かじる魚
2015.11.27 (金)
廣瀬
こんにちは。
11月も下旬になりすっかり寒くなってきましたが、
風邪などひかれていないでしょうか?
さて、今日は水族館の「水槽」にまつわる困ったお話を少し。
よく、お客様から「大きな水槽はどうやってできているの?」
と聞かれることがあります。
アクア・トト ぎふにはいくつかの大きな水槽があるのですが、
その観覧面は透明のアクリル板をはめてでできていて
コーキング剤という接着剤で壁や床に固定されています。
実は、そのコーキング剤をかじっている魚たちがいるのです。
例えば、ナイルパーチなどがいる「コンゴ川下流の魚」水槽の左側。
仕切り(写真の右)のアクリル板にコーキング剤が使われているのですが、
拡大してみると…。
水面より下のコーキング部分が、ごっそりえぐれています。
魚たちがかじらないよう、コーキング部分を覆ったりしていたのですが
最近では他の水槽でも
コーキング部分をかじられる被害が出てきたのです!
それがアロワナなどがいる「アマゾン川の魚Ⅰ」水槽や
3階の最後の展示「河口の魚」水槽です。
写真左の水槽下層、コーキング部分が
ところどころ丸く削れているのが見えますでしょうか。
これ、すべて魚がかじっているんです!
「河口の魚」水槽は、内側から水中撮影した写真をご覧ください。
少し分かりにくいですが
表面のボコボコっとしている部分、すべてかじられている部分なんです。
あまり影響ないのでは!?と思いそうですが、
ひどくなると水槽から漏水する可能性も出てくるので、
補修していかなくてはなりません。
ところで、どんな魚がかじっていているのかというと...
「アマゾン川の魚Ⅰ」水槽ではレポリヌスの仲間や、
「河口の魚」水槽では新しく入れたアイゴがかじっています。
アイゴについては、植物質のエサが不足している可能性もあるので
夜間にレタスを与えたりしています。
その効果もあって、
少しはコーキング部分をかじることが減ってきたようです。
今後は、削られてしまったコーキング部分の補修をしていく予定です。
また変化がありましたら、次回報告していきます。
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