世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

ロリカリアのたまご

2014.09.02 (火)

須田

水族館の入り口にあるエントランス水槽。

2014.9.1-1.JPG

 

現在は企画展「赤い清流」に合わせ、

アマゾンに生息する魚たちを展示しています。

 

その水槽の中から、今回紹介するのはこの魚!

2014.9.1-2.jpg

ロリカリア(の仲間)です!

モジャモジャの口が特徴的な、ナマズの仲間です。

 

水族館にこの魚がやってきたのは5月。

このたびのアマゾン展にむけ、

バックヤードの予備水槽にてしっかりと調子を整えてきました。


あるとき、予備水槽を何気なく見てみると…

2014.9.1-3).JPG

 

 

なんと!体の下に卵塊を抱えているではありませんか!

どうやらあのモジャモジャの口でくわえている様子です。


これはまたとない機会!?

すぐに卵を回収するのではなく、

ふ化する直前まで親に育ててもらうことにしました。

観察していると、

胸鰭を動かして卵に水を送るような行動も観察できました。


卵を発見してから約1週間…

 

 2014.9.1-4.jpg卵塊はピンク色に!

よく見てみると、一粒一粒に赤ちゃんの眼が見えています。

上手く育っているようです!

 

そろそろふ化するかな…?

と思うところで親を捕まえ、卵塊を回収しました。

2014.9.1-5.jpg

  卵の感触は、弾力のあるイクラのようです。

アップで見てみましょう!


2014.9.1-6.jpg

みっちり。

 

回収した際の刺激からか、直後にふ化も始まりました。

 

2014.9.1-7).jpg 

 

2014.9.1-8).jpg

お腹に卵黄をつけているものの、姿は親とそっくりです。

いっちょまえに口もモジャモジャしていますね!

 

驚いたのは、卵黄の吸収の速さ。

ポッコリしていたお腹も、生まれて次の日にはすっかり無くなり、

よりロリカリアらしい姿になりました。

 

ふ化してから10日目の稚魚はこんな感じです。

 

2014.9.1-9).jpg

ロリカリアの稚魚たちは現在も裏側で過ごしています。

育てているうちにちょっとした事件もありましたので、

それは次回のブログにてご紹介したいと思います!

 

それではまた!

 


 

 



記事URLを表示

カテゴリー  アマゾンの生き物バックヤード
キーワード 須田
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー