コサギのビンボーゆすり
2015.11.25 (水)
こんにちは、飼育の風間です。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今回はコサギに関するブログをば。
ご存じの方もそうでない方もいるかと思いますが、
当館ではコサギを飼育しております。
本題に入る前にコサギについてプチ解説しますと、
コサギは俗に「シラサギ」と呼ばれる全身白色のサギのうちの一種で、
足の先が黄色いのが特徴です。
名前に「コ」と入ることからわかるように
他の白いサギ類に比べて体が小さいです。
というわけで、ここからが本題です。
このコサギという生き物、足先を使って漁をすると言われています。
どんな風に捕えるかというと、田んぼなどで、黄色い足先をユサユサ・・・
そこで、驚いて逃げ出した獲物をキャッチ!
という手法です。
これは、「足ゆすり」と呼ばれたりもして、
下の写真のように野生のコサギを観察していると時折見ることが出来ます。
(一番左の個体が足ゆすりしてます。写真提供:先崎啓究) そう。 そして、みなさんもお察しの通り、この行動が当館のコサギでも見られたのです。 それも、「カルガモの餌」を狩るために。。。 当館では、コサギとカルガモを同じ場所で飼育しています。 この場所でコサギを飼育するようになったのは昨年のこと。 それから数か月経って、私はあることに気が付きます。 「カモの餌、誰かに荒らされてねぇか?」と。 そこで観察をしてみました。 午後3時 : 飼育スタッフが餌を置く。 1分後 : カルガモ登場。餌を食べる。 3分後 : コサギ登場。 餌を食べ…てない! 食べないけど、何かやってる!でもよく見えない! ということで、陸場にビデオカメラを設置してコサギの真実に迫ることにしました。 しばらく首を伸ばして周りを警戒して・・・ そして
何事―ッ!?? ということで、そんなコサギの姿を動画でお楽しみにください。 いかがでしたでしょうか? まさか、飼育下のコサギも「足ゆすり」するとは。 しかも、カモの餌でやるとは。。。 よーく動画を見てみると、 弾かれたカモの餌を突っついて咥えはしますが、 食べれてはいない様子。 食べるわけでもなにのに、なぜ「足ゆすり」しちゃうんでしょうかね~? 不思議です。 コサギやカルガモの午後の餌の時間は、毎日15時くらい。 気になった方は、ぜひこの足技を披露する「コサギ」を見に来て下さいね~。 ※シラサギは俗名であり、種名や分類を指す呼び名ではありません。 ※コサギの「足ゆすり」行動は、必ず見られるわけではりませんのでご了承ください。