秋の河口へ
2019.11.10 (日)
こんにちは。10月の終わりに河口の生きものに会いに行ってきました。
秋といえば、モクズガニ!
山や平野部の用水路にいたモクズガニも、秋は繁殖のために河口におりてきます。
(興味のある方は、1年前に書いた「モクズガニの秋」をご覧ください。)
今回は、ちょっとびっくりなモクズガニをみつけました。
こちらです↓ つぶつぶが苦手な人は無理かも…。
どうでしょう?体にフジツボ。見事に全身についています。
他にも何匹かモクズガニを見つけましたが、こんなふうになっているのはこの個体だけでした。
モクズガニにとってはいいカモフラージュになっているのか?
それとも迷惑しているのか…?どちらなんでしょうね。
モクズガニwithフジツボ以外にも、秋の河口にはいろいろな生きものがいました。
わたしの好きなハゼもいろいろ。
たとえばこちら↓
小さなトビハゼです。秋ならではのこのサイズ。
指にのせてみるといかに小さいかお分かりいただけますね。全長は1.5cmほどです。
トビハゼの繁殖期は夏で、ふ化した仔魚は水中で浮遊生活を送り、
約1.5cmに成長すると親と同じように陸上で生活するようになります。
大きさからすると、この個体は今まさに、陸に上がってきたばかり。
寒い冬を乗り越えられるよう、少しでも大きくならなきゃいけない時期です。
モクズガニは「繁殖の秋」
トビハゼは「上陸の秋」
ですね。
季節がめぐり、冬になれば、ビリンゴやスミウキゴリに婚姻色が現れ、
繁殖に備えた体つきになっています。
そして、そのビリンゴには、二枚貝の幼生(グロキディウム)が寄生していることも…。
年が明けた、初春には、遡上を始めるアユカケの稚魚や、
イシガレイのちびっこもみられるようになります。
こんなふうに河口はいつ訪れても、違う様相を見せてくれるおもしろい場所です。
「河口?そんなところいけやしないよ!」という方は、
ぜひアクア・トトまで!