春のお便り
2013.02.09 (土)
こちら4階のヒキガエル水槽。
なにやら水槽の右はしに水色のまるいものがふたつ…。POPつけたんです。
なんのPOPかというと、「ヒキガエルが産卵しました」です。
ねらいどおり、展示水槽内で産卵してくれました!!
興味のある方、すぐに来てください。
5日~7日ぐらいでふ化します。時間がありませんっ。
しかもこの週末は3連休で、入館料半額継続中!!
これを見計らって産んでくれたヒキガエルにも謝謝です。
ところで、ヒキガエル、ヒキガエルっていうけど、
アズマヒキガエル?それともナガレヒキガエル?どっちが産んだの?
さぁ、どっちでしょう??もしかしたら、どっちもかもしれません。
本来、ナガレヒキガエルとアズマヒキガエルは、同じ場所にすんでいても、
ナガレヒキガエルは渓流に、アズマヒキガエルは水たまりに産卵するので、
繁殖場所が同じになることはないはずなんです。
繁殖時期もちょっとアズマヒキガエルの方が早いはずなんです。
もし、アズマヒキガエルとナガレヒキガエルが
同じ繁殖場所で同じ時期に産卵にやってきた場合、どうなるのか。
ペアがごっちゃになって産卵してしまいます。
ごっちゃになったペアから産まれたたまごでも、受精しカエルが育ってしまうのです。
つまり交雑種が産まれるんです。
実際に福井県や富山県で、交雑しているのが何度も確認されています。
水槽内では、産卵できる水場がひとつしかありませんから、
当然ごちゃごちゃに…。
アズマヒキガエルのオスがナガレヒキガエルのメスに抱きついたり↓
その逆もあり…、ペアはめまぐるしく入れ替わり、
どれとどれが産んだのか、さっぱりわかりませんでした。
水族館としては、交雑種が産まれるのは避けたいところですが、
せっかくですから、みなさまにたまごを見てもらいたいなと思い、
今年は、産むがままに任せてみました。
まだまだ水槽内では、プチ・カエル合戦中。
オスが必死にお相手を探しています。
ふだんはあまり動かないカエルですから、この時期にぜひ見に来てくださいねー!!