世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

カエルの給餌

2015.11.26 (木)

須田

ブログがお久しぶりの須田です。

私事ですが、10月に魚類担当から動物担当になりました。

魚たちに変わって、これからはカエル、サンショウウオ、ヘビ、

カピバラ、アシカ、カワウソなどの動物たちと共に頑張ってまいります!


さて、早いもので動物担当となって1か月が経ちました。

業務の中では、これまで水を隔てて接してきた魚たちと比べて、

生き物たちとの距離が近いなぁ…と感じることがあります。

今日のブログはそんな「近さ」を感じた餌やりの話です。


火曜日と金曜日は、カエルの給餌(=餌やり)の日。

カエルたちのごはんは主に生きたコオロギなどの昆虫です。

2015.11.22-1.jpg

↑こんな感じで、口の大きさに合わせて給餌できるよう

様々なサイズのコオロギを用意しそれぞれの水槽へと向かいます。

ピンセットで口元に近づければ食べてくれるカエルもいれば、

中には手が近づくと警戒して食べなくなってしまう種類も…。

その種独特の食べ方はもちろんですが、

個体のクセを見極めるのがなかなか難しいです。


↓こちらはピンセットから食べてくれたニホンアマガエル。

2015.11.22-2.JPG

 

 餌のケースを片手に、予備水槽のカエルたちのもとにも向かいます!

↓こちらはモリアオガエルの予備水槽。 

2015.11.22-3.JPG

待ち切れていない個体がちらっと写っていますね!

先日、この水槽の餌やりを始めようとしたときのことですが、

ごはんだよ~とふたを開け、コオロギをつまもうとモタモタしていたところ!

ビターンとコップに衝撃を受けました。

 

2015.11.22-4.jpg

 

は、はりつかれた!!!

 

さすが樹上棲のカエルです。

このあとすぐにもとの場所へとお帰り頂きました。

展示水槽ではじっとしていることの多いモリアオガエルですが、

思っていたより強いジャンプ力と指の吸着力があることを

しっかりと学ばせてもらった出来事でした。

自分との距離が近いことを頭に置いて、気を付けなきゃな、と反省です。


モリアオガエルが展示水槽のガラス面に張り付いているときは、

吸盤の観察チャンスです。

 

2015.11.22-5.JPG

張り付く姿に出会えた際はぜひ、

ぷっくりつやつやの指先に注目してみてくださいね!

 

 



記事URLを表示

カテゴリー  アクア・トトの生き物
キーワード 須田
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー