

ヤマトサンショウウオの卵のうを展示しました
2025.04.15 (火)
みなさんこんにちは。飼育コラム初投稿となります。村上です。よろしくお願いします。
さて、今回私がみなさんにお見せたい写真がこちら。
「え、なにこれ?」と思われた方もいるはず。見慣れない姿形をしていますよね!?
実はこちらヤマトサンショウウオの卵のうです。
ヤマトサンショウウオは早春に、湿地や田んぼの溝などの止水域に、バナナのような形をした卵のうを産みます。
この卵のうは、寒天状の物質に卵が包まれたもので、1つの卵のうの中に50個から180個程の卵が確認できます。
ちなみに大人になったときの姿がこちら
当館では敷地内で岐阜市産のヤマトサンショウウオの生息域外保全に取り組んでいます。
生息域外保全を行っている場所は、敷地内の一画を囲っただけの庭のような場所ですが、あえて手をかけず自然に近い状態で飼育しており、ここで毎年約30対の産卵がみられています。
岐阜市で一か所しかない本種の繁殖場所は、駐車場周囲のコンクリート製の側溝という非常に不安定な環境であり、もしもの場合に備えて、この取り組みを行っています。
こちらは当館の保全区域内の水場です。
蓋を開けると、、、
カゴの中には卵のうがたくさんあるのがお分かりいただけるかと思います。今回はその一部を展示水槽に移動してご紹介しています。
場所は、水族館3Fの里山の生きもの水槽になります!
館内は屋外よりも気温が高いので、幼生たちもすぐに卵のうから出てくると思います。その幼生はこのような見た目です。
運が良ければ幼生が卵のうから出てくる姿も見られるかも、、、現在、私がこのコラムを書いている段階では幼生が卵のうの中でくねくねと動いているのが観察できる状況です!
私の初コラムいかがだったでしょうか、これからも面白い出来事や展示があればみなさまにもコラムを通してお伝えできればなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!