ロリカリアのたまご
2014.09.02 (火)
水族館の入り口にあるエントランス水槽。
現在は企画展「赤い清流」に合わせ、
アマゾンに生息する魚たちを展示しています。
その水槽の中から、今回紹介するのはこの魚!
ロリカリア(の仲間)です!
モジャモジャの口が特徴的な、ナマズの仲間です。
水族館にこの魚がやってきたのは5月。
このたびのアマゾン展にむけ、
バックヤードの予備水槽にてしっかりと調子を整えてきました。
あるとき、予備水槽を何気なく見てみると…
なんと!体の下に卵塊を抱えているではありませんか!
どうやらあのモジャモジャの口でくわえている様子です。
これはまたとない機会!?
すぐに卵を回収するのではなく、
ふ化する直前まで親に育ててもらうことにしました。
観察していると、
胸鰭を動かして卵に水を送るような行動も観察できました。
卵を発見してから約1週間…
卵塊はピンク色に!
よく見てみると、一粒一粒に赤ちゃんの眼が見えています。
上手く育っているようです!
そろそろふ化するかな…?
と思うところで親を捕まえ、卵塊を回収しました。
卵の感触は、弾力のあるイクラのようです。
アップで見てみましょう!
みっちり。
回収した際の刺激からか、直後にふ化も始まりました。
お腹に卵黄をつけているものの、姿は親とそっくりです。
いっちょまえに口もモジャモジャしていますね!
驚いたのは、卵黄の吸収の速さ。
ポッコリしていたお腹も、生まれて次の日にはすっかり無くなり、
よりロリカリアらしい姿になりました。
ふ化してから10日目の稚魚はこんな感じです。
ロリカリアの稚魚たちは現在も裏側で過ごしています。
育てているうちにちょっとした事件もありましたので、
それは次回のブログにてご紹介したいと思います!
それではまた!