち着いていて、ごはんの時、他の個体に魚をあげているのを待っていてくれます。

 

 

お母さんのサクラは、顔がまん丸で、目鼻口が真ん中にキュッと寄っています。口下がピンク色で、黒色の色素がところどころ入っています。

 

 

1頭ずつは、見分けられても全頭一気に見分けるのはとても難しいです。常に動いているので、難易度はさらに上がります。

 

 

そして現在、巣穴で展示しているカシワ。

カシワは、現在1頭で飼育しているので、すぐにわかります。

体格が、がっしりとしていて、鋭い目つきをしています。毛並みもとても良いです。

 

 

最後は、ヒダ・アサヒの紹介です。

まずは、ヒダ。

ギョロっとした目が特徴的で、顔も体も大きいです。

 

そして、アサヒ。

顔が小さく、頬が丸みを帯びています。吻先の下に黒色の色素が入っているのも特徴です。

 

こちらの2頭は、現在ペアリングしており、常に一緒に生活をしています。

アサヒは、体格が小さく、ヒダの方が大きいです。また、一番わかりやすいのは、ヒゲの長さです。ヒダは、短いヒゲをしていますが、アサヒは、とても長いです。

2頭を見比べてみると、どちらかすぐにわかるかと思います。

 

 

 

さて、全11頭の見分け方を紹介しましたが、みなさん違いがわかったでしょうか?

よく観察することで、見分けられるようになってきますので、ぜひチャレンジして見て下さいね。

 

現在は、ヒダ・アサヒペアとカシワの展示をしておりますが、もう少ししたら、産まれた子どもたちも展示デビューをする予定です。その際には、またお知らせしますので、楽しみに待っていてくださいね!

 

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カテゴリー  コツメカワウソ
キーワード 近藤
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