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おもしろ飼育コラム一覧
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魚を上手に飼う為のコツ②~餌の準備できていますか?~

2012.06.07 (木)

嶋津

こんにちは!

前回4/27に紹介した「ろ過槽の準備できていますか?」の続編になります。

 

今回も比較的質問が多い「餌」についての基本的なお話しをします!

 「ペットショップでの魚の購入」や「採集」を含めて、

魚の飼育を始める前や考えている方は、どんな餌が必要か必ず勉強して、

事前に購入するようにしましょう!後で慌てなくてすみますよ!

 

お客様からの飼育に関係する質問で必ず上位に入って来るのが

「餌」に関する問い合わせです。

お客様) 「近所の川で魚を採集してきたが、どんな餌をあげればいいの?」

            「川魚に与える餌は何処に売っていますか?」

こういった質問をよく頂きます。

 

私はおおよそ魚の種類を推測しながらこう答えます。

私) 「魚の種類にもよりますが、

基本的には市販されているメダカや金魚の餌で充分ですよ。」

お客様) 「それで本当に大丈夫ですか?」

            「それで良いですか?」

と驚きの声が聞こえてきます。

 

私も昔は少なくとも同じように思っていました。

というのも、近所の川や用水路でも比較的採れやすいのが「コイの仲間」が多く、

お馴染みの「フナ」、「タナゴ」、「オイカワ」、「モツゴ」「ドジョウ」

網でも充分採集が可能です。

コイの仲間ではありませんが「メダカ」も混じることもよくあると思います。

 

せっかく川で捕まえてきても、「餌」が充実している金魚やメダカと違い、

「川魚専門の餌」という商品名で売られているものは圧倒的に少ないのが現状です。

この辺りがおそらく川魚に「何をあげていいか分からない。」

という判断基準の一つになっていると思われます。

 

もう一つは悲しいですけど、メジャーな金魚やメダカに比べて、

他の日本産淡水魚がマイナー過ぎて種類が分からず

「何を食べるのだろう?」

と疑問を持つ方が多いのも原因の一つではないかと私は思っています。

 

基本的には「市販されている人工飼料」で充分対応できます。

最近の金魚やメダカの餌は「川魚」にとっても、嗜好性が高く

栄養価のバランスが優れています。

コイの仲間は水槽へも慣れやすく、

採集してきた次の日には餌を食べ始める個体もたくさんいます。

とても餌付けしやすいです。

 

ここでアクア・トトぎふの魚たちに与えている「人工飼料」の紹介をします!

アクア・トトぎふでは週に2回程「魚の切り身」を与える

「生餌の日」というのがあります。(2011年6月11日にブログで紹介しました!)

 

しかし、魚たちも私たち人間と同じように、毎日魚の切り身ばかり与えていると

栄養が偏り、与える切り身の種類によっては

内蔵脂肪が蓄積してしまう事があります。

そこで、人間の手によって作られた

栄養価のバランスのいい配合飼料の出番となります。

フレーク画像 002.jpg

アカムシ画像 001.jpgのサムネール画像

見たことないですか?

水族館だからと言って特殊な餌をあげている訳ではありません。

 

左の写真がペットショップで市販されている「フレークタイプ」と呼ばれているものです。

すり潰すことによって細かくでき、口の小さな稚魚にも与えることができます。

右の写真が「アカムシ」を凍結した「冷凍生餌」

人工飼料に餌付きにくい種類の魚や導入したての魚が

比較的好んで食べてくれるため、嗜好性が高いです。

原料は血を吸わないユスリカの幼虫です。

 

   次に紹介するのが、コイやマスの養殖家などが使うタイプの業務用配合飼料です。

配合飼料 コイ4号 画像 004 hen.jpgマス6画像 006.jpg粒の大きさも成長段階に応じて稚魚~成魚用まであります。

アクア・トトぎふで最も多く使用している飼料です。

 

原材料は「小麦粉」や「フィッシュミール」が使われており、

こちらも比較的嗜好性が良いです。

 

しかし、「魚の種類」によっては「人工飼料」に慣れるまでに時間が必要な魚種もいます。

 

例えばナマズの幼魚には「アカムシ」で少しづつ慣らしてから、

人工の餌に切り替えて行くのも一つの手段です。

大きなナマズには

活き餌→魚の切り身→人工飼料も良いと思います。

最近は「熱帯魚用大型魚の餌」も販売されおり、そちらを使うのも良いでしょう。

 

逆に食欲が不活発になった時や、今まで食べていた「配合飼料」を食べなくなった場合は

「活き餌」や「生餌」を与えるのも有効な手段です。

 

長くなりましたが、最後に

「飼育する生き物については勿論の事、設備についてもよく検討しましょう!」

をお願いしたいと思います。

 

前回、前々回のブログで「飼育設備」「数年先の事」についてお話しましたが、

「餌」についても例外ではありません!

 

私の小学生の時の失敗談を話して「餌編」の話は終了したいと思います。

 

小学生当時「熱帯魚」にハマっていた私は毎日のように通っていた熱帯魚ショップへ行き、

店長に進められるがままに「冷凍アカムシ」を購入しました。

 

わくわくしながら「早く帰って熱帯魚に餌をあげたい!」

という強い気持ちで急いで家に帰りました。

楽しい餌やりの時間も終わり、餌を片付けようとした時の事です。

「冷凍庫にしまわなきゃ!」

冷凍アカムシなので当然の事ですが、ここで大きな問題が…

「母に見つかったら絶対怒られる…」

そこで新聞紙で厳重に包み、冷凍食品の一番下へ隠して

「誰にも見つかるまい…」と一安心した所に

母の叫び声が…

 

母)「また勝手にこんな気持ちの悪いもの買ってきて!」

     「早く処分しなさい!」

    「ここは人間の食べ物を入れる所です!」

 

と「正論」を言われ、小学生の私には太刀打ちできなかった思い出があります。

 

「餌」に関してもそうですが、

必ず家族や一緒に住んでいるの人の「了承」を得るようにしましょう!


次回は地味ながらも必要不可欠な「エアーポンプ」の話をしたいと思います!

 

 


 

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