ちょっと覗きますよ。2~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.9~
2015.09.29 (火)
以前のブログちょっと覗きますよ。で
タンガニーカ湖で巻貝を利用し、子育てを行う魚
“ネオランプロローグス・ブレビス” について
ご紹介したのは8月頭のこと。
あの時生まれた卵が、
現在どうなっているか気になっている方も多いかと思います(多いといいな…)。
安心してください。育ってますよ!
貝殻に加工をしたことで、ブレビスの子育ては丸見えの状態。
卵が育っていく様子も、しっかりと観察することができました!
今回のブログは、ブレビスの成長についてお伝えします。
貝の中で子育てを行うのはメス親。
産卵した日(6月23日)から巻貝の入口~中を
行ったり来たりして、警戒を怠りません。
他の個体が貝の中に侵入しようとすると、
親がすばやく蓋をするように守っていました。
産卵から3日目に赤ちゃんが孵化しているのを確認しました!
尾が長く、黄色いオタマジャクシのようです。
貝の底で一か所にかたまりうごめく赤ちゃん。
親が守る様子と合わせて、動画でどうぞ。
産卵から10日目。
顔つきがはっきりしてきました。眼もくっきりとしています。
このころ、赤ちゃんたちは撮影時にともす少しの光にも敏感になり、
巻貝の中を激しく泳ぎ回るようになりました。
泳ぎ出る日も近いかも!?と思い、翌日貝の中から回収することにしました。
回収した稚魚はこんな感じ。
まだ体に卵黄がついているため、
本当はもう少しの間貝の中で過ごすのかもしれません。
ここから、親からバトンタッチして稚魚の飼育を始めました。
本来であれば巻貝の中でひっそり行われる親の保護。
なかなか見ることのできない子育ての様子を間近に見て、
ブレビスの生き抜くための進化を感じることができました。
さて、産卵からちょうど3か月ほど経って、
現在の稚魚たちの姿はというと…
まごうことなきブレビスです。体の色や模様もはっきり出ていますね!
まだまだ小さいため、
皆さんにご覧いただくのは少し先になりそうですが、元気にしております!
現在、展示水槽でもちょこちょこ産卵しているので、
来館された際は要チェックです!
運が良ければ、子育て真っ最中の姿を直接見られるかもしれません。
ブレビスの小窓、ちょーっと覗いてみてくださいね♪
それではまた!