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ちょっと覗きますよ。2~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.9~

2015.09.29 (火)

須田

以前のブログちょっと覗きますよ。

タンガニーカ湖で巻貝を利用し、子育てを行う魚

“ネオランプロローグス・ブレビス” について

ご紹介したのは8月頭のこと。 

2015.9.29-1.jpg

あの時生まれた卵が、

現在どうなっているか気になっている方も多いかと思います(多いといいな…)。


安心してください。育ってますよ!


貝殻に加工をしたことで、ブレビスの子育ては丸見えの状態。

卵が育っていく様子も、しっかりと観察することができました!

今回のブログは、ブレビスの成長についてお伝えします。


貝の中で子育てを行うのはメス親。

産卵した日(6月23日)から巻貝の入口~中を

行ったり来たりして、警戒を怠りません。

他の個体が貝の中に侵入しようとすると、

親がすばやく蓋をするように守っていました。 

2015.9.29-2.jpg 

産卵から3日目に赤ちゃんが孵化しているのを確認しました!

尾が長く、黄色いオタマジャクシのようです。

2015.9.29-3.jpg

 

貝の底で一か所にかたまりうごめく赤ちゃん。

親が守る様子と合わせて、動画でどうぞ。


産卵から10日目。 

2015.9.29-4.jpg

顔つきがはっきりしてきました。眼もくっきりとしています。

このころ、赤ちゃんたちは撮影時にともす少しの光にも敏感になり、

巻貝の中を激しく泳ぎ回るようになりました。


泳ぎ出る日も近いかも!?と思い、翌日貝の中から回収することにしました。

回収した稚魚はこんな感じ。

2015.9.29-5.jpg 

まだ体に卵黄がついているため、

本当はもう少しの間貝の中で過ごすのかもしれません。

ここから、親からバトンタッチして稚魚の飼育を始めました。


本来であれば巻貝の中でひっそり行われる親の保護。

なかなか見ることのできない子育ての様子を間近に見て、

ブレビスの生き抜くための進化を感じることができました。


さて、産卵からちょうど3か月ほど経って、

現在の稚魚たちの姿はというと… 

2015.9.29-6.jpg

 

まごうことなきブレビスです。体の色や模様もはっきり出ていますね!

まだまだ小さいため、

皆さんにご覧いただくのは少し先になりそうですが、元気にしております!


現在、展示水槽でもちょこちょこ産卵しているので、

来館された際は要チェックです!

運が良ければ、子育て真っ最中の姿を直接見られるかもしれません。

ブレビスの小窓、ちょーっと覗いてみてくださいね♪

2015.9.29-7.jpg

 

それではまた!

 



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カテゴリー  アクア・トトの生き物企画展・特別展示
キーワード 須田
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