世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

ふがふが!タイガーフィッシュは歯が命

2018.11.22 (木)

田上

コンゴ川中流水槽の主といえば、やはりこの魚。

ゴライアスタイガーフィッシュ。

昨年の12月から展示開始し、当初は水槽の奥でびくびくしていましたが、今では堂々とお客様の前をにらみつけるように遊泳しています。

 

さて、この展示開始をお知らせしたブログでは書かなかったのですが、水槽に移動して数日後…

 

歯が全部抜け落ちたんです。

 

何か硬いものにかみついたのか、はたまた衝突して折れたのか…、何より歯がないゴライアスタイガーってどうなのよ…、と頭を抱えること数日。

 

あれ、きれいに生えそろってる!

狐につままれたような気分ですが、歯は生えてるし、まあいいかと。

 

 

釈然としないまま、時は過ぎ…。半年後の2018年6月13日。

休み明けということで、作業前に館内を巡回しながらふとゴライアスタイガーをみると、

 

また抜けてるー!!!

1本はかろうじてくっついているようですが、抜け落ちるのも時間の問題な感じ。

 

しかもよーくみると歯茎から新しい歯の先端が見えています。

 

翌14日。 新しい歯が半分ほど出てきています。 なにこのロケット鉛筆スタイル!

 

しかし、これで確信しました。定期的に抜け替わるに違いないと。

 

その日は潜水清掃の担当だったので、作業後いそいそとゴライアスタイガーのいる水槽に潜って、ただひたすらに砂を引っ掻き回しては、目を皿にして歯を探すこと20分…。

 

1本だけ見つけることができました!

根本側から見た写真。

 

うーん、それにしても、この生え変わりのスピードたるや驚きです。

 

調べてみると近縁なタイガーフィッシュHydrocynus vittatusでは、このような数日での歯の生え変わりが報告されていました。

 

タイガーフィッシュは開館からずっと飼育してきましたが、ゴライアスタイガーほど歯が露出していないからか、全く気づきませんでした。

 

ゴライアスタイガーフィッシュも6年以上バックヤードで飼育してきましたが、こちらは横から観察できる窓がとても小さく観察しづらい水槽だったので、気付かなかったのかも(そもそも担当じゃなかったし)。

 

こうなってくると、次のふがふが状態が待ち遠しいところです。半年周期と仮定すると次は12月頃。その時をいまかいまかと待っていたら、1ヶ月早い11月12日に「ふが」りました。

11月12日。 今回は3~4本くっついている歯がありますが、もうすぐ抜けると思われます。

                  ↓

11月14日。 かなり生えそろってきました。

 

まだ2回のふがふが状態ですが、次はおそらく、来年の4月か5月頃に見ることができそうです。

 

数日しかみれない貴重なふがふが。それだけ、この魚にとって歯は大事なものだということなんでしょう。

 

<追記>

 

ゴライアスタイガーフィッシュはいつも、「この魚すげぇ!」とか「めっちゃ怖い顔!」など大人気なんですが、ふがふが状態だとお客様のスルー率が高いこと。

 

やはり、ゴライアスタイガーフィッシュは歯が命。

 

2018年11月の一覧 | 記事URLを表示

カテゴリー  アクア・トトの生物
キーワード 田上
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー